ひとりぼっちのウォークマン -29ページ目

ターナー「雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道」


今回は、絵画史上始めて

「スピード」を描いたと言われる

ターナーの「雨、蒸気、速度-

グレート・ウェスタン鉄道」を取上げる。


この絵は、テムズ川にかかる鉄橋の上、

雨の中を猛烈なスピードで駈け抜ける

時代の最先端を行く蒸気機関車を

描いたものである。

$ひとりぼっちのウォークマン

とはいうものの、

一番最初に見たときは何を描いたのか

分からないというのが正直な感想だった。


タイトルからも分かるように、よく見ると、

雨の中を、けたたましく蒸気を吐きながら、

走り抜ける列車なのだ。


なんと力強い絵なのであろう。

周りの全てを蹴散らして走っていく。


そのスピードによって、

周りの空気が激しく揺れ動かされている。

その振動がこちらまで伝わってくるようだ。


スピード感を描いた、

ターナーの新しい一場面を観ることが

出来る絵だ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この驀進する蒸気機関車に乗って・・・



ターナー「カルタゴを建設するディド」

イギリスの風景画家である

ウイリアム・ターナーを取り上げる。


これは、ターナーの中期の傑作で

「カルタゴを建設するディド」である。


この絵は、神話を題材にしていて、

女王ディドが

古代都市カルタゴを建国している情景を

描いたものである。

$ひとりぼっちのウォークマン

建国、

これはまさに国をつくっていく時の

一場面なのか、


なんと現実的なのだろう。


完成した建物や、

まだ建設途中の建物などがあり、

土ぼこりの中を王女ディドが見て歩く姿が

描かれている。


そして、働く人や、市民も

たくさん描かれている。


建国とは、こういうものなのかもしれない。


空には太陽があり、

まぶしいほどの光を放っている。


なんと力強い光なのだろう。

明るい未来を暗示するかのように、

輝かしく広がっている。


この光は、

古代都市カルタゴがまさに栄えようとする

黎明の光なのだろう。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

カルタゴのこの現場へ・・・





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モネ「サン・ラザール駅の線路」 

この白い煙は何んだろう・・・・・

空までも、

真っ白だ。


機関車の吐く蒸気のようだ。

モクモクとあたり一面を白くしている。


この絵は、

モネの作品で「サン・ラザール駅の線路」 

である。


早朝の駅で、

白煙を吐きながら蒸気機関車が

出発する情景を、描いている。

$ひとりぼっちのウォークマン

なんと、すごい蒸気の量なのだろう、

蒸気機関車の底知れぬエネルギーを

感じる。


煙を吐きながら、

こちらに向かってくる、

ズンズンと。


ゴーという響きまで、

伝わって来るようだ。


モネは、

機関車からでる力強い蒸気と、

朝のさわやかな光がいり混じる光景を

描きたかったのだろうか。


この絵は、

だいぶ昔に見たふる里の情景にも似て、

とても懐かしさを感じるのだ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

あのサン・ラザール駅へ・・・




モネ「舟遊び」


今日はモネをとりあげる。


この絵は、女性が二人、

セーヌ川に注ぐエプト川で

小舟にのっている姿を

描いたものである。

$ひとりぼっちのウォークマン

なんと優雅な舟遊びの情景なのだろう。


季節は、春なのか、それとも夏・・・


川面に浮かぶのは雲か、

それとも花びらか、

ピンク色で桜の花のようにも見える。

青い川面に、とても映える。


そして、二人の女性が、

この風景のなかに、溶け込んでいて、

ベストマッチである。


さらに、水面を大きくとり、

川面に映る舟と、女性の影までも、

しっかりと描かれている。


今まで見てきたモネの絵と、

一味違った楽しみ方が出来る

作品である。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

エプト川で舟遊び・・・




ゴッホ「モンマジュールの夕暮れ」

嬉しいことに、

ゴッホの絵が新たに一枚加わった。


オランダにあるゴッホ美術館は

去る9月9日、ゴッホの絵画を発見した。


1888年に南仏アルルで描かれたもので、

作品は「モンマジュールの夕暮れ」


ゴッホ絶頂期の作品だ。


この絵は、モンマジュールの丘の

オークの林の向こうに、

夕日が沈む風景が描かれている。

$ひとりぼっちのウォークマン

ゴッホ独特の筆使いと、色使いが映える。

なんと力強い絵なのだろう。


木も雲も、

ここに描かれている全てのものが、

力強いパワーを発しているようにみえる。


ゴッホの最盛期だけに、

絵に対する情熱も伝わってくる。


この絵が発見される事なく、

密かに葬られ続けていることを

考えると、


今回の発見はとても嬉しく、

この絵に出会えたことに感謝したい。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

モンマジュールの丘へ・・・





