ひとりぼっちのウォークマン -31ページ目

モネ「陽だまりのライラック」

今回はクロード・モネの

「陽だまりのライラック」を取り上げた。


満開に咲いた淡いピンクのライラックが

とても美しい。


さんさんと降り注ぐ光のシャワーを

浴びているようだ。


そして、木陰には、女性が二人。


オレンジ色のドレスと、

日傘を差したブルーのドレスの女性が

何を語っているのか。

$ひとりぼっちのウォークマン

ドレスに落ちた光と影が見事に

描かれている。


モネって、やっぱりすごい!!


この絵を観ている私は、

とても良い気分になるが、


ライラックの下で話す二人の女性は、

良い香りにつつまれながら、

もっと、心地よい時間を過ごしているに

違いない。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」

の旅は、

この、ライラックの木陰へ・・・





ルノワール「テレーズ・ベラール」 

「ルノワールとフランス絵画の傑作」

というタイトルに惹かれて、

美術館を覗いてみたくなった。


ルノワールをはじめ、

モネ、ミレーなどの作品があったが、

そのなかで、美しい少女の絵が

とても気になった。


それは、

ルノワールの「テレーズ・ベラール」だ。

$ひとりぼっちのウォークマン

この絵の少女は、ルノワールの描く

ふくよかで、明るく、肉感的な、

女性とは全く違う。


少女は、銀行家で外交官を父に持つ

13歳のテレーズである。


少女ではあるが、どこか大人びていて、

女性らしさが漂っている。


そして、気品も・・・


その眼差しで何を見ているのか、

そして、何を考えているのか、

とても気になる。


背景の青色と、洋服の青いリボン、

この青が、より一層、

少女の雰囲気を印象深くしている。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」

の旅は、

クラーク美術館へ・・・




ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」

今回はルノワールの肖像画のなかでも

最高傑作といわれている

「ジャンヌ・サマリーの肖像」を取りあげた。


この肖像画のモデルは、人気女優だった

ジャンヌ・サマリーを描いたものである。

$ひとりぼっちのウォークマン

1870年代当時のジャンヌは

ルノワールのお気に入りのモデルで、

アトリエとジャンヌの家は近くにあり、

ルノワールは10点もの作品を描いた。


目を引くのは、

背景のやわらかいピンク色だ。


ジャンヌの若々しさと、

やわらかい女性らしさを

いっそう感じさせてくれる。


なんと愛くるしくて華やかなのだろう。


ジャンヌは軽く頬を左手にのせ、

夢見るような表情をみせている。


ジャンヌも描かれることに

幸せを感じているようだ。


彼女の優しい微笑みを見ていると、

こちらまでじんわりと幸せ色に

染まっていく・・・・・・・


この絵は、4月26日から6月23日まで

愛知県美術館で、

7月6日から横浜美術館で、

観ることが出来る。


初来日ということもあって、

今からワクワクしている。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」

の旅は、

彼女の活躍した1870年当時のパリへ・・・




ゴッホ「日本趣味:花魁(おいらん)」

ゴッホはパリでの2年間、

いろいろな事を学ぼうとしていたが、

ジョポニズムにも興味を持っていたようだ。


そのパリ時代の作品の1つで、

「日本趣味:花魁」を取り上げた。


この絵は、

ゴッホが日本の浮世絵の花魁図を

模写したものである。

$ひとりぼっちのウォークマン-おいらん

当時、ゴッホの弟テオが発刊した雑誌の

日本特集号の表紙に、

江戸時代後期の浮世絵師、

渓斎英泉による

花魁図「雲龍打掛の花魁」が

縮小掲載されていた。


それを模写したものである。


なんと華やかで、

鮮やかな色使いなのであろう。


日本の花魁図が、ゴッホによると、

このようになってしまうのか・・・

まるで別物だ。


しかし、これはこれで、

とても面白いと思った。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の

旅は、

あの、ファン・ゴッホ美術館へ・・・







ゴッホ「暗色のフェルト帽を被った自画像」

今回は「炎の画家」といわれるゴッホで、

その代表作の

「暗色のフェルト帽を被った自画像」

を取り上げる。


この絵は点描で描いた自画像である。

$ひとりぼっちのウォークマン-暗色のフェルト帽を被った自画像

点描画は当時の最先端の技法で、

その第一人者であるスーラと親しくなり、

たくさんの影響を受けたようだ。


この自画像をみると、

私が知っているゴッホの顔と、

だいぶ違うように感じられる。


この自画像のゴッホは、鋭い眼差しで、

何を見つめているのか。


原色を幾重にも塗り重ねた

鋭いタッチのせいか、

強烈な印象を受ける。


当時の彼は、生活が苦しく、

モデルを雇うお金もなかったとか、


まだ若かったこともあり、

情熱だけが、メラメラと燃えたぎって

いたのかもしれない。


その激しい感情をストレートに

ぶつけているこの自画像が、

私は好きだ。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」

の旅は、

学ぶことに熱心だった当時のパリへ・・・




アントニオ・ロペス「マルメロの陽光」

今回はロペスの代表作「マルメロの陽光」

