田舎の庶民なので、いわゆる「海外の凄いオケ」を生で聴いたことがなかったんですが・・


コンセルトヘボウが地元に来てくれたので、行きました。


ブラームスピアノ協奏曲1番

カッコよかった!


バルトークオケコン

めっちゃ楽しかった!


コンセルトヘボウ×マケラ×カントロフ

この凄い布陣でただ「カッコ良かった」「楽しかった」ってバカすぎる感想ですけど、それしか言えないwww

っていうか、「美しい演奏だったな」とか「感動した」みたいなのはよくあるけど、ここまで純粋に音楽が楽しいってこと、そんなに多くない。


こんな田舎に来てくれてありがとうコンセルトヘボウ様、そしてマケラ様カントロフ様。


ちなみに私、普段は主に端っこか2階席でしか聴かないので、たまにS席に座ると「クリアさに欠けて物足りない」と思っちゃう貧乏耳。


今回奮発して1階席真ん中にしたものの、その音響に自分が馴染めるかがちょっと心配・・だったんですけど、コンセルトヘボウ様は格が違った。


さすがに一曲目冒頭は、やはり曇ったような、音が遠くにいて届いてこない感覚があって、やっぱりS席は自分には分不相応だったのかな・・と思いましたよ。

でもそこにピアノが入ってきたら途端にグイっと音が近づいて、しまいには自分がステージにいるような感覚にさえなりました。


で、とにかくカッコ良い演奏でした。

カントロフ熱い!

左足で地面を踏ん張りながら右足と両手でピアノをものすごい強打するのに嫌な音がしない。


ピアノと低音の掛け合い、それからホルンのコラールが素晴らしかったなあ。



後半のバルトーク

こちらはもう最初から没入感。

メインの楽器が右に左に目まぐるしく動くけど、あまりにシームレスなので、どこから楽器が変わったかわからない。

ヴァイオリンなんて、もはや弾いてたかどうかを思い出せないw

(でもヴィオラはなんか凄くて二度見した)


個々の楽器じゃなくて、オーケストラという媒体がアメーバみたいに変幻自在に形を変えて、目の前に作品を作って見せてくれている感じでした。

特に管楽器は驚異的で、この音何?クラリネット?・・ホルンかよ!

みたいなわけのわからない瞬間が100回はあったと思う・・

そうそう、ホルンが変幻自在すぎてなんなんですかねあれ。


そしてピッコロの音が面白かった。

鈴虫のような涼しい音。

ピッコロとしてあの音アリなんですか、、?

笛方の能楽師であんな感じの音を出す方はいるけども、ピッコロでは聴いたことがない。


とにかく皆が凄腕の超一流の演奏家なんだろうなということが伝わっただけじゃなく、超一流の音楽家だということを、目の前の音楽のためにいともやすく捨ててしまえるようなプロフェッショナルなんだなということも感じて、そこに感動。

なんというか、どの演奏家も霧のように細かい粒子の単位で存在していて、お互いが切れ目なく混ざって一つの集合体になってる感覚。(伝われ)


そうそう、噂の指揮者マケラ様のこと、演奏中はすっかり忘れてました。

腰を低くしたりジャンプしたり、けっこう大きなアクションをしていた気がするし、若くて姿形もあんなに綺麗で、クラッシック雑誌の表紙を総ナメする大スターだから、きっと目が離せなくなるほど素敵なパフォーマンスだろう、などと始まる前まで思っていたのに、なぜか演奏中、私の意識から彼の姿は消えていて、音楽だけが見えてました。

よくわからないけど、思った以上に凄い人なのかもしれない。


アンコールはなぜかシュトラウスⅡ。

さっきは鈴虫みたいだったピッコロが、ここでは普通にピーヒャラ言っててちょっと笑っちゃいました。

そういやウィーンフィル来日中でしたね・・ふふふ。


さて終演後、駅に行くと、もう楽団の皆様が集合してました。(はやっ)

関西公演の合間にグンマー公演ねじ込んでくださって、こんな強行スケジュールなのにあんなに凄い音聴かせてくれて、本当に本当にありがとうございます。(合掌)

