ひとりぼっちのウォークマン -33ページ目

ルノアール「春のブーケ」

新年、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

$ひとりぼっちのウォークマン

今回は新春にふさわしく豪華な花を

載せてみました。


陶器の花瓶に、こぼれるように

生けられている花は、

芍薬、ライラック、アイリスなど・・・


白い花たちが、気品高く咲き乱れ、

なんという美しさなのだろう。


いい香りが、こちらまで漂ってきそうだ。

まさに、「春のブーケ」。



昨年は多くの方に見ていただき、

有り難うございました。


今年も、ぼちぼちとやっていきますので、

また、見てくださいね。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

新春のパリへ・・・



エル・グレコ「聖アンナのいる聖家族」

2012年も、あと二日。

皆様にとって、

今年はどんな年だったのでしょうか。


家族みんなが健康で

笑顔がたくさん見られたら、

幸せですね。


どの家族も、この聖家族のように幸せに、

一年を締めくくって欲しいという想いから、

この絵が想い浮かんだ。


この絵は、幼子イエスに母乳を与えるマリアと、

それを見守る夫ヨゼフ、マリアの母アンナを

描いた「聖家族」である。

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なんと優しく慈愛に満ちた光景なのだろう。

それぞれの手が幼子に触れ、

優しい眼差しで見つめている。


エル・グレコの絵は、

なぜかじんわりと温かさがしみわたり

優しい気持ちにさせてくれる。


今夜の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

スペインの幸せ家族の所へ・・・




エル・グレコ「ろうそくに火を灯す少年」

エル・グレコの作品の中に、

はたと、目に留まった一枚の絵があった。


前回の彼の作品とは、だいぶ違う。


この「ろうそくに火を灯す少年」は

エル・グレコが若いときの作品のようだ。


宗教画でもなく、日常の、

生活の中の一コマか、


暗い闇の中、燃え木に息を吹きかけて、

ろうそくに火を灯そうとしている少年を

描いたものである。

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これを描いた頃の彼は、

かなり貧しい生活をしていたようだ。


貧しくても真剣に絵に打ち込んでいたに

違いない、

エル・グレコとこの少年が重なって

見えてしまう。


世間では、クリスマス・イヴも近く、

賑わっているが、


この絵を見ていると、

たまには、静かに、

聖なる夜を過ごしてみたくなる。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、


聖なる都へ・・・





エル・グレコ「無原罪のお宿り」 

               
現在、大阪、国立国際美術館で

「エル・グレコ展」が開催され、

来年1月からは東京都美術館で開催される。


目玉は、なんといっても、

「無原罪のお宿り」である。


この祭壇画は聖母マリアが原罪を免れて

生まれたという

カトリックの教義から描かれたもので、

縦、3.5Mの大作である。

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天上に浮かぶ聖母マリアと天使達が、

色鮮やかに描かれている。


どれほどの光なのだろうか?


