胃癌に負けない！よっちゃんのポジティブ日記

胃癌に負けない！よっちゃんのポジティブ日記

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30Jan
- ブログお休みします
  以下、1月10日 16:01保存されていたものです。投稿するべきか悩みましたが、こちらの投稿をもって最終回とさせていただきます。最後まで人のことを優先して考えてくれるよっちゃんでした。よっちゃんありがとう。妻より。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆今日から抗がん剤再開予定のはずが体調の悪さから見送りとなり、来週からまた入院することになった。元々ブログを始めた理由、僕の体調を聞くことにも気を遣うであろう友人に生きてることを知らせること。病状や副作用の詳細をあまり書かない理由、同じ病気の人を不安にさせないこと。ブログって書きたいことを書けばいいと思うし読みたいものだけ読めばいいと思うから違う理由や考えでブログしてる人を否定するつもりは全くない。僕にもしものことがあったとしても遺された家族にブログで最後の報告はしなくていいと思ってる。それを書いてる時って家族はとてもつらいだろうし、見る人にとってもつらいだろうから。どんだけ弱気なんだって色んな人に怒られそうだけど、諦めるわけでも、治療をやめるわけでもなく、精神的に少し弱ってしまったので、ポジティブになるまでしばらくブログをお休みします。
- 最終回予告
  よっちゃんの妻です。私がブログを更新すること。よっちゃんはそれを望んではいませんでした。よっちゃんブログはよっちゃんの知り合いの方への現状報告も兼ねておりましたので私からご報告させていただきます。1月25日。よっちゃんは病から解放されました。最後まで自分の意思を貫き通し、一生懸命頑張っていました。両親、娘の到着を待って静かに旅立ちました。通夜、葬儀でたくさんの方が涙を流してくださり、改めて主人の偉大さを感じました。今まで主人を応援していただきありがとうございました。またご連絡ができなかった方々ご報告が遅くなり、申し訳ございません。主人に代わり、御礼申し上げます。焼肉付き合ってくれた親友さん。主人のためにたくさんフルーツやゼリーをくださった会社の方。娘にたくさんおもちゃや洋服をくれた顔の大きなお友達。病気を忘れる時間を作ってくださったお友達の皆様。主人に家族との時間をと考えてくれたお友達。愛犬を快く預かってくれた方。主人を気遣って連絡を控えてくれていた方々。主人の帰る場所を残してくれた会社。そしていつも私達を前向きにさせてくれた家族。私が知らないだけでもっとたくさんの方が私達を支えてくださったと思います。皆様のおかげで前向きに頑張ってこれました。本当にありがとうございました！主人が保存していたブログを最後によっちゃんのポジティブ日記は最終回とさせていただきます。なお、コメントに関しましては返信致しかねますので、以後閉じさせていただきます。最後になりましたが、これを読んでる方で同じ病気の方もいらっしゃると思います。同じ人間がいないのと同じで同じ経過や全く同じ治療の副作用が出る人はいないと思います。どうかよっちゃんのことを知っても希望を捨てないで欲しいと思います。どうか私達と一緒に笑って過ごしましょう。ブログ。なかなか難しいです。よっちゃんはすごいです。長文になりましたが今まで読んでいただきありがとうございました！優しい優しいよっちゃん♡大好きだよー！愛してるよー！ずっとずっと一緒だよ！！ありがとう！！！
02Jan
- 病気平癒す
  あけましておめでとうございます年末から風邪をひいて喉がやられてしまい、今もまだ声が出ず囁くことしかできませんほんとに風邪だよな、とか、重症化しないよな、とただの風邪でもビビってしまう僕は小心者です。初夢は、病気が重症化して苦しみ、うなされて起きるという、なかなかの内容でした。実は昨年末から結構同じような夢を見るので精神的に病み始めたかでも熱はないので今日は近所の神社へ初詣。気になるおみくじは小吉。微妙。しかし！！病気、平癒す信神が大切ここが重要。恥ずかしながら「平癒」って治るってことだろうけど、ちゃんとした意味が分からなかったので調べてみたら「完治して回復すること」なんて縁起がいいんだろう。あとは信神が大切。そういえば年末にイギリスから荷物が届いた。病気のことを心配してくれているイギリス留学時代のホストマザーから届いた聖書だった。日本語版だったし読んでみるか、と思いつつまだ1ページも読んでないもう一冊年末に届いたものがある。Mr.Children ファンクラブ限定詩集。9月に注文してやっと年末に届いた。ある意味、こっちの方が僕にとっては聖書かもということで、仏様にもお参りし、神社で参拝もしたので、あとは聖書を読んでミスチルも読んで今年はこのまま信神を大切にしていこう。目指せ平癒！！
30Dec
- アンパンマンの遺書
