国内外の偉大な監督や名優の方々等による分析(ガラケー用) | 木村拓哉芝居研究所

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木村拓哉ではない人々の存在自体を、偏見・受け売り・見ていないのに「何をやっても」と知ったかぶり・違いも解らない低知能・嫌いだから叩きたいだけ・四流ネガキャン記事の執拗な印象操作・洗脳・先入観による理不尽極まりない迫害から守るため、命を懸けて分析します

精密機械のように正確な九十九の法則

木村拓哉出演作品一覧

※ガラケーで途中から読めない人用に順番を入れ替えました。


小林克也「木村君は色んな演技が出来、役になれる。引き出しが多い

明石家さんま「木村拓哉は現場に台本を持ってこないし、絶対にNGを出さない
(2014年1月頃のラジオ)俺が台詞間違うたくらいやからね、木村なんて。リハーサルとかやってて『おい』って言って向こうがパッと振り返って、俺が『お前が犯人やな』っていう台詞があって、【本番はやっぱあいつもうパッと消えて顔変えよるんですね】、あのまぁ。ほれで『おい』言うてパッと振り返ったらあんまりにも男前やったから、『おっとこ前やなあ~!!』って!感想!思わずパッと振り向いてお前おっとこ前やなぁ。ずっと見てんねんけど。お前やっぱおっとこ前やな~言うて。お~」

津川雅彦『今回(忠臣蔵)木村拓哉君は初めて共演したんだけども、えーお芝居が実にしっかりしててねぇ、僕らの目から見ても、う~んやるじゃないかっていう感じがして』

佐藤光雄(ビデオエンジニア)『目ですよね。目がいいなぁという印象ですかねえ。やっぱりね、目に凄い力がある人なんで、堀部安兵衛という人をよく描く…強く、見れるなあという風に思います』

宇仁貫三(忠臣蔵の全殺陣指導。業界歴当時42年)『安兵衛さんが、吉良、吉良、吉良、ということで、凄く激しい、ホントに豹のような、バッとこう噛み付くような動きの中で、木村さんが凄いパワーでやって頂いたんで、僕はもう、感激しております。ずばり、木村さんと出会えたってことが僕凄く嬉しかったですね。三船敏郎さんから始まりまして、高倉健さん、木村拓哉さんと、その各々のスターさんとずっとお付き合い出来てるということが、僕にとっても凄く、財産だったと思います』

美間博(照明。忠臣蔵当時業界歴55年の太秦の大ベテラン)『やっぱり初めて見てね、上手やったですよ、立ち回りが!殺陣がキレて、お~、で顔(表情)が素晴らしいね!はっはっはっは、ホンマにね、やっぱりね大スターですよ。は~!若いけどね、これからの、ああいう子少ないですねえ』

杉浦直樹『(高田馬場の決闘)その時初めて、僕は木村さんと出会ったんだけども、堀部安兵衛と出会ったんですが、え~凄まじい立ち回りでね!怪我は…怪我しなけりゃいいがなって、傍で見ててハラハラするような。凄く好きだなあと思ったのは、(略)眠ってる所が凄くあの、長屋の路地裏で、侘び住まいでしょ、それが丁度月の光が当たってね、そこに中山安兵衛がスッと立ってね、綺麗だったなぁ!あのシーン好きだったなぁ』

勝村政信「『キムタクの演技はうんぬん』って言うのは素人の見当外れな批評もいいとこ」

鶴瓶「CMでも、ちょっとコント風のCMあるやん、なんか物凄く、俺が観てるとやっぱこうま~上手いええ間~してるなぁっていうの思うから」「オーラの塊、日本一のオーラ」

中江功(若者のすべて、ギフト、眠れる森、空から降る一億の星、プライドの演出家)「いつも台本は完璧に頭に入れてくるので、彼が現場で台詞を覚えている姿は一度も見たことがない」
中江功監督は、「間を自分のものにしろ。台詞をゆっくり言ってもいいし、早く言ってもいい。今まさにその人が何かを言おうとしてるんだという間を自分のものに。」と若手俳優によく演技指導し、「間を自分のものに出来る俳優」として木村さんの名前を挙げている。

