FACT Kazukiさんのギター製作11(ピックアップ配線編) | ESPギタークラフト・アカデミー東京校のブログ☆

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楽器の街・御茶ノ水にある「ESPギタークラフト・アカデミー(GCA)東京校」
楽器メーカー(株)ESPが直接運営するギター製作を学ぶことができる学校です。
授業風景や製作・リペアを中心に楽器の事、日々の出来事をアップしていきます!

こんにちは、ESPギタークラフト・アカデミーです。国内でも屈指のHR/HM系ギターメーカーのSCHECTERからの依頼による、ロックバンドFACTのKazukiさんのシグネイチャーモデルの製作記です。

FACTのメンバーがESPギタークラフト・アカデミーの学生と一緒に実習教室で作業し、自身のモデルを自分で製作するというビックリ企画です。

詳しいいきさつは第1回目のブログにあります。過去記事はコチラから↓↓

FACT Kazukiさんのギター製作1(製図編)
FACT Kazukiさんのギター製作2(製図・材選定編)
FACT Kazukiさんのギター製作3(ネック編1)
FACT Kazukiさんのギター製作4(ネック編2)
FACT Kazukiさんのギター製作5(ネック編3)
FACT Kazukiさんのギター製作6(ネック編4)
FACT Kazukiさんのギター製作7(ボディ編1)
FACT Kazukiさんのギター製作8(ボディ編2)
FACT Kazukiさんのギター製作9(塗装編)
FACT Kazukiさんのギター製作10(ボディ組込編)


さて、前回はボディの組み込み作業の様子を紹介していました。

今回は配線回りの作業の様子です。

まずはノイズ対策のための導電塗料塗り。






オールラッカーなので、水性の導電塗料を使ってます。

たまに誤解されている方もいらっしゃいますが、これは塗っただけで効果があるものではありません。塗っただけではむしろノイズが増えて逆効果です。しっかりと塗った部分をアースに落してあげましょう。

言っている意味がよく分からなければ

是非ESPギタークラフト・アカデミーへ! 笑

そしてこのKazukiシグネイチャーはピックガードにボリュームがつくので、先にピックガードを完成させます。

これがピックガード型。今回はMDFという硬い厚紙のような素材を使い、製図から型を起こしました。






この型を利用して、トラスロッドを掘った時に使ったトリマーでピックガードの外周を抜きました。

そして最終的に、ボディのネックポケットにあわせてバリバリっと仕上げます。





そしてピックアップ取り付け。取り付けるピックアップは、Kazukiさんの他のモデルでも使用しているセイモアダンカン製のSH-6です。いわゆる「ディストーション」というモデルですね。





SH-6は煌びやかで繊細なクリーントーンが得意なピックアップではありませんが、ある程度音を歪ませて倍音が強調されだしたときに真価を発揮します。出力が高いので機材側の歪みを抑えても押し出しのあるディストーションのサウンドが作りやすいピックアップです。

バンドメンバー個人個人の音の住み分けももちろん重視してはいますが、バンド全体で音圧を出していくことも魅力のFACTの音楽にはよく合っているピックアップに感じます

そしてKazukiさんもお待ちかねだった配線。

ハンダゴテを使ってハンダ付けを行っていきます。





配線も、ただハンダを使ってつなげればいいというものではありません。実はポット(←ボリュームのパーツ)と配線材の接触のさせ方でも音色が変化するので、気をつけるべき部分を認識しながらハンダ付けを進めていただきました。

ハンダ付けの方法や技術もそうですが、回路の仕組みなども学びたいというのが今回のKazukiさんのギター製作の目的でもあります。

単純にハンダ付けをするだけではなく、どのように配線が行われているかというレクチャーも同時に行いました。

かくいうブログ筆者である担当の私はといいますと、ホワイトボードを背にFACTのメンバーに向かって配線の講義をしていたこの時は不思議な気分がしたものです (笑)

ということで今回はここまで。次回はネック組み込み編です!


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