  娘と一緒にアンパンマンの映画を観た。感動した。こんなに優しいヒーローや心温まる物語を生み出した、やなせたかしさんについて知りたくなり本を読んだ。陸軍であったご自身の戦争体験も踏まえ、アンパンマンの原点が目の前で餓死しそうな人に一片のパンを分け与えることが正義、ということ。またも感動した。戦争を通して貧困と、飢えに困るリアルな姿を見てきたからこそアンパンマンが生まれたんだろうな。僕もちっちゃい頃はアンパンマン好きだったけど、今でも愛されてるのはすごいし、これからもずっと愛され続けると思う。我が家もアンパンマングッズが溢れてきた。クリスマスプレゼントに買ったアンパンマンのアイス屋さん。娘と一緒に買いに行ったらずっと遊んでるし、トイザらスのチラシだけでもずっと指差してるので買ったところ、あげたクリスマスの日はずーーっと遊んでた。翌朝は朝ごはんやテレビに見向きもせず真っ先にアイス屋さんを開店してた娘。一週間たった今、、、結構飽きてるおい、娘！！結構いい値段したんだぞ！！と思ったけど、飽きっぽいのは父に似たかところで、やなせさんの奥様は乳癌を患ったらしい。その際に丸山ワクチンを打っていた、なんて話も出てきて他人事とは思えない気持ちで読み進めた。やなせさんの戦争に対する思いも書いてあり、今まで戦争に関する本は何冊も読んできたけど、やなせさんの考え方はとても正直な気持ちが綴られてると思った。そして今年の読み納めはこの一冊。政治思想について書くつもりはないけど、間違いないのは戦争はまだ昔の話じゃないし、僕よりもずっと若い人たちが病気でもないのにたくさん亡くなったこと。やなせさんみたいな考えもあるし色んな考えがあっていいと思うけど、やっぱちゃんと勉強して自分の考えを持ってニュースを見なきゃ。戦争のない時代に生まれてこの歳まで生きれただけでも幸せなこと。でも、まだまだ生きなきゃな。なんか堅い話になってしまった。今年もあと一日か。
28Dec
- 仕事納めと治療納め
  勤める会社も今日が仕事納め。2018年は結局1日も出勤出来なかったなぁ。仕事納めた皆様お疲れ様でした。そんな同僚を労おうと、東京まで会いにきた。といっても今週から放射線治療のため泊まりできているため、夜の相手をしてもらうべく誘ってしまった。いつも申し訳ないくらい豪華な手土産をくれる人。でも彼は手土産だけじゃなくていつも励ましてくれる優しい男。待望の第一子が生まれた人。自分が父親になってからは、友人の出産の話を聞くととても幸せな気分になる。ほんとにめでたい。僕のブログを読んでNYCサンドを買ってきてくれた人。わざわざ年末の忙しい時期に並んで買ってきてくれたみたい。しかもギフトボックスをついにゲット！！飲むとめんどくさいテンションになる人。久しぶりに飲んでる彼と一緒だったからか、めんどくささがパワーアップしていたかな。いかん、一人だけ批判になってしまった。でも、そんなめんどくささがクセになり、また会いたくなる愛すべき男。みんなと会えて、自分が忘れられてないことを嬉しく思ったり、仕事の話を聞いて復帰願望が高まるのを感じる一方で自分だけ時計の針が止まっちゃってるのかなとも思ったり。でも、いっぱい笑って免疫上がったのは間違いない。せっかく東京に来たので治療の合間に豊洲市場に行ってみた。予想以上の広さだったのと体調が微妙だったので、歩いてるうちに息切れして結構ピンチになった。放射線治療があるので昼御飯が食べれないため丸武の玉子焼きと茂助だんごを持ち帰る。翌日は更に体調が微妙だったので、宿泊してる有明のホテル近くだけでも散歩しようと出発し夢の大橋を歩き始めたら引き返すタイミングを失いそのままお台場まで行った。どんどん体調が悪くなってきたので後悔しつつ、完歩したら願い事かなうみたいな橋なのか？と思いながら帰りは電車で帰った。副作用なのか倦怠感と吐き気が増してきたけど治療納めは31日まで続く。最後まで気合い入れてこー！そして家に帰って久しぶりに家族に再会。2歳の娘に忘れられてなくてよかった。というか満面の笑顔ですり寄ってきてくれたので、この笑顔が一番の治療だって確信したのでした
22Dec
- 安楽死
  久しぶりに光免疫療法の情報が更新されてた。光免疫療法ガンの脅威が無くなる日がまた少し近づいたのかな。日本でも10ヶ所程度で治験が進められるみたいだし。全てのガンに実用化されるのはまだ時間がかかるかもしれないけど希望を捨てずにいこう。で、特に病人には重いブログタイトルにしてしまったのは、こちらの本を読んだから。読もうと思ったきっかけは古市さんに興味があったことが大きい。安楽死がテーマの小説ってことは知ってたので読もうか少し悩んだ上で読んだ結果、変な言い方だけど病人でも楽しめる本だった。架空の話とはいえ、安楽死が法的に認められ死が身近になることで変わる最期の迎え方。その後の葬儀や散骨、人間関係やペットとの関係など、もし自分や自分の家族、自分のペットだったら、と考えさせられる場面も多々あり、おそらく平成（ひとなり）くんのモデルとなっているのは古市さん本人なのだろうけど、テレビで見るような独特の視点で書かれていて面白かった。ちなみに1ページ目は結構エロい。その後もちょいちょいエロい場面が出てきて、そんなページを見ている時に限って嫁の目に入ったらしく、「エロ小説読んでるの？」と聞かれてしまった。説明すればするほど怪しまれると思ったけどめっちゃ説明してしまった。なんか無念
21Dec
- 胃がんと放射線の話
