営業改革コンサルトの活動日誌! -55ページ目

桶狭間の戦いに学ぶ経営 その1

私は『桶狭間の戦い』を検証すべく、


できるだけ合戦と時期と時刻も合わせて、


清洲城跡から桶狭間まで走ったことがあります。



研究ではなかなか明らかにされないことの多い合戦なので、


これは現場主義のコンサルタントとしては、現場踏査せねばなりません^^




信長が敦盛を舞って”いきなり”出陣したとのことなので、(基本的には「信長公記」参照)


私は、あわてて殿様を後追いする「足軽」という設定でスタート。



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(清洲城)



まず目指すは、最初の集結地点であった熱田神宮。


ここで、信長は後から追いかけてくる軍勢を待ち、集結させたとのこと。



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(熱田神宮本殿)



距離で約13km。


そこまでは平坦で、大きな川もなし。


とはいえ、昔の人といえども、武器を持ち、具足をつけて、これだけの距離を走るとなるとかなりつらい筈。


少なくみても1時間は駆けっ放しなのだから。


そして、走りながらの実感は、


「かなりえらい(=しんどい)」


「なんで走らんといかんの?篭城ちがうの?・・・」(以上名古屋弁風^^)


であり、そこで実感を伴って気づいたのは、


かなり信長を信頼していなければ、前例もないような、


何も言わずにさきがけで出陣した殿を追い、


しかも圧倒的な兵力差のある敵に向かっていく気にはならない ということ。




「殿様は、勝手に先に行っちゃったんだからさ、追いつけなくてもしょうがないじゃん?」 


「あ、ごめん、おれ足くじいちゃった。先いっといて~^^;」 などとなりかねない。



実際、熱田神宮に集まったのは、2000名とか、限られた数だったようですが、その限られた者たちは


熱田神宮まで駆けつけたのは、なぜだったのか?




信長は当時、「うつけ者」(バカ殿)だったとか、いろいろ言われていますが、


熱田神宮まで参集した家来たちは、信長の事をかなり厚く、信頼 していたのではなかろうか。


そうでなければ、一般的には篭城しかない状況で飛び出した、自殺行為とも言える進軍に追随は出来ません。


もちろんそれは同時に、命賭けて戦ってくれる者で、強行軍についてこれる者を、


自動的に選別したことになります。当時は、まだまだ領内にも反信長派がいましたからね。


一気に士気は盛り上がったと思われます。



それともうひとつ大事な発見が。


篭城?と思っていて、慌てて、十分な備えもなしに走ってくる者も少なくないでしょうから、


この熱田神宮か、この先の砦(さらに約8km先)において、兵に水と食糧を与える必要が出てきます。


これは必須です。



仮に総勢2,000名分、簡易的な食糧だとしても、それだけの人数分の食糧を当日、


急に用意できると思いますか?


コンビニはありません^^ 


当然ながら、事前に、食糧調達の手はずを整えておかねばならないわけで、


しかもそれを秘密裏にするわけですから、周到な準備なしには実現できなかったといえます。



つまり、桶狭間の戦いは、【兵站】の視点からみてみると、


思いつきによる奇襲ではなくて、かなり「計画的犯行」なわけです。


ちなみに私は、熱田神宮の境内でうどんかっこみました。兵站の必要性、実感を伴っています(笑)。



さて、この熱田神宮で、信長は自軍に対し強力な 「マインドコントロール」をしかけます。


(続く)



長篠の戦に学ぶ経営

長篠の戦


よく経営書にも引き合いに出され、鉄砲の三段撃ちがそれまでの戦い方を変えた!


