◆社員は採らないが弟子ならば
先日、大変有難いことに、とても立派な経歴をお持ちの
コンサルティングファーム出身の方から(ちゃんとアメリカでMBAも取得!)
雇ってくれないかとのお話を頂きました。
ただ、現在私が考えていることがあります。
社員は雇わない。
ただし弟子なら採る。
コンサルタントに社員制度は馴染まないと私は思っています。
古めかしいと感じるかもしれませんが、師弟制度。
たとえば落語の世界。こちらが相応しいかと。
また余計な固定費(人件費)をかけて、高いサービスにするのは
クライアントに対し失礼千万。
ちなみにどれだけ儲かっても一等地にオフィスを構えることは私はしません。
実は、以前務めていたコンサルティングファームでも在宅勤務制度を
提案・導入し、一等地にあったオフィスを廃止させました。
ということで、今回のお話はお断りさせて頂きましたが、
お互いでうまくパートナーシップを築いていく約束をさせて頂きました^^
有難いご縁です。
◆ヘビは、かわいい!?
先日書いたリッツカールトンの記事において、
自分の考えだと思い込んでることでも、
意外と他人の影響を受けている、さらに言うなら
“流されている”ことは少なくない。
という話をしました。
実際、そういうことは日常茶飯事。
そして、その他人からすりこまれた評価・考え方から離れることが
出来ると、ものすごくいろいろな、”無駄な囚われ”から自分を解放
してあげることができます。
分かりやすい例を挙げましょう。
多くの子供は、蜂を見ると条件反射的に怖がります。
ヘビもそうですね。
でも、そういう反射の多くは、幼い頃に、主に母親の影響の下に
刷り込まれてしまったものが少なくありません。
自分が「そんなの当たり前」と思っていることの多くは、
そうした他人からの刷りこみだったりします。
ヘビはなつくし、とてもかわいいペットでもありますね。
え?キモチワルイ?
そうやって、かなり私たちの頭の中には、
いろんなバイアスがかけられ、物事を純粋に見ることができなく
なっていることが多いのです。
「ココロが曇っている」「メガネが曇っている」状態。
そして一番注意しなければならないのは、
他人への評価。
誰かが言ったことに影響を受け、「あの人はああいう人」と、
その人本来の姿を見てあげられないこと。
◆落合監督に学ぶ、勝てる組織の作り方
さて、いよいよ今日から、プロ野球の日本シリーズが始まります。
両チームの監督さんの昨日のコメントには、決定的な違いがありました。
ロッテの西村監督は、コメントの中で、
「短期決戦は早くリズムを掴むことが大事。初戦をとれば優位に進められる。」
との発言をしています。
これはいわば、ごく当たり前のコメント。
しかしこの発言には問題があります。
あなたは、このコメントの何が問題か、お気づきでしょうか?
こうしたコメントは自軍の選手も、TVや新聞で見ています。
もしも、その、初戦を落とした場合、どうなるか?
監督が大事だと考えている初戦を落とすことは、負けたと言う
事実以上に、チームに心理的な負担がのしかかってしまいます。
たとえそれが無意識のレベルであっても、です。
そこがこの発言の問題点なのです。
でも、気づかずにこういう発言をするリーダーは多い、というか、
ほとんどがそうではないでしょうか?
西村監督がどうの、という事ではないと思います。
もちろん我々の日常の中にも多々、こういう発言が潜んでいます。
方や、落合監督は、どうか。
彼はコーチングを学んでいますし、なによりも百戦錬磨。
彼は、こういう場面では、極めて慎重にコメントをします。
実際になんと言っているか?、
「お互いに良い野球をやるだけ」ということと、
「シーズン中よりも、選手達の調子が良いみたいだ」と。
”条件付け”になるような発言は一切していません。
もちろん勝負は、それだけで決するわけではありませんが、
勝つために、やるべきことを徹底的にやる。
落合監督はそれを実践しています。
リーダーの言葉は重い。
◆リッツカールトンは本当にすごいのか?
先日、友人と話をしていたときの事。
「そういえば、以前鬼頭が言っていた、リッツカールトンのこと、
自分も泊まってみて納得したわ」と。
巷間では、リッツカールトンのサービスは、“伝説”らしい。
そういう類の本がたくさん出回っていますね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私が、その友人に語ったこととは。
もうかなり前になるのですが、大阪の梅田にリッツに泊まってみた時のこと。
しかも、エレベーターでもカギを入れないと行けない上の方の部屋に!
何事も研究です!
