営業改革コンサルトの活動日誌! -27ページ目

◆白い手袋をすることで


営業改革コンサルトの活動日誌! (写真はイメージ)

メーカーや卸の営業マンにとって、


小売店の店頭を維持するサポート(たな卸し・陳列等)は


体力的にも、精神的にも、とても大きな負担になっています。



しかし、ある会社は、それを「やらされている」ではなく、


「自社商品を販売するために、売り場の棚をお預かりしている」


という発想の下、積極的なお手伝いを展開しています。


大手ではありません。



その会社が、お店で作業をする際に、必ず使うのが、


白い手袋 と 白い綺麗な布巾


これで棚を掃除したり、いろいろな作業をするわけです。


カタチに表すことで、会社の考えが現場に徹底されていきます。




ところでこのお話しを聞いた別のメーカーの社長さんは、


工場の作業服を、白に


変えてしまいました。


普通の作業服は、汚れが目立たない色にします。


それを、白にするのは、よほどの覚悟が要ります。


でも、「工場をきれいに」「5S運動」とスローガンを掲げ、


ガミガミ言うよりも、これは効きます。



ものすごく深いところで、前述の話しを理解され、


自社に適用されたわけです。驚きました。




{補足}

ちなみに 白とは、

純粋、無垢、清楚、誠実などの心理的な意味合いを持ち、

何色にも染まっていない、虚心坦懐、素直な心、という事でも

あります。

色彩も使い方です。



◆ザック監督を経営的視点で分析(その2)


遠藤選手がザッケローニ監督の特徴を聞かれ、


次のように語っていました。


営業改革コンサルトの活動日誌!


「監督は 『日本人はボール回しが非常に上手い。しかしゴールに向


かう動きが極端に少ない』 と言っていた。」と。



この発言は遠藤選手にとって印象的だったのでしょう。


ザッケローニ監督は、とても端的に、わかりやすい表現で日本の

サッカーの問題点を指摘しています。


巷間によく聞かれるような、「決定力不足」などの問題指摘からは、


解決の糸口が見えてきませんが、彼のこの表現のしかたはとても素


晴らしいと思います。


つまり、


批判ではなく、「強み」を認識させつつ、


その「強み」を活かした問題解決方法を提示


しています。




人を動かすために。この一言の発し方は、見習うべきものがあります。




それと、この


『日本人はボール回しが非常に上手い。しかしゴールに向

かう動きが極端に少ない』 というのは、実は、


多くの日本の企業の「営業姿勢」とも符合します。



真面目で、技術もある。しかし、受注というゴールに、動きのベクトルが


なかなか向かっていない。


サッカーで言えば、タテに向かう意識の徹底。



もっと受注というゴールにたどり着くことを意識させる。


そして、そこに向かう道筋(仕組み)を組み立てる。


手段を目的化させない。


そこが大事。




ねんのため、言い換えておきましょうか。



『あなたの会社は、ボール回しが非常に上手い。


しかしゴールに向かう動きが極端に少ない』



◆営業白熱カフェ!第4回参加者募集♪

参加者限定でじっくり行う、営業の勉強会


営業白熱カフェ!



営業改革コンサルトの活動日誌!  


次回は、2月9日(水)18:30~20:30


渋谷(渋谷駅徒歩約8分)にて行います!


初参加歓迎! 


まだ席がありますので、お早めに!



第4回の予定・場所など


第3回の様子


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参加申込ページ



◆ザック監督を経営的視点で分析(その1)


営業改革コンサルトの活動日誌!

