ドジで弱々しい「スイマセン」ペコペコ君・朝倉啓太① CHANGE 2008年5月12日 ~ | 木村拓哉芝居研究所

木村拓哉芝居研究所

木村拓哉ではない人々の存在自体を、偏見・受け売り・見ていないのに「何をやっても」と知ったかぶり・違いも解らない低知能・嫌いだから叩きたいだけ・四流ネガキャン記事の執拗な印象操作・洗脳・先入観による理不尽極まりない迫害から守るため、命を懸けて分析します

MR.BRAIN
南極大陸
忠臣蔵1/47

弱々しい小声・押しが弱くぬぼ~っとしていて、テンションの低い控えめな話し方。人が良くて危険な香りが全然しなくて、強い口調で反論出来ない。腰が低く、3話で声が裏返ったり、ソファーから落ちたり、ダサく3枚目で、ぼーっとどんくさくてぶつかったり、扉の開け方分からなかったり、いつも秘書にガミガミ言われるイジラレキャラだが、演説などここぞという時はスイッチが入り熱くなる総理。

木村拓哉「今回自分が請け負うものは 色なら中間色でという枠組みだったから、自分自身 焦点をどこにもっていけばいいかわからなかった。”具体的な何かが欲しい・・・”と思って ”そうだ 自分の髪形を変えちゃおう”とそれで もじゃもじゃにした。
この時季 花粉症と闘っている監督(平野眞)と話して、朝倉啓太というキャラクターは、今まで自分がやらせてもらった、まわりに影響力を与えるキャラクターじゃなく、置かれる状況によって啓太自身が変わっていくのもアリだという事になった。

で小学校の先生時代も、子供たちの元気に埋もれちゃうような消えそうな話し方をした。

一人の人物の感情(emotion)を表現する=その人を生きるという事だと思っている。
役との取り組み方は、その人間の生き方を納得して役に入って行くというやり方。
その点、朝倉啓太はとっても生きやすかった。」

◆4話途中から
調べ物をし座りながら寝てしまい、左に首が曲がりポキポキっと音がし、

慌てて起きたら鼻が思いっきり『フガッ』と鳴り超絶ダサいが、自然すぎて偶然鳴ってしまったのかと錯覚しそうになる。三枚目。

外が明るいのに気付き、振り返る動きが機敏すぎてコミカル。

眠そうな吐息声で「ちょっと…ちょっとだけ…」などと独り言。

顎が外れそうな大きな口・瞑った目で間抜けに欠伸をしながら家を出る。

「ホテル?」キョット~ンとした・チュ~の唇で止まる。また大あくび。

テンション低く「ラジャー」また欠伸。

コクンと首でお辞儀し受け取る。

高めの冷静な声で、腰が低く謙虚に弱々しく「そういうところがあっ…たら…です(愛想笑い、ペコペコ頭を下げながら苦笑いのような媚びた笑顔)」

声が急にどんどんか細く小さくなり、自信なさげに、弱々しく発言。

眼鏡の鼻に当たる部分を、小鼻付近まで下げ、読んでいる。

酸っぱそうな口をして左顎をさする。

頬の内側の肉を吸いムンク風の顔。

両手でこじんまりと小動物っぽく可愛らしくジュースの瓶を持つ。

「この間で総理(と呼ぶの)はやめて下さい」と小声で言い謙虚。

取材陣にペコペコ中腰でお辞儀、腰が低すぎる。ぬぼ~口調で小声で話す。

注射に小声で弱々しく「それ…痛いっ…痛いんですか?」ダサい

困り眉にし口を微妙に開け「…はい…」如何にも優しく癒やし系の落ち着いた声。

注射が痛くて口をエイリアンのような変な動かし方をし、なんとか声を出さぬよう我慢し右手で口を隠すが、話しかけられまた少し離す、コミカル三枚目仕草。

口をまだ変な物を食べたようにペチャペチャ音を立て動かしつつ、テンションの低い礼儀正しい好青年口調・小声で話す。右頬を思いっきり舌で押し、顔がかなり歪み変顔で間抜けに「ん?」

