営業改革コンサルトの活動日誌! -31ページ目

◆年の瀬に、ミトコンドリアを想う


年末は、鉄道の人身事故がさらに増えますね。


鉄道での自殺には、無意識のうちにも、心理的に社会への


反抗、抵抗などがあると言われています。



普通の自殺なら、人知れず、静かなところで・・・


と思うでしょうから。




自殺はいけません。




なぜなら、ミトコンドリアさんに失礼だから。


営業改革コンサルトの活動日誌!

我々は、自分で生きているわけではないのです。


義務教育で習ったはずですが、すっかりお忘れでしょう、


ミトコンドリアさんの存在と役割。



ミトコンドリアは、二重の生体膜からなり、独自のDNAを持ち、


我々と内部共生している存在です。


そして我々の細胞内で、酸素を使って炭水化物を分解し、


必要なエネルギーのほとんどは、ミトコンドリアからATPの形で


供給されているのです。


ちなみにヒトは60兆個の細胞で形作られており、各細胞に


約2000個のミトコンドリアがふくまれているので、なんと、


ヒトひとりは12京個(1.2×10の17乗個)のミトコンドリアが共生!


これまで勝手に、隷属的にミトコンドリアを働かせてきておいて、


勝手に宿主が、それだけの命を絶つ。


それは許されることはありません。



・・・今回は道徳的観念とは、ちょっと違った角度から、


命の不思議さ、命の大切さを。

◆いかにゼロベースで思考できるか?

織田信長の父、信秀の葬儀の時の話。


信長は跡取りであるにもかかわらず、葬式に参列せず、


途中から普段着のまま登場し、


焼香で抹香を投げつけ、無言で立ち去ったそうです。

信長は、父のことを嫌っていたわけではなく、

むしろ、信長流の飾りのない哀悼の示し方が、

その行為だったようです。


(自分に敵対する家臣への宣戦布告のパフォーマンスだった


という解釈もあります)



いずれにせよその行為は、葬式のやりかたは、今も昔もそれ


ほど変わるものではありませんから、この行為がいかに、


「常識を逸脱しているか」は、我々にもよく理解できます。


現代で言えば、上場企業の社長の葬式に、後継者が突如


ジーパンで現れ、お棺に灰を投げつけたら、大問題になりますよね?


それを信長は実際にやったということです。



特に冠婚葬祭には、しきたりがあり、その通りにつつがなく行うのが


当たり前なのは、古今東西同じです。


でも、それに盲従することなく、行動を起こせる。


そこから外れるということは、ものすごいことであり、


ゆえに、信長は時代を変革する可能性を持っていた、


と言うことなのだと思います。

◆スティーブジョブズのプレゼンの真似はダメ

Appleのスティーブ=ジョブズのプレゼンは定評があります。

書籍も出ています。

実際のプレゼンはこんな感じ。

見たことがないという方は、絶対にご覧になるべきです。




http://www.youtube.com/watch?v=L0XeQhSnkHg


実際、素晴しいプレゼンですね。

ワクワクさせられます。




しかし。

これをそのまま真似できるかと言うと、無理です。

テクニックだけを真似ても、ダメです。


ジョブズのプレゼンの根っこにあるのは、

世の中を変えたい、こういうものを作りたいと言う、

あくなき執着心。

それを元に妥協を揺るさず、作り上げ、カタチにしたもの

を紹介しているのです。


あなたが、プレゼンしようとする事柄は、

そこまでの強い思い入れがありますか?

「仕事」としてこなせばよいと言う程度のもの?

まずはそこからです。




◆『老いの才覚』 曽野綾子

『老いの才覚』 曽野綾子(ベスト新書) を読んでいる。


カバーに書かれていることは次のとおり。


超高齢化社会を迎えているが、年を重ねても自立した老人

になる方法を知らない人間が増えている。
マスコミでは子育ての仕方がわからない若い夫婦、引きこもり

の子供、 フリーターなどをニュースで騒ぎ立てるが、
実は、年の取り方を知らないわがままな老人が増えていること

こそが大問題である。
日本の将来に対しても、自立した老人になるために、老いの才覚

=老いる力を持つ事が重要なのである。

【目次】

1.「自立」と「自律」の力
2.死ぬまで働く力
3.夫婦・子供と付き合う力
4.お金に困らない力
5.孤独と付き合い、人生を面白がる力
6.老い、病気、死と慣れ親しむ力
7.神様の視点を持つ力




人間は年齢を重ねると、いろいろな経験を経て、「大人」になるかと


いうと、そうではない。歳を重ねると、猜疑心、依存心、我儘、頑迷、


焦り、妬み、嫉み・・・人としての醜い面を、さらけ出すようになってくる。


もちろん私も、そうならないだけの自信は、ない。


「きちんと歳をとれるか?」・・・それは、私にとっての、一番の不安材料


かもしれない。(たぶん自分自身では気がつかないでしょうから)




この本をどう読むかは、もちろん人それぞれ。


厳しい事を言うなあ・・・と思われる方もいるでしょう。


もちろん全てを是とするのではなく、


こういう視点から議論が沸きあがれば良いなと思います。









「世界」を自分のビジネスの冠につける

先日書いた記事の続きです。


そういえば、お手本がありましたね^^


世界の山ちゃん


名古屋に本社がある手羽先がウリの居酒屋さんの屋号。



そして、「会社の使命」には、こう書かれています。


「我々は立派な人間になるために学び、日々の仕事、生活

を通して人格を磨き、立派な人間としての行動を実践します。

自らを向上させ、店を変え、地域社会を変え、日本を変え、

立派な国造りをし、世界を変える事を目指します。 」


大言壮語です。(=分をわきまえず、大きなことを言うこと)


居酒屋ごときが世界を変えるとは。


でも、これです。


今、超一流と言われる企業が、世界を変えることを目指しているか?


