FACT Kazukiさんのギター製作12(ネック組込編1) | ESPギタークラフト・アカデミー東京校のブログ☆

ESPギタークラフト・アカデミー東京校のブログ☆

楽器の街・御茶ノ水にある「ESPギタークラフト・アカデミー(GCA)東京校」
楽器メーカー(株)ESPが直接運営するギター製作を学ぶことができる学校です。
授業風景や製作・リペアを中心に楽器の事、日々の出来事をアップしていきます!

こんにちは、ESPギタークラフト・アカデミーです。国内でも屈指のHR/HM系ギターメーカーのSCHECTERからの依頼による、ロックバンドFACTのKazukiさんのシグネイチャーモデルの製作記です。

FACTのメンバーがESPギタークラフト・アカデミーの学生と一緒に実習教室で作業し、自身のモデルを自分で製作するというビックリ企画です。

詳しいいきさつは第1回目のブログにあります。過去記事はコチラから↓↓

FACT Kazukiさんのギター製作1(製図編)
FACT Kazukiさんのギター製作2(製図・材選定編)
FACT Kazukiさんのギター製作3(ネック編1)
FACT Kazukiさんのギター製作4(ネック編2)
FACT Kazukiさんのギター製作5(ネック編3)
FACT Kazukiさんのギター製作6(ネック編4)
FACT Kazukiさんのギター製作7(ボディ編1)
FACT Kazukiさんのギター製作8(ボディ編2)
FACT Kazukiさんのギター製作9(塗装編)
FACT Kazukiさんのギター製作10(ボディ組込編)
FACT Kazukiさんのギター製作11(ピックアップ配線編)



さて、いよいよ一番大事なネックの組み込み作業です


まずはフレット擦り合わせという作業です。

フレットはフィンガーボードに打ち込むことによって取り付けられていますが、打ち込んだままの状態ではまだ完成とはいえません。

しっかりと使えるようにするために、フレットの擦り合わせという作業を行います。

まずは下準備としてフレットサイドの処理です。





打ち込んだフレットはその後はみ出た部分を削ってネック幅に合わせるのですが、削ったままでは角が立っています。

ネックの握り具合を良くしてストレス無く弾けるように、フレットとフィンガーボードの角を処理します。

そしてその後に行うのがフレットの擦り合わせです






ギターのネックにフレットを打ち込んでも、フレット上面の高さがそろっていないと演奏に支障が出てしまうのでそのままでは使えません。

ギターから正常な音を出すためにはフレットの頂点の高さを揃える必要があり、そのためにフレットの擦り合わせという作業を行います。

この作業はギターの良し悪しを決める非常に重要な工程で、この作業が正確に出来ていないとギターが正常な音を出してくれません。

さて、次は擦り合わせが終わったネックをいよいよボディに取り付けます!





ここまで見てきたように、このギターはボディにネックをビス止めして固定するボルトオンタイプのネックです。

まずはセンターラインがずれないように注意しながら穴あけです。

この部分は単純にビスの穴をあけるだけでは後に不具合が出てしまいます。Kazukiさんには構造やネックの仕込み方のノウハウを覚えてもらいながらあけてもらいました。

そしていよいよビス止め。ギターの形になります!





もうここまでくると、KazukiさんとスタッフのテンションはMAXです。二人とも早く弦を張りたくてしかたありません。

もうどうにも止まらない私達は完成に向けてどんどん突き進むのでした。

つづく。

というわけで次回はいよいよ弦を張ります!お楽しみに。


ESPギタークラフト・アカデミー東京校のSNSリンクはこちらです↓

twitter
facebook
youtube

今後の体験入学と学校説明会の予定はこちら↓

今後のイベント情報一覧