そして、いざ行ってみると。。。。
どこにあるのか分かりにくいフロント。
そして驚いたのは、レストランのある階。
暗い。そして複雑な廊下。
私でも怖いくらい。
私の歳でさえそうなのだから、お年寄りは、ほんとうに戸惑っておられた。
この時点で、サービス云々を語る資格は、このホテルにはない。
たとえ万人が褒めようが、私は認めない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そういう主旨のことを、友人に話したのでした。
その友人はさらに、意地悪く?コンシェルジュを試したらしいのですが、
その対応も、かなりな期待はずれだったようです。
友人曰く、お客様を紳士淑女としてもてなす以前に、自分達が
高いプライドを持ってしまい、上から目線で客に接している。
リッツカールトン本来の精神はそこでは体現されていないと。
リッツカールトンのサービスが素晴らしいと思っている人へ。
あなたは、なぜそう思っているのか?
あなたの目や足で、実際に確かめてそう評価しているならOK。
でも、本を読んだだけ?それは他人の評価に過ぎません。
実際、自分の考えだと思っていることでも、
意外と他人の影響を受けているものです。
さらに言うなら、他人に、“流されている”ことは少なくありません。
リッツカールトンに関しては、万人が認めていようが、私は認めない。
なぜなら自分で確かめたことだから。
(ご指摘を頂いて記事を一部訂正させて頂きました)
◆事業仕分けを嗤う(営業改革の視点から)
営業改革コンサルタントの大事な仕事のひとつ。
それは、営業の生産性を高めること。
それは、小難しいことではなくて、まずは、いかに営業マンの、
社内での会議と事務処理の時間を減らさせるか。
しかし、ひとつひとつの会議や書類は、それぞれ何らかの必要性が
あったから、作ったもの。
個別に見ればひとつも無駄なものはないのです。
それを
ひとつひとつ精査して潰していこうとすると
・・・絶対に無理!
ではどうするかというと、
1)外に出る絶対的な時間を確定する
(毎週4日は、外回り、などと決めてしまう)
もちろん外に出て何をやらせるか、も大事ですが、まずは
時間の構造化が先。
2)会議は月に3つまで。提出書類も3つまで。などと決めてしまう。
これも上限を設定して、後のものは必要だろうが削ってしまう。
これくらいのことを、しかも、
時間をかけずに決めてしまうこと。
ここも大事なコツです。
これくらいやらないと、いつまで経っても、営業は外に出られません。
そしてここで書いたことは、まさに事業仕分け。
・・・いや違います。これは「仕分け」ではありませんね。
仕分けようとしている時点ですでに駄目なんです。
私から言わせれば、民主党の事業仕分けは、単なるお遊び。
目的が何なのかさえ、見えてきません。
◆コンサルタントでもどうしようもないこと
経営相談を受けたわけではないのですが、
先日お話した、ある企業の社長さん、かなり業績が悪化している様子・・・
運送業です。
キャッシュフローのレベルまで逼迫してくると、なかなか有効な打ち手と
いうのは難しくなります。営業コンサルタントとしても言えることは限られ
てしまいます。
ただそんな中、ふと、
「ところでホームページは作っておられますか?」
と聞いたところ、案の定、作ってもいないし、インターネットさえも会社
では繋いでいないとのこと。
聞けば、その社長は年齢は50歳くらいですし、とても真面目な方で、
仕事をいい加減にやっているわけでは決してないにも関わらず。
もちろんホームページを作ったからと言って、それで仕事が来るわけ
でもないですが、やはり、事、そこに至るまでに、やっておくべきことが
あります。
ホームページの必要性を理解していない経営者は、やはり、
今時、しかも50歳くらいの方であれば、営業活動としては怠慢だと言わ
ざるを得ないでしょう。厳しいですが。
実際、お客様は新規取引先を探したり、その会社を確認する際に、
当たり前のようにホームページを見ます。
先日伺った話ですが、ある会社で、街の床屋さんと業務提携するために、
やはり、ホームページのある床屋さんを前提に探したとのこと。
果たして床屋さんがホームページ作って、それがどれだけターゲットと
なる顧客と繋がるのが、経営に寄与するのか分かりません。
しかし、ホームページを持つことそのものに、
最低限の事業意欲・経営努力が、そこにカタチとして現れています。
これは他人事ではありません。
ホームページだけの話でもありません。
我々も、本来当たり前にやっておくべきことで、今、やれていない
こと、忙しさにかまけて後回しにしてしまっていること。ないでしょうか?