注射に「イタイタイタタタタ」
眉間に皺が寄り鼻が上がり上の歯がむき出しになり鼻の穴が広がり不細工。

唾を飲み込むように口を梅干し状に閉じる。下の歯だけ見えリアルに痛そう。


小声でミズクラゲを見て怯え、右手で眼鏡を直そうとした手を身震いで引っ込め、ぞわぞわくにゃくにゃさせ、脇を閉め手首が上にグイッと曲がり、全ての指が第2関節から内側にぎゅっと縮こまり女性的で、右手を今度は左手の方に回し右肩が上がり寒気を感じている様子。

ミズクラゲから後ずさり。

「僕は感情的にはなりません(囁くようないつもの弱々しい小声)」驚き眉がピクッとなる。

少し裏声風の発声で弱々しく優しい謙虚な口調だが、主張はしっかりとする。

「これから目を通すやつで…す…(語尾が消え入る)」

口を少し開けて目を少し大きくしてリアルに驚く。両脇をキュッと締め、両手を握り拳にし、右手は上の方で小刻みに7回ほど独特なガッツポーズをし、左手は下の方でバイブのようにブルブル揺れ、喜びを噛み締め白い上下の歯をイ~~と見せながら、右足を上げ左足を上げクルンと回転。

コミカル三枚目仕草だが、無音でこじんまりとした動作で、

あまり派手にハメを外し人様に迷惑をかけたくないと無意識のうちに思ってしまう朝倉独特の、コミカルと内向的性格を融合させたいつもの様子。


すぐにピシッと姿勢を正し、礼儀正しく「ありがとうございます」とお辞儀をする。呼ばれて「はい」手を出し握手。

やっと話を聞いてくれる総理が現れたと言われ「いやいや(謙遜)」

ペコペコお辞儀し、教授の荷物が落ちないよう「ああああ(裏返り気味)!」と気遣う。

教授を起こしてあげる。欠伸をし右手で隠し、左手で隠し、無理矢理シャキッとしなきゃと険しい顔で右を向いてから眉をピクっと上げパチクリ瞬きし、無理矢理閉じた口の口角を上げ僅かに微笑むのが滑稽、三枚目。

欠伸をし、眉を上げ、無理矢理目を見開き、右手で勢い良く自分の頬をパチンっと叩くのがコミカル。

「ハイ?」の言い方が間抜け。

「いただきま~す(テンション低いぬぼ~口調で礼儀正しい)あてっスイ~!(熱さにびくっと驚く、ドジ)」

「ありがとう…ごめんねお婆ちゃん、これからまた昔みたいに魚がいっぱい取れるように頑張るから」

物凄く優しく温かい話し方、落ち着く声で、優しく微笑む。

「ウヒッ」ニカッと歯を見せ鼻の上に皺を寄せ親しみやすく笑い、首でピョコピョコお辞儀をし、眉を逆ハの字にきっと上げ真剣な眼差しで右を見ながら大口を開けて一生懸命頬張る。熱そう。

「これおいしいですね!」と漁村の人々にお辞儀し美山さんにも分ける。美山さんに一口だけあげたつもりが、パクパク無邪気に食べられ、微妙に真顔になるも言い出せないのが滑稽。