それは、規模や業種業態の問題ではありません。



もう一度言います。


あなたのビジネスに、「世界」という冠をつけましょう!



◆「それ」は世界を向いているか?

中小企業であれ、個人企業であれ、小売業であれ、


今、キーワードとして付け加えねばと考えていることは、


「それは世界を向いているか?」



たとえば、


「高精密の加工技術を、全世界へ提供」


「世界中の人に、おいしいスイーツをお届けしたい」


などなど。



今現在、それが現実的でなくても良いのです。


自分のやっている事業に、


「世界」という言葉を付け加えてみる。




そうすると、発想や視点が変わってきます。


もはや、日本国内だけを意識していては、


(実際には国内だけで商売をするとしても)


そのビジネスの発展性は非常に限定的となってしまいます。



もちろん私の仕事も然り。


「営業力強化」は世界共通の課題ですし、


特に、日本の中で研鑽しているノウハウは、必ず世界でも通用します。


私が提唱している、攻めの営業は、中国人は得意かもしれませんが、


企業理念などからの根底からのパートナーシップを築くノウハウは、


苦手かも得意かもしれません。


営業として本来やるべきことの本質は変わらないので、


それが出来ていない部分をきちんと強化する、


そういう視点に立てばよいわけです。




あなたも、今やっている仕事に、


「世界」を付け加えてみてください。




◆展示会は事前の集客が命!


展示会の開催日以前に、


いかに事前に集客活動を行うか?


ここが展示会準備で、最も重要と言っても過言ではありません。




これについては、いろいろ大事なノウハウがあります。




まず絶対にやらねばならないのは、これぞという見込み顧客に


対して、しっかりと情報を発信し、できれば事前に訪問して、


あるいはTELにて、来場をお願いすること。




「いつも商談で会っているから、PRしているからいいや」と


思うのは大間違い。


展示会場といつもの商談室では、顧客に見ていただけるも


のが違います。


特にメーカーさんではそうですよね?


実際に、会場に来た顧客から、


「へ~、こんなこともやっていたんですか」と言われたことがあり


ませんか?


それと、展示会場のブースは、あなたの会社の”土俵”での戦い。


お客様の会社の商談室とは、そこが決定的に違うんです。




そして、事前に来場をお願いする際の大事なノウハウをひとつ。


大抵の営業マンは、来場についての約束を取り付けます。


でも大事なのは、


何日の何時ごろに当社のブースに立ち寄って


もらうか、そこまでの約束を取りつけること。




顧客の立場で普通に考えれば、東京ビックサイトとか大きな


展示会場に来て、特定のブースに立ち寄る時間を約束するの


は、なかなか面倒なことです。


しかし、それはすなわち、展示会場の流れの中で立ち寄る


からであり、あなたの会社の位置付け、重要度はその程度で


しかない、という事でもあるわけです。




そこで、


「○○さんが来て頂く時間に、新製品のデモ運転をさせてもら


うよう用意しますので」とか、


「お越しいただいた時に、私がご説明できるように致しますので」


など、お客様に時間を約束する気になっていただけるよう工夫


して、お誘いしてみてください。




実際にそうやってお願いしてみると、案外と、


「じゃあ、3時ごろに行くようにするよ。」


などと、お約束いただけるものです。


すると、


ライバル企業も出展している中、


あなたの会社を軸にして、


展示会場を回っていただけることになる 


のです。


ここはものすごく大事。




ちなみにお誘いしても、駄目なら引き下がればよいことです。


言ってみるだけなので、何も損はしません。


というよりも、それは 


そのお客様を特別扱いしているお誘い 


なのですから、これぞというお客様には、そこまで言ってみる


べきなのです。



・・・と、ここまで読めば、なぜ、「何時に来ていただけますか?」


とこれまで聞いていなかったのか?


えらい損をしていたことに気づいていただけたかと思います。





さて。


それが出来るようになってくると次のステージに上がれます。


もうひとつ大事な具体的なノウハウを書きます。




ある会社では、私の指導で、


展示会の事前に、自社ホームページ上に、


展示会中の、


「商談予約表」


を掲示し、約束が取れたら随時、


「予約済」としてどんどん埋めていくようにしています。


これが当たり前になってくると、展示会場での有効商談件数


を確実に増加させることができます。



なんだか「売約済」の札を貼っているみたいですけどね^^









◆トイザらスのチラシ?

