釈迦に学ぶ”社会現象”の起こし方(3)
さて、前回までの続き、最終稿です。
たとえ素晴らしい教えであっても、ムーブメントを興すには、
フォロワーが大事だということは、ご理解いただけたかと思います。
さて、その次の段階です。
しかるべき段階において、
釈迦は、500人規模の弟子を持つ異教徒の教祖と対話し、
そして帰依させてゆきます。
異教徒と”対立”するのではなく、”帰依”させてしまうのです。
(この辺りのやり取りのすごさは、原始仏典を読むと書いてあります)
そして、その弟子まるごと仏教徒になってゆくことで、
仏教教団は加速度的にその規模を拡大させてゆくのです。
トップを落とす
ことが、飛躍的な成長に繋がったわけです。
易経的に言えば、大尽を見つける、という事でしょうか。
仏教が発展して数千人規模の大教団に成長したのは、
実は、このように、「異教徒からの集団鞍替え」があったからなのです。
ちなみにここで言う、落とすべきトップとは、
すでに、一定の地位を築いている集団のトップということです。
(これもまさに「他力本願」の極みですね)
現代風に言えば、ベンチャー企業が、大企業の社長さんに理解され、
全面的な協力をもらえるといった感じでしょうか。
もちろん、トップを落とすには、テクニックだけでは通用しません。
この根幹には、素晴らしい教えがあることが大前提です。
しかし、素晴らしい教えだけでも、駄目なのです。
「商品は素晴らしいのになぜ売れないのか!?」
と訝っている経営者には、是非学んで欲しいことです。
釈迦でさえ、広めるための道理に適ったことをやっていたからこそ、
教えが広まったのですから。
最初は、影響力のあるフォロワーを作り、
しかるべきタイミングで、トップを落とす。
これが、ゼロから社会現象を起こすために、
私たちが釈迦から学べることです。
釈迦に学ぶ【社会現象】の興し方(2)
前回の記事の続きです。
社会現象を興すスタートについて、前回はお話をしました。
最初のフォロワーがいかに大事か?
でしたね。
では、つべこべ言わずに、次の動画をご覧下さい。
その意味が心底理解できますから。
http://www.youtube.com/watch?v=aZcNjd8ePRA
これはTEDで用いられた動画です。
インパクトがありますねえ。
釈迦に学ぶ「社会現象」の起こし方
久しぶりに、「仏教に学ぶ」シリーズです。
釈迦は、数千人規模の宗教集団を率いることとなりました。
もちろん当時はメディアなどはありません。
どうやってそれだけのムーブメントを起こしたのでしょうか?
「教えが素晴らしい」というだけでは無理です。
釈迦は、たった一人で悟りを開き、まさに身ひとつで布教を始めるわけです。
その布教を開始する時に何をしたか?
ここに大事なポイントがあります。
道行く人にひとりひとりに声をかけて、その繰り返しで千人規模に
膨れ上がったわけではありません。
そこには現代にも通用する、ゼロから社会的な現象を巻き起こすための、
スゴイ秘訣が隠されているのです。
ではその時、釈迦がとった行動とは?
釈迦は、最初に、かつて修行をともにした5人の修行僧に話をしてみること
にしました。
ここが大事なんです。
この5人は、すでにかなり修行を積んでおり、理解力だけでなく、廻りに対する
影響力もそれなりに持っている人達です。
単に身近で、手近な人、と言うだけではないのです。
その5人に対し、釈迦は自分が悟った内容を話し、そして賛同を得ることで、
この5人を熱心なフォロワーにします。
影響力のあるフォロワーを最初に作った。
釈迦ひとりの力だけでは、大きな社会的なムーブメントは起こせません。
最初にこの5人を熱心なフォロワーにしたことで、そこから教えが広まってゆくのです。
そう、個人の力は所詮たかが知れている。
その人の能力が幾ら優れていても、です。
釈迦だって、一人で悟った段階では、
「王位継承権を捨てて、乞食坊主になった”変人”」でしかありません。
社会的なムーブメントにまで昇華させるためには、
最初に、熱心なフォロワーを作ること。
そのフォロワーが廻りへの影響力を有すること。
つまり、最初のフォロワーが大事。ということです。
これは真の意味での、「他力本願」ということでもあります。
これを知っているのと、そうでないのでは、成功できるかどうかに
決定的な違いが出ます。
(この話、長くなるので続きを次回に書きます)
落合監督に学んだもの
実は前々から、落合監督の最後の姿を見たいと、関東圏での最終戦
のチケット、つまり昨日の試合のチケットを買ってありました。
しかも今シーズンは初めての観戦。
それが、思わぬ状況となり、優勝が決まる試合を観ることが出来ました^^
なんという引きの強さ(笑)。
これで落合監督のリーグ優勝を2回この目で見ることが出来ました。
さて、落合監督は、ヤクルトとの直接対決後に連敗したときに、
「予定通り」と発言し、マスコミからは、「強がり」「でも内心は?」などと
書かれていました。
でも、彼は外部に対して言葉は少ないですが、嘘は言いません。
むしろヤクルト相手に4連勝できたことの方が「予定外」であり、
連戦が終わった段階での勝敗数自体は、完全に予定通りだったと
思われます。
何がいいたいかと言うと、目先の勝利で一喜一憂していないということ。
”マジックが1になってから2日も足踏みしている”と考えるのは、
マスコミの思考がお粗末だから。
ところで今回の退任について。
私は個人的には、そろそろ監督を代えて空気を入れ替えるのもアリ
だと思います。駄目になってから代えるというのではなく。
ただし、今回の理由はそれではなさそうです。
勝っていても、集客に結びついていない。
監督は勝つことだけを重視していると。
これには異論があります。
現場の監督が、勝ちに徹底的に拘らずにどうするのか?