ウォン・カーウァイ「ストロング・アクター。歌えて踊れて、音楽でエンターテインメントの基礎もできている。今後さらに国際的に活躍できるだろう

蜷川幸雄「木村君は凄く良い才能を持っている」「舞台『盲導犬』は木村君の演技は良かったが、他の役者がミスキャストだった」

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蜷川幸雄「俺、役者には厳しいってよく言われるけど、拓哉に関しては辛口じゃないんだよね(笑)初舞台の時から意地っ張りでつっぱってて、稽古中も泣き顔を見せないし泣き言を言わない。そのくせ繊細で芯は優しい。なんか“むきだしのケモノ”みたいで、凄い素質を持ってると思ってたんだ。俺は常々、若い俳優には“時代の感性”をちゃんと掴んで欲しいと思ってるけど、あいつはそれどころか“時代”ごと象徴してしまうし、同世代の少年達の色んな思いまで、表現出来てしまう。時には、演出家でさえも思い付かないことをやってくれちゃうし。あいつは、ジェームス・ディーンとか、若い頃のマーロン・ブランドとか、レオナルド・ディカプリオみたいに、時代を超えた独特のテンションを持っていて、ちょっと異質な匂いで人々を魅了する、そういう種類の俳優だと思うんだ。それだけの逸材なんだから、狭い日本を飛び出して、早く世界で一緒に仕事がしたいね

唐沢寿明「演じるということについて、オーラや天性、存在感を兼ね備えた俳優はなかなかいない。高倉健さんや木村拓哉さんはそれを持った数少ない俳優さんだ」

八木康夫(協奏曲当時)
やっぱり木村君のセンスは、他の人とは比べものにならない。ずば抜けたものだと思いますね。木村拓哉っていう人は“人気だけ”じゃない。そのおおもとには、それを支えるだけの素質や実力がちゃんとあるんです。どのシーンにしても、一つのやり方を固持するのではなく、色んな演じ方に挑戦する姿勢があるし、実際出来てしまう。だから今こんなに注目されるのも、当然というか、なるべくしてなったことなんですね。運命づけられていた」

田村正和「返ってくる反応がこんなに面白い人は初めて

児玉清「(キネマ旬報)あれだけ自然にカメラの前で振る舞えるというのは、特別なものを持っていると思いますね。何かをし過ぎることもなければ、し過ぎないこともない。そういうことが出来る人というのは、少ないと思いますね。どこかでやり過ぎたり、足りなかったりしますから。でも自然に振る舞っているようで、目の動きとかで濃密な演技をしている。そういう心の動きを辿れる、俳優としての大変な資質を持っているんじゃないかと思います。それと、いつも感心するのは、キャメラというものを全く意識せずにいられるということ。以前、彼に『キャメラって気にならないの?』って質問したことがあるんですが、『そういう風にしています』と言ってたんです。顔の真横にあっても、何も無いようにしていられる。それは凄いことなんですよ。僕なんか意識しちゃう。勿論、彼も意識はしているんだろうけれど、そこに王者の如く、まるで何も無いかのように、居ることができるんです。それを乗り越えるものを持っているんですよ。ロケの時も具体的に場所を想定して動きを考えたり、といった下準備をしている。僕も下準備はするけれど、どうも観念的になってしまう。台詞をどう返すかとかばっかり考えてしまうんだけれど、彼は動きから考えているんですね