せっかくここまで記事を読んだのですから、あなたもこの機会に、
思いを巡らせてみてください。
◆経営相談頂いた方からの評価
さて、
私に営業改革の相談をするとどうなるのか?
先日、貴重な情報を頂く事が出来ました。
経営相談いただいた経営者の方が、
紹介者の方に私のことを後日メールで伝えてくださった内容です。
もちろん匿名にしなければなりませんが、
ここでご紹介してみたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
A社社長より
初めてお会いした印象は、清々しい英気と優しさに触れる思いでした。
経営改革には痛みがつきものですが、それを感じさせず、鋭い
洞察で患部を見抜き、安心して自力で治癒に向かわせる漢方医のよ
うな方です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
B社社長より
品格があり、しっかりしたものをお持ちの方でした。
鬼頭様のような考え方の人になにかあれば御相談したいと思います。
このようなご縁をいただき感謝致します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分では恥ずかしくて、ここまではとても書けません!
そういう意味では、あえてリアルかなと思い、掲載してみました^^
でもこれを伺ったときは、本当に目頭が熱くなる思いでした。
当社のクライアントになってくれそうかどうかとか、
営業効率がどうとか、そういう問題ではなく、こうして喜んでいただけること。
そして、なによりも私自身、こうやってお話しす時間がとても有意義であり、
とても楽しい時間でもあります。
ということで、これからも、できるだけたくさんの経営者の方と、
膝を突き合わせて、お話をしていきたいと考えています。
◆心理的に見た、高齢化社会の問題
高齢化社会とは。
それは40代、50代、60代、あるいはそれ以上であっても、
「親」が存命という事。
それは、第一に、それら、働き盛りの世代の人間が、
少なからず、親の面倒をみるなど、そちらにエネルギーを割かねば
ならない社会であるという事。
それが後ろ向きとまでは言わないまでも、
次の世代のため、新しいことのために、エネルギーを集中しきれない。
それが高齢化社会。
更に大事なこと。
それは、それら40代以上の人間が、いつまで経っても、「子供」で
あり続けてしてしまうこと。
親がいる限り、年齢に関係なく、いつまでも経っても子供は子供。
親離れしていようが、経済的に自立していようが、
厳然たる事実。
それは、すでに親を亡くされた方とは、決定的な違い。
気持ちの置き所が決定的に違う。
高齢者社会。
上で書いたような、心理的な問題。
それらは、あまり話題にもされていないと思いますが、
ものすごく重篤。
◆高齢化社会の問題
高齢化社会の問題というタイトルの記事を書こうとしばらくあれこれ
と考えていました。
たまたま今日、あるところの、ある方と、お話をしていると、その中で、
「私も定年になって、ここの仕事は、年金を貰うまでの、つなぎとして・・・」
というお話が。
ほんの20~30年前の日本において、こういう発想で仕事をしていた
人は皆無に等しかった。
個々の人に対してそれをどうこう言うつもりは全くないのです。
しかし、そういう発想で仕事をする人には、やはり、
挑戦的で、創造的な、取り組みと言うのは期待しにくい。
それが一定以上の数を占める社会、それが今の日本。
今日も、前向きなお話をする雰囲気はありませんでした。
さて、今日関わった、その、あるところ。
だからこそ。
そのうち、ここにも、自分なりに仕掛けていきたいと考えています。
◆名刺のデザインのついて
名刺交換のやり方については以前記事にしましたが、
先日、本当に偶然というか、ひょんなご縁で、
名刺についての専門家、福田剛大さんとお会いしました。
福田さんは、こんな著書を書かれています。
すみません、まだ読んだ事ありません^^;
商談をする際、最初に行うのが名刺交換。
その時点から、商談の主導権をいかに握るか、こちらから意図的に
仕掛けていかねばなりません。
特に、「自分を高く売り込む」ために、
名刺が重要な武器となることは言うまでもありませんね。
何のインパクトもない、話題にもならない名刺を渡すのか、
ここは大事なところです。
でも、だからといって、
たくさん書き込めばよいというものでもないですし、
派手にすればよいと言うものでもありません。
たとえば、弁護士さんの名刺であれば、やはりそれなりであるほうが
信頼されるでしょう。
そこで最低限、我々が考えるべきことをひとつ。
名刺交換した相手から連絡を頂きたいなら、電話番号などを、
年配の方でも読みやすいように大き目の文字にすること。
下手すると、
連絡?くれなくてもいいです
名前?おぼえてくれなくていいです
そんなメッセージを発している名刺も少なくないのです。