  たまには真面目に治療のことを書こうと思う。胃がんと放射線治療の話。主治医の先生からは発病当初から手術は出来ないため抗がん剤で治療を遅らせるしかないと言われた。国のガイドラインである保険診療の3大治療の手術、化学療法、放射線のうち放射線は胃がんの場合、治療対象外と言われていたので今まで調べることもしてなかったけど別の病院で話を聞いて放射線治療を受けることにした。主治医の先生が間違えたわけではなく、保険診療内の話ではどうしてもそういう流れになるらしい。ただ、胃への放射線治療は病状や進行具合にもよるけど、根治治療にはならないため、腫瘍を小さくしたり播種の広がりを抑えることが目的になるみたい。呼吸すると胃が動くので体を位置決めするための固定具を作った上で呼吸を合わせたり複雑形状を照射するためにIMRT（強度変調放射線治療）とかSBRT（体幹部定位放射線治療）という技術を使えば胃への照射も可能らしい。抗がん剤のスケジュールがあまり狂わないように年末年始に放射線治療することを決めた。主治医の先生は紹介状を書いてくれて放射線治療受けることを了承はしてくれたけど、推奨はしない、とはっきり言われてしまった。放射線の先生に聞くと、承諾してくれない先生も多いらしいので自己責任になるけど、自分の決断に後悔はしていない。というかまだやる前だけど。治療効果は気分が凹んでなければアップしようと思います。でも一つ思うのは、ガンの治療法って自己責任の連続なわけで、ネットの情報は限界があるし、同じ病気の方のブログでも病状は人によって違うし薬との相性もあると思うので、気になる治療法があれば実際に病院へ足を運ぶのが一番だと思う。あくまで個人的な意見だけど、多少お金に執着を感じる売上優先な病院があったとしても、病気を治してくれるなら別にいいと思う。自由診療は高額治療がほとんどだから、意を決して支払った分、効果が目に見えて分からなきゃ納得出来ずにトラブルになることもあるんだろうけど、良くなった事例が偽造でない限りは全否定する必要もないのかなって思う。将来、画期的な治療法でガンが怖くなくなる時代は来ると思う。でも、そこに辿り着くまでに色んな治験や開発が進む過程でケチをつけられることもあって、それでも今もどこかであきらめない開発者や医者、治験者の勇気で続けられた結果が希望に繋がり、実用化され、いつかは保険対象になってくだろうから、ガン根絶にはまだ時間はかかるだろうけど自由診療の治療法や治験にはこれからも注目していきたい。個人的にはやっぱり光免疫療法！！今回の記事は絶対にやった方がいい治療として放射線を推奨するわけではなく、今まで放射線を検討する土台にも上げていなかった胃がんの方に少しでも参考なればと思い、綴らせて頂きました。
18Dec
- ボヘミアンラプソディといえば
  ついに観ちゃいました。実は一時期、フレディーマーキュリーを追いかけていたことがある。ロンドンのマダムタッソーでは共演しスイスのモントルーでは魂が乗り移りウェンブリースタジアムではLIVE AID の風を感じた。とか言って、LIVE AIDのことは映画で初めて知ったので完全な後付けの、ファンの方には怒られそうなただのミーハーですが。しかもボヘミアンラプソディを初めて聞いたのはQueenではなく、ミスチルの桜井さんが歌っていたのを聴いた時。1995年に開催されたLIVE UFOというライブツアーで桑田圭祐とミスチルが洋楽を演奏してて、BSで放送してたライブ中継を録画し、繰り返し観た中で一番かっこよかったのが桜井さんが唄ったボヘミアンラプソディだった。元々洋楽はあまり聞かなかったけど、そのライブをきっかけにQueenの他の曲や、そこで演奏された洋楽にも興味を持った。今回の映画も桜井さんの歌を聞いていなかったら観ていなかったと思う。英語の歌詞やエイズについても当時調べるきっかけになり、やっぱり僕にとって桜井さんは偉大な存在だ。と、ただの思い出話とミスチルの話になってしまったので映画の話に戻ると、事前にレビューを見て病人は特に感情移入して感動するっていうのを見てたので号泣覚悟で観た。あまりネタバレしてもいけないかもしれないけど、やっぱ最後のLIVE AIDでウルっときてしまった。ありきたりな感想だけど音楽の力ってすごいなーって思って、帰ってからYouTubeで本物のLIVE AIDの動画見たら再びウルっときてしまった。当時は今ほどエイズの研究が進んでなくて、治療法が確立されていない状況でエイズを宣告されることは癌の宣告よりも絶望したのかな、なんて思ったり。映画とはいえ、フレディマーキュリーが病気と立ち向かう姿勢には勇気づけられたし、自分も悔いのないよう生きなきゃって気合いが入った。今回の休薬期間は体調がイマイチ楽にならずちょっと不安もあったけど、ちゃんと最後まで観れて良かった。また抗がん剤が始まるって考えると憂鬱になることもあるけど治療法があるってだけ幸せだな。
12Dec
- 先輩、お久しぶりです！！
  僕が勤める会社には人間みたいなゴリラがいる。間違えた。ゴリラみたいな先輩がいる。ラグビーで鍛えたその肉体はムキムキで腕の太さは僕の太ももくらいある。胸板も厚く、一度ふざけて殴らせてもらったことがあるがこちらの拳が砕けそうだった。今日はイケメンゴリラ、シャバーニで有名な愛知県の東山動物園に来た。今週は抗がん剤の副作用なのか、あまり体調が良くない。でも、天気もいいし、休薬期間にも入るので出かけてみた。心配してた腹痛はおとなしかったので楽しめた。東山動物園は病気になる前に行こうとして現地まで行ったけど駐車場がいっぱいで、すごい待ちだったので断念したことがあり、行けなかったことがずっと心残りだったので、なんかスッキリした。シャバーニ、たしかにイケメンだった。シャバーニを見て、先輩のことを思い出した。先輩、元気にしてるかな。僕の業務を引き継いでもらってるはずなので、迷惑かかってるだろうな。お詫びの気持ちを込めてシャバーニにお辞儀をしてみた。この気持ち、先輩に届きますように。