「選手の性格を知らないと、どのような指示を出してよいかわからない」


これはザッケローネ監督の言葉です。



プレッシャーのかかる試合中はもちろんのこと、


選手の心に刺さり、その選手に、そして組織にとって、最高のパフォー


マンスをしてもらうためには、「性格を知る」「その上で言葉をかける」


これが、不可欠だと言っているわけです。



これを、ビジネスに置き換えて考えてみると、


「社員の性格を知らないと、どのような指示を出してよいかわからない」


さらには


「顧客の性格を知らないと、どのような説得を出してよいかわからない」


ということでしょう。


では、あなたは社員の性格をつかんでいるのか、顧客の性格をつかん


でいるのか。


そう問われれば、「それなりには、つかめていますよ」と言いたくなります。


恐らく、他のサッカーの監督も、同じように答えるでしょう。


「性格を把握することはもちろん大事なことだ」と。




しかし、ザッケローニ監督の発言は、


「性格を知らないと、指示さえ出せません。」という事。


わたしたちは本当にそこまで、性格をつかむことを、重要なことだと、


理解しているでしょうか。




ところでザッケローニ監督のことを、「日本人の性格にあっている」など


という分析だけでは、彼の本質を見誤りかねません。


というか、そんな視点では、いつまでたっても、日本≠世界と


なってしまいます。

◆目からウロコと言われたノウハウ

すごく大事、どんな企業にも必要不可欠な営業の仕組み


のひとつ。それは、


過去一度お会いしたお客様に対し、


継続的に情報をお届けする仕組み。


それをあなたの会社では構築できているでしょうか。



ただしここで言うお客様とは、その企業からの情報が役に立つ


可能性のあるお客様に限ります。でないと迷惑ですから。


(賀詞交換会で名刺交換しただけとか、そういうのは除外。


基本的には商談をしたことのある相手ですね)




メールマガジンを発行されている企業もあります。


ただし、明らかに一斉に同報メールを発信していると分かる


メールの場合、



なかなか相手に刺さりません



それは情報を受け取る側で考えればすぐ分かることです。


もちろんこれもひとつの手段であり、使いわけなのだと思いますが、



OUTLOOKを使用している場合、差し込み印刷が出来ます。



つまり、メール本文にも、お客様の名前を入れることができますし、


できるだけForYou化した情報をお届けすることが出来ます。


たとえば次のようなメール文面。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


鬼頭様 


12月13日の打合せでは大変お世話になりありがとうございました。


さて、この度当社では、新しいサービスとして、○月○日より、


○○○を提供させて頂くこととなりました。


そこで鬼頭様には、一ヶ月間の無料体験版を試用して頂ければと


思い、リリース前にご一報入れさせて頂いた次第でございます。


云々・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



この内容だと、かなり個人宛のメールという感じになりますよね?


さて、このメール文のどこを差し込み可能か、青文字


以下に再掲してみます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鬼頭様 

12月13日の打合せでは大変お世話になりありがとうございました。

さて、この度当社では、新しいサービスとして、○月○日より、

○○○を提供させて頂くこととなりました。

そこで鬼頭様には、一ヶ月間の無料体験版を試用して頂ければと

思い、リリース前にご一報入れさせて頂いた次第でございます。

云々・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



氏名の差込は当然として、


どうやって接点を築いたのか、(12月13日の打合せ)


この属性の人には、何をご案内するのか(一ヶ月間の無料体験版)


などを、元データをちょっと工夫するだけで差し込むことが出来ます。



※会社ごとで内容は変わってきます。あくまでも事例です!




と、いうことで、先日、この指導をさせて頂いた企業様から

次のようなメールを頂きました。



先日お教えいただいたOutlookでの差し込みメールですが
テストしたところ、上手くできました。ありがとうございます。
お礼メールなど一人一人入力していましたので、目から鱗です。



つまり、作業効率的にも、お客様への刺さり方も、


この機能を知っているのと、そうでないのでは、えらい違い。


この方にとっては、まさに目からウロコだったわけです。



でもここまでは、単なるツールの話しです。


ここまでは、誰でも真似ができます。



しかし、だからこそ、そこから先、


どういうメール文面を送信するかが、勝負


なわけです。


ちなみにそのメール文面は、私が、営業改革コンサルタントとして


クライアントと一緒になって練り上げていきます。


一字一句が大事。




というわけで、まずは知らなければ目からウロコの、


OUTLOOKの差し込み印刷、ぜひ使ってみてください^^


◆共同経営は是か非か

先日受けたご相談から。




友人と共に事業を起こした社長さんのお話しです。


月日が経ち、社員も雇い、会社も組織化されてきたのですが、


その友人は、従業員に対しては、あたかも自分が社長と同等の権限が


あるようかのようにふるまう。


そして、社長に対しては、大事なところは任せて逃げを打つ。


そういう態度が目に余るようになり、しかし、創業の仲間であり、


さてどうしたものか・・・ということでした。




そこで私は次のようなお話しをしました。



ふたりにてひとつの路を行くこと無かれ



これは釈迦が、弟子を諸国遍歴の修行の旅に送り出す時に、


弟子達に戒めの言葉として伝えたことだといわれています。



厳しい道のり、仲間と一緒ならば心強い。



しかし、それは同時に甘えにもなる。「依存」もする。


だからこそ、


ひとつの路を行くときは、一人で行かねばならない。


その覚悟。




私は、その社長さんに、敢えてそれ以上、


「こうすべき」とか「こうすれば」という言いかたはしませんでした。


この問題に対しては、やはり、


たったひとりで結論を導かねばならないことですから。







◆展示会の招待券の送り方

先日、クライアントから以下のようなメールを頂きました。


(守秘義務があるため、文面はそのままではなく加工してあります)