すぐに心から微笑み、幸せそうな美山さんにあげる、心が広い。

また向こうを向いてあくびし、丁寧に左手の握り拳で隠す。

車内で眠り右に身体が傾く。一度上に首が戻ってから可愛らしく顎が上がり寝ながら勢い良くミヤマさんに倒れかかる。

口が開き、むにゃむにゃ閉じてから、下唇がリアルに少し引っ込む。更に前に倒れる。頭を支えられ上げられる。

◆5話
背が高すぎる韮沢さんに前に立たれ、すっぽり人々の視界から消えた自分を、戸惑いながら遠慮がちに右にズラシ、首を伸ばし左にズラシ、右にズレ、左にズレながら「わっ…あ…あの…」とオドオドしながら真面目に話す。コミカル加減がわざとらしくなくテンションが高くない慎重な口ぶりと、シュールな三枚目動作が見事にマッチしていて、いつもの朝倉特有の雰囲気を作り出している。強引に握手された手と顔を交互に二度見、あまりのテンションに若干引いている様子が地味に面白い。両手で小瓶を持ち、眉間に皺を寄せより目にしながら上を向き目を三角にし、口を尖らせ頬を膨らませたり引っ込めたりしたまに小瓶を見つめながら、ストローでコッコココッコ~~~ズズ!!と間抜けな音を立てて一生懸命飲む。「はい…え?(フワ~ンとした弱々しく優しい声)…はい」小声。「明日の予定が何もない」に眉を上げ目を見開きコミカルに「エッ!!(平泉成さんのような喉の奥で掠れた声)」「つまり」→「休み?」の反応がとても速く、コメディー特有のテンポの良さ。「ウヲ~~~(珍しくテンションが上がり高い声)やった…やった休める…(遠慮がちな弱々しい口ぶりだが、心の底からの喜びが伝わってくる)」椅子にもたれかかり「はァ……(突然画面から飛び出る貞子のようにいきなり立ち上がり)僕東京見物やってないんですよ!浅草?東京ミッドタウン…(全体的に声が高く、裏声風の綺麗な声)」突然大声になり「あ!そうだ!」滑稽。楽しそうに話していて「こっ」ミヤマ「無理です」右に首をコテっと傾け落ち込む。突然「すへぇっ」と息を吸い目をぎゅっと瞑り口を開けぐしゃぐしゃの変顔になり、パチンっと両手を合わせお願い。眉間に皺を寄せ、上目遣いの泣きそうな顔で口を横に開き、ミヤマを見たまま左手でチラシを取りながら、右手だけでお願いの手をピンと立たせ、チラシを見せながら近付いてき「これだっけお願いします…(か細い吐息混じりの声)」「総理大臣はわがまま言わない!!」と大声で一喝されるイジラレ。目をパチパチパチパチさせ立ち尽くし、左手が脱力し落ちる。首がダサく右下にゆっくりうな垂れ、右手も脱力し落ち、更に立ち尽くし、突如「ガッ」と小声で口の中で叫び、両拳を下に振り下ろし、右足で床を踏み悔しがる三枚目。

