代替財 substitutes

競争財のことです。

同種の欲求を充たす財であって、相互に消費の代用が可能なものをいいます。

たとえば、鉄道ち飛行機、ビールと日本酒、石油とガス、みかんとオレンジなどの間には、一方の財（商品A）の価格が相対的に高くなると、その財の需要が減って、代わりにもうひとつの財（商品B）の需要は増加するような関係が見られます。

こうした関係にある２財を代替財とよびます。

つまり、需要の交差弾力性（商品Bの需要量の変化率を商品Aの価格の変化率で割った値）が正になるものをいいます。

ただし、代替財を厳密に定義する場合には、所得効果を除いて、代替効果のみで考え、一方の財の価格上昇が他方の財の需要量を増加させるような関係にある財のことをさします。

これに対して、自動車とガソリン、パソコン本体とソフト、電力と電気器具などは、両者が統合して使われるもので、一方の財の価格が低下し需要が増えれば、もう一方の財の需要も増えます。

このような関係にある財を「補完財」（complements）といいます。