08Dec
- 宣告記念日
  ちょうど一年前に、なんて出だしで始めると高橋ジョージがロード歌い始めそうだけど、そういえば、この前の水曜日のダウンタウンの、ロード「ちょうど一年前に」だけでも歌える説、面白かったな。と、いきなり脱線したけど仕切り直し。ちょうど一年前に僕は癌を宣告された。まだ1年なのか、もう1年なのか、今でも宣告された日のことは鮮明に覚えている。元々は胃潰瘍だと思うけど胃カメラで念のため病変取って生検するって言われた。翌週には退院できると思うけど検査結果が出たら説明するから家族の都合をつけておいてください、と言われ形式上の説明を聞いた後、退院日の相談でもするんだろうと思って妻と娘と一緒に面談室へ入った。当時まだ1歳の娘はジッと出来ずに主治医の先生にちょっかいを出しに行く。そんな中、「生検の結果、悪性腫瘍、、、癌でした。」娘は変わらず歩き回ってた。「ステージ4で手術はできません。病気の進行を遅らせましょう。」がん。ガン。癌。しばらく反芻する。あのガンか？ガーンしかもステージ4て。退院の話はどこいったんだよ！なんで退院の話から延命の話になるんだよ！！その日の晩御飯、一口も食べなかったな。夜は1〜2時間は寝たと思う。人生で流した涙の総量を100とした場合、赤ちゃんや幼少期を除けばこの1年で98くらい泣いた。あの日から僕の人生は変わってしまった、何度もそう思ったけど、別に変わったわけじゃなくて、これも僕の人生の一部と1年かけてやっと受け入れることができるようになってきた気がする。本で言えば、新しい章に入った、みたいな感じだろうか。「第5章　闘病」みたいな。もし僕の自伝が出るなら（出ねーよ！）第何章まであるだろう。今は本のどのあたりを生きてるだろうか。「第64章孫誕生」「第82章　老衰」くらいまであるとすれば、まだ序盤だな。まずは「第6章　復活」を目指そう。元々ブログを始めた理由、同じ病気の人を励ますこと、勇気づけること、情報収集すること、されることももちろんあった。でも本音を言えば第一は友人へ僕の様子、生存を確認してもらうことだった。（友人のみなさん、だからこれからも見てねー）病気を伝えた友人は、僕に調子を聞くのも気を遣うだろうから一方的に僕から発信して意外と元気だよって知らせよう、そう思ってた。今まで誰かのブログを見たり、ましてや書くことなんてしたことなく、ブログを始めてからも他の人のブログを見ることはしてなかった。自分と同じ病気の方がどんな病状になり、抗がん剤ではどんな副作用が出るのか、耐性はどれくらいの期間でつくのか、知るのが怖かったから。今でも病状や副作用を具体的に書かれている方のブログはあまり見れないけど見る機会は増えた。病気に苦しんでるのは、治療頑張ってるのは自分だけじゃないんだなって思うし、自分は恵まれてるのかなとも思うこともあれば、前向きに病気と向き合ってるのを見て元気づけられることもある。ガンになって嫌なことなんてめっちゃあったけど、いいこともあった。今日で仕事は365連休になっちゃったけど、30代の働き盛りの男が毎日家族と過ごすことなんて普通はできない。特に娘は2歳なので、もし働いてたら娘が寝ている間に家を出て娘が寝ちゃってから家に帰るような生活だったかもしれない。そう考えるとラッキーかもなんて思う程、娘の可愛さは毎日増していく。今日は宣告記念日。これからはガン患者2年生。卒業までは少し長くかかりそうだけどこれからもガンバロー
07Dec
- それでもやっぱり楽天で
  ブログで今まで何度か楽天とamazonのことを書いたことがある。僕は本を読むとすぐに影響されてしまう。今でも楽天のヘビーユーザーだし、本を読んで三木谷社長のファンにもなった。でも、この本を読んで心がamazonに傾きかけてしまった。amazonの別の本も読んでたけど、この本はめっちゃ面白かった。楽天ユーザーではあるけど、こりゃ楽天も敵わないんじゃないかと思ってしまうくらい、amazonてすごい。せめて楽天ブックスの栞だけは使って読んでみた。ということで、久々にamazonを使って買い物してみた。東京駅でいつも大行列のNYキャラメルサンド。東京で治療を受ける度に今度こそは並んでみようと思うけど、列の長さを見ていつも断念。HPには通販はやってないって書いてたから検索もしてなかったけど、amazonでも買えることを発見。ただし結構割高で、種類は少ない。ブログでNYキャラメルサンドのことを書いている方の記事を見て食べたい願望が再燃し、ついに購入、実食たしかに美味しい。もったいなくてまだ一枚しか食べてないけど、でも、何かが足りない気がした。きっとそれは、、、行列に並ぶ苦労！！そんなのいらないかでも、行列のできるラーメン屋とかでも思うけど苦労した分だけ美味しく感じる。美味しく感じないと悔しい気がしてるだけかもしれないけど。だから今度はやっぱり列に並んで期間限定品を狙っていこう！そんな今日は、気になる治療があり話を聞きに東京に来た。放射線治療、遺伝子治療、HIPECなど。そして内視鏡検査でまたもや厳しい現実を知る帰りがけ、一瞬NYキャラメルサンドがよぎったけど、最寄りの新幹線は品川。・・・帰ろうと、話はそれたけど、本を読んでamazonの偉大さは分かった。でもやっぱり、個人的には楽天を応援したい。理由は三木谷さんが出資しているがん光免疫療法への期待。光免疫療法すでに日本でも治験は始まってるので、そろそろ状況分からないかなーと思ってる。それまでは今の治療で持ちこたえるってこともアリかな。楽天のダイヤモンド会員が優先的に治療受けれる、なんてことはないと思うけど、光免疫療法が実現するまでは楽天ユーザーでいつづけよう。もしそれで病気が治ったら永久的に楽天ユーザーでいよう。未来は明るい！