精霊を表す白い鳩からの、その強い光によって

浮かび上がる姿はあまりにも神々しく、

見るものに強いインパクトを与えている。


そして、聖母マリアの姿はダイナミックに

描かれ、

右下の天使の翼は、この作品の前に立つと、

羽根が3Dのように浮き上がり、

今にも、動き出しそうだ。


宗教画に斬新的な表現をもたらしたエルグレコ


私も、エル・グレコの世界に入ってみたい。



今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

もちろん、400年前のサン・ビセンテ聖堂へ。


ヴィジェ・ルブラン「娘と一緒の自画像」

先週、美しいヴィジェ・ルブランの生涯が、

気になったので、調べてみた。


彼女は1755年、肖像画家ルイ・ヴィジェの娘

としてパリで生まれた。


同年、オーストリアのウィーンで、

王妃マリー・アントワネットが

生まれているから、

何か運命的な感じがした。


ヴィジェ・ルブランは

10代前半から才能を発揮し、


21歳のとき、画商の

ジャン・バテスト・ピエール・ルブランと

結婚した。


23歳のとき、

王妃マリー・アントアネットに気に入られ、

お抱え画家として重用され、


数多くの王妃やその家族などの肖像画を描き、

大いに活躍することができた。


この絵は6歳の娘を抱きしめている絵だが、

母親の幸せにあふれている。

抱かれている女の子もなんと可愛いのだろう。

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そして、彼女も、若くてきれいだ。

この頃は、とても幸せだったに違いない。


しかし、家庭的には恵まれなかったようだ。


彼女が34歳のとき、フランス革命が起こり、

その難を逃れて、イタリアに亡命した。


その後、各地を転々としながら、

肖像画家として活躍するが、

86歳の生涯を終えるまで、

創作意欲は衰えることはなかったようだ。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

ルーヴル美術館にある

この一枚に会いに・・・





ヴィジェ・ルブラン「自画像」

今週もヴィジェ・ルブランを取り上げた。

このブログで昨年12月に

マリー・アントワネットの記事を書いた時、

王妃のお抱え画家、ヴィジェ・ルブランを

紹介した。


何度見ても美しい女性だ。


この絵は、王妃マリー・アントワネットの

肖像画を描いている時の自身の姿を

描いたものである。

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マリー・アントワネットも気になるが、

それ以上に、この画家ヴィジェ・ルブランが

気になって仕方がない。


実際よりは若く描かれているとは思うが、

初々しさの中にも女性としての魅力があふれ、

その柔らかな表情で微笑みかけられると、

じっと見入ってしまう。


彼女は若いときから多くの自画像を描き、

それが評判になり、貴婦人からの注文も多く、

ついには、マリー・アントワネットから

重用されるまでになった。


このような美しいヴィジェ・ルブランは

どのような生涯を送ったのか、

とても興味深いところだ。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、


フィレンツェ、ウフィツィ美術館へ・・・




ヴィジェ・ルブラン「虹の女神イリスとしての カロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人」

「リヒテンシュタイン華麗なる侯爵家の秘宝展」

を、また訪ねた。


この絵は、マリー・アントワネットのお抱えの

女流画家であった

エリザベート・ヴィジェ・ルブランが描いた

ものである。

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モデルはリヒテンシュタイン家の

アロイス1世候の夫人カロリーネである。


ギリシャ神話の虹の女神イリスとして

描かれているが、古代風の衣装を身にまとい、

なんと裸足なのだ。


当時、女神に扮するとはいえ、

裸足で描かれていることが、問題になった。


誇り高い一族からすれば、

高貴な女性が靴を履いていないのは、

ありえないことである。


この絵をお披露目する時、

粋な侯爵が絵の下に夫人の靴を置いて

「空を飛んで靴が脱げてしまった」と

説明したとか・・・


なんとウイットに富んだ説明なのだろう。

侯爵のセンスもなかなかなものである。


女神イリスが空中を舞う姿が

裸足だから、なおさらか、開放感にあふれ、

自由に伸び伸びと、空を飛んでいるようで、

すがすがしい気分になった。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

ギリシャ神話の世界へ・・・



ルーベンス「聖母被昇天」

ルーベンスがもっとも力を注いだ作品と

いわれている。


「被昇天」、あまり聴きなれない言葉だが、

カトリックでは、マリアの肉体は死後3日目に

天使達によって、墓から天上界へと運ばれ、

「昇天」と言わずに「被昇天」と言われる。


そのため、この地上には、

キリストとマリアの死体は存在しないと

されている。


この絵は聖母マリアの魂と肉体が

天に召されるさまを描いたものである。

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絵の下半分は石の墓が空になっているのを、

不思議そうに覗き込んでいる人々や、

嘆き悲しむ女性などが描かれ、


中央で赤い服を着た女性の顔は、

完成直前に、

ペストで急死した妻イザベラ・ブラントに

描き替えたと言われている。


この絵は、

「フランダースの犬」の主人公ネロが、

2歳のときに亡くした母の面影を

重ね合わせて、

足しげく通って見つめたともいわれている。


可愛い天使達に付き添われ、

天に召されるマリヤの、

安らかな姿が印象に残る作品だ。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は

アントワープ大聖堂へ・・・





注: 絵画をを大きくして観たい方は、
絵画をクリックすると少し大きくなります。
さらに大きくするには、キーボードで、
左指でCtrlを押しながら右指で+を押すと、
押すたびに、10倍まで拡大できます。
縮小はCtrlを押しながら-を押すと、
順次、縮小されます。

ルーベンス「占いの結果を問うデキウス・ムス」

これは、偉人伝にもなっている

古代ローマの執政官デキウス・ムスを

描いた連作の一枚である。


デキウスの死すべき運命が

予言される場面を描いた

「占いの結果を問うデキウス・ムス」である。

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この絵は、約4m×3mの大作で、

赤いマントをまとっているデキウスが、

いけにえの牛の内臓から、

「死して国を守れ」と言う運命を

告げられている場面を描いたものである。


とても緊迫感のある絵だ。


デキウスは、国のために命を賭けたことが、

後に、「自己犠牲」の模範とされた。


これは有名な話で、

絵画として描かれたのは、初めてである。


古典に精通していたルーベンスは、

この前例のない主題を、

堂々たる大画面の連作に描き上げた。


この壮大な内容と絵のスケールの大きさに

私は圧倒された。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この大作が描かれた古代ローマへ・・・



ルーベンス「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」

国立新美術館の

「リヒテンシュタイン華麗なる侯爵家の秘宝」

展が催されているバロックサロンに

立ち寄ってみた。


リヒテンシュタイン侯爵が

ヨーロッパ美術の名品を、

500年以上にわたって収集したもので、

今回、日本で初めて公開されている。


先ず、目を引いたのは、巨匠ルーベンスが

5歳の愛娘を描いた

「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」である。

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幼いけれど何かを見つめる強いまなざしが、

とても印象的だ。

そして、とても利発そう。


赤みのさした頬は、生き生きとして子供らしい。

父親のルーベンスはクララが

愛しくてたまらなかったのではないだろうか。


とても深い愛情が感じられる絵だ。


この絵はヨーロッパ絵画史上、最も魅力的な

子供の肖像画だといわれている。


この少女が、不幸にも、たった12歳で、

亡くなってしまうとは・・・


少女が元気でいたなら、どんな大人になって

いるだろうか。


でも、作品として生き続けていたが故に、

日本のこの地で巡り会うことができた。



今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

リヒテンシュタイン侯爵家へ・・・