演奏家の方も楽しんでくれてたらいいな・・

昨夜8時ごろに終了したRTA in Japan  summer2025、羽生氏も見てましたかね。

ラストはFFⅩだったので絶対見てたと思うんですけども。

今年は任天堂ゲーム抜きの一週間で、一体どうなる?と思ってましたが、オタクみ溢れる以前の雰囲気に少し戻った感じで楽しかったです。個人的に面白かったのは

ET

古明地さとりの情操教育

ウィンドウキル

マインスイーパー

サイ

スムシカムホーム

アメリカ横断ウルトラクイズ

クライミングインバレル

リズムドクター

スゴイツヨイトウフ

ケツバトラー

などなど。


パソコンにゲームを打ち込んで遊んでいた世代なので、シンプルなゲームは無限のイメージが感じられてけっこう好きです。

ーーーーーー

さて。

羽生氏、メンテナンス期間に入るとのことで、おつかれ様です。

今までよく走り続けましたよねえ。

メンテナンスって、それ自体けっこうキツい努力が必要だと思うので、まずは不調を取り除くことを第一にしてね、と思いました。

アップグレードだとかインプットだとかはその後でいいと思うんですよ。


というわけで。

メンテナンス期間中にやってほしいこと。


⚪︎みやかわくんとスマブラ配信(ボロ負け可)

⚪︎エストポリス伝記ⅡのいにしえRTA走者デビュー&自己解説配信


メンシプらじおで、羽生氏がエストポリス伝記ⅡのいにしえRTAに挑戦中、との話がありました。

(全然反響ないけどw)


エストポリス伝記Ⅱといえば、2022年夏のRiJで、通常RTAカテゴリで状況再現(全ての挙動を完全に再現することで過去のプレイを完コピする)でクリアする超人プレイを見ました。

いにしえRTAカテゴリの詳細知らないんですけど、ニコニコのえびてんこさんの解説を参考にしてるっぽいので、この際羽生氏も走者デビューしていただきたいなと思います。

比較的過疎なカテゴリっぽいので絶対いける。

(ただし羽生ファン界隈で私以外に需要があるかどうかは知らない)

封切り前から楽しみにしていたけど、仕事の都合で今更に。

主演俳優と、歌舞伎の話、ってこと以外は何にも知らずに見たけども、久々に物凄い映画を見た。

これは今週もう一回行かないと。

以下めっちゃネタバレ。


いろんな見方、切り口で楽しめるんだろうけど、とりあえず吉沢亮の美しさにびびった(月並)

女形が異次元に美しいのはもちろんのこと、地の顔もあらゆるシーンが全て美しくてちょっと狼狽える。


それから冒頭の任侠シーンがやばい。

ついぞ見かけなくなった任侠映画のカッコ良さと、ズッシリ腹に響く重みを本気で再現する心意気。

任侠だけじゃなく、時代劇とか花街ものとか日活ロマンポルノだとか、活気に満ちていた往時の日本映画のエッセンスが一堂に会して3本立てを見た満足感だし、ストーリーが進むにつれてそれが歌舞伎の舞台一本に集約されていく流れにも何か象徴的なものを感じる。

で、歌舞伎の松竹じゃなく、アイドルを本格ミュージカル俳優に育て上げてブイブイ言わせてる東宝が映画化したというのも個人的にちょっと興味深かったりする。


あと、人間国宝役のじいちゃんw

かつての歌右衛門を思い出すバケモノっぷり。

手招きするしわくちゃの手がこの世のものと思えないほど美しい不思議。

そして引退後の晩年、ドヤ街で死の床にいて、「ここには美しいものが何もないのがいい」的なことを言うのがまた美しいのは、「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」よ。藤原定家よ。

(ここで吉沢亮に手渡される扇子が、新品のように硬そうで使い込まれてないのが気になると娘が言っておりましたが、そこに何か意図はあるんだろうか。)


そして吉沢亮だってば。

裾捌きとか所作とか、ウチの娘もお稽古で色々苦労してたあれこれをピタっと決めてる(少なくともそう見える)のはもちろんのこと、その上での目の演技・・歌舞伎のというより主人公キクオとしての?目使いの一つ一つが良すぎて、もしこんな歌舞伎役者が実在したら絶対沼る自信がある。


対する横浜流星は男っぽくて、終始「うまいけど、ぶっちゃけ女形としてはゴツい」「渡辺謙が代役に選ばなかったのも納得」なオーラを出し続けているんだけど、それが最後の最後で大化けして吉沢亮を完全に食ってくるという反則っぷり。