06Dec
- サッカーとミスチル
  今日は抗がん剤点滴日。いつにも増してベッドが埋まってる。自分の生活圏だけでもこんなにガン患者っているんだなぁって思ってしまう。今日の点滴のお供はこちら。ミスチルは好きだけど、本人のインタビュー記事やオフィシャル本でなければ、普段はこの手の本は読まない。でも僕にとってサッカーとミスチルは人生に与えた影響が大きくその二つにスポットを当てた本、そしてこのAtomic heart を想起させるカバーにファン心理をえぐられ、ついつい発売日に購入してしまった。小さい頃からずっとサッカーをやってきてJリーグが開幕し、三浦知良にずっと憧れて試合を見ていた。一方で同じ時期にはミスチルが流行り、すぐにはファンにならなかったけどミスチルのCDでは【es】を初めて買ってからハマっていった。桜井さんがサッカー好きなのは知ってたし、サッカー選手にミスチルファンが多いのは知ってたけどそれを繋げて本にするのは少し強引では、と思って読んだところ、いい意味で予想を裏切り面白い内容だった。前回の点滴の時、担当の看護師さんがミスチルの大ファンでライブにもよく行くとの話を聞いた。しかも娘と同い年のお子さんがいて、名前の一字にミスチルの曲から引用したとのこと。その名付け方・・・うちと同じだ！しかも引用した曲までうちと一緒だった！！同名ではないにしても使い方が酷似していてびびり、一気に親近感が湧いてしまった。今思えば、最初に抗がん剤治療が始まった頃は点滴が苦痛の時間だった。点滴自体が痺れが強くて苦痛ってこともあったけど、化学療法センター内は周りがご年配の患者さんばかり。聞こえてくる会話も気分が落ち込むような内容ばかりだったのでDVDを持参しイヤホンで周りの声を聞かないようにした。でも最近はイヤホンなしで本を読む余裕ができ、周りの患者さんの声も気にならなくなってきた。この前は点滴中に隣でずーっと怒りながら独り言を話しているおじいちゃんがいて、何を言ってるかほとんど分からなかったけどあまりに延々と怒っているので何に怒ってるのか気になり、見ているであろう番組を探し、おじいちゃんが話していることを解読していたところどうやらバイキングを見ながら貴乃花に対して何か言ってるようだった。そんな点滴中の楽しみ（？）まで見つけることができた。こうして点滴中の過ごし方が慣れてきたのがいいことかどうかは分からないけど、何事も心の持ちようで楽しく感じるのかなと思えてきた。そういえば今日はミスチルの名古屋公演の日だ。今回のライブツアーは抽選全滅してしまったけど、ツアーグッズだけ通販で買ってしまった。ポケットティッシュカバーとピック型キーホルダー。これで気分だけはライブ行った気に・・・ならないな。看護師さんも抽選は外れたけど会場までグッズだけ買いに行ったらしい。ほんとに大ファンみたいだから負けてられん！と対抗心を燃やしてみる。次回のツアーは当たりますように。そして、それまでに病気も治りますように。
01Dec
- 黄葉まつりに行ってきた
  抗がん剤の点滴翌日はほんと調子がいい。点滴日の夜と翌日の朝は結構な腹痛に襲われるのでトイレでしばらく格闘しなければいけないけど、格闘後は一日体が軽い。休薬期間よりも調子いいかも。なんでだろ。まぁ、調子いいならなんでもいいや明日からはまた副作用で怠くなるだろうし、それなら今日は出かけなきゃ！ということで愛知県祖父江町の黄葉まつりに行ってきた。紅葉ではなく、黄葉昔は銀杏は食わず嫌いで、茶碗蒸しに入ってる時だけ渋々食べてたけどある日、居酒屋に行った時に友人が好きだということで銀杏を注文して食べたらこんなに美味しかったっけ、というくらいハマってしまい、それ以来は好物になった。それから数年後、妻と結婚する前に紅葉狩りに行こうとして、行ったことない穴場スポットを探してた時にたまたま見つけたのが、この祖父江のまつりだった。祖父江の銀杏は全国的にも有名で生産量は日本一！だと思ってたら今は大分に抜かれちゃったのかな。でも歴史は長く、大粒で身が詰まってて、前に東京で飲んだ時にも「祖父江銀杏」としてメニューにあったのでブランド化してるみたい。お祭りはほとんどの銀杏の木が民家の敷地内にあるので、散策コースは民家をジロジロ見るような感じで、ちょっと不思議なスタイル。販売コーナーもあって、スーパーとかで売ってるよりもかなり大きめの銀杏が売ってるだけじゃなく銀杏フードもいっぱい。銀杏おこわに銀杏からあげ、銀杏たこ焼きを食べ、銀杏かりんとうと大粒の銀杏をお土産に買って帰った。このお祭りは最初に参加してから毎年の恒例行事になって5年連続で行ってた。去年は体調悪くなってたのと銀杏熱が少し冷め始めてたのも重なって行かなかったけど、今年また来れてよかった。毎年、同じ場所で妻と並んで写真を撮る。写真を振り返るとこの年の葉っぱは綺麗な黄色だったなとかこの年はまだ緑だなとか今年はほとんど散っちゃってたなとか比較したり、着てる服や髪型なんかを比べたりするのも楽しい。そして一昨年からは写真に娘も加わった。これからは葉っぱの色と一緒に娘の成長も比べられると思うと楽しみだ。いつか娘はついてきてくれなくなるだろうけどそしてもしかしたら妻も来るのを嫌がるかもしれないけどこれからも同じ場所で写真を撮って、まずは娘がついてきてくれそうな10年後くらいに写真を並べてみよう。それからはまた、妻と二人になっても来て写真を撮って、おじいちゃんになってからも振り返ろう。おじいちゃんになる前に銀杏飽きちゃうかな。飽きたら孫を連れてこよう。やっぱ長生きしんといかんな