と言う話をよく聞きますよね。


実は、あの戦の凄いところはもっと別のところにある。


のです。



近年の発掘調査などを通じて分かった事。


それは信長は、あの戦いのために、平地に陣地を築き、馬防柵で敵を防ぎながら鉄砲を撃った


のではありません。



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大掛かりな土木工事を行って堀を廻らして、山城を構築。


そこに鉄砲隊を配備した のです。


(黒澤監督の映画のイメージとはまるっきり違います)



つまり武田側からみると、


「野戦」のつもりが、いつのまにか「攻城戦」を戦わされていた わけで、



“戦いの枠組み”自体が大きく変わっていた 


のです。

通常、城を攻める場合は相手の3倍の兵力が必要といわれています。




ちなみに城の防衛用の武器としての鉄砲の運用は、それまでにも雑賀衆などが使用して


大きな実績を上げており、信長はそれをこの戦いに持ち込んだものと思われます。


(もちろん鉄砲の連射は、信長が独自に編み出した戦法ではありません)




そして我々凡人からみれば、そんな大きな枠組みの転換などは、やはり捉えにくく理解しがたく、


だからこそ、見た目にも分かりやすい鉄砲の連射という「手段」だけが後世に伝えられた


のではないかと推察されます。

実際、発掘調査をやるまでは、これだけの壕が築かれていたことは、分かっていなかったのですから。



信長を知るには、経営的視点が不可欠。ゆえに面白い研究対象です。



「五輪書」に学ぶ その2


宮本武蔵は「五輪書」の中で、

「ひとりで10人に勝ち、千人で万人に勝つ道理に何の差があろうか。」

と述べている。

つまり彼は、(自分のように)すごい能力の高い兵士を訓練して育て、

その数を増やしていけば、それを軍隊での戦いにも適用できる。


つまり「個人レベルの戦い」を、「組織レベルの戦い」にまで適用できると考えている。

・・・と書くと、すでになんかおかしいと思いますよね? 今回はここにツッコミを入れてみます^^



ランチェスターの法則では、

一騎打ち型の接近戦の場合、単純に兵力数の差が残存数。

(例;A軍500人対B軍300人なら、500-300=200がA軍の残存数)

B軍が勝つためには、200人以上増やすか、武器の性能を1.7倍以上(3/5以上)にすると考える。

つまり、個人の能力差はほぼ無視^^  兵士の数と、武器性能。


また戦国時代で考えても、


豊臣秀吉は、圧倒的な兵力差で戦に挑んだ。

常に敵の5~6倍の戦力を用意。

しかも小田原城攻めのように、

短期ではなく長期間にわたる戦に持ち込み、

より確実に兵力差で勝てるようにした。そりゃ負けません(笑)。

また織田信長は、鉄砲や三間槍などの、より有利な武器を利用して勝利を収めてきた。


いずれも「個人の能力」に依拠する戦い方ではない。


むろん個人の訓練が不要なわけではないが、

しかし、武器性能>個人の錬度、 そして  兵力差>個人の錬度

である。

また、宮本武蔵クラスのスーパーマンを千人も育てることが果たしてできるか?

時間・費用・人材など、すべてにおいて実現困難だろう。



このことは 営業組織の作り方も全く同じ。

たくさん人を採用して使い捨てにしろ、教育なんかするなと言っているのではない。

優秀な、あたかも社長の分身になるような営業マンを育てようとするのではなく、

そのかわりに、一定の人数、武器、戦い方などを工夫し、もっと現実的に営業力強化すべきということ。

実は、ここを勘違いしている経営者も少なくない。



ちなみに、宮本武蔵は、自分の後継者をひとりもまともに育てられなかった。

無理だと思う。それが現実。



「ひとりで10人に勝ち、千人で万人に勝つ道理に何の差があろうか。」

ここに、宮本武蔵の限界がある。

宮本武蔵は現代に置き換えると、天才バッターだが経営・指導者には向かないタイプか?^^

「五輪書」から学ぶこと


「五輪書」宮本武蔵より

『敵の太刀を受ける、打つなども、それらはすべて敵を斬る「機縁」である。

 受けると思い、打つと思うからこそ、心を集中して斬ることができないのである。

 何事も斬るための手段だと思うことである。』(一部略)


この話を剣道の有段者に話したら、驚いていた。

「これを知っていたら、自分はもっと強くなれていただろう。受けは受けでしかなかった。」と。



企業で言えば、「買って頂く」ことに、後方部隊も含め全員がそこに向かっているか?