ちょっとだけ違和感あったのは、キクオがことあるごとに「血が」「血が」って言うこと。

キクオのモデルでもあると思われる坂東玉三郎のように、梨園の出じゃない役者さんが大出世するケースも実際にはあって、もちろん、同い年の実子を差し置いて、というのは異例中の異例だとしても、キクオが抱える問題は「血」だけじゃなくない?って思いながら見てました。

でも映画の最後の最後、スタッフロールの最後に「李相日」という監督名を見た時に、この「血」についての一連のドラマは、監督自身の生きた実感なんだろうな、と符合しました。

少なくともキクオの目線で目た時に、梨園は血縁が全ての世界だったということなんだと思う。

映画では俊ちゃんのエピソードがほとんど描かれていないんだけども、それは監督から見れば私たちのほとんどは「俊ちゃん」であって、あえて描く必要がなかったから、なのかもしれないな。


まとまらないまとめ

主人公は、雪の中で極道の父親が殺された場面を「美しい」と思ってしまったわけですよね。

で、彼はその感覚に一種の躊躇いや罪悪感を持ったんだろうと思われるんですけど、彼を迎え入れた歌舞伎の世界は、そういう陰惨で残酷で非道でグロテスクなものを、美しいと手放しで言い切って肯定するから、彼はそこに居場所を見つけ、その価値観や死生観に自ら進んでズブズブと取り込まれていってしまう。


このあたり、「オペラ座の怪人」とか「ブラック・スワン」に似ていて、天才芸術家であるゆえに芝居の中に真実を見てしまって、だんだん虚実の境がなくなっていく感じ。

だから何の悪気もなく残酷で非道なことをやらかしていくし、何をやっても、あの美貌と芸で全てを黙らせてしまうという理不尽なんだよね。


一方横浜流星演じる俊ちゃんにとっては、芝居は生まれた時からそこにあるもので、それが真っ赤な虚だというのは自明のことなわけですよ。

芸は芸と割り切ってるから役者としては並なんだけど、でも一瞬で自分と役を切り変えられるし、ぼんぼんゆえの人の良さ、要領の良さもある。血統がどうという以前に、どの世界でも、実際に世の中に重宝がられるのはそういう人だよね。


ただ、渡辺謙もわかってたし、国宝のじいちゃんもわかってたし、俊ちゃんもわかってるんですよ。本物の芸術というのはこんなもんじゃないと。

で、キクオとの舞台で、とうとう芝居の虚実がピタリと一致する経験をするわけなんですよね。

一方でキクオは、これまで一人で見てきた景色を俊ちゃんと一緒に見てしまったことで、もう後戻りできない高みというか、良くも悪くも芸の権化ともいうようなステージまで行ってしまう。

で、実際、そういうものを、人は「芸術」って言って尊ぶんだよ。たぶん。


芸術も因果なら、それを見るのもまた因果な行為だなと、それは私自身も常々思うんだけど、でもやっぱり美しいものは美しいと思っちゃうんですよ。

彼の生き方が善なのか悪なのか、幸せなのか不幸なのかは他人にはわからないし、主観や時代の価値観でいくらでも変わる。

でもこのような域に達した芸術が時代の価値観で揺らぐことなんて、たぶんないんじゃないのかな。


少なくとも彼らはそう信じて人生を芸に捧げているんだと思うし、だからこそ観客は、その内情を知っていようが知るまいが、黙ってその覚悟と美に拍手を送る。

キクオの幼馴染の態度に象徴されると思うんですけど、観客が優しい気持ちで役者自身の人生に入り込めるうちは、その芸は「一時の花」であって。

本物の芸は、演じる人間と見る人間を残酷に切り離して、ただそこに景色として人生を散らす極道なのだということを描いた任侠映画なのかもしれないな、と思いました。



最後に。

お涙頂戴じゃない、正しさを説かない、説明的な音楽がない映画が日本映画(実写)として存在できていることにびっくりしてます。

特に音楽が視点をガイドしていないと、「話はわかった、で、結論は?」ってなる人もいると思うし、不道徳な内容に疑問を持つ人もいると思うんです。

でも、たとえ映画そのものが腑に落ちなくても、この映画は美しい吉沢亮や横浜流星や、なんか知らんが凄い田中泯の舞台を見た満足感でスクリーンを後にできるし、歌舞伎って凄いなと思うし・・

結局、深く理解しようがしまいが、最後はそこに行き着いてしまう、そこが素晴らしいと思いました。



仕事中、なんかわからないけど羽生氏がオタ全開でデュフデュフしてるセルフ実況がメンシプに流れてくる。


うるせえ羽生氏www


と思ってたらバレてました。

とりあえず幸せそうでよかった、と、生暖かく見守っております。

ほんと、良かった。

羽生氏曰く


僕は厨二病をこじらせているので

できれば夜鷹純みたいに前髪が目にかかっていたいですよね


ーーー

そうか!そうなのか!