モネ「グランド・ジャット島」

グランド・ジャット島を描いたのは、

スーラだけかと思っていたが、

モネも、この島を描いていた。


この島は画家にとって、

とても魅力ある島だったのだと思う。


この絵のタイトルは「グランド・ジャット島」

$ひとりぼっちのウォークマン

なんとさわやかな風景だろう。

晴れ渡った青い空に、浮かぶ白い雲、

それらをうつすセーヌの川、


手前の広い道から、

曲がりくねった散歩道は、

どこまで続いているのか、


遠くの方に小さく人が

歩いているのが見える。


また、自然豊かな緑と水辺、

気持ちよい風が

吹き渡っているのかも知れない。


この川の畔を、のんびりと歩いてみたい。


遠くには鉄橋と工場の煙突、

煙もたなびいている。

当時の、のどかなこの島にも、

近代化の波が押し寄せてきていたようだ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

また、グランド・ジャット島へ・・・




スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」

この絵は、皆さんが、

どこかで目にしたことがあると思うが、

点描で有名なスーラの作品である。


タイトルは

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」


人々がセーヌ河の中央に浮かぶ小島で、

陽の光を浴びながら、

思い思いに楽しんでいる様子を

描いたものである。

$ひとりぼっちのウォークマン

なんとおだやかで優雅な

情景なのだろう。


そして、陽の光をいっぱい浴びて、

明るいが、影の部分も描かれ、

そのコントラストが見事だ。


しかし、この光、

明るさはなんだろう、


今まで経験した事のない・・・

もう、こちらまで眩しいくらいだ。


スーラは色彩の研究をどれほどしたのか。

想像を絶するぐらいしているに違いない。


全てが計算され尽くしているような、

色の使い方をしている。


もう一つ、

この絵の、静けさはなんだろう。

まるで、時が止まっているかのように・・・


神聖なものさえ感じてしまう。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

あの夏の避暑地、

グランド・ジャット島へ・・・





スーラ「グラヴリーヌの水路、海を臨む」

今回は新印象派の創始者で、

独自の点描技法を確立した、

スーラを取り上げる。


この絵はフランスの港を描いたもので、

運河が北海に注ぐ情景、

「グラヴリーヌの水路、海を臨む」である。

$ひとりぼっちのウォークマン

なんと、静かで穏やかな景色なのだろう。

どこまでが空か、どこまでが海か・・・

よく分からない。


時が止まったかのようなこの静寂。


そこに浮かぶ船も、

同化している。


早朝の、

仕事が始まる前の静かな港の

情景なのか、


あと数時間もしたら、

この静寂は壊されてしまうだろう。


そ-っと、そ-っと、

このままにしておいて欲しい。


スーラも、同じ思いで描いたに違いない。


この絵は10月4日から、

国立新美術館で観ることが出来る。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この静かなグラヴリーヌの港へ・・・




ゴッホ「レストランの内部」

ゴッホはオランダからパリに移り、

多くの印象派の画家と交流を深めた。


そのなかで、点描技法で有名な

スーラーやシニャックの

影響を受けたようだ。


ゴッホは力強く激しい絵が多いが、

反対に繊細な絵も描いている。


その一つが点描技法で描かれた

「レストランの内部」である。

$ひとりぼっちのウォークマン

開店前の準備が整ったレストラン。

明るくて、とてもカジュアルな雰囲気だ。


壁には、ゴッホ自身の描いたと思われる

レストランの絵がさりげなく飾ってある。


こんなレストランが近くにあったら、

毎日、通ってもいいぐらい。


この絵をみていると

すべてを点描技法で

描いているのではなく、


テーブルやイスは

従来の筆遣いで描いている。


これはゴッホ流の描き方なのだろうか。


彼は一つの技法にこだわらずに、

自分流の描き方を日夜、

模索していたのかもしれない。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

このレストランへ・・・




ルノワール 「マダム・ヴァルタ」

再び、出会えるかもしれない。

ルノワールのこの絵に。

$ひとりぼっちのウォークマン

13年前に

東京で盗まれたルノワールの絵が、


イギリスのオークションに

出品されていたことが、

8月5日、明らかになった。


なんということだ。

13年もの間、どこでどうなっていたのか・・・


なにはともあれ、無事で良かった。

本当に・・・ 
  

名画が、戻ってきてくれたことは、

とても嬉しい。


その絵は、

ルノワール「マダム・ヴァルタ」である。


この作品は1903年に、

知人の画家の妻、ヴァルタを

描いたものである。


ルノワールはよく、

家族や知人など、身近な人を

好んで描いていたようだ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

ルノワールのいた、あのパリへ・・・・・