◆文系にもワカル数学の重要性
数字で表せるものに拘泥するな!と、このブログでは何度か
言ってきました。
ただし、営業(経営)をやる上で、数字の大事さ、数学的思考
の重要性は当然ながら重視せねばなりません。
ちょうど2年ほど前のこと。当時小4だった息子の話から。
『3つまでの数字を1から順番に言っていき、
最後に25を言った方が負け』というゲームを長女から
しかけられた息子は、「4の公倍数をいっていけば勝てる」
とすぐに見抜きました。
25の一つ前の24を自分が必ず言えば勝てるわけですから、
そこから逆算して考えたようです。
4の公倍数、つまり、4、8、12、16、20、24のいずれかで自分
の番を終えられれば、必ず勝てるわけですね。
たとえば相手が、1,2,といえば、自分は、3,4と言ってここでやめる。
すると、次に相手が5~7のいずれで止めても、こちらは次に必ず
8で終えることが出来ます。それを繰り返すと最後は24!
これを考えついた息子は、長女に圧勝してました^^
さて ここまでは前フリ です。
そして先日のこと。息子(現在小6)と風呂に入っていたら、
XとかYを学び始めたとのことだったので、それを思い出し、
改めて問いかけてみました。
「あのゲームってさ、なんで4の公倍数で勝てるわけ?」と。
「たとえば条件を変えて、22を言った方が負けとか、
4つまで数字を言ってもよいとかの場合は、どうなるの?」
そこからあれやこれやと、話を進めていき、
一緒に結論として導き出した数式は、
(x-1)-n(y+1)
x=最後に言ったら負けの数(25とか、21とか)
y=連続で言ってよい数字の数(3つとか、4つとか)
n=yの数字を言う回数
となりました。
この式を使えば、たとえば30を言ったら負け、
4つまで数字を連続して言えるという条件に変えた場合、
(30-1)-n(4+1)=29-5n なので、
nに0から順に整数を入れて計算していくと、
勝つために言うべき数字は、29、24、19、14、9、4 となります。
もう少し完璧な数式に出来ると思いますが、小6レベルならここまで
で十分でしょう。(ちなみに私は数学が得意ではありませんしね^^;)
ところでこのゲーム、
大人に仕掛けた場合でも、楽しみはしますが、
「なぜ?」「どうすれば勝てるか?」とまで考えようとする人はあまり
いません。
さらに、『勝利の方程式』まで見出そうとする人は、更に減ります。
ここで申し上げたいこと、大事なことは、
「何だか良くわからないこと」に対して、
法則性(原理原則)を見出そうとする志向
を持っているかどうか。
(志向=心がある方向に向くこと。思考のクセ)
そして、その答えを見出すためのツールとして、数学は極めて重要。
つまり、
課題解決力の向上に、数学は不可欠。
というわけです。
そして、上の数式のように、小中レベルでも、使いこなせればかなり
役に立つ。文系でも、少なくともそのレベルでの数学的思考は必須。
というわけです。
と、そんなことを息子にも説いてみましたが、果たしてどこまで理解
できたことやら。
・・・ちなみに風呂でふたりして、
のぼせそうになりました^^;