追兎・北急JV 自動運転レイアウトを作る(78)天神社前交差点を作る | モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

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 Bトレ自動運転レイアウトの施工区画。

 まず頭端駅舎工区、駅ドーム前工区、渡り線前工区、そして神社工区とだいたい4工区にわけて検討しているけど、

 渡り線前工区がベニア平原のまま。

 前はここに駅ドームと対になるアーチを作ってショッピングモールにしようかと思ったけど、

 どうにも間が抜けた感じがしていた。

 で、アーチは撤去。

 ますます間が抜ける。


 で、夜中のオンライン検討会で、

「交差点作って地下に向かう道路を作ってはどうか」という案が。

 それがなかなかうまく行く気がしなかった。

 ただの直角交差点では面白くないし、