「ドーナツ…」と溜息混じりでまだ言っている。こっそり自宅から出るため、階段を抜き足差し足忍び足で、手すりに捕まり上を警戒しながらこっそり降り、着地で右手が斜め上へ上がり、中腰でトフッと舞い降りる。両足を気持ち悪い感じで内側へ大きく踏み込み、背中をのけぞらせ、つま先歩きで手を大きく振り、デューク更家以上に身体をクネクネよじらせながら後方を警戒し玄関へ向かう。ドアの隙間から外を、たかがドーナツのためにFBI捜査官のような真剣な鬼気迫る眼差しで観察し、黒目を左右に動かす。背筋をピンと伸ばし、静かに高速でクルンと回り身を翻しドアを閉める様がコミカル。静かに閉められた、気付かれてない、と、右手を小刻みにバウンドさせ、目を閉じ口を尖らせ息を吐き安堵。「よし…(吐息声)」と安心しきって歩き出したら、「お出かけですか!」左見てビクッとなり「ウヲッ」右見て右肘を上げ「うっ…(平泉成さんのような喉の奥で曇った声)」大勢のマスコミに頭を下げ「おはようございます…」引き、沈黙の後、なぜかSPの右手首のマイクに向かって「やっぱりやめます…(テンション低い弱々しいぬぼ~口調)」直後、両手両足を大きく動かし、少し低めに膝を曲げ一気に全力で走って逃げる。家に入り、右手が上がりビラビラしながら勢い良く尻餅をつく。
「ええ?いやっうっ…ほっ、マジ嬉しいですあれっ、ありがとございます(噛み噛みのカタコトが、本当に噛んでいるかのようにリアル。涼とも直季とも九十九とも木村拓哉とも他の人々とも全くの別人でしかない。物理的に全く違うものをどれも同じとほざく馬鹿げた奴らは全面的に終了している)」「はいっそうします。はいっ」礼儀正しい。上機嫌な明るい笑顔。机に隠れ、頭を出し目をキョロキョロ、勢い良く頭を隠す。「僕は何をされるんですか…(怯えながら)」素早く左を向く。「…(怯えたように上目遣いで)……ァはじめまして…朝倉です…(オドオド、上目遣いで小さくペコペコ)」
正座し両手を礼儀正しく膝に乗せ、猫背気味でペコペコし、目を左右上下に泳がせ、「非常識であることは重々承知」「いやっ…そんな…(左手を上品にピンと立て否定、上品で女性的な愛想笑い)」「本題??(驚く様子が滑稽)」ヒソヒソ話をしている口元を隠すため、鼻の穴を右手の第二関節で4回思いっきり押し上げるのが変で、本当に鼻が痒かったのではと錯覚させられてしまう程超絶自然。「えーだったら僕必要ないんじゃないですか?」が、よく見ると一切口を動かしていない腹話術になっている!!一気に顔を上げるのがコミカル。相手の咳払いにびくつき、目と口が開くと同時にほんの一瞬物凄い速さで身体がバウンド、リアル。「来ちゃった!ハイ…(コミカルなテンポで、ハイがかなり小声でひゅよ~んとしていてなんか面白い)」気まずい空気に、ゴクリと息を飲む。「すいません…(本当に申し訳なさそうな、上目遣いの弱々しい表情で、ペコペコお辞儀)」
物陰から中腰で恐る恐る段々登場、高い変声で「イラッシャイ…(シャイが上がる。小声。イ~と横に開き歯が見える)(急に真顔になり)あれ?」驚き後ろに。「あっあイっ足が疲れたんですか?」お辞儀。また柱の陰から屈んでそ~っと登場。左手をパーにし手首を曲げ掌を前に向け変な感じで「イラッシャ…(笑顔から急に真顔に)」「うん僕も!(小刻みに頷きながら右を向き、微妙なシュールなごこちない表情)」キョトンとした顔でぼーっと見て朝倉特有のコミカルな間で「ですね」「ストリートミュージシャン?(声が高く女性的なウィスパーボイスで裏声風)」左手で眉間を押さえ悩ましい表情。右手人差し指で遠慮がちに「しー」のポーズ。なつこの後ろから顔を覗かせ、去られて右手を前に出したまま固まる。「なつこちゃん出ておいでぇ」優しい。身体は固まったまま目をキョロキョロ。右手を微妙に伸ばしてなだめながら苦し紛れのフォロー(なつこ彼の「ちぇっす」は一応敬語です)をし、両手を前に組み机の上にピンと伸ばし、緊張と礼儀正しさと滑稽さが伝わる。ピンと背筋を伸ばし真顔で聞き、ピンと立てた右手で否定し首を振りながら「ああ違いやす!」面白すぎる、私爆笑。右手が机の上を困った様子でオドオドバウンド、後ろを見て、ひかる(加藤ローサ)の、彼氏を指さす指を慌てて引っ込めさせる。

人の顔を指さすのは失礼だからと(九十九は至近距離で指さしまくり)すぐに「あそこの」コミカルな速いテンポ。「まだまだまだ」と物凄い小声で言いながら暴れる韮沢を全力で後ろから抱きかかえ制止。もう韮沢は暴れていないのに後ろから密着し抱きしめている。なつこが出てきた事に目をまん丸にして驚き、組んでいた手を離しビヨヨンとさせ、俺なんでこんな密着してたんだという感じで一瞬韮沢を見上げるのが滑稽。「ん~」と小さく咳払い(緊張の表れ)しながらそっとソファーに腰掛け、彼氏の言葉を聞き、固まる。上を向いてホエ~とした顔で聞いていたら「皆さん!」と呼ばれ慌てて機敏に振り返る。「誰か待たせてるんじゃないのか」にすっかり忘れていて眉間に皺を寄せ考え、ハっと勢い良く振り返る!正座し両手を膝に置き猫背、礼儀正しく丁寧にオドオド謝る。「本当にすいませんでした…」低めの弱々しいウィスパーボイス。「待たされた事を怒っているのではない。他の事で怒ってるんだと」と聞き、「あっなんだ…(頷きながらわざとらしくない微かな安堵の表情。口が微妙に開き微妙に両口角が上がり、目が少し細くなるが、苦笑いにも似たリアル安堵の笑顔。テンションの低いいつものぬぼ~口調)…え?(目が丸くなり口が開き滑稽。小声で地味な声)」手に出る冷や汗を拭うように右手をスライドさせ、右手が緊張した様子で曲がったまま固まる。
右手を机の上になだめるように置き、高めの声、敵意のないことを分かりやすく表す優しく穏やかな口調・真摯で真っ直ぐな瞳で、ビンガムさんを説得。声はか細く優しいが、国民を守るため、ここぞという時には意志の強さははっきり感じさせる、朝倉独特の交渉。「あっ…すいません今、偉そうなこと言いましたけど、」謙虚。