石原隆「(キネマ旬報)シナリオの段階ではまだ命を吹き込まれていなくて、まだ死んでるんですよ。役者が演じて、初めて生命を持つ。その命の吹き込み方が、木村さんは非常に上手い。それは天性のもので、発想力というか、キャラクターに想像を付加していくクリエイティブな力。芝居をクリエイトしていく意味での能力が非常に高い。もう一つは、正確に何かを動かしていく力。映像のお芝居というのは、決して舞台でダンスを踊るような自由なパフォーマンスではない。カメラの制約もあるし、映像では自然に見えていても、実際の動きとしてはえらく不自然なことを強いられていたりする。演じるキャラクターの気持ちとは全く別の所で、不自然にここで2拍止まってから動き出して下さいとか、足を曲げたまま歩いて下さいとか(笑)しかも、それをテストから何度も同じように繰り返す。実は凄く不自由なお芝居。そういう中でも彼は、芝居として求められている自然さとは真逆にある要求にも見事に応えていく。クリエイティブな意味と技術的な意味でのパフォーマンス能力の両方を持っている非常に希有な才能ですね。木村さんが久利生を演じることで、色々ある難しい部分が噛み砕かれて、魔法の杖が振られたみたいにナチュラルに、お客さんに分かりやすく伝えられる。彼が事件について説明し、何かを見つけ、何かに気付いていく、あるいは何かを疑問に思う、納得が行かない…そういう心の動きが全て分かりやすく伝わって、きっとお客さんも同じように納得したり安心したり疑問に思ったりしていく。彼の力に助けられて『HERO』という物語に命が吹き込まれている」

宮崎駿「幅があるハウルが出来るのは、木村さんか森繁久弥さんくらいだ」「聞いた時、大変気に入り、ハウルはこういう声だったのかと思った。ほとんど手直しはしなかった。木村拓哉という名前で売るのかと言われることは百も承知で、それでもどうしても木村さんの声を使いたかった」
アフレコ収録の際も、全台詞を覚えてスタジオに入り、宮崎駿と鈴木敏夫を驚かせた。
鈴木敏夫「とにかく彼は、宮さんがある指示を出すと、すぐ、それに対応で­きるんです。いろんなものを用意してきているんです」
「来て、第一声……よかったんですよねえ~……宮さんがねぇ、思わずねぇ、こうやってやったんですよ。ほれで、感心した、木村拓哉っていう人は。ね?普通アニメーションって言ったら、ね?シナリオを持ち込んで、それを読みながらでいいんですよ。ところがキムタクは、全ッ部頭に入れてきた。ほ~んとうに凄かった。なんちゅう真面目な人だと思って。う~ん。あれ~…なんか真剣でしたねぇ。ほでもうホンットにねぇ、スムーズに速やかに、その収録が終わる」

岡田義徳「ずっと前室にいて、一切台本を開かず、ずっとこう、スタッフと話をして、もう本番になったら、自分の台詞は完璧っていう。凄いなあ」
撮影現場には台本を完璧に覚えて来て、台本を一切見ない事を多くの共演者が証言している。

2013/8/21 NHK「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」 
有働アナ「前日に美輪さんが、歌の前はこういう文章にしてくださいと、自ら手書きで書いて下さったのを木村拓哉さんが読まれて」
美輪明宏「わたくしね、木村君と一緒に仕事をしたりして、彼の演技力やハートを知っていますからね。わたくしがね、いっぱいね、2ページにわたってぎっしり書いたものを、読んで下さってよいから頼むねと。そしたらニタッと笑って「まかせといてください」と言うから。
見てたら(曲の)前ふりのときに何も見ないで、しかも暗記しているだけじゃなくて、自分のハートとして全部咀嚼して表現したでしょ。
だからインターネットで木村拓哉の前ふりにも感動したと書いてあって嬉しかったの


美輪明宏「キムタク最高!だって、子持ちでしょ?少年が青年にうつる時のある種のセクシーさを出してる……なんで出せるの?」

植田博樹 (「ビューティフルライフ」などをプロデュース)
「僕、木村さんに現場で台本を渡したことがあるんですよ。印刷が終わったばっかりのやつ。その時ね、木村さんが台本の表紙に名前書くんですけど、『Do my best』って書いたんですよ。それを見てから、実際に、自分もベストを尽くしてるのかっていうことを、時々自分自身につきつけるようになりました。“チーム木村”に入れるかどうか、ってのは、やっぱり、その瞬間その瞬間に、気力・体力充実してないとピッチに立てないというか、そういうのが凄くあると思います」