経理は伝票処理を、製造はモノづくりをすれば良いのではない。


野球で言えば守備も、守るではなく攻め。
実際に、中日の井端選手は、「守備は9人で、打者一人を攻めること」だと言っていた。





教育ITソリューションEXPOに出展!

ちょっと告知を^^



78日~10 ビッグサイトで開催される



「教育ITソリューションEXPO


(株)エレファンキューブ社のブースにて


当社開発eラーニング教材「交流分析実践講座」がサンプル出展されます。


今話題のE-BOOK関連の展示会も同時開催なので、ぜひお立ち寄りください♪




またこの講座にご興味のある方は、こちらからどうぞ ↓


http://www.knowledge.ne.jp/lec1801.html?rss




七夕で毎年思うこと


いや・・・たいした話じゃないんですが、


毎年、七夕になると思うんですが、


「あいにくの曇り空で、天の川が見えません・・・」


って、なんで私たちが見る必要があるんだと


織姫と彦星のデートなら、ほっといてあげてください^^


それに 勝手に願い事されても、かなり迷惑 ですから(笑)


他人のデート・・・そっとしておいてあげましょう♪


今日も曇りますように^^











”新しいもの”を作り出すヒント


Iphone、Ipodなど、


アップル社のデザインの評価は以前から高いが、


同社デザイナーのジョナサン・アイブなどは、


バウハウスの直系ともいえる、


ドイツのブラウン社のデザイナー、ディーターラムの影響をモロに受けています。


1919年創立のバウハウス。


1919年って・・・大正8年!ですよ!



ここが、いわばIpodやIphoneのデザインのルーツであると断言できます。


↓ ディーターラムがデザインしたAMラジオ


営業改革コンサルタントの活動日誌!


”何か”にそっくりですね???


ちなみにディーターラムが唱えた、良いデザインの10か条。


1 革新的である。
2 製品を有用にする。
3 美的である。
4 製品をわかりやすくする。
5 押し付けがましくない。
6 誠実である。
7 恒久的である。
8 あらゆる細部まで一貫している。
9 環境にやさしい。
10 できるだけ少なく。


一言で言うと、 より少なく、より良く。



といことで、


現代の最先端のデザインは、大正時代発


だったりするわけです。


不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず。


物事の本質を見極め、突き詰めていけば、


50年前だろうが、現代の最先端だろうが、作るべきものはさほど変わらない。


そしてそこから新たなる風が生まれる。


Twitterを利用した性格分析

今日書いた心理検査の応用編です。



Twitterを利用した性格分析!




相手のツイート内容を眺めていれば、それなりにその人の性格がつかめますよね?


文字数が少なく、あまり深く考えてない”つぶやき”を繰り返す中に、その人そのものが


色濃く反映されてきます。


まさに文章完成法テストだといえなくもないですし、


この情報を利用しない手はありません。



観察の視点は、


①何に関心があるか?


 単に趣味や嗜好をチェックするだけでなく、どういうことに心を動かしているか?


②どういう感情の種類が多いか


 怒り・喜び・感謝・悲しみ・卑下・妬み・・・


③どんな心の要素がよく働いているか?


 これは交流分析のエゴグラム分析の基礎知識があると望ましい。




 たとえば・・・

 

 角界の野球賭博事件についてつぶやいているとして、

 社会のルールを逸脱したことに怒っているのか?

 誰かに同情しているのか?

 独自の意見を展開して自分の優秀さを認めてもらいたがっている野か?