サッカーの代表監督が、集客のことまで考えますか?
集客は、球団経営者の責任です。
しかも落合は地元を大切にせず、選手やコーチも全国から集めてくる。
と言う批判もありますが、
・・・それも勝つためには当たり前ですよね。
しかも、彼は地元の選手も結構入れているんですよ。
むしろ彼は生え抜きの選手をきちんと使って、安易な補強をしませんから、
そういう意味では、ファンも肩入れがしやすいはずなんです。
荒木、井端、森野などは地元出身ではないですが、
ファンは、そんなことはどうでも良いはずです。
だから高木さんに監督を代えたからと言って、
客足が伸びるか? というと、私はとても疑問に思っています。
問題は別のところにあるだろうと。
ちなみに、球団と球場の経営が別なんですよ。
さておき、落合さんには、リーダーとして、経営者として、
何をなすべきか、随分と勉強させてもらいました。
最終的な結果がどうなるかはわかりませんが、
CS、日本シリーズを楽しみにしたいと思います。
八王子ロータリー様での卓話
13日に八王子のロータリークラブ様で卓話をさせて頂きました。
50周年を迎えられ、とても歴史のあるクラブでお話させて頂けて
とても光栄でした。
卓話のテーマは、
「釈迦に学ぶ営業の極意」
・・・私は宗教家でも、仏教徒でも何でもありませんが、
こういうテーマでのお話しもさせて頂きます。
今回は、罵詈雑言を浴びせかける異教徒に対して、
釈迦がどのように対応したのか?
その結果としてその異教徒達が、なぜか釈迦に感謝して帰って
いったと言うストーリーをお話し、
心理学的な見地から、釈迦がやったことの解説を試みました。
この時、お釈迦様だからといって、
特別な超人的な力を用いたわけではなく、
「会話」をしただけです。
だから、私たちもそこで釈迦が何をしたかを理解すれば、
それをマネすることができます。
だから、あなたと対立している相手が、
いつのまにか、あなたに感謝している。
そんな摩訶不思議な?ことも起こるかもしれません^^
まさに、
人を動かす力。
カミサマホトケサマではない”人間としての釈迦”から、
私たちが学ぶべきことがたくさんあります。
68歳女性経営者の若さ
68歳の女性の経営者の方のお話です。
といっても、商店経営主なのですが、
自分で教室に通ってインターネットを使えるようにしたそうで、
新しいことを吸収することを、楽しんでおられます。
ですから、見た目もかなりお若い^^
話し方もとても気さく。
人間は徐々に、
新しいことに対する反応が鈍くなります。
「それ知っていることです」
「それはつまり、こういうことですね」(と、自分の知っていることの枠内で理解しようとする)
「以前もそうだったんですよ」
「でも、どうかなあ・・・」(と、結局は行動を起こさない)
「自分には出来ないかも」
「もう遅いですよ」
「でも忙しいからねえ。他にやることがあるから」
「君がいう事だからねえ」(と、目下の者のいう事を過小評価する)
・・・あなたも、こんな台詞をちょくちょくつぶやいていませんか?
年齢に関係なく、それは老化現象かもしれません。
新しいものに振り回される必要はありませんが、
外の世界、将来に対して、「閉じている」人をみかけます。
こんな不景気な世の中ですが、変化は常に起こっており、
成長しているところはどんどん成長しています。
ただし、それは世の中全体ではありませんから、
自らそれを見つけないといけません。
そういう情報も、「閉じている」と入ってきませんよね。
仕組み作りとは?
