◆落合監督に学ぶ、勝てる組織の作り方
さて、いよいよ今日から、プロ野球の日本シリーズが始まります。
両チームの監督さんの昨日のコメントには、決定的な違いがありました。
ロッテの西村監督は、コメントの中で、
「短期決戦は早くリズムを掴むことが大事。初戦をとれば優位に進められる。」
との発言をしています。
これはいわば、ごく当たり前のコメント。
しかしこの発言には問題があります。
あなたは、このコメントの何が問題か、お気づきでしょうか?
こうしたコメントは自軍の選手も、TVや新聞で見ています。
もしも、その、初戦を落とした場合、どうなるか?
監督が大事だと考えている初戦を落とすことは、負けたと言う
事実以上に、チームに心理的な負担がのしかかってしまいます。
たとえそれが無意識のレベルであっても、です。
そこがこの発言の問題点なのです。
でも、気づかずにこういう発言をするリーダーは多い、というか、
ほとんどがそうではないでしょうか?
西村監督がどうの、という事ではないと思います。
もちろん我々の日常の中にも多々、こういう発言が潜んでいます。
方や、落合監督は、どうか。
彼はコーチングを学んでいますし、なによりも百戦錬磨。
彼は、こういう場面では、極めて慎重にコメントをします。
実際になんと言っているか?、
「お互いに良い野球をやるだけ」ということと、
「シーズン中よりも、選手達の調子が良いみたいだ」と。
”条件付け”になるような発言は一切していません。
もちろん勝負は、それだけで決するわけではありませんが、
勝つために、やるべきことを徹底的にやる。
落合監督はそれを実践しています。
リーダーの言葉は重い。