羽生結弦の前髪については長年、スッキリ分けてる方がいいと思う派だったんですが、ご本人の美意識ならもはや言うまいw

厨二病いいぞもっとやれください。


むしろオタクの矜持で夜鷹純にとことん寄せに行ってくれたらファン冥利に尽きます。

羽生結弦なら夜鷹純でさえ美しく再現できる。


と思いましたw

(夜鷹純は好き)


ーーー

最近のインタビューなど、全部は追いきれてないと思うんですけど、個人的には銀次さんとの対談が好きでした。

もう一度聞きたい。


あと萬斎さんのラジオ

けっこう踏み込んだ話をしてるんだけど、二人ともすっと飲み込みやすい言葉で何気なく話しているのが素晴らしい。

萬斎さんはいうに及ばず、プロになってからの羽生氏の対談やインタビュー、どうでもいい質問をするような人がいなくて本当に面白いですよね・・

まだ後半しか聞いてないけど、再放送あるらしいので楽しみにしてます。


さて改めてメンシプラジオについて少し。

羽生氏のヘッドホンとイヤホンの銘柄はタゴスタジオ、ですってええ?


10年くらい前、音楽の町を標榜する高崎市の肝煎りでできたレコーディングスタジオ。

一般市民にとっては「2階におしゃれなジェラート屋があるんだって」くらいの認識だったんだけど、ジェラートだけじゃなくヘッドホンも売ってたんだねえ。

(そこじゃない)


なんにせよ、羽生氏が買うくらいの知名度があるとすれば、私も税金の払い甲斐があるというものです。

高崎市、いいことにお金使った!


ちなみに羽生氏のヘッドホン、一般モデルは確かにリーズナブルでいい感じなんだけど、羽生氏が持ってるという10周年記念の金箔モデルは・・w

でも羽生氏が相変わらず金箔好きらしいのが、なんか嬉しい。


いつかタゴスタジオで清塚さんとレコーディングしてくれたらいいな。

ピアノはファツィオリが入ってるんですよ・・


ボレロ

東日本大震災の後にシルヴィ・ギエムが来日公演して、それを放送で見てめちゃくちゃ感動したのを覚えてます。

ベジャール本人のもムンムンと濃くていいですけどw、ギエムのはより普遍的な感じがして好き。


萬斎版は、台の上で一人が舞うという能との共通点からのシンプルな発想だとは思いますけど、その奥にあるのは、西洋芸術の大前提にデデーンと存在している「キリストの受難」を1ミリも履修していない日本人はこの曲に何を感じているのか、何を伝えられるのかを表現する試みなんじゃないかなと個人的には思ってます。

私自身は萬斎ボレロからは悠久の時間の繰り返しや、次世代への継承というようなことを感じるかなあ。


それをふまえて。

羽生結弦コラボ、映像では全員の動きがちょっと見づらかったんですけど、よく見ると、シェイ(と無良さん?)がアイスダンスしてるじゃないですか。

たしかに、ボレロといえばフィギュア界隈ではアイスダンスだよなあ・・と思いました。

あの偉業の先に、フィギュアとこの曲とのつながりがあるし、アイスダンサーとしてのシェイの活躍もあるのだろうし、その先にシェイと羽生氏の関わりがあって、萬斎さんと羽生氏の関係もあるわけで。

そういう「縁」みたいなものがこの曲の周りに集まってきて、さらに次につながっていく感覚があって感動いたしました。


羽生氏、衣装大変そうでしたね・・

(いやもうちょっと書くことあるだろう)

気づきとして思ったのは、羽生氏はおそらく、衣装の空気抵抗とか遠心力とか氷との設置面云々とかのいろんな束縛がある中で、その束縛を出来るだけ受けないように感じさせないように、自由に動くことに美的関心があるんだなと思いました。

逆に能は、空気抵抗や衣装の束縛を積極的に見せていくことで、そこに「見えない何か」が存在することを感じさせる芸なのかなと。

羽生氏は見えない何かを表現することにものすごく長けているけども、その方法は能とは全く違うところにあるんだなということに改めて気づいたというか、その対比が面白かったです。


SEIMEI

萬斎さんめっちゃ走って移動してて凄!ってなった・・(そこですか)

冒頭、娘が

「羽生、萬斎の式神かよ!」

って叫んでました。

式神演出良かったなあ。

三連ジャンプも見られたし!