 などなど。

 

 サッカーについてつぶやいたとして、

 モロに感情表現オンリー すげー とか おおっ~ とか

 非常に分析的で独自視点を持っているとか

 笑いを取ろうとしているとか

 などなど


まあ、あまり難しく考えずとも、その人の発言を追っていけば、”見えてくる”はずです。




Twitterは人を観察する良い訓練の場でもある。 

  

”居合い抜きの道場”のような感じですかね^^


 

文章完成法テスト

文章完成法テスト という心理検査があります。



「わたしは      のとき、とても悲しい」


「わたしは      のとき、ものすごく怒る」


「わたしは      のとき、がっかりする」


「わたしは      のとき、とても楽しい」


「わたしは      のとき、情けなくなる」


「わたしは      のとき、嬉しくて涙が出る」


「わたしは      のとき、おもわず笑ってしまう」


「わたしは      のとき、不安になる」


「わたしは      のとき、自信に満ち溢れる」


「わたしは      のとき、とても後悔する」


「わたしは      のとき、とても嬉しくなる」


・・・・


この空白部分を埋めて完成させていくわけです。



これで何が分かるかというと、


あなたが、何に感情を動かされるか。何にとらわれているか。


そういうものが見えてきます。


”何にどう反応するのか”ということですから、性格性向が見えてきます。



ある人は、「自分」にすごく関心が集中していたり、


逆に、自分に全くかかわりないことばかり書いて、自己防衛がすごい強かったり、


社会的正義感が強かったり、人間関係に関心が高かったり、仕事の成否とか、自己実現に関する


内容がほとんどだったり・・・


本当に人それぞれです。



あまり専門知識がなくても、慣れてくれば、分析できるようになります。


まずは自分を理解するうえで利用してみる。


そして他人の性格を推測するためのひとつのツールとして活用する。


ちなみにこのような質問をしなくても、「この人は何に感情を動かされるのか?」を


意識して観察していると性格は読めてきます。


「ああこの人は、地位や名誉など、何か形のあるもので他人から認めてもらうことをすごく重視しているのか。」


とても権威を必要としているのだな。とか。



何に、どう反応するか?が分かれば、何をこちらはすればよいか?が見えてきます。


wikipediaを書き換えてみる

wikipediaを書き換えてみる

特に中小企業の製造業の場合ですかね。


自社技術の関連項目を

”自社に都合よく”書き換えてしまいましょう!

今↑を読んで、それはどうよ?と感じた方は、そうした”まっとうな社会性”を持っている


わけですから、【都合よく公正に】文章の書き換えができると思いますので、ぜひトライしてみてください^^

実際、とあるクライアントさんの関連項目は、スカスカ状態。


その技術をきちんと知らしめるために、その項目を充実は社会的にも意義のあることです。




上流から流れを変える。

常に、上から、を意識する。

その象徴ともいえるのが、


辞書・教科書の書き換え ではないでしょうか?


実際に、WIKIPEDIAであれば、それが可能です。


これは先日書いた尺度の話 にも繋がりますね。




また、ある建築関連メーカーさんでは、


営業対象となる建築設計の先生方が、自社製品の施工方式をあまり採用してくれない。


よくよく調べてみると、建築士のテキストには、その方式よりも従来からの古い方式のことが


中心に書かれていました。もちろんそれらの学校でもそちらを中心に教えている。


だから、最初からほとんど、自社製品の方式が顧客の頭にインプットされていない・・・


と、いうことで各方面に働きかけ、教科書レベルまで遡って手を打っていきました。


また、設計事務所の若手向け勉強会も積極的に開催し、


その施工方式を早いうちから刷り込んでいくこともはじめました。


それは自社のファンを作っていくことにもなります。


手間と時間はかかりますが、それが必ず将来の図式を変えていくこと に繋がります。




と、いうことで、私がお手伝いする営業コンサルティングでは、すぐに成果が出るか、も、


もちろんかなり大事なことですが、それとともに、


将来にわたりその会社が発展できるか?にも重きを置きます。





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