である。


このマルメロというのは、

あまり聞いたことのないが、

柑橘系の果物だ。


この絵は、そのマルメロが太陽の光を

浴びている様を描いている。

$ひとりぼっちのウォークマン

マルメロの実は硬くて、

生食には適さないらしいが、

黄色の実をみると、

グレープフルーツのように見える。

でも、実際は「カリン」に近いとか・・・


ロペスの絵は

日常生活をモチーフにしているものが多い。


そして、この絵の製作は、

ドキュメンタリー映画になった。

ロペスが、日常の中で自宅庭のマルメロを

描く様子を撮ったものだ。


さりげなく描かれているようにみえるが、

その映画には、キャンバスを前に、

思うように描けず、何日も、何日も、

悩みつづけるロペスが撮られているようだ。


この絵には、

柔らかな太陽の光につつまれたマルメロの

緑と黄色が、とてもバランス良く、

やさしく描かれている。


なんと、なごませてくれる絵なのだろう。

この柔らかいタッチがとても好きだ。


アントニオ・ロペス展で、

この映画も観ることができたら、

こんな嬉しいことはないのだが・・・


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、


再びのトメリョソの生家へ・・・




アントニオ・ロペス「マリアの肖像」

今回は現代スペイン・リアリズムの巨匠、

アントニオ・ロペス・ガルシアの傑作

「マリアの肖像」を取り上げた。


この絵は自宅の庭にたたずむ9歳の娘、

マリアを描いている。

$ひとりぼっちのウォークマン

父親が、何度も何度も、

いとおしさを確認するかのように、

描いたのだろうか。


丹念に丹念に描かれている。


この絵は、なんと、

すべて、鉛筆で描かれているのだ。

私は、このような絵に初めて出会った。


この少女が着ているコートの質感、

そしてボリューム感、

そして、髪の毛も、、、


鉛筆だけで、ここまで表現できるなんて。


アントニオ・ロペスは展覧会を

あまり好まない人のようで、

私も、彼の名前を知らなかった。


日本では今回が、

初めての個展開催ということだ。


開催は4月27日から

渋谷BUNKAMURAで行われる。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、


ラマンチャの町トメリョソへ




レオナルド・ダ・ヴィンチ「音楽家の肖像」

これはレオナルド・ダ・ヴィンチの

「音楽家の肖像」である。


彼の男性の肖像画で現存するのは、

この一点だけ。


この絵は、ミラノ時代に出会った音楽家を

描いたものだ。


$ひとりぼっちのウォークマン

ダ・ヴィンチは31歳でフィレンツェを離れ、

ミラノに移り住んだ。

彼がミラノを好んだのは、

絵画ではなくて、音楽だった。


彼は即興で楽器のリラを演奏しながら、

歌ったり、宮廷で、

催される宴の仕切りなどをして、

領主のミラノ公に気に入られたようだ。


そんな時、ダ・ヴィンチの画家魂が

揺さぶられるような男性に出会った。


それは、知的で彫刻のモデルような、その人。

その人は音楽の仕事をしている

仲間の中にいた。


いわれてみれば、

なんと知的で、端正な顔立ちの人なのだろう。


巻髪も、とても美しく、

この男性の雰囲気に良く似合っている。


『 描いてみたい!! 』

ダ・ヴィンチが衝撃を受けたのも、

分かるような気がする。


私も会って見たいものだ。


この絵は、4月23日から

東京都美術館で観ることが出来る。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

1485年頃の、あのミラノへ




ウィリアム・ブーグロー「ファーストキッス」


今回は,ブーグロー「ファーストキッス」を

取り上げた。


この絵は、子供のクピドとプシュケが

キスをしている姿を描いたものだ。

ひとりぼっちのウォークマン

ギリシャ神話では、

愛の神クピド(キュービット)と、

魂の女神プシュケは

大人になってから出会うが、


この絵は幼い子供達の姿で描かれている。


よくみると、

金髪を束ねた少女プシュケと、

クセ毛の少年クピドの

慣れないぎこちなさが、

なんと可愛いのだろう。


こんな幼い二人だが、将来は、

素敵な愛を育むことになるだろう。


可愛いらしく微笑ましいこの絵は、

幸せを運んできてくれるような気がする。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

1889年の

エコール・デ・ボザール国立美術学校へ





ウィリアム・ブーグロー「無垢」

先日、知り合いの家族にお子さんが誕生した。

生まれたばかりの赤ちゃんは

とても可愛いものだ。


そこで、最初に浮かんだのがこの絵だ。

ウィリアム・ブーグロー「無垢」である。


右手に赤ちゃん、左手に子羊を抱く

若い母親を描いたものである。

$ひとりぼっちのウォークマン

女性は子供を産んだ時が、

最も美しいと言われるが、

この絵の母親も、なんという美しさだ。


画面全体が白でまとめられて、

穢れのない姿に、

神聖な感じさえする。


子羊は、キリスト教的解釈では、

イエスを象徴し、

「純真」を意味しているようだ。


この母親と、赤ちゃんの未来が

どうか幸せでありますようにと、

祈らずにはいられない。


併せて、知り合いのお子様の未来も

幸せでありますように。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、


150年前のフランスのラ・ロシェルへ