いやはや盛りだくさんでした。


最後、萬斎さんが

「生きてて良かったかー!」

みたいなコールして、

(お?これは羽生氏の言いたいことめっちゃ簡潔にまとめてくれたんじゃないか?このゲスト優秀すぎんか?)

と思ったら本人もそう言ってて。

でもなんだかんだでしっかり長々と喋ってたのが羽生氏だった。

そういうとこだぞw


少々雑な早口で時々声が裏返っちゃうただのオタクな羽生結弦を久々に引き出してくれてありがとう、米津玄師。

嬉しいから私も早口で語るけどまあ読み飛ばしてください。


もし各方面に失礼な言い方だったら申し訳ないんだけど、かねてから直感的に、羽生氏に足りないものがあるとすれば、それは米津玄師だ、という謎の確信があったんですよ。(なにそれw)


実際こうしてコラボや対談を見てみると、羽生氏には相変わらず屈折のない透き通った美しい鋭さがあって、そしてその鋭さから放たれる痛みもあって。

でも米津さんがそこにいることで、痛みの部分を滋養に変えてくれている感覚がありました。

米津さんの言葉遣いは基本構成を崩さず丁寧で、でも堅苦しくなく平易なのはさすが詩人という感じ。

本当にいつまでも聞いていたい。


ーーーー

弓から矢が離れたら、あとはどうすることもできない、っていう話

弓引きには耳が痛い言葉だぜ。


細かいく言えば、「手を離す」瞬間から「矢が離れる瞬間」までにはほんの少しのタイムラグがあるので、弓引きはつい左腕を振って、離した矢を修正しようとしてしまうんですよね。


でも、そこで多少の修正ができたとしてもあんまり良いことはないし、何よりかっこ悪い。

やらない方がいい、なんてことは100も承知なんですよ。

わかってるのに、本当に無意識に左手が動いちゃう。

「離した矢はどうすることもできない」

っていうのは、弓引きにとっては、無意識のレベルからそれを自分に悟らせなきゃいけないという、なかなか難しい命題だったりします。


親が子離れできない感覚にも近いのかな。

何にせよ、一種の執着・・なんでしょうね。


ーーー

さて、MVも対談も素晴らしかったけど、競技SPバージョンが見られたのが何より嬉しい。


3A、MVでは踏み切りがカットされててすごく気になってたので、カウンターから跳んでたのが知れてよかった。

3A着氷後のツイズルは、曲の方がアテ書きしたんじゃないかとほどのハマりっぷり。


冒頭のシットツイズルはもはや技名「結弦」でいいと思うんだけど、これをしょっぱなから惜しみなく入れちゃうの贅沢すぎるし、4lzを歌詞に合わせるとか、一体なにを考えとるんじゃ。

そして後半には4S3T。

そもそもショートに4lz入れるのかよというのは置いといて(置いといて?)、何といっても平昌で見せられなかった因縁の4lzと、北京で引っかかっちゃった因縁の4Sですからね。

ちゃんとできるんだぜ、って世間様に見せたい気持ち、あると思うんだな。


ーーーー

そして、スピンのレベルのこと。

ルールが難しくて細かいことは実はよくわからないけど、シットスピンの最後に膝を使って止まるのは、2年前にルールに加えられたレベル要件、「難しいスピンの出」ですよね?


あのルールができてからこっち3年、やたらスピンの後に膝をつく人が増えたじゃないですか。

でも、その動きが音楽と無関係だったりプログラムの流れを止めちゃってたりで、「はいはい君も膝でレベル取りね。」ってケースが多く・・

もし羽生結弦が現役ならこれをどう見せただろう、見たかった、って人多いんじゃないかなあ。


その羽生結弦の答えを2025年に見ることができるなんて。

間奏でスピンを回って、膝をついてスピードが止まったところでぴたりと歌が始まる。


「メダリスト」劇中でもいのりが「木星」の曲でやっててめっちゃウケたんですけど、スピンを音楽に合わせるために、音楽を編集して無理くり音を増やすパターン、よくあるじゃないですか。(昔よくネタにさせてもらいましたw)