ここからの長台詞…圧巻。ついつい引き込まれ、納得させられてしまう…朝倉特有の天から授けられし資質。木村拓哉より声が高く、空気を含んで遠慮がちに相手の顔色を伺いながらもしっかり主張する朝倉独特の話し方・表情だが、あまりに嘘のない心の底からの言葉であるため、芝居じゃないのではと錯覚させられそうになる。が、ここで、同じく心の底からの言葉であった殺人犯の涼(空から降る一億の星)や殺人犯の林先生(赤か青か)パパラッチ(無差別大量殺人犯)殺人犯の木村拓哉(古畑VS SMAP)等々を思い出すと、あまりの別人具合にお茶を噴きそうになる。自分(木村拓哉)の【心の底】自体を役に合わせて本質的に変えてしまい、一般的な「芝居」(別人の仮面を付けている)の次元を超越し、撮影中だけは、完全に役になれる、つまり役=その時の木村拓哉になってしまう。もう、ここまで来ればとことん木村拓哉という男に騙されてしまおう…
「(左を見て)え?…」またコミカル。この切り替えに違和感がない。固まり、目を丸くし、話が分からないため右口角だけぴくっと微かに上げ愛想笑い。驚き眉をクイっと2度上げ、緊張がほぐれ顔が崩れ鼻の穴が広がり頬が広がり、安堵のほころび笑顔で歯を見せ「ぷふぁはァ、う、ですよねぇ…ふはっ…」「うはっ、んはっ」心底安堵しつい漏れてしまうような超絶自然な笑い方。「おっ…(喉の奥が鳴ったような変な音。歯を食い縛り手を使い、正座と緊張で痺れた足で無理矢理立ち上がり、身体が左右に傾きながら、はァ…はひ…っと遠慮がちな照れ笑い)」何度もペコペコしながら「ありがとうございます」と謙虚に爽やか遠慮がち笑顔で握手。 「当たり前のことを言っているのに、あの人(朝倉)の口から聞くと、普段なら鼻で笑っちゃうようなことも、なぜかスッと、胸に入ってくるんです」確かに!
「♪ビバリーヒルズドーナッツ~♪」と小声で歌う。

◆6話
「(弱々しい自信なさげな小声)あっ、僕こういうの初めて着るんですけど、あっ…これ前は…」「閉めて下さい!」「閉めるんですか」「ごそごそしない!」「はいっ。へ?はい…」ダサい。フランス大使にぎこちなく「ぼっ、ぼんそわ…」「は~緊張した…(吐息声で)やっぱり僕ウエイターっぽくないですか?(声が高く裏返り、無邪気な笑顔で楽しそうに)」「そうですね!」ときつく言われ、脱力した両手が地味にダランと下がり、口が僅かに横に開いたリアルで微妙な表情がシュール、更に真顔になる。「あの美山さんてぇ、恋愛がらみに異常な警戒心持ってません?(高く綺麗な裏声っぽい発声)」全体的に声がボワ~としており、高めで空気を含んだ優しい話し方。「異常…です…(遠慮がちで可愛い)」両肘を曲げ外側に腕を広げ、左足でプールの表面をピチョンと遊びながら話す。「私は仕事と結婚したんです」に「なんでそんなもんとけっ…(素朴に疑問に思ったような、訛っているようなぬぼ~イントネーションが滑稽)」落ちそうになった美山を抱きかかえ助け、溺れているSPに「落ち着いて!落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて(ここまで真剣)…落ち着いて(冷めたようなシュールすぎる言い方)」SPが立つと水深が腰より下。私爆笑。
ぷっと噴き喉が波打ち口角が上がり頬が膨らみ、上を向き笑いをこらえる総理。
「はい?(とても高く間抜けな声で振り向く)」上目遣いで真剣に聞き入りながら前のめりになり倒れていき、「あなたを」と指をさされたらビクっとなり後ろへ重心が戻る、三枚目。「言い方違ったかな?」「あの…野呂先生でしょうか…朝倉と申しますが…(申し訳なさそうな高く裏声風の弱々しい声)ハイ!(高い好青年声で全く木村拓哉と違う)」椅子に隠れてしゃがんで縮こまり吐息ひそひそ声で「カラオケとかお好きでしょうか」可愛い。カラオケで「イェイイェイイェイイェイイェイヲウヲウヲウヲウ(ぎこちなく慣れていないダサい馬鹿っぽい歌い方で全く木村拓哉とは違う。揺れて右手を女子のように振りながら、上に目をキョロキョロ泳がせつつ歌う)」
頭を下げた顔で、上目遣いで見上げキョトンと純粋な瞳で「ウラギル?(フワっとしたキョトン声)」子どものように首を傾げ不思議そうにまん丸な目で「テヲ…クム?」
「私は仕事と結婚したんですって言われて僕がどん引きしたところです」マスコミへの答弁が上手くて謙虚で好感度すぎる。野呂先生に緊張しペコペコ、かなり腰が低い。ウルフルズに「マジですか…」ウケる。子どものお見舞いで優しく相手し爽やか笑顔。


