皆さま、おはようございます!
昨年末に駅巡りを楽しんだ長野県。
初日はしなの鉄道の駅を渡り歩きました。
TECHNOPOLIS・SAKAKI、
もとい、テクノさかき駅 を訪れた次は、全然テクノじゃないさかき駅ですよ。
しなの鉄道・坂城(さかき)駅です!
あまりにもハイテク過ぎて気分はアゲアゲでしたが、
お隣りにある坂城駅は一気に古風になったというか…
それじゃ、坂城駅に着いてテンションが下がったかというと、
全然そうじゃありませんのよ。
だって駅前には…
169系電車の魅力を語ったらキリがありませんので、
この話題は後ほどにしまして…
駅舎があまりにも古風過ぎたので、
駅員さんに駅舎の建立年を尋ねてみたところ、
この点については、
駅員さんが開業年とごっちゃにしている可能性がありますので
今後の調査の課題にしておきますが、
とにかく古い駅舎であることは間違いなさそうです。
正面に見える山が五里ケ峰です。
標高1,094メートルの五里ケ峰の山懐に駅があり、
もともとはこの山を迂回するように、
山裾の方向に線路が延びておりました。
ところがここ、土砂災害の危険区間でもあったため、
昭和45年の複線化に合わせて葛尾(かつらお)トンネルが掘られ、
こちら、昭和50年に撮影された航空写真ですけど、
複線化された現在線と、西側に反れる旧線がハッキリと見れますよね。
この旧線跡、現在は大半が住宅地に転用されたようですけど、
それでも線路跡だとわかる箇所が、未だ多いようですよ。
そうそう、坂城駅といえばここにも注目です!
坂城駅の南側には新日本石油北信油槽所がありまして、
ここの専用線を発着する貨物列車の入れ換え作業が
駅の外れに油槽所があるって話はよく耳にしますけど、
目の前にある話はなかなかないはず。
しかもここでは、こんなカワイイ移動機が
こんな様子が楽しめちゃう坂城駅、
これだけでもお腹がいっぱいになれちゃうのですが、
ここに保存されているのは、
昨年4月の169系ラストランでも活躍した、
クモハ・モハのトップナンバー車を含めたS51編成でしたの。
信越本線に所縁のある、この169系電車ですが、
坂城町がしなの鉄道から譲渡を受け、
町のシンボルとして坂城駅南側広場に据え付けたそうです。
国鉄時代には全国各地で見ることが出来た急行型電車ですが、
編成単位で車両を保存をしているのって、
実はここ、坂城駅だけなのですよね。
(北海道では711系電車が現役ですけど、アレって急行型じゃないですよね?)
国鉄型電車、中でも昭和32年に誕生したモハ90以降の新性能電車は
走行に必要な主要機器を2両の動力車に分配して配置する
ユニット方式が取られているために、1両で走行することは出来ず、
1両だけで保存されている車両を見ると、
どうしても死んだ状態(言い方が悪いですけど…)に見えちゃうのです。
軽井沢駅の169系も動力車なのに、パンタがないから自走は不可能なのですよ。
そこにきて1編成まるごとの保存に踏み切った坂城町の英断、
本当にすごいと感じました。
そこには昨日までこの状態で走っていたリアルな姿がありましたから。
そんなことで、駅ファンも、電車ファンも、貨車ファンも、
そして廃線マニアまでも満足させちゃう、なんだかすごい坂城駅でした。
訪問駅リスト(JR線)
しなの鉄道
軽井沢駅(平成25年12月29日)
中軽井沢駅(平成25年12月29日)
信濃追分駅(平成25年12月29日)
御代田駅(平成25年12月29日) 前編・後編
平原駅(平成25年12月29日)
小諸駅(平成25年12月29日)
滋野駅(平成25年12月29日)
田中駅(平成25年12月29日)
大屋駅(平成25年12月29日)
信濃国分寺駅(平成25年12月29日)
上田駅(平成25年12月29日)
西上田駅(平成25年12月29日)
テクノさかき駅(平成25年12月29日)
坂城駅(平成25年12月29日)
戸倉駅(平成25年12月29日)
千曲駅(平成25年12月30日)
屋代駅(平成24年3月6日)
屋代高校前駅(平成25年12月30日)
↓(JR篠ノ井線・篠ノ井駅)