でも、MVだから超当たり前だけど、この曲はカットもしてなければ繰り返しもない。

既存の商業的なコンテンツでSPを構成するだけでもすごいのに、現行ルールにのっとった最高難度の技の数々で曲の表現を成立させてしまっているというのがとてつもなくすごい。


対談から察するに何テイクか撮ったらしいとわかるけど、そもそも、これを何テイクもできること自体恐ろしいw

そして彼のことだから、通しで撮影したうえでいいとこ取りしてもらってる感じなんじゃないかなとは想像します。

たぶんね。


ーーー

技以外の振り付けについて

羽生氏100%だけど、高難度ジャンプ入りの競技SPという縛りゆえか、比較的エグ味がなく安心して見ていられる。

なにより演技に温度があり冷たくないのが個人的には嬉しかったですね・・

そこは米津さんの楽曲のおかげもあるのかな。

複雑なコードを行き来して、短調とも長調ともつかない印象なんだけど、最後にはしっかり長調を感じるから。


とにかく色々面白い&素晴らしい一連のパフォーマンスでした。

ノッテステラータ、都合でまだ見られてないんだけど、月末にテレビ放送あるとのことなので、またその時に。


ご無沙汰しております。

Echoes、故あって現地は叶わなかったんですが、徒歩10分の映画館でライビュという幸運に恵まれたので行ってきました。


もう端から端まで素晴らしかったので何から書いたらいいかわかんないけど、やっぱりコレですかね。



バラ1衣装で出てきてブラームスの「バラード」をかましてくるというオヤジギャグw

(ギャグなのか?)

ちょうど今、この曲集を練習してるので変な声出ました。

ブラームスは、楽譜の見た目と、弾く指の動きと、実際の音とが感覚的に一致しないクセ強作曲家でして、弾くのはめんどくさいんですけど、曲想は溶けるようにロマンチックだったりするのがたまらんです。

この「バラード」はリズムの強いゴツゴツした曲ですが、それに反してぬめるような滑りを見せるプロでしたね。


そしてバッハ。

ついにバッハ。

終盤のアルペジオのところでバック(Bach)のスパイラル?でぐるっと回るオヤジギャグ良かったなあ。

(ギャグなのか?)


からのスカルラッティ。(震)

羽生氏が使うイメージ全然なかったけど、良かったなスカルラッティ・・


そこからのショパンエチュード2曲は納得感極まりないと言いますか、やっぱりしっくりしますわねショパン様。

一曲目の「大洋」でひたすらスピンをして、続く10-4ではステップをしまくる。

技づくしでありながら芸術的という「エチュード」の曲想にも合致していて、何度も見たい素敵プロでした。


ここまできたら、衣装のとおりバラ1が来るんだろうな、とは思いましたけど、まさかぶっ続けのままフルで、しかも4回転2回入れてくるとは思わなかった・・

羽生結弦すげえよ。


ともかく、念願のクラッシックプロが一気に見られて感無量というか、積年の思いが成仏したというか、おかげさまで寿命伸びましたありがとう。


演奏や音楽監修は清塚さんですよねきっと。

今回個人的に感銘を受けたのは、競技時代のコラボ作品みたいに、「羽生氏的な何か」に寄せていこうとする演奏じゃなかったこと。

むしろクラッシックの側から羽生氏に挑んでぶつかって火花を散らすようで、羽生氏や観客を全面的に信頼してくれている心地よい噛みごたえがありました。


ショパンは現代的でフレンドリーな作曲家なので、羽生氏もスッと馴染んでいるのが見て取れるんですけど、ブラームスとバッハはクラッシックの総本山みたいなところにいて、山はもっと深いと思うんです。


私もまだ羽生氏の演技の意図が理解しきれてないし、羽生氏の演技もこれからもっと深まっていく気がするので、今後の公演が楽しみだなあと思いました。


あと、それぞれの曲の前に数小節、オリジナル?の序奏がついているのが洒落てたなあ。


ーーーーーー

他の曲は「ダニーボーイ」ほか既存プログラム以外はまるで知らなかったけど、どれもほんとに良かった。曲に歌がないのも個人的には好き。


黄色いナウシカみたいな衣装のプロも、青い三浦大知みたいなプロも、赤い線を引くプロも、どれも良かった。(語彙力)

衣装がぶっ飛びすぎてなくてカッコ良いのもまたよし。


とにかく素晴らしかったのでCSでまた見直します。

そして、30歳の誕生日おめでとうございました!!

