宇宙も人も陰陽の法則で変化する? | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日の「1日の帳尻合わせ?」 でお届けしたように、私たちの健康状態は、体内の陰陽が、ある一定の範囲内で変化しながらも、相対的にバランスが取れていれば、まもっていくことができます。つまり、陰陽バランスが取れていること=健康ってこと。


考え方としてはとってもシンプルですよね。「陰陽バランスを取る」、この一言に尽きるワケですから。でも、その中身たるや、何をどうすればバランスが取れるのか?人それぞれに異なってくるので、とても広くて奥が深いんです。


どんな気候、どんな地域のどんな家に住んでいて、どんな物を食べ、どんな生活水準で、どんな仕事をしていて、どんな体質か、どんな性格か、どんな好みがあって、どんな人に囲まれているのか、性別、年齢など、情報を総合しなければ、その人に合った陰陽バランスはわかりません。


言葉を変えれば、陰陽バランスは十人十色ってことになるんです。だから、「日々の食事で陰陽バランスを取りましょう」なんてことを言っても、「何を何グラム食べればいいか」なんていう数字では表せません。「からだが冷え気味なら温かいものを、熱があるようなら冷たいものを」という程度のことしか言えません。


なので、昨今の健康食ブームに乗っかって、世間でいいと言われているからという理由だけで、青汁やらコンドロイチンやらビタミン剤やらを摂り入れることは、東洋医学的には愚の骨頂。自分自身の生活習慣や食習慣を見直すところからスタートすべきなんです。


東洋医学講座のNo.2 にあるように、この世の森羅万象すべては陰陽に分類できます。それは、陰陽が「宇宙の普遍的な法則」だから。No.3 にあるように、人体もまた陰陽の法則に従っています。ひとは宇宙の一部だから。そして、陰と陽の関係は、「あらためて陰陽って何?」 にある通りです。


陰陽バランスを分析するには、漢方医・漢方薬剤師・鍼灸師などに相談していただくのがいいんですが、大まかなところは↑上記の記事3件を参考にしてみてください。もう少し陰陽の分類を付け加えると、↓下記のようになります。


春月の『ちょこっと健康術』-陰陽1  春月の『ちょこっと健康術』-陰陽2


表を二つに分けたのは、携帯からアクセスされた場合でも読めるようにと考えたからなんですが、どうでしょう、読めますか? 前(左)は自然界やモノの状態などで、後(右)は人体や飲食物・漢方薬などに関わるものになっています。陽の性質、陰の性質、それぞれイメージしやすくなったかと思いますが、いかがでしょうか?


人の性格で言えば、外交的・積極的なら陽タイプ、内向的・消極的なら陰タイプと考えることができます。もともと陰タイプで、陰陽バランスも陰寄りで取れているとすれば、そういう人がいきなりアウトドアで走り回ったりすれば、反ってバランスをくずすことになりそうじゃないですか?


男女でいえば、女性は陰力で女性的な魅力を、男性は陽力で男性的な魅力を備えることに通じるとされます。とはいえ、好みの問題もありますし、どっちがいいとは一概には言えませんね。陰陽どちらも、行き過ぎてもいけませんし。草食系・肉食系を分けるとすれば、まちがいなく草食系が陰で、肉食系が陽でしょう。


成長期の子どもは陽が強いことは、「子どもの身体を東洋医学的にみると」 で解説しました。それに合わせて、「子どものための東洋医学的ケア」 も書いてます。が、これはおとなと比べての話。子どもの個性に合わせたケアが一番なのは言うまでもありません。


年を取ると、誰しも陰の傾向が強くなっていきます。若々しくありたいのなら、陽をキープする必要があります。運動を続けている人、活動的な人が若く見えるのは、そのためですね。老人が冷えやすいのも、冷えを抱えると、それだけ早く老けるのも道理です。


子どもと接すると、お年寄りが元気になるのも同様です。逆にみれば、お年寄りと接することで、子どもは落ち着きが出てくる。すべて陰陽で説明がついちゃう。陰陽って、ホントに深いわ~、広いわ~。


東洋医学の真髄は「治未病」 ですから、病気予防のための養生法に重点が置かれます。東洋医学最古の医学書である『黄帝内経・素問』 も、養生の道の重要性を説くところから始まっています。


で、陰陽の変化の道理にしたがって、生活をととのえて、からだの陰陽バランスをとるようにことが、養生の第一であり、それが健康長寿への道だってことになるワケです。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』

紅梅も、濃淡いろいろあるんですね。


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