香川照之「木村さんはいつもやっぱりスタンスとしてはやはりこれ以上ないくらい100%の関わりを現場にするという表れでやっていらっしゃいますから、まして今回はご一緒した中では一番体を使わないといけない役なので、そのアクションシーンへの気持ちのかけ方は、本当に惚れ惚れするものがありますね」
「アクションシーンがお出来になる上に気持ちのアクションというのが凄いので、ほんとに大船に乗ったつもりで、僕は全部預けてアクションやらせていただきました」
「武蔵を見守る立場としてそばにいられることを幸せに思います。本当に、木村さんには時代劇がよく似合うなぁと感じました」

キネマ旬報「天上から降り救済を図るシタオは、人であって人でない特異な高みにいる存在である。こんな難役を実体化するのはロジックではなく「けはい」の演技に他ならない。監督は木村の感覚的な演技の資質こそ、シタオを体現し得るものではないかと直感的に踏んだのだろう。彼の演技の驚きは眼の中に生きた蛆虫を這わせたというレベルの熱心さではなく、そういう「熱演」では手に入らないごく感覚的な奔放さで、寓話的なシタオという存在に疼きに満ちた肉体を与えたということである」

『ロングバケーションでは、相手役の山口智子にもっと高いヒールを履くよう要求した。下手すると自分が小さく見えてしまうようなことを脚本からそのほうがいいと判断し自ら要求、山口も意図を理解し高いヒールに履き替える、このようなやりとりが毎日のように行われ、スタッフがレベルの高さに驚かされっぱなしであった』
(和書 吹上流一郎 2003 木村拓哉 軌跡 154-155頁)

ギフト番組ナレ:木村拓哉。彼の才能をいち早く見抜いていたプロデューサーは言います。

フジTV編成局第一制作部亀山千広P(現フジTV社長)
「あすなろ白書が僕が一番最初に彼と組んだ番組なんですけど。それ以来何本か、若者のすべて、ロングバケーションを拓哉とやって、結構僕も一緒になって、夢見させてもらいましたんでね。あのホントに組める奴っていうかな、一緒に組みたい。度ある毎に、機会ある毎に、ま、そんなに年がら年中ね、一緒にやっててもお互い見えなくなっちゃうんで、あの役者として、また一個人として組みたい男だなっていう気はしますね。でまたそういうこと言うと、本人嫌がるんでね、こういうこと言ってると、恐らくやめてよって顔してテレビ見てるのがよく分かるんで、なるべく言いたくないんですけど、ホントに、周りの雰囲気っていうのを凄く大切にする人間なんで、半分プロデューサーとしては、彼が主役に、また役者のグループの中にいてくれることがね、助かるケースが凄くあるんでね、それも含めて、組みたいですね。単なる役者さんってことじゃなくてね、スタッフの一人だと思ってるんでね。彼の今後がどうのっていうよりも、当然それは彼自身が作っていくことだし、それぐらいの実力がある男だから、やっぱり一緒に組みながら、お互いに夢見たいっていうのが、ありますね」

波多野貴文監督「まずここをどうしていこうかというアイデアを頂いて、あと本当に台本を現場で開かれないで、もう全部覚えてらっしゃるのでそこは凄くびっくりするというか、素敵だなと思いました。アクションシーンはやっぱりキレが良いので、スピード感が映像で出せる」

アクション監督、下村勇二「木村さん元々運動神経が良いというのもあるんですけど、それ以上に柔軟性と吸収力が凄いんですよね。勿論僕たちが付けた動きをやっていただいてそこに更に木村さんがロイドとしてのキャラクターを入れていき、更に僕たちの中で色々な要求を足していくんですけど、全てクリアしていくというところが、僕たちの欲が出てしまって色々と要求が高くなりがちなんですが、そこを越えて下さるので凄くこっちも楽しいです」

柴咲コウ (空一、GLで共演)
「一緒にお芝居をしていて、気持ち悪くないんですよ。だからなんだろう…私もお芝居をしているんだけど、決してウソで演じているわけではなくて、自分の引き出しから、何かしら感情っていうものを引き出していって広げていっているんですけど、たまに無理のある設定だったりする場合もあるんですよね。『ドラマっぽい!』みたいな時もあるんですけど。そういう時も木村さんとなら払拭されるというかなくなるし、堂々と自信を持ってやっていいんだって自信を分けてもらえる気がします」