羽生氏、フリーレンが好きとな?


そうだよね

絶対見てると思ってたし最高だからみんな見よう。

最近うちの姑(76)も、リビングに放置してあった単行本を読んでガチハマりしてるのよね。

これはマジで全年齢、どんな立場の人間にもそれぞれに感じ入るところのある超名作・・


↓5月に娘にせがまれて池袋のフリーレン展行ってきた時の写真。

めんどくさがりの私だけどめっちゃ並んで頑張ったよ・・グッズも並んだよ・・

ちなみに私はザイン推し。ラント(メガネくん)も良いな。

ヒンメルはいい男だが、現実味のあるキャラとしてよりも、なんかこう、諸行無常を体現する存在として尊いと思う。



まだアニメ化されていないけど、特に最新の12巻・13巻は涙なしには読めないよな・・


何よりこのマンガの素晴らしいと思うところは、ヒンメルたち3人の「その後」の人生が直接的には一切描かれていないところ。

あくまでもフリーレン自身が、彼女がかつて見聞きしたことや、今目の前で起きていることを通して理解していく。その当時は思いもよらなかったヒンメルたちの言動の意味や人間性を80年越しで理解して、過去の記憶を塗り替えていく。

そのさまを、我々は同時進行で体験するわけですよ。

ヒンメルはすでにこの世にいないしもう80年も経っているし、そこにどんな感情が芽生えようと、もはや「今更」でしかないんだけども、それでもフリーレン(と我々視聴者)は、錆びついたヒンメル像に新しい命が吹き込まれて、思いが届く、という幸福な感覚を体験する。

これは日々いろんな人を亡くしていく人生後半戦の我々にとっては案外リアルな話なんだけど、こうしてストーリーとして見せられると、ああ、歳を取っても、誰かともう二度と会えなくなっても、こういう幸せは残されてるんだな、って改めて思うし、自分は今からでもまだまだ幸せな人間になれるよね、って思える。


そして個人的に胸熱なのは、ヒンメルやハイターやアイゼンたちが、フリーレンがいつかそうやって自分たちを理解してくれると信じて残りの人生を賭けたのだ、ということが次第に明らかになっていくところ。

それがセリフでなく、状況や結果だけで静かに示されるという描写の仕方も心憎い。


うちの娘などはまだ若いし、シンプルにヒンメルとフリーレンの、「当時の」恋模様に感情を揺さぶられているだけかもしれないけども、別れ=悲しいではなく、その先にある諸行無常と永遠の慈しみを見据えたストーリーは、大人が見ても共感する。


羽生氏、アニメエンディングの「anytime anywhere」で滑ってくれぬかなあ・・


というわけでフリーレンでやたら語ってしまいましたが、昨日の能登のアイスショーももちろん見ました。

これもまた素晴らしかったです。

特にケセラセラ、良かったな・・

先日封切られたミセスの映画がめっちゃ良くて、改めてケセラセラの良さを噛み締めてたところだったので、そのへんも含めて、ちょっと感想書きたくなってます。

というわけで、またね。

ご無沙汰しています。

5月以降、空き時間を稽古に全振りしていました。

低レベルですけど、私なりに充実したシーズンを送ることができた、かな??


書きたいことはたくさんあるんですが、記事を書くのはものすごくエネルギーがいることなので、ちょっと事情もあり、今後も投稿はあまりできないかも。

↓近況はこんな感じです


大河ドラマ「光る君へ」が生きる力です。(今日はおやすみだけど!)

オリンピックめっちゃ楽しかった。

フェイスブックを乗っ取られていたことに半年前に気づいたものの、対処方法がわからないまま放置している・・

コメントを承認後公開に設定変更しました。



羽生氏が9月にアイスショーを配信すると聞いてとても楽しみにしています。

羽生氏への愛とスタンスは10年前と何一つ変わってなくて、でもそれが故に今のファンダムとだいぶ方向性がズレてきたのを自覚しています。

どんなに美しいビジュアルを繰り出されても、頑張ってるんだな、大きくなったな、凄いな、という感想しかないおばちゃんなど、なんの利益にも応援にもならないかもしれませんが、ファン面をするつもりはないので、今後も人知れずここから見続けさせてほしいなと思っています。


ではでは・・