花粉症のタイプ別ケア・ポイント | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


冬季オリンピック始まりましたね~。オリンピック4回目の上村選手、メダルこそ逃しましたが、素晴らしい滑りでした。メダルを獲得した選手がスピードで勝っていただけ。スピードスケートのショートトラックでは韓国選手の強さが目立ちますね。体格的に日本人と変わらない彼らのタフさはどこにあるんでしょう?


さて、オリンピックとともに、花粉の季節も到来です。昨年もいくつか記事にしていますが、東洋医学講座もだいぶ進んできたことですし、花粉症のタイプ別にそのケア・ポイントをみていくことにいたしましょう。


まずは症状によって大きく2つのタイプに分類します。

1表寒証タイプ…鼻が冷たく水っぽい鼻水がタラーッと出る、えりもとや手足が冷える、肩がこりやすい。

2表熱証タイプ…のどや目が赤くて粘りけのある鼻水が出る、頭が熱っぽくてボーッとする、のどが渇く。


「花粉症への東洋医学的アプローチ」 でご紹介した小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が効くのは1の表寒証タイプです。「こじれたカゼの漢方薬は?」 でもご説明したように、かぜでもさむけが強くて、水っぽい鼻水にしか効きません。冷えているために出ている症状を、温めてやわらげる薬だからです。


1の表寒証タイプに合うアロマオイルは、「花粉症の症状をやわらげるアロマオイル」 にあったうちのユーカリプタス(中でもラディアータがお子さんにも使えて便利)とティートリーがおすすめ。お湯をはった洗面器に2~3滴たらし、ホットタオルをつくって、顔や胸元に温湿布しましょう。


2の表熱証タイプには、銀ぎょう散(ぎんぎょうさん)あるいは天津感冒片(てんしんかんぼうへん)のような、熱をさまして症状をやわらげる薬を用います。こちらに合うアロマオイルは、ペパーミント。さわやかでスーッとする感じが熱に心地いいはず。「熱にアロマの冷湿布」 を参考にして、冷たいタオルで顔や手を冷やしましょう。


鼻水・鼻づまりのツボ は、鼻の症状をやわらげるのに12共通で使えますよ。


次に、花粉症を発症させた誘因を体質タイプに分類します。

ダイアモンド肺が弱いタイプ…かぜを引きやすい、皮膚が弱い、咳が出やすい、汗をよくかく、息切れしやすい。

イエロートパーズ脾が弱いタイプ…胃腸が弱くアレルギーがある、疲れやすい、だるい、むくみやすい。

アメジスト腎が弱いタイプ…鼻炎が慢性化している、足腰が弱く疲れやすい、よく耳鳴りがする。


体質的に弱いところがあって、そこへストレスがかかったり無理を重ねたりすると、気虚(→No.34 )になります。どこがもともと弱いかによって、↑のように3つのタイプに分けることができます。鼻水の状態でまず12に分けて、随伴症状でさらにダイアモンドイエロートパーズアメジストを鑑別して、東洋医学で言う本治(根本治療)につながる手当てを選びましょう。


ダイアモンドタイプの人には、「花粉症への東洋医学的アプローチ」 に書いた乾布摩擦がまさにおすすめです。肺とつながりのある皮膚(→No.12 )をきたえることで、肺を強くすることができるから。鼻の症状をととのえる意味では、他の気虚でも使えますけどね。ツボ押しには肺をととのえるツボ 、それらのツボを含むうでの親指側をさするのもいいですよ。


イエロートパーズタイプには、脾胃をととのえるツボ 、中でも足三里 はツボ押しもよし、家庭灸もよし。また、それらのツボを含む、脚の前面をさすりましょう。


アメジストタイプには、もちろん腎をととのえるツボ湧泉 、あるいは転倒予防のツボ としてご紹介した足三里と腎兪への家庭灸もGOODです。


お子さんやご自分に合った手当てで、少しでも花粉症の症状を緩和してくださいね。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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