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◆7話
入院中の男の子に向かって、ふんわりした優しく甘い小声で「あそこにさ~あ~。北斗七星っていうんだけどぉ。北斗の拳って知ってる?(語尾の上がり方も優しい)」落ち着かせる声。「それでぇ」「結ぶでしょ?」やっぱり子どもには甘さが5割増しな声。「ホントに分かったァ?(若干オネエ風。爽やか笑顔)」「これプレゼント。他の病室の子と一緒に見て下さい♪」「あ、必ず来いと」犬のフリスビーを噛んでみせる。
美山さんの帰宅に女子のようにパチパチ拍手。猫背で机で勉強。空気を含んだ真面目な声。あぐらをかいて足の中に両手を挟み、お座りしている従順なワンコのよう。「補正予算案が可決されたら」→すぐ頷きながら「お好み焼きパーティー」可愛い。「総理秘書官をやめさせて下さい」笑顔から口角が下がり真顔に。喉をゴクリ。状況が掴めず呆然としてかなり間を溜め、緊張で咳払いをし、右手を上に持ってきて戸惑いを隠せない様子で眼鏡付近で揺らし、びっくりしすぎて「…ティッヒフフフ…」と思わず笑ってから、眼鏡を取りながら「え、ど、どうして?」「何かふっ不満とか、そ…」
この「ど、」や「ふ、」などの繰り返し、わざとらしく台詞っぽくなる俳優・女優が物凄く多すぎるため、(なぜ脚本家はこんな台詞を書くんだ、現実味が全くなくなり一気に興醒めするではないか)とよく色々なドラマで思うが、その法則は木村拓哉には一切通用しないらしい。そもそも木村拓哉の場合は、台詞なのかアドリブなのかも分からず、香川照之さんの言うように、全てアドリブなのでは?とさえ思えて来る。アドリブというか、感情移入した結果ただ朝倉がつかえてしまっただけのように超絶リアル。
「美山さんs、それはぁ…」両肘を机に乗せて顔の前で手を組み、交差させた右の人差し指で上唇と鼻の下を押し上げ、上の前歯の間に挟み下の歯でも噛み、その右人差し指の爪が歯茎の方にギッと滑り、また歯に挟み直す。唇が微妙に変形。

(ケータイはここら辺までしか見れない)
★★★★

こういった、【このシチュエーションでは普通こういう動きをするだろう】と人々が容易に想像付くような一般論から大きく外れ、かつそれが実は物凄くリアルで現実的、という表情や仕草が、木村拓哉芝居の真骨頂である“隠し撮り”を形作っている分かりやすい一例だ。

これは三枚目朝倉だけでなく、他の二枚目の役にも言えることで、木村拓哉は、ただかっこつけているだけの芝居は絶対にしない。
ただかっこつけただけの演技をする俳優は、少女漫画の如くいかにも【カッコイイ】と世間が容易に想像するありきたりなカッコイイ表情や仕草を思い描き模倣するようで、ステレオタイプなため、表情の種類が乏しくなり、不自然にキメ顔ばかりになってしまう。
だが、現実に生きている人間は、カメラが回っていないため、どんなにかっこいい人でも、キメ顔ばかりではない。
役者・木村拓哉は、キメ顔でない微妙すぎる表情を多用することで、その人をまるで実在人物のように映像の中に住まわせる。そのため、現実世界の女性達はその人に本気で恋してしまい、現実世界の男性達はその人に本気で感情移入してしまい、高視聴率が生まれるのである。