竹内結子
「結果的に(みんなを)引っ張っていく形になっていると思うんですけど、『お、元気か?』とか『寒くないか?』っていろんな人に声をかけていたり、ちょっと手を傷めてたりしたら、すごく心配していたりとか、、色んな人に凄く気を配ってくれるので、それがひとつになれる空気を作ってくれるというか…。それでいて、ご自身のことに関しては妥協を許さないというか、そういう姿勢があるので、やっぱりみんなついていくんですよね、そういう背中に。弱点は…確かとろろだったと思います(笑)」

山田洋次「ただ者ではないと僕は思っていたけどもね、実際一緒に仕事をしてみて、本当に木村君はこう深く…重くっていうのかな、仕事をやり抜こうと決心してくれた。若いのに豊かな表現…日々本当に予想外で、驚くことばかりで、それはね、スタッフの皆さん君達も皆同じだと思います
幼い頃から剣道を習っていたため、剣術が出来るということにも非常に驚いた

「腰が据わってるというかな、役に取り組む姿勢がね。台詞の枝葉末節で、こんな芝居しようって、こんな表情作ろうって、ことでなくて、もっとこう深いところで、この人物を捉えようという所がありましたね。俳優はね、パートなんですよ。映画の場合、撮影から、照明から、美術から、大道具から、メイクから結髪、録音から、大変な集団がいて、何十人、時には何百人が、よってたかって作っていくわけじゃないですか。本当に集団で仕事をするってことがよく分かっているっていうかな。なかなかのもんですよね」

「役になって考えるからこそのアイデアが出る」「木刀は重い木材で出来ているので普通はあんなに振れない」

緒形拳「彼の剣術はとてもしっかりしている。筋が良い」

トラン・アン・ユン「イ・ビョンホンとは全くタイプの異なる天才肌の俳優。彼はメイクに英語で、血を噴き出す方法や、傷口の追加、追加場所等を具体的に提案していた。私の予期しなかったアドリブが大概素晴らしい映像を生んだ

久世光彦監督“いまさらながらの大遺言書”「都会の倦怠(アンニュイ)とその中の漂白感を奇妙なバランスで漂わせることにかけて、いま木村拓哉は、ほとんど天才である

山崎豊子(華麗の原作者)「(最終回直前のスマステ)回が進むにつれ「鉄平よ頑張れ」と声をかけたくなるような思いで見るようになりました。(略)色々な苦労を乗り越えて万俵鉄平を演じ切られたのは凄い事だと思います。今の日本の多くの人が失っている勇気。勇気を木村さんは見事に演じ抜かれたと思います。嬉しいです。ありがとう。本当にありがとう」

偉大な作家である山崎豊子氏は映像化にとても厳しいことで有名であり、映画化は渡辺謙、ドラマ化は唐沢寿明か木村拓哉クラスが主演でないと絶対にOKは出さなかったという。

渡辺謙「京都の撮影所で忠臣蔵1/47を撮影中の木村さんと一緒になり、スタッフから木村さんは凄いと評判を聞き、撮影を見に行ったら感動し、自ら首を斬る役をノーギャラで申し込み出演した

三谷幸喜 (「古畑任三郎」シリーズに2度登場させた)
もともと、お芝居が上手な方ですからね。僕は本当に、あの世代の役者さんの中では群を抜いて才能のある方だなと思っていたので…。僕はとにかくコメディーで…映像のコメディーで木村さんと1回一緒に仕事が出来たらなと思っているんですよ。何かに対して驚く時のビックリの早さ、『えっ!?』という時の振り返りの早さが、絶対コメディアンの反射だなと思うので、是非1回そういうスラップスティックなコメディーを木村さんとやりたいなと思っています、勝手にね」

相田冬二「『REDLINE』のボイスアクトのアプローチが、『ハウルの動く城』のときとまるで違っていて驚いたことを思い出す。キャラクターの違いではなく、アプローチの違い。
木村拓哉を、誰かと、何かと、比較するべきではない。彼の表現には、先行する俳優史に参照すべき存在が見当たらない。だから、相違点を探ること自体が不毛。木村の表現は誰にも似ていない