29Nov
- 親孝行って何？
  親孝行って何？って考えるでもそれを考えようとすることがもう親孝行なのかもしれないっていう歌詞から始まるダウンタウンの松っちゃん作詞の「チキンライス」浜ちゃんが唄ってるチキンライスも好きだけど、ToshI のカバーが心に響いたので久しぶりにミスチル以外のCDを購入した。一番好きなアーティストはミスチルだけど、X JAPANも昔から結構好きだった。最近やたらとバラエティでToshI を見るようになり、少し複雑な気分になるような番組もあったけど、何ヶ月か前にダウンタウンDXに出演した際、チキンライスを歌ってるのを聴いて思わず泣いてしまった。ミスチル聴いた時でもこんなに涙流したことないってくらい泣けた。子供の頃の記憶は断片的だけど、どうしてこんなことを覚えているんだろうっていう場面がいくつかあり、そのうちの一つはチキンライスの歌詞に似た場面がある。たしか小学生の低学年くらいのある日、母から言われたこと「うちはよそに比べて貧乏だから」多くの家庭でしつけのために同じことを言ってるかもしれない。その時も贅沢をさせないためのしつけだったのか、ほんとに貧乏だったのかは分からないけど、子供心に結構衝撃的でショックだった。その日の夜、毎日ご飯をおかわりしていた僕はおかわりをせず、母に聞いたことがある。「ご飯は一杯でいくらするの？僕がおかわりするのやめたらその分お金を使わずに済むでしょ？」それを聞いた父にブチ切れられ「子供がそんなこと気にしてんじゃねぇ！！」と言われた。父が怒った気持ちは今なら分かる気がするけど、当時はどうしていいか分からずただただ凹んでしまっていた。そして、ToshIのチキンライスPVを見て、また泣いてしまった。今年のクリスマスは七面鳥！とはいかないけど、家族で大切に過ごしたいって思った。そして、もう一つ覚えている記憶。小学生低学年よりももっと幼い頃、このまま歳をとると自分は大人になっていくけど、母はいつか死ぬかもしれないと考えたら泣けてきた。「お母さんはいつか死ぬの？」と聞いたら「そりゃいつかは死ぬよ。」と明るく答えられたけど「嫌だ！！」と号泣した。親より先に亡くなってしまった人の通夜に出たことがある。泣き崩れる母親を直視することが出来なかった。じゃあ親より先に死ぬことは最大の親不孝だろうか。そりゃ親孝行ではないかもしれないけど、親不孝でもないと最近は思う。色んな事情があるし、親が120歳くらいまで生きるかもしれない。だから順番がどうであれ、自分の人生が幸せだったと思えるような人生を送りたい。そう思えることだけでも親孝行なんじゃないかって思うようになった。病気を治すことをあきらめたわけじゃないけど、ちょっと重たい感じになってしまった。。。まだまだ先は長い！親孝行にも色々あるから出来るうちにたくさんしていこう。今日の抗がん剤も無事に終了
25Nov
- 近くて遠い台湾
  台湾へ行くスケジュールは固まったどの飛行機に乗り、どのホテルを使うかも大体決めた母親との二人旅。せっかくなので観光もしよう。主要な観光スポットや食事についてもチェックした。あとは、ミスチル台湾公演のチケットを取るだけ今の抗がん剤の副作用は点滴翌日は謎に調子いいけど2日後からきつくなるため怠くて動けない。でも指先は軽快に動くので、販売開始直後にスマホから申込みする準備は万端だった。中国語サイトなので事前に手順を何度も確認して販売開始を待つ。そして、瞬殺。。。ほんとに販売してたのかよって思うくらい、画面が進んだら売り切れてた。こうして台湾旅行は計画だけで終わってしまった。。。潔くあきらめるかその頃には仕事復帰してるかもしれないしな。それか、台湾旅行だけでも行ってくるかな。それなら台湾にこだわる必要もないかな。どこ行こうかなと、東京に向かう新幹線の中で考える。明日は東京で治療の日。いつもと違い治療時間が早いので前泊。副作用が抜けないので不安を抱えながら新幹線の座席をネットで予約しようとしたら満席グリーン車まで満席世間は3連休だったんですね副作用なのかご飯を食べるとお腹が痛くなるのでせっかくの上京だけど弁当を買ってホテルで食べることにした。明日は朝一で内視鏡なので、ヘルシーに天丼にした明日までにちゃんと消化出来るかな。内視鏡の先生に昨日は天丼ですか？とか聞かれたら恥ずかしいな。焼肉弁当の方が良かったかな。とりあえず食後のデザートは我慢するか
24Nov
- 彩り
