心の花嫁学校マリアージュスクールの斎藤芳乃です。
「引き寄せの法則」は、ブログをご覧の皆さんの多くも、ご存じかと思います。
引き寄せの法則とは、潜在意識の状態を書き換えて、現実を変えるというものです。
多くの引き寄せが、
○過去は関係なく、今この瞬間、自分の感情をよいものにする
○自分が望む未来が叶った状態をイメージングして、できるだけその感情を感じる
○こうして今、感じている感情を変化させれば、その感情のエネルギーにそって現実が変わる
ということを伝えています。
けれど、多くの人が、「頭では分かっていてもできない」ということになってしまっています。
でも、実はこれは当然なんですね。
なぜなら、こういった「未来が叶った引き寄せした状態」をイメージしようとしても、あまりに苦しみが多い場合は、
「叶った状態をイメージングしても、マイナスの感情のほうが多くなってしまう」
「心のどこかでどうせ叶わないでしょう、という自分の気持ちが隠されている」
「頑張って自分を変えようとしても、苦しみや悲しみの感情を無視してまで、良い状態をイメージする心の体力がない」
「そもそも、幸せだと感じたことがないから、その未来を叶えた状態をイメージしようとしても、できない」
ということが起きてしまうからです。
心は、事実を無理にねじ曲げようとしても、それが自分の気持ちを無視したり、今までの苦しみなどを否定するものであれば、従うことはありません。
無理矢理楽しい感情を感じろと言われても、「楽しくないのだから、無理に楽しむなんてできない」のです。
また、楽しさを知らなければ、「楽しいことをイメージしろって言われても…できない」となってしまいます。
つまり、頑張っても引き寄せられないのは、「引き寄せできない自分が悪い」のではなく、「人生で楽しい経験がなく、悲しみや苦しみを感じていた人ほど、当然のこと」なんですね。
一方で、マリアージュスクールでは、これまで「苦しみを超えて、すぐに現実が変わる！」という奇跡的な引き寄せ体験をたくさん頂戴してきました。
それは、実は、「ある秘密」を使って潜在意識を動かして、引き寄せできるようにしているからです。
その秘密というのが、「自尊心」です。
ここからは、わかりやすいように、実際に自信本でも書かせていただいた実例をあげてみますね。
たとえば、どんなに良い感情を感じようとしても、今までの苦しみがあまりに深いから、「良い状態をイメージすることすらできない」クライアントがいました。
どうせ私はダメだから、どうせ私はできないから、私なんて太っているから、私なんて女性として相手にされないから、と悩んでいたMさんです。
Mさんはスピリチュアルなことも好きだったので、当然、引き寄せもしようとしていました。
最高のパートナーに恵まれ、毎日を生き生きとキラキラ輝きながら、女性として褒められたり、受け容れてもらっている喜びあふれた状態…
でも、「頑張って良いイメージング」をしようとしても、「どうせ私なんて」というもう一人の客観的な自分が、いつも「事実」を羅列して、引き寄せたい自分を否定しようとしていました。
もう一人の自分は、
「あなたなんてこんなに太っているのに、愛されるわけないじゃない」
「他の人と比較しても、何もできていないのに、自分を誇るなんてできないよね」
「過去にふられたんだから、またあんなふうにふられるんじゃないの？」
「どうせあの男の人だって、前の彼氏と一緒だよ」
というようなことを、頑張ってポジティブシンキングしようとしていたMさんにささやいて、無意識のレベルでMさんのことを否定していたのです。
このように、Mさんの中では、「幸せを引き寄せるために、良いことをイメージングしようとして頑張る自分」と、「そのイメージングを否定する自分」が戦っていたのです。
その結果、頑張って「イメージングしているつもり」のことは、ただの「妄想」になってしまっていて、何年も変われませんでした。
この状態を覆したのが、「自尊心」という視点を採用することでした。
自尊心とは、自分のことを心から尊重し、自分の命そのものを大切にし、結果はどうであれ自分の行動や気持ちを大切にし、労るという心のことを言います。
自尊心の視点を持って、Mさんは自分のことを客観的に見てみました。すると、
○苦しいけれど、それでも必死になって、良いことをイメージしたり、人が言う「こうすれば引き寄せられる」ということを頑張って続けようとしているけなげな自分。本当に頑張って生きているよね…
○そんなにまで、心の中で自分を否定する自分と戦いながらも、「でも良い自分になろう」としている懸命な私って、すごく純粋で素直…
○どんなに苦しい現実が何年も続いたとしても、ここまで努力しながら、まだ「良くなろうとしている自分」って、本当にまっすぐだよね…
ということに気づいたのです。
この瞬間、Mさんの目からは、涙があふれました。
「私の命、実はちゃんとこんなに頑張って生きているんだ」と、生まれて初めて、自分の存在を認めることができ、自分のことを肯定できたのです。
…もう、お気づきになられたかもしれません。
Mさんは、今までは、どんなに頑張っても、良いイメージングをしようとしても、自分のことを肯定的に捉えようとしても、「それができなかった」のです。
でも、こうして自尊心の視点から見ると、一気に「自分を認める、自分を肯定する、自分を褒める」ということが心からできたのです。
そこに、嘘はなにもありません。
私はこんなにもせいいっぱい、まっすぐに生きている。
こんなにも頑張って生きている命の価値を、私は認めてあげたい。
私は心から、自分がここまで生き抜いてきたことを、褒めることができる…。
つまり、無理してイメージングしなくても、自然に、そして１００％、自分の命を肯定した状態を達成しているんですね。
涙があふれて自分の命を認めた瞬間、Mさんの中で、「もう自分を傷つけないようにしよう、否定しないようにしよう、大切にしよう」という気持ちが芽生えました。
つまり、自分のことを大切に愛することをやめ、褒めることが自然にできるようになり、「マイナスのことを考えなくなった」のです。
そしてこの後、Mさんは、、その「自分のことを肯定して、褒めている、素晴らしい状態」にふさわしい現実を引き寄せ、どんどんモテるようになり、他者から大切にされるようになったのです。
スクールにお越しくださる皆さんはもう体験されていると思いますが、これまで授業に来てくださった本当に大勢の方が、こうして心から自分を認める涙を流してくださっています。
そして、その後、「突然、周囲が優しくなりました」「どんどん現実が変化しているのを感じます！」と、奇跡的な変化を次々にご報告してくださるようになったんですね。
これは、潜在意識が「引き寄せの法則」にのっとった
○心の変化⇒感情的な変化、捉え方の劇的な変化
○マイナスからプラスへの心の状態の変化
が起きたからです。
著書の「一週間で自分に自信を持つ魔法のレッスン」「もっと私らしく生きる最高の方法」では、こうして「自尊心の視点を用いて、自分自身を自然に肯定し、自分の存在を心から認めるセッション・授業」の流れをベースにして、「読んだ瞬間、自分を認める方法」を、やさしい言葉で書かせていただいています。
なにか頑張る必要もありませんし、無理なイメージングや無理なポジティブ思考もありません。ですので、安心して「自尊心を感じて」あげてくださいね。その瞬間、人生は素晴らしいことを「引き寄せて」くれるでしょう。
心＝あなたの潜在意識には力があります。現実は、必ず変えることができますし、奇跡的な変化は誰でも起こすことができます。
少しでもあなたがあなた自身の力であなたの素晴らしさを取り戻し、あなた自身の手で現実を変えることで、「生きていて良かった」と喜びの涙を流せる日が来ることを、心よりお祈りしています。
2015年5月20日(水)大和書房様から発売
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