◆『老いの才覚』 曽野綾子
『老いの才覚』 曽野綾子(ベスト新書) を読んでいる。
カバーに書かれていることは次のとおり。
超高齢化社会を迎えているが、年を重ねても自立した老人
になる方法を知らない人間が増えている。
マスコミでは子育ての仕方がわからない若い夫婦、引きこもり
の子供、 フリーターなどをニュースで騒ぎ立てるが、
実は、年の取り方を知らないわがままな老人が増えていること
こそが大問題である。
日本の将来に対しても、自立した老人になるために、老いの才覚
=老いる力を持つ事が重要なのである。
【目次】
1.「自立」と「自律」の力
2.死ぬまで働く力
3.夫婦・子供と付き合う力
4.お金に困らない力
5.孤独と付き合い、人生を面白がる力
6.老い、病気、死と慣れ親しむ力
7.神様の視点を持つ力
人間は年齢を重ねると、いろいろな経験を経て、「大人」になるかと
いうと、そうではない。歳を重ねると、猜疑心、依存心、我儘、頑迷、
焦り、妬み、嫉み・・・人としての醜い面を、さらけ出すようになってくる。
もちろん私も、そうならないだけの自信は、ない。
「きちんと歳をとれるか?」・・・それは、私にとっての、一番の不安材料
かもしれない。(たぶん自分自身では気がつかないでしょうから)
この本をどう読むかは、もちろん人それぞれ。
厳しい事を言うなあ・・・と思われる方もいるでしょう。
もちろん全てを是とするのではなく、
こういう視点から議論が沸きあがれば良いなと思います。