皆さま、こんにちは!
全国には数多くの業務委託駅があります。
自治体や専門委託業者が委託するケースが
数的には圧倒的なんでしょうけど、
今回は全国的に見ても珍しい、
こんな業者さんが委託している駅のことを書かせていただきます。
しなの鉄道・滋野(しげの)駅です!
実はですね、上の写真を撮るのに相当に苦労したんですよ。
だって写真を撮ろうとすると、必ずコレの姿が写り込んじゃうんですもん。
タクシー
そう、何を隠そうこの滋野駅、
地元のしげのマツバタクシーさんが業務委託している駅なのです。
マツバタクシーさんのHPを見たら、
「駅から徒歩1歩」って誇らしげに書いてありましたっけ。
うん、これだったら間違いなく徒歩1歩だ。
滋野駅の写真を撮るのに、タクシーの写り込みを排除しようとしていた
自分の考えが間違えていたみたい。
「タクシーがいない今がチャンスだ!」
なんて言いながらシャッターを切っていた自分、大馬鹿もんっす。
なお滋野駅をよく見ますと、入り口が2カ所あるように見えます。
右側の入り口、現在は自動販売機コーナーになってますけど、
国鉄時代はここには入り口は無く、
駅員詰所の一部として利用されていたようですね。
そんなことで、普段はタクシードライバーさんが出札してくれる滋野駅。
この日は年末ということもあり、残念ながら出札業務は終了してました。
駅舎を眺めると、ファンの方が撮影した鉄道写真に紛れて、
この写真、大正2年の滋野駅開業直前に撮影された
工事中の様子をとらえた滋野駅の写真なんですって。
写真の寄贈者は滋野タクシーさんですか。
この辺りのタクシードライバーさん、本当にステキ過ぎますよ。
この写真を確認すると、S字を描く島式ホームが奥に見えて、
手前には鉄橋が架けられる前の橋脚が写っております。
下の写真はグーグルマップから拝借した現在の滋野駅の航空写真ですが…
滋野駅のホームは確かにS字カーブを描いておりまして、
手前側(画像左側)には間違いなく鉄橋がありました。
ということは、建設中の滋野駅の写真、
上田駅・田中駅方向から見た姿だったのですね。
写真には蒸気機関車が写り込んでおりますけど、
試運転の時の様子だったのかしら?
再び駅の様子に戻ります。
島式ホーム1面2線構造の滋野駅ですが、
駅自体がカーブ上の路盤に造られたことから、
ホームも大きくカーブしておりました。
しなの鉄道と言えば、
元は特急街道であった信越本線を引き継いだ第3セクター線。
滋野駅の構内も大きなカントが付けられているために、
信越本線が開通した明治21年から25年後の大正2年に開業した滋野駅。
単線だったこの区間も昭和45年には複線になり高速化、
駅舎のそばには継電器箱(信号用器具箱)が転がってましたけど、
単線時代に使われていたものなんでしょうね、きっと。
上の写真に写るコンクリート基礎や、貨物側線跡なんかもあるのですが、
信州が生んだ強豪力士・雷電爲右エ門(1767-1825)の生家も
滋野駅の近くにあるらしく。
再び滋野駅を訪れにゃ~いかんようですね。
あっ、自分、お相撲にはそんなに興味は持っておりませんでした。
雷電さん=ライデン=RTDEEN=YMOということで気になっただけですので。
訪問駅リスト(JR線)
しなの鉄道
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信濃追分駅(平成25年12月29日)
御代田駅(平成25年12月29日) 前編・後編
平原駅(平成25年12月29日)
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信濃国分寺駅(平成25年12月29日)
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テクノさかき駅(平成25年12月29日)
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戸倉駅(平成25年12月29日)
千曲駅(平成25年12月30日)
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↓(JR篠ノ井線・篠ノ井駅)