親愛なる皆様こんにちは
中井耀香です
何時もご訪問下さり有難うございます
本日4月29日は「昭和の日」ですね
戦前は昭和天皇陛下のお誕生日なので
「天長節」と呼ばれていました
「天は長く地は久し」という老子からとった言葉で、天地が永久であるように天皇の治世も続くようにという意味が込められています
終戦後は「天皇誕生日」という呼称になり
平成の時代は「みどりの日」になり、途中から「昭和の日」となりました
なんでも激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧みて、国の将来に思いをいたす
と祝日法には定められているそうです
昭和の時代を顧みるのであれば、昭和天皇の軌跡を辿り、陛下の想いに心を寄せるのが一番なので
今年も漫画の「昭和天皇物語」を読み直していました。
現在は１２巻まで刊行されていて、昭和１１年の二・二六事件前夜くらいまで話は進んでいます。
まだお若い昭和天皇の日々の苦悩がとても伝わります。
私は紙の漫画で読んで、息子がkindleで読んでるので
同じ漫画に２回課金しています笑
周りの大人達が皇道を守り国を守る為に働いていた様子が細かく描かれています
明治、大正、昭和の初期へまさに激動の時代背景に政治家達や、軍人達のそれぞれの思惑などもちりばめられ、歴史書としてもとても読みごたえがあります。
小さな陛下は皇室のしきたりの元、生まれてからすぐに乳母を置かれ母親ではない人に養育されます
ご養育係で母親代わりの足立タカさんです。
君主となる人は、こんなお小さいときから孤独なのだなっと感じます。
生母である大正天皇皇后の節子皇后に抱かれるシーンなど一度も出てこないんですよね
それがとても切ないです。
そして中学に上がる頃には独自の帝王学が必要と、乃木希典の提案で陛下の為だけに学校が作られます
そこで天皇となるための、倫理帝王学や歴史や科学など大切なことを学ぶのですが
そこで登場する「杉浦重剛」という教育学者の先生が物凄く気骨があって、ザ日本人っていう明治の男って感じで描かれていて、登場人物の中で陛下の次に好きな人物です
東大卒でロンドンの留学経験もあり、キリスト教に改宗しろと迫るイギリス人相手にその必要はないと一歩も引かなったエピソードも書かれていて、そうだそうだ！と大きく頷きました笑
東郷平八郎を相手に、あなたは覇道と王道の違いをご存じか?と問い
「覇道」は武力により統治
「王道」は仁による統治
日本の天皇はこの王道を征(ゆ)かねばならぬ
高徳の君主は王道の必須!
と一括するシーンは何度読んでも魂が震えます。
私たちが知っている孤独と天皇陛下の孤独は、
孤独の深さと色の濃さが違う
それを感じて、天皇の御心の深さを知ることが出来る大切な一冊です。
感情を表にだしてはいけないんだ
誰かを傷つけてしまうから
と中学時代に仰る横顔は、胸が締め付けれられます
その頃の男子は反抗期で、誰もが感情的になる時ですが、天皇が感情を表すことはそのことで誰かが大きな損失を与えてしまう事だと悟るシーンです。
１６歳の陛下のお妃となられる久邇宮良子(ながこ)さまとの微笑ましいエピソードや
お妃候補を巡る政治家たちの画策やそれを戒めたお若い陛下のお姿もとても凛々しいものでした
その後視野を広げる為に青年期、20歳で海外への外遊の旅そして天皇家として初めて沖縄の地に降り立った皇太子の陛下
ここから伏線となって陛下と沖縄の方達の繋がりが出来ていくのですね
後年「もっとも楽しい時であった」と語られた欧州巡行の描写も素晴らしく、自分が何者なのかを知るお若い陛下
君主と国民との親しい姿に心を踊らされ、ご自身の未来を明るく感じてご帰国され
大正天皇はご病弱でいらしたので、十代の頃よりご名代といて行事に出向かれ、帰国後は「摂政」としてすごす決断をされた陛下のお心の内や苦悩
わずか15年と短かった大正の時代の政治の様子や、当時の民衆の生活に困窮する様子などに触れられています。
陛下がお生まれになった明治３４年から、大正時代の少年、青年期から、日本の皇太子として初めて欧州へのご留学、大正１０年から摂政となられる様子や
大正天皇がご崩御されてすぐに践祚される様子も丁寧に描かれています。
昭和の日のこの時に、昭和の時代を感じるものや、先達達の想いを感じるものに触れるのは大切な事だ思います
今日も最後までお読み頂きありがとうごさいます
中井耀香
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