■しあわせ増える約束事

お釈迦様のお話しを聞いた人たちが
その要素を文字にしてまとめたのが
仏教です。

その仏教の中に「五戒」があります。

「五戒」とは
「ごかい」と読みます。

これは出家をしない人、
つまり在家の人が
これらを守ると
しあわせが増えますよ、と
作られた約束事です。


■五戒とは

①不殺生戒
ふせっしょうかい
「殺さない」という意味です。

②不偸盗戒
ふちゅうとうかい
「盗まない」という意味です。

③不邪淫戒
ふじゃいんかい
「不道徳な性的行為をしない」
という意味です。

④不妄語戒
ふもうごかい
「ウソをつかない」という意味です。

⑤不飲酒戒
ふおんじゅかい
「お酒を飲まない」という意味です。


■義務ではなく任意

守らないからといって
罰はありません。

お釈迦様の教えは
すべての人を救う教えなので
間違ったからといって
ダメということはありません。

やらないと何も起きないけど
やったらやった分だけ
しあわせは増えていきます。

でも、
殺す人、
盗む人、
嘘つく人、
性やお酒に溺れてる人は

刹那的なしあわせは
感じるかもしれませんが
社会的に孤立しやすく
しあわせからどんどん
離れていきそうです。

命を大切にする人、
他人の物を大切にする人、
約束事を守ったり
言うことに責任を持つ人、
性やお酒との付き合い方が
ととのっている人は
社会的に孤立せずに
調和して暮らしていけると
感じます。


■日常をよりしあわせにする

「五戒」は
そんなこと当たり前だよ、と
思う人は多いでしょう。

しかし日常の中で
意識して守ろうとすると
意外と抜けてしまったり
することがあります。

例えば、
誰かを孤立させる活動を
手伝ったなら、
それは相手を殺すことに
参加したことに
なるかもしれません。

約束の時間に
無断で遅れて相手を
待たせたなら、
それは相手の時間を
盗んだことに
なるかもしれません。

相手に触る必要のない場面で
「触りたくなって触った」なら
それは性に呑まれたことに
なるかもしれません。

自分の間違いを
「不可抗力です」と
言い換えたら、
それはウソをついたことに
なるかもしれません。

自分の抱える課題に
立ち向かわずに
「とりあえず飲んで忘れる」と
酔っ払ってやりすごしたら
それはお酒に溺れたことに
なるかもしれません。

誰もがお釈迦様と同じ目、
同じ思考や感覚で
物事を見るのは困難ですが、

人生の調和を
崩してしまいそうなことより
人生の調和を
進めてくれそうなことを選ぶことで、
しあわせは確かに増えていきます。

「五戒」は
その支えになってくれます。



お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


【五戒詳細】
「五戒」を日常に活かす①~不殺生戒
「五戒」を日常に活かす②~不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
「五戒」を日常に活かす③~不邪淫戒(ふじゃいんかい)
「五戒」を日常に活かす④~不妄語戒(ふもうごかい)
「五戒」を日常に活かす⑤~不飲酒戒(ふおんじゅかい)



《関連記事》
一日一善とは何のため?わかると人生がより楽しくなる話+楽しく継続するためのアイデア
話すとき、相手の時間を大事にしたい
憎い相手の幸福を願うと変わる
相手の不完全にOKすると、自分もOKになる
相手を減点するのは自分のため。加点するのは相手のため。