もう火曜日だというのにまだ「光る君へ」の衝撃から立ち直れず。

昨日、職場で大河ドラマを見ていそうな人に話かけてみたけど、今年はあんまりいない・・(小声)

やっと見つけた一人も公任推しで、いまひとつ心が通い合わなかった。

 

しょうがないので今日になって、仕事もそこそこに「夕顔の巻」を改めて読みました。

第9回を見て夕顔の巻、特に後半を思い出したので。

 

学校や教材で扱う「夕顔の花」の歌のところが有名だけども、高校のときにたまたまこの巻を読んで、むしろその後の人間描写になんともいえないリアリティーとおぞましさを感じて印象に残ってます。

 

頓死した夕顔が次第に冷えて物質と化していくのをただ見ているしかできない無力感や焦りだとか。

なんでこんなところに連れてきてしまったんだろうという激しい後悔や自責の念だとか。

怖がって泣き伏す女房の右近を抱えて、大丈夫だよ、と一人で強がるものの、乳母子の惟光がやってきたとたんに力が抜けて激しく泣き出すだとか。

 

二人で協力しながらたどたどしく遺体を敷物でくるんで車にのせて、でも、もしかしたら、ワンチャン生き返るのでは、と思うとその場を去れないだとか。

心ここにあらずで仕事を休み、食事もできず、そのまま20日も休暇をとってしまっただとか。

 

もちろんシチュエーションは違うのだけども、まさにこのドラマの道長でありまひろであり、私たち視聴者の思いそのものだよな、と思いました。