谷垣健治(映画監督、アクション監督、アクションコーディネーターなどで海外でも活躍)
「(2010年10月4日からの、山道で突然仙人に襲われるタマホームCM。公開前で多くを語れない中「アクションバカ万歳!」にて)
香港の某アクション俳優兼アクション監督と日本を代表する俳優がカンフーバトルをする、というもの。この俳優さんがまたプロフェッショナルで自ら面白くなるよう、いろんな意見をどんどん出す。これがつまらなかったら最悪なんだが、面白いし、何よりカンがいい。一回教えたただけで、すぐできちゃう。やっぱりね、売れてる人ってもともとカンがいい人が売れるんだろうし、売れることによってさらにいろんな修羅場をくぐるから、何やらせてもうまいんだな、これが。撮影中は着替え以外は控え室にも戻らないし、スタッフが働いているからと絶対に自分からはイスに座らない」

原田芳雄
「ぐずぐずしてると、いま捕まえかけているところが逃げちまうぞ、みたいなね。だから、そこに向かって、ホントに一瞬に賭ける、みたいな、一回戦に賭けるみたいな潔さは随所に感じましたね」

堤真一「(忠臣蔵)侍の格好をしていたこともあったんでしょうけど、武士でしたね。精神の武士というか、非常に礼儀正しかったし、周りのこともすごく気配りをしていましたし。劇中で矢を撃つシーンがあったんですけど、そういうのも、昔にやったことがあるみたいな話だったんですけど、撮影でバシッと決まるんですよ。『こいつ、何者だ!?』って感じですよね」
「(「HERO特別編」)僕は、木村さんと中井貴一さんの芝居を見てて惚れ惚れしてました。男が見ているだけで魅了されるっていうのは、まず僕は無いんですけど、ホントに見とれてしまいましたね。撮影の合間、ふたりでよく話をしてるんですけど、その間はバカ話しかしてないんでね。あまり言えないことの方が多いですね(笑)木村君に教えてもらったことは覚悟ですね。自分がやるっていう責任感と覚悟――それをひしひしと感じましたね。やっぱり、役者として出る限りは覚悟を決めてやれ、っていう彼の生きざまを見て学びました」

山崎努「彼は一瞬を物凄く細かく刻んで演じる

升毅「木村さんにつられ自分も自然な芝居が出来る

橋爪功「眠れる森って考えてみたら変な話だけど、木村拓哉が演じるとそれが見れちゃう。何故そんなことが出来るの?

鈴木雅之「(キネマ旬報)木村君の芝居のナチュラルさは何もしないのではなく、ナチュラルを芝居として作ったもの。普段通りにすることが自然な芝居と勘違いする人もいるが、芝居をしないと意味がない。彼は一回芝居として立ち上げてからナチュラルにしていく作業をする。そこが凄い所。彼は物凄い能力を持っている
「自然に見えるけど、凄く細かな計算をしている」

井上由美子 (脚本家・「忠臣蔵1/47」「GOOD LUCK!!」などを手がける)
「『忠臣蔵』の主役っていうのはもともと大石内蔵助なので、脇の人物を主役として描くということに、私自身もちょっとどういうふうにすれば面白く描けるかな、と思っていたんですが、木村さんのほうから、『この番組のタイトルは47分の1がいいんじゃない?』と。『堀部が主役だからとか、大石が主役だからということじゃなくて、47人のうちの1人なんだよっていうことでいいんだよね?』って言われて、『ああ、そうだ!』っていうふうに思って凄く助かりました。よく、『(木村さんのセリフは)アドリブなんじゃないの?』って聞かれることがあるんですけど、ほぼ、台本通り、凄く考えてやってくださる方です