もうすぐクリスマス。


みなさんも子供の頃に、おもちゃ屋さんの折り込みチラシを


楽しく眺めた記憶がないでしょうか?




さて、おもちゃ屋の最大手である、トイザらス。


今年は、折り込み広告が入ってきませんでした。


(少なくともうちの地区には)




実は年々、おもちゃに関しては、


「トイザらスのチラシで価格をチェック」→「AMAZONで購入」


こうした消費者の行動が顕著になってきており、


昨年は、チラシは配布したものの、それもクリスマス直前の週。


そして今年は折り込みチラシ自体をやめたようです。


(ただしWEBサイトには、チラシ型の広告掲示・ネット販売をしています)




最安値競争→ネット販売への移行



こういう図式でしょうか?


ただ、こうした買い物のしかたからは、ワクワク感や、買い物自体の楽しさ


がなかなか感じられません。




おもちゃの大きなチラシが入らない。


なんだか寂しい気がする12月です。

◆海老蔵事件:ワイドショーの愉しみ方


営業改革コンサルタントとしては番外編、


職務として受けた相談ではありませんが、交渉ごとの重要な


お話しなので記事にすることにしました。



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実はある方が、相手からかなり不条理・理不尽な要求を突き


つけられ、困っておられます。


(もちろん内容は詳しくは書けません・・・)




裁判になれば負けることはないと思われますが、


そんなところで戦うエネルギーが無駄です。


また、そんな相手に適当なところで示談するわけにも行きません。




そこで私がアドバイスしたことは、まず、


いろいろ理由をつけて、こちらからも相手に対して、


損害賠償請求してしまえ。ということ。


しかも要求額は、相手の要求の3倍! にせよと。



(注:このやり方がいつでも通用するわけではありません)





この作戦の意図を説明しておきます。




交渉ごとで重要な要素のひとつ。それは



前提条件



この場合、相手が1000万円を要求しているとすれば、


その要求が不条理であろうがなんであろうが、


「その1000万円をどうするか?」


これが交渉の前提条件となってしまいます。


わかりますか? ここ、極めて重要なことなんです。




だから、その前提条件をぶち壊すために、こちらからも


3000万円を要求するのです。


この際、その根拠自体はさして重要ではありません。


しかも、ある程度めちゃくちゃな金額の方がよろしい。




すると、どうであれ、先ほどの1000万円に加え、


今度はこの3000万円を意識した交渉へと転換します。



つまり、こちらは最大限譲歩して、向こうの無茶な要求を


たとえ全額認めてあげたとしても、


さらにその差額2000万円を支払えということ。



ちなみにこの交渉のこちら側の、「最終的な落としどころ」は、


双方が要求を取り下げることが狙い。


1000万と3000万ですから、双方要求を取り下げた場合、

こちらが大損しますが、そもそも、こちらはお金が欲しくて


言っているわけではないので、この結論=チャラでOK。




しかしこれを、相手が要求した1000万円だけを前提条件と


して、「それを、払う、払わない」と交渉する場合、それを最


終的にゼロ(相手に要求金額全てを取り下げさせる)にま


でもっていくのは、相当難易度の高い交渉になってしまい


ます。




たとえば不動産など、ある程度相場が明確な交渉などに


おいても、とんでもない金額を最初口に出してみる。


(もちろん限度はありますが)


すると、その金額にその交渉は引きずられるのです。



これは認知心理学において、いろいろな心理実験がされ


て判っていることでもあります。



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さて。


ここでようやく、この記事のタイトル「海老蔵事件」について。



相手は、名だたる愚連隊?とその弁護士。


どのような ”えげつない交渉” を仕掛けてくるか?


また、交渉のツールとして、バカマスコミをどのように利用


してくるか?


さらに海老蔵側の対応術は?


・・・私としてはこの辺りに、興味津々。


皆さんが辟易としているワイドショーを、このように楽しん


でおります(笑)。

◆まずは「意欲」を示す


戦国時代、とある戦でのお話し。


戦いの先陣を務めた部隊が激戦の末、勝利を収めましたが、

兵馬の損害も大きく、明日の先陣は他の部隊に交代させね

ばなりません。


その様子を確認して戻ってきた者が、本陣でこんな報告をしました。


「かの部隊は、なんとか今日は勝ちましたが、兵馬の疲れも激しく、

明日も先陣を務めさせるのはとても無理と思われます。」


すると、その軍の大将は、

「これしきのことで弱々しい!」

と不機嫌な様子。


そこへ、別の者が戻ってきて、次のように報告しました。


「かの部隊は、勝ち戦の波に乗り、明日も先陣を切るぞと血気盛んです。

しかし見た目にも兵馬の疲れも激しく、ここはなんとしても押し留めて

やって頂けないでしょうか」


・・・すると、その軍の大将は、


「そうか、わかった。彼らにはたくさんの褒美をとらせ、

明日の先陣は他の部隊に任せるとしよう」


と、たいそう上機嫌になったそうです。



このふたつの報告。


言っている内容は同じです。


しかし結果が大きく異なります。



まず、意欲を先に示す。



人を動かす際の極意のひとつ。


こういうことで、結果が変わってくるのです。


「理屈」「事実」だけでは、ないのです。