その割り出し不良分岐器、ダメ子さんと名付けました。
というわけで、分解。
まず4番はこんな分岐器です。KATOユニトラックの大きな道床はレイアウトを組むと干渉するため、道床などをカットせねばなりません。この4番ダメ子さんは不良が判明した後、そのカットのライン確認のために試験カットを受けることになりました。
無事試験カットは成功、本番用分岐器のカットの留意点を導き、退役。我が家で第二の生涯を初めますが、
早速分解されてしまいます。開けるためには通常の十字のドライバーではなく、星形のトルクスドライバーというもので開ける必要があります。
開けるとプリント基板、転轍レバー、そして自動転轍用のコイルが。
基盤を支えるナット、設定ネジも多く、しかも紛失厳禁。
この黒い転轍レバーが引っかかっている十字シューも曲がったらダメです。曲がってしまったら何とか直せるけど、曲げないのが一番。かなり繊細な作りです。
基板固定のナットと通電形式の設定ネジを外しました。上に見えている黒いのが転轍レバー、コイルも見えます。
基板を取り除きます。真ん中の黒いメタルがフログレール。これがぐらついていたので我が家に不良品としてやってきました。ネジ止めされていました。他のレールはがっちり金色のメタルで固定されています。見えるナットは設定ネジ受け。
全て外すとこんなかんじです。トングレールは斜めに走る金属線を棒バネにして分岐方向の選択と割り出しの押し付けを行っています。これがヘタったり組み付け不良だと間違いなく割り出しに失敗します。
というわけで再組み立て。これが全てのビス・ナットの締め付けが、弱くてもダメ、強すぎてもダメという難しいもので、しかも数が多く、しかも失敗するわけに行かない。
で、組み立て完了。やっぱり割り出し不良は再現しませんでした。
結局、分解しても割り出し不良のコレだ!という原因は突き止められずです。締め付け組み付けミスがありそうですが、それを原因とするのは早計かと。
もうちょっといろいろ研究してみます。この分岐器、なかなか奥の深い研究題材のようです。
いつもクリックありがとうございます。励みになります。