香川照之「(キネマ旬報)木村拓哉が発する言葉が、脚本に書いてある台詞には全く思えず、まるで今実際に彼が思っている事をそのままリアルに話しているように感じ、画面に釘付けになったのは「あすなろ白書」だったか「若者のすべて」だったか…この男は一体本当に台詞を覚えて喋っているのか、それともアウトラインだけをなぞり後はアレンジなのか、或いは全てアドリブなのか。私は同業者として気になって気になって、「HERO」クランクインの時いきなり質問してしまったのだ。「聞いていい?木村君は台詞は覚えているの?いないの?」それは質問を越え、詰問、いや尋問に近かった。木村拓哉は、私の煩わしい質問に真摯に答えた。「セリフは、覚えます」「現場の閃きとか重視する?」「します。でも相手が誰なのか。事前にイメージして組み立てる」「セリフの覚え方はどうするの?声に出していったりする?」「声に出しては覚えません」そう言うと彼は少し間をおいた。核心が来る予感がした。「映像になって出てくるんです。台本の上半分の余白にバーっと映像が現れて、それがどんどん編集されて映像として場面が記憶されていくんです。編集されたその映像と監督の求める映像が違ったら、その元になった台詞を360度仔細に眺め、烏瞰して、新たな落とし所を決めていきます」

鈴木おさむ「今から撮るコントの台本を遅れて配ると、木村君は物凄く早く、すぐに覚えてしまう」

「木村拓哉のドラマはいつも内容よりも他の部分を評価ばかりされますよね。ちょっと視聴率が落ちると散々叩くのに、先日、20%に上がってもそれを取り上げるネットニュースなどは少ない。なぜ??」
「雑誌とかのドラマ批評見てると、木村拓哉主演というだけで、「どう斬るか?」ばかりを主にしてるものが多い。木村拓哉をこう斬ってやったぞ!ってことを利用して自分のことをアピールしてるドラマライターがいるからタチが悪い。お前のアピールはいいから、もうちょい冷静にドラマを見てくれよと思う」
「今回のドラマPRICELESS、僕はかなり好きです。コメディってすごく難しいし、コメディを寒くなく出来る俳優って本当に少ない。しかも、格好いい人となるとさらに少ない。それは、間が難しいから。鍛えてもどうにかなるものでもない」「スマスマで体感エレベーターというコントがあるのですが、あのコントをあんなにうまく面白く出来る俳優さんって他にいないです。今回はドラマの物語が明るいから、よりそのコメディの技のうまさが出ている」

河毛俊作「ギフトの彼の印象は『凄い役者になったな』普通急激にブレークすると成長出来ない。時代に求められるものを表現し、提供することで精一杯になる。でも彼は自分を見失わず、演技者として相当に成長していた。役者としての身体能力が…それは別に運動能力ってことではなく、演技者としての身体能力が彼は高い。その上でマジメ。非常に丁寧に台本を読み込む。狭いエリアを大きく使える芝居を考えて来る嗅覚には驚いたし、凄く考える人。彼は否定すると思うけど(笑)美樹を抱きしめあったけー、そういう芝居は彼の独壇場。大きく風情を崩さず深い感動を伝えるのは彼のダンディズムにある

澤田鎌作(CHANGEなどを演出)「多分、演出家はこの人と仕事したいと思ってると思いますよ。自分がうまくなった気がするんです(笑)1つ説明すると全て理解して芝居としてハメて来る。その速度が尋常じゃない。出来た絵を見て『俺、腕を上げた?』となる。本当に危険な男です(笑)役の為『ピアノ大会で優勝出来るように』と言えば本当に仕上げてくる。しかも涼しい顔で」

カメラマンの渡辺浩は(失明してしまう武士を演じた)『武士の一分』の木村について、「相手は自分を向いて話しているのにそれが見えない芝居は難しいよ。彼はうまいね」と語り、山田洋次も「抜きんでているんじゃないの?」「天才的なところがある」と語っている。(キネ旬06,12月)



受賞歴・視聴率・興行収入・演じ分け
洗脳・偏見・先入観
開いているのに景色を見ていない視線の分類
大規模なまとめ
予想が2回的中…通じ合えた運命
悪気の無さと気味の悪さの融合
天使の笑顔と悪魔の顔
忠臣蔵1/47
死後に天上から再臨
ドジで弱々しい「スイマセン」ペコペコ君