表情の推移が細かく複雑でリアル。山崎努さんの言う「木村拓哉は一瞬を物凄く細かく刻んで演じる」である。
例…忠臣蔵の切腹シーン

★★★★

話を三枚目朝倉に戻します。

交差させた右の人差し指で上唇と鼻の下を押し上げ、上の前歯の間に挟み下の歯でも噛み、その右人差し指の爪が歯茎の方にギッと滑り、また歯に挟み直す。唇が微妙に変形。

この際、前に向いているがどこを見つめているわけでもない、自分の頭の中のことでいっぱいいっぱいの瞳。(ショックで前が見えない系)


・空から降る一億の星7話、涼が銃を撃った後、前に向いているが焦点は完全に過去の脳内映像に定まっているフラッシュバックの視線(フラッシュバック系)や、
・涼が古いテレビに映った犯人の顔を見た視線(幻視系)、
・プライド最終話でハルが氷の女神を見た視線(幻視系)、
・武士の一分の新乃丞の盲目の目線(盲目系)、
等々とは当然全く種類が違うが、木村拓哉芝居を考察する上で、視線の微細な動きを見逃すことは論外だろう。
朝倉とは全く違うが、大きく分類すると、この(ショックで景色が見えない系)に入るのは、
眠れる森で、敬太が由理を殺した理由を聞いた瞬間の直季の、前から溜めていたのではなく急にブワッと一瞬で涙が眼球に駆け上がってきて零れ落ちた時の、
大きく見開き前を向いているが、どこを見つめているわけでもない瞳、等だろう。
(ただし二枚目直季と三枚目朝倉を一緒にすることは決して許されない。あまりに直季に失礼。何より、直季を愛し死んでいった由理に失礼極まりない。
また、この朝倉のショック度合いは、直季のショック度合いと比べるとかなり軽く、頭が真っ白といった直季に対し、考え事中でぼーっと遠い目をしているといった視線にも近い。分類自体を変えた方がいい気さえしてくる)


涙目になり、顔中の筋肉が複雑に動く。可哀想な朝倉。


「ご、ごめんなさい。最後の方ちょっとい、意味が…分からないんですけど…(頷いて見上げる)」テンションの低い、囁くような小声の冷静なツッコミが面白すぎる!「ケチャップとマヨネーズ」「もういいです」私爆笑。
「隠してる?(声が高すぎ裏返る)」ドアを開けてすぐなぜか「ごめんなさい!(頭を下げる)」コミカル三枚目。「すいあせん…(微妙な表情で顎を出し、ほとんど口を開けず言うのがシュール)」

美山に裏切られショック。


★★★ここに追加。



「ダメなんですよね僕。総理大臣って、偉そうにしても、誰も文句言わないんだろうけどやっぱりなんか抵抗あって。

もしかしたら、相手は嫌がってるんだけどぉ僕が総理大臣だから言うことを聞いてくれてるのかなぁって。

僕は肩書きで相手を押さえつけちゃってるのかもしれないってそういう風に思うと、強く言えなくなっちゃうんですよ僕」


美山『知ってます。総理が優しい方だということを』

「あの時もそうでした。あの時もぉ、ちゃんとダメだって言ってれば、美山さんのことを止められたのかもしんない。

でもそれって、総理大臣の命令みたいになっちゃって、美山さんには、なんか……無理矢理……押さえつけちゃってるみたいに……。

ほら、僕のこと総理って呼んでくれてるじゃないですか。でも、今は総理大臣としてではなく、朝倉敬太として言います。僕のそばにいて欲しい。美山さんと一緒に、仕事がしたいんです。

いやでも、これは僕の、我が儘です。だけど言っただけの責任は、必ず、取ります。だからお願いします。僕の秘書官を続けて下さい」

『考えさせて下さい。もう一度だけ、考えさせて下さい』

「……はい!……はい(吐息のみ)……」




7話ラスト

リョウスケ君の死に声を殺してすすり泣く!!!沢山の涙!!!

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朝倉啓太②へ続く