ちょうど一年前に、


なんて出だしで始めると高橋ジョージがロード歌い始めそうだけど、


そういえば、この前の水曜日のダウンタウンの、


ロード「ちょうど一年前に」だけでも歌える説、


面白かったな。




と、いきなり脱線したけど仕切り直し。


ちょうど一年前に


僕は癌を宣告された。


まだ1年なのか、


もう1年なのか、


今でも宣告された日のことは鮮明に覚えている。


元々は胃潰瘍だと思うけど胃カメラで念のため病変取って生検するって言われた。


翌週には退院できると思うけど検査結果が出たら説明するから家族の都合をつけておいてください、と言われ


形式上の説明を聞いた後、退院日の相談でもするんだろうと思って妻と娘と一緒に面談室へ入った。


当時まだ1歳の娘はジッと出来ずに主治医の先生にちょっかいを出しに行く。


そんな中、


「生検の結果、悪性腫瘍、、、癌でした。」


娘は変わらず歩き回ってた。


「ステージ4で手術はできません。病気の進行を遅らせましょう。」


がん。ガン。癌。


しばらく反芻する。


あのガンか?  ガーンゲッソリ


しかもステージ4て。


退院の話はどこいったんだよ!


なんで退院の話から延命の話になるんだよ!!


その日の晩御飯、一口も食べなかったな。


夜は1〜2時間は寝たと思う。


人生で流した涙の総量を100とした場合、


赤ちゃんや幼少期を除けばこの1年で98くらい泣いた。

 

あの日から僕の人生は変わってしまった、

 

何度もそう思ったけど、別に変わったわけじゃなくて、


これも僕の人生の一部


と1年かけてやっと受け入れることが

できるようになってきた気がする。

 

本で言えば、新しい章に入った、みたいな感じだろうか。

 

「第5章 闘病」

 

みたいな。

 

もし僕の自伝が出るなら(出ねーよ!)第何章まであるだろう。

 

今は本のどのあたりを生きてるだろうか。

 

「第64章  孫誕生」


「第82章 老衰」

 

くらいまであるとすれば、まだ序盤だな。

 

まずは

 

「第6章 復活」

 

を目指そう。

 

元々ブログを始めた理由、

 

同じ病気の人を励ますこと、勇気づけること、

 

情報収集すること、されること

 

ももちろんあった。

 

でも本音を言えば第一は

 

友人へ僕の様子、生存を確認してもらうことだった。

 (友人のみなさん、だからこれからも見てねーウインク


病気を伝えた友人は、僕に調子を聞くのも気を遣うだろうから

 

一方的に僕から発信して意外と元気だよって知らせよう、

 

そう思ってた。

 

今まで誰かのブログを見たり、ましてや書くことなんてしたことなく、


ブログを始めてからも他の人のブログを見ることはしてなかった。


自分と同じ病気の方がどんな病状になり、抗がん剤では

どんな副作用が出るのか、耐性はどれくらいの期間でつくのか、


知るのが怖かったから。


 今でも病状や副作用を具体的に書かれている方のブログはあまり見れないけど見る機会は増えた。

 

 病気に苦しんでるのは、治療頑張ってるのは自分だけじゃないんだなって思うし、


自分は恵まれてるのかなとも思うこともあれば、前向きに病気と向き合ってるのを見て元気づけられることもある。


ガンになって嫌なことなんてめっちゃあったけど、いいこともあった。


今日で仕事は365連休になっちゃったけど、30代の働き盛りの男が毎日家族と過ごすことなんて普通はできない。


特に娘は2歳なので、もし働いてたら娘が寝ている間に家を出て


娘が寝ちゃってから家に帰るような生活だったかもしれない。


そう考えるとラッキーかも口笛


なんて思う程、娘の可愛さは毎日増していく。


今日は宣告記念日。


これからはガン患者2年生。


卒業までは少し長くかかりそうだけど


これからもガンバロー花火