先日お伺いした企業。
話のついでに出てきたのが、
人事評価について。
その会社では、パートさんに対しても、「キャリアシート」と名づけた、
評価用シートを作成し、
1次評価、二次評価をして、昇給判断をしているそうです。
その評価項目も、社員ならまだしも、パートさんにもそれが必要か?
というものが並んでいます。
たとえ昇給したとしても、僅かな金額なのに、そこまでやらされるパート
さんの方もモチベーションが上がりません。
「仕組みを作る」というと、しばしば、こういう事になっていきます。
やっていることを明確化し、手順化し、シートなどに落とし込む。
そしてお役所仕事が増えていく・・・・・・・・・・・
特に人事制度は、そうなる可能性が高いように思います。
”大人の遊び” みたいな評価制度が跋扈しています。
当社は営業改革専門なので、人事制度作りには関与しませんが、
営業の仕組みを作るときでも、同様に、
面倒な、複雑なものになってしまう傾向が強いんです。
特に、「頭の良い人」が作ると、そうなります。
特に、我々コンサルタントには、その傾向が顕著です。
ところで最近私は、「営業プロセス不要論」を唱えています。
まず、プロセス発想を捨てるところから。
仕組み作りとは、決して複雑にすることではありません。
人は、一行何文字までが読みやすいか?
先日、経営者の交流会に出席しましたら、
そこでチラシを配られている方の、そのチラシに見覚えが。
それは先日私が作った、目黒法人会様のセミナーパンフレット。
そのレイアウトを、まるまるそのまま流用されていたからでした(笑)。
これには驚きましたね~ いや、それ自体は嬉しいんですよ。
その方の目に留まって、「これを参考にしよう!」と思っていただけたの
ですから。
このように私はコンサルタントとして、必要であれば、パンフレットや、
その他諸々の販促物のデザインまで作りこみます。
しかも、素人と馬鹿にしちゃいけません。
人がマネして下さるようなデザインを作るのですから(笑)。
ですからクライアントにおいて、なかなか効果が出ていなかった販促物も
作り変えてしまいます。時には、具体論が必要ですから。
でもそれは、美的センスの有無ではなく、
「しっかり情報が伝達できるかどうか」
を考えてデザインするから、これまでとは違った効果が出せるのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところで、皆さんも、チラシまでいかずとも、いろいろな文章を
お客様に提出しますよね?
では、一行当たり、何文字までに収めると、読みやすいか?
ご存知ですか?
ヨコ組みの場合は、26文字が理想的。最大でも30文字前後。
これは「人間工学」の分野できちんと研究されていることです。
タテ組みの場合は、41文字前後まで。
(※いずれも日本語の場合です)
これまで、なんとなくレイアウトしていませんでしたか?
感覚的に出来ることだから、そこを突き詰めずに、なんとなく。
すると、なんとなくの効果しか出ない。
「しっかり情報が伝達できるかどうか」
を考えてデザインする。
これありきです。
きれい、かっこいい、も大事ですが、それは二の次です。
ちなみに、自分で全てを作るわけではありません。
必要な部分はプロに託します。
それでこちらの期待以上のものを作ってくれるのがプロ。
大いに刺激を受けた社長さん
先日お会いした社長さんには、
随分と刺激を受けました。
とにかく、発想が違う。
詳しくはいえませんが、
映像の使い方を、ちょっとだけ工夫して、(←ちょっとだけ・・・ここがミソ)
従来のビジネスモデルでできていなかったことを実現させる
だから、そこには元々、一定のマーケットがある
そこでの置き換えをはかっていく。
ざっという言うと、こんな感じ。
営業マンも不要。
ちなみに、この社長さんには、私からアポイントを取って
会いに行きました。
”カン”ですね^^ 。
もちろん、この社長とお会いしても、そこまで思わない人もいますし、
私も別のところでは、得がたいチャンスをみすみす逃しているかもしれない。
だからこういうのを、縁、というのでしょう。
早速、刺激を受けたことを、クライアントにもうまく還元しなくては~!
新ネタを追加(本日のセミナー)
本日、14時~ 目黒法人会さま (祐天寺駅から徒歩)で
無料開催、一般参加可のセミナーです。
題して、「心理学から学ぶ営業強化法」
交流分析を営業実務に使っていくためのセミナーなんですが、
今回、”性格別の対処法”の講義内容に、新ネタを追加しました。
キーパーソンに最初から会って、どう攻略するか?
そのためには、キーパーソンの性格傾向を理解しておく必要があります。
そんなこともお話しようと考えております。
で、まだ間に合うのかヨクワカリマセンが、一応、申込ページのリンクを
貼っておきますね。
電話した方がよかったりして・・・