  長崎でいっぱい歩いて筋肉がついたのか、歩いたり階段使う時の感覚が健康だった頃に近くなった気がする。体調が安定してくると働きたい欲求が増してくるため、読む本が偏ってくる。トヨタやMRJについては本や記事を読んだり、仕事でも携わったりしたことがあるけどホンダとホンダジェットについてはあまり調べたことがなく、前から読みたかった本がやっと読めた。案の定、すぐに影響を受ける僕はホンダファンになった。自動車メーカーが航空機を作り、エンジンまで開発するのはニュースだけで見てると凄さがあまり伝わらなかったけど、本を読んで感動した。何かが開発されるまでのストーリーってやっぱ面白い。ものづくりっていいなぁと思ってから落合陽一の本を読んで、時代の変化を感じた。前からこの人の脳内はどうなっているんだろうって異次元の人なイメージだったけど、少しだけ理解出来た気がした。ものづくりはこれからも無くならないと思うけど、働き方はこれから急激に変わっていくんだろうし、すでに変わってきているので、取り残されないようにしなきゃと思った。政治にしても、教育にしても、具体的かつ斬新な発想がかかれていたし、行動力も凄い人だと思い、モチベーションが上がった。そして、お金2.0 は落合陽一の本と共通する話も多かった気がするけど、新しい価値観や経済ルールってこれから凄いスピードで変わってくんだろーなって思った。ブロックチェーンについてはもっと勉強していこう。我ながら今回の3冊は読んだ順番が良く、時代の繋がりを感じながら読めた。そろそろ仕事復帰願望が爆発しそうだ。大好きなMr.Childrenで「彩り」という曲がある。どんな仕事でも、回り回ってどこの誰かも知らない人の笑い顔を作っていくっていう歌。働いていた頃の糧にもなっていた。新聞を読んでいたら社説に「彩り」が出てきた。歌の紹介や解釈までは良かったけど、正直それ以降の話はあまり共感出来ず、こうした形で彩りを引用して欲しくなかった、という感情が芽生えた。でも、誰かの役に立つ喜びっていうのは大事にしたい。仕事復帰したら何ができるだろう。想像と妄想が膨らむけど、焦り過ぎず、まずは治療を頑張ろう。そしてどこの誰かも知らない人の笑い顔を増やし、大事な家族の笑顔ももっと作ろう。
23Nov
- 情報発信するということ
  昨日は血液検査の結果もよく、無事に抗がん剤点滴できた。そして今週の旅行効果もあり体重が増えてたのが謎に嬉しかった。次の休薬期間が待ち遠しい。抗がん剤が変わってから、毛が抜けたり肌がブツブツにはなったけど吐き気とかしびれが少ないので、副作用は楽になった気がする。肝心なのはもちろん副作用よりも効果だけど、今のところは効いてるぽい。昨日、テレビでシンソウ坂上を見た。以前ブログにも書いたけど、僕は高須クリニックの高須院長ファンなので本を読んだりSNSを見たりしている。メディアで取り上げられるような派手なパフォーマンスしか知らないとアンチの人もいるかもしれないけど、テレビとかネットニュースだけでは偏ってしまう気がするので、興味がある人に関しては、僕は本人が書く本が一番その人の本質が分かると思っている。それで考えが合わなかったり、好きになれなければ気にしなければいいだけの話で、その上で僕は高須院長を尊敬している。昨日のテレビでは高須院長がガン治療として受けている免疫療法としてNK細胞が紹介されていた。今までSNSなどでは、治療方法を明らかにしてこなかったのは、まだ確立されていない治療を人に紹介したくないから、との理由だった。もし上手くいかなくても、そのデータを未来に役立てて欲しいとも。それは美容手術に関しても、実際に自分が最初の実験台になってから世の中に広めている、というスタンスと一貫していた。だから昨日は具体的な病院名は出てこなかったし、今の段階ではまだ推奨できる治療法ではないとはっきり発言していた。僕自身、今まで免疫治療はしたけど正直言って効果は分からない。効果があったから今の状態で収まってるかもしれないし、効果がなかったのかもしれない。だからこうしてブログで治療法や詳しい病状に関して発信するのは迷うことが多々ある。仮に効果があったとしても、全員に効果があるわけではないので変に期待を持たせてはいけないし、逆に期待を持ってもらうために発信した方がいいかもしれない。標準治療である抗がん剤の種類や副作用、詳しい病状についても書くべきなのか迷う。だから情報収集として僕のブログを見て頂いてる方には中途半端な内容になっていると思う。ブログ始めて4ヶ月。ブログって難しい。。。まぁ、深く考えずにいこー。ということで最後に最近気になったニュースについてでも。がんと仕事の両立、就業規則の例示時短勤務や在宅勤務、通院休暇やトイレのことなど、自分の考えや悩みについて書いてあり、今後に期待。iPS細胞から対がん免疫細胞を炸裂臨床試験はこれからなので、まだまだ時間がかかるかもしれないけど、とても興味深い。元V川崎のGK藤川氏が胃がんで逝去藤川さんはとんねるずの生ダラの印象が強いけど、僕はずっとサッカー部で、特にJリーグ発足時のヴェルディが大好きだったので現役時代はよく見ていた。今年病気を公表されてから特に胃がんということもあり注目してたんだけどとても残念。ご冥福をお祈りします。光免疫療法過去のブログにも書いたけど今年3月に日本でも治験が始まって、その後の状況が分からない。過度の期待はダメだとも思いつつ、自分の病状を頑張って現状維持して、こうした新しい治療が生まれるのを待ちたい。
21Nov
- 休薬期間最終日遠出シリーズ
  人生初長崎！！がん発病後初めての飛行機なぜ長崎か。それは、自分のルーツが知りたくて。とか言っちゃってただの旅行なんですけどね。父が長崎出身で今まで話はよく聞いてたけど行ったことはなかったので、興味はあったし、一度は行かなきゃいけない気がしてた。昔からカステラには馴染みがあったし皿うどんもよく食べてた気がする。だからリンガーハット行ってもちゃんぽんより皿うどん派。ということで、今日のブログは旅行編。ハウステンボスはオランダ語で「森の家」という意味らしい。知らなかった。クリスマスのイリュミネーションも始まってた。香港、モナコと並んで長崎は世界三大夜景らしい。吉宗で茶碗蒸しと蒸し寿司の夫婦蒸しなるものを食べちゃんぽん、皿うどん発祥のお店という四海樓で太麺の皿うどんを食べた。リンガーハットに慣れてる僕は太麺が珍しくて食べてみたけど、細麺のパリパリ感が好きな僕としては細麺の方がよかったかなお土産物色中に自分用のお土産もいくつか買った。キャラメルはそこまで好きではないけど、じゃがいも好きな僕としてはネーミングが気になり購入。たしかにじゃがいも感はあるけど、普通にキャラメルって感じだった皿うどんとチョコ好きな僕としては夢のコラボレーションみたいなお菓子。食べてみると、普通にクランチチョコって感じだった他にもトルコライスとかカレーとかヘビー級の食事を食べて、3日間ずっとお腹いっぱいだった気がする。実際、体重が1.5kg増えてた。そういえば、オレ、胃がんだったまぁ、たまにはいっか長崎は坂道が多いってのは聞いてたけど、予想以上だった。この日を目標にウォーキング続けてきたけど、2歳の娘と病人にはなかなかハードな街だった。でも旅行中、自分が病人であることを忘れるくらい気分が良かったし、体調も良かった。平和公園で財布置き忘れたのに気付いてダッシュで戻った。あれ、オレこんなダッシュできるんだってビックリした。2ヶ月前までは車イスだったのになーと思い出しつつ、足はガクガクになったけど無事に財布は回収できた。最後は大浦天主堂の中の教会で病気治してもらうようにお祈り。次の休薬期間はどこ行こうかなぁまずは、明日の抗がん剤ガンバロー！
17Nov
- 普通とは何か
  車で何度も通ったことのある道を使い、久しぶりの風景を見ながら会社に着いた。会社は休みで誰もいないけど外から眺め、働いていた頃を思い出す。復帰できる日は来るのだろうか、なんて考えながら、たまたま会社のすぐ近くが会場になっている若年性ガンの患者会に参加してきた。テーマは「死生観」そして「普通とは何か」なかなか重いぜ。そして深いぜ。内容はWEBで公開しない約束、とのことなので書けないけど同じ年代のガン体験者と話ができて有意義な時間だった。病院だと抗がん剤をやっていても年配の方しかほぼ見ないけど自分と同じ年代のガン患者は存在するし、考えてることや抱える悩みがやっぱり似ているんだなと思った。結論が出る話ではなかったので、「普通とは何か」について考えながら帰った。例えば普通に食べること。何も制限なく、食べたいものを食べたいだけ食べることができるのが普通だろうか。病気が理由で糖質制限など、食べるものや量に気をつけなければいけないことは普通だろうか。手が不自由で、人の力を借りなければ食べれない場合はどうだろう。普通に働く、となるともっと色んなケースがある。誰にとっての「普通」なのかによって意味が違うなら誰にとっての「普通」に合わせなければいけないんだろう。「普通」は人によっては「当たり前」、人によっては「理想」。うーん、むずかしい。やっぱ考えがまとまらない。でも、こうして考えるきっかけにもなってほんといい機会だった。
15Nov
- たゆたえども沈まず
  「僕は芸術が好きで、美術館や博物館へ行くと一日中過ごせる。」という人に憧れを持つくらい、僕は芸術に全く縁がない。それでもミーハーな僕は、芸術好きの人には自慢になるかもしれないけど、フランスのルーブル美術館、イタリアのウフィツィ美術館、イギリスの大英博物館などに行ったことがある。ノルウェーでムンクの叫びも見た。かなりのハイスピードで美術館を駆け抜けた気がする。そのため、絵の印象よりも、行ったという満足感しか残っていない。そんな僕でもゴッホには興味があり、南フランスのアルルに行き、ゴッホの絵のモデルになったカフェで食事したりもした。ただ、ゴッホの絵に興味があったというより、ゴッホの生涯に興味があった。日本の美術、特に浮世絵の影響を受けていたこと、当時は絵の評価を受けなかったこと、精神に病み、耳たぶを自ら落としたこと、そして最後は自ら命まで絶ってしまったことなど、壮絶な人生であったと想像していた。そんなゴッホの話であることと、本屋大賞にノミネートされていたことから以前から気になってたこの本を読んだ。たゆたえども沈まず、というのはパリ市の紋章にある標語。最初は船乗りの言葉で、いつからか革命を生き抜いてきたパリ市民の象徴になった言葉らしい。そもそも日本語の意味もよく分からなかったけど、「どんなに強い風が吹いても、揺れるだけで沈みはしない」という意味らしい。史実に基づいたフィクションとはいえ、ゴッホとゴッホを取り巻く時代、家族、日本との関わりや、想像以上の壮絶な人生がリアルにイメージできて面白かった。ゴッホが亡くなったのは37歳。今の自分と同年代なのも、色々と考えてしまった。今でも美術館に行ったら変わらずハイスピードで駆け抜けてしまうと思うけど、ゴッホなら少しはゆっくり味わって見れる気がする。気がするだけな気もする。。。本を読んだ記憶が薄れる前に行かなきゃ。アメリカかフランスかオランダかな。全部行っちまうかな。たゆたえども沈まず、というのも、いい言葉で今の僕には必要な言葉だと思った。今の僕は体調がちょっと悪いだけでネガティブになったり、検査結果が悪いとドン底に落ちてしまうこともしばしば。そうやって心は揺れ動くけど、どんな嵐がきても決して沈まずに乗り越えればいつか波は落ち着くってことだな。これからも、たゆたえども沈まずに行こう。

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