> 展示会事務局より、招待券および封筒が送られてきましたが
> ご案内はメールで行う予定ですので、招待券はどの様に活用したらよいでしょうか。
> ご教授頂ければと思います。



通常の展示会であれば、事前登録すれば、当日は無料で入場が出来ます。


なので、効率を考えれば、わざわざこちらから送らなくても良い、となります。


また、招待券を送る場合でも、主催者が作った封筒をそのまま利用される


ケースがほとんどだと思います。




でも、ちょっとまってください。


恐らく、その封筒、あなたの会社の


ライバル企業も同じものを出している可能性が大



それだと「その展示会には来てくれる」かもしれませんが、


「あなたの会社のブースに、期待を持って来てくれる」可能性は?




営業の仕組み作りは、


常に、顧客側の心理・シチュエーションで考える


これが大事。




そして、もう一手間、もう一工夫。




ちなみに、招待状の発送先が1,000件とか大量にある場合、


その全てに対して同じ手間をかけようとするのは愚の骨頂。




今回、なにをすべきかまでは書きませんが、

ここまで書けば、実現可能なアイデアが浮かんでくると思います。




それで来場前から、ライバルに差をつけることが出来るとしたら。


勝負はここから始まっています。








◆ブログテーマ一覧の見せ方を改良♪

このブログ最近、デザインを変えました。


すでにお気づきの方はお気づきかと^^


バナーのデザインも変えましたが、




もっと大事なのは、


必要な記事にいかにすばやく到達してもらえるように


デザインするか?です。



以前から、↓ のようなINDEXを作っていました。


営業改革コンサルトの活動日誌!


こちらも、なかなか評判がよいのですが、


更に今回、改良したのはこちら↓


営業改革コンサルトの活動日誌!

ブログの大きなネックは、「階層化」が出来ないこと。


テーマ分類をしても、たくさんのテーマが並んでくるとうっとうしい^^


・・・ずっとどうしたものかと考えておりました。


そこで、今回試したのがこれです。


営業改革コンサルトの活動日誌!


アタマにカギ記号を入れることで、


「大見出し」と、「小見出し」の区別がつきやすくなったのではないでしょうか。




経営で大事なことは、


継続的な改善が出来ること。


特にフロント部分(顧客との接点部分)で


ずっと同じままで停滞しているものがないか?


ここは要注意!




ついでに、この記号をコピペできるようにしておきますね。↓


└─ コンサルティング活動











◆文系にもワカル数学の重要性

数字で表せるものに拘泥するな!と、このブログでは何度か


言ってきました。



ただし、営業(経営)をやる上で、数字の大事さ、数学的思考


の重要性は当然ながら重視せねばなりません。




ちょうど2年ほど前のこと。当時小4だった息子の話から。


『3つまでの数字を1から順番に言っていき、


最後に25を言った方が負け』というゲームを長女から


しかけられた息子は、「4の公倍数をいっていけば勝てる」


とすぐに見抜きました。


25の一つ前の24を自分が必ず言えば勝てるわけですから、


そこから逆算して考えたようです。


4の公倍数、つまり、4、8、12、16、20、24のいずれかで自分


の番を終えられれば、必ず勝てるわけですね。


たとえば相手が、1,2,といえば、自分は、3,と言ってここでやめる。


すると、次に相手が5~7のいずれで止めても、こちらは次に必ず


で終えることが出来ます。それを繰り返すと最後は24


これを考えついた息子は、長女に圧勝してました^^ 




さて ここまでは前フリ です。




そして先日のこと。息子(現在小6)と風呂に入っていたら、


XとかYを学び始めたとのことだったので、それを思い出し、


改めて問いかけてみました。


「あのゲームってさ、なんで4の公倍数で勝てるわけ?」と。


「たとえば条件を変えて、22を言った方が負けとか、


4つまで数字を言ってもよいとかの場合は、どうなるの?」




そこからあれやこれやと、話を進めていき、


一緒に結論として導き出した数式は、


(x-1)-n(y+1)


x=最後に言ったら負けの数(25とか、21とか)


y=連続で言ってよい数字の数(3つとか、4つとか)


n=yの数字を言う回数


となりました。



この式を使えば、たとえば30を言ったら負け、


4つまで数字を連続して言えるという条件に変えた場合、


(30-1)-n(4+1)=29-5n なので、


nに0から順に整数を入れて計算していくと、


勝つために言うべき数字は、29、24、19、14、9、4 となります。




もう少し完璧な数式に出来ると思いますが、小6レベルならここまで


で十分でしょう。(ちなみに私は数学が得意ではありませんしね^^;)



ところでこのゲーム、


大人に仕掛けた場合でも、楽しみはしますが、


「なぜ?」「どうすれば勝てるか?」とまで考えようとする人はあまり


いません。


さらに、『勝利の方程式』まで見出そうとする人は、更に減ります。



ここで申し上げたいこと、大事なことは、


「何だか良くわからないこと」に対して、


法則性(原理原則)を見出そうとする志向 


を持っているかどうか。


(志向=心がある方向に向くこと。思考のクセ)



そして、その答えを見出すためのツールとして、数学は極めて重要。


つまり、


課題解決力の向上に、数学は不可欠。


というわけです。


そして、上の数式のように、小中レベルでも、使いこなせればかなり


役に立つ。文系でも、少なくともそのレベルでの数学的思考は必須。


というわけです。



と、そんなことを息子にも説いてみましたが、果たしてどこまで理解


できたことやら。



・・・ちなみに風呂でふたりして、


のぼせそうになりました^^;










 














◆自社の強みを鮮明にする顧客調査方法(続き)

先日の記事に続いて。


具体的に大事なノウハウをひとつ開示しましょう。



調査項目の中には、段階的な評価を聞きたいものがあります。


(「ややそう思う」とかってやつですね)


特に、心理的な評価を聞きたい場合は、


リッカートの5段階尺度 を用いるのが一般的です。


(質問表の設計をなんとなくやってしまっていた方は、

ネットなどでこの用語を調べてみてください)



↓たとえばこんな質問の仕方です。


問:あなたは、○○社のことをスピード感のある会社だと思いますか?

 1.全くその通り

 2.まあその通り

 3.どちらともいえない

 4.やや違う

 5.全く違う



さて本題はここからです。


これを顧客に質問した集計結果を皆さんはどう処理しますか?


「何%の顧客が、どう答えた」とか、一般的にはそうした分析をします。


そして、悪い回答結果に関心が向きがちです。


でもちょっと待ってください。これは


自社の強みを鮮明にしたいがための調査です。


であるならば、


ここで把握すべきは、


「全くその通り」にどれだけの回答があったか。


です。


回答者は極端な選択肢を避けようとする傾向があり、


やはりこうした調査の際にも、「まあその通り」くらいを選ぶ人が多いわけです。


しかし、「まあその通り」とたとえ80%の顧客に回答いただいたとしても、


それは 鮮明な差別化にはなりません。


確かに「良い会社」ではありますが、所詮、ほどほどの会社。


圧倒的な強みとはまで認識されていないということです。



恋愛に例えるなら、「良い人」なだけでは、あまり魅力がないのと同じです。



故に、


「全くその通り」にどれだけの回答があったか?


しか見ないわけです。


そしてさらには、


なぜそう答えたのか?そこを掘り下げて聞いていきます。




シンプルですが、ここに極まれり。


ただし、ここに至るまでには、相関係数を算出して考察したり、いろいろ、


”それらしい”分析をやったりもしました。


そうするとずいぶんとクレバーでかっこいい感じになります。


そうなると報告書は分厚くなるし、”もっともらしい”


いかにも大企業が好みそうなレポート出来上がります。


でも、だから何なの? 


なわけです。



統計学は、”数字のお遊び”に陥りやすい傾向があるので注意せねばなりません。


(注:統計学が無益だと言っているわけではありません。)




ところで。


この分析をやると、中には「強みがない」という会社も、もちろん出てきます。


でもご安心下さい。


「まあその通り」との答えの中にも、きちんと掘り下げて聞いていくと、


「もっと磨けば強みになりうる」ものが見えてきます。


ここでしっかりと問答を繰り返して、「答え」を見出す聞き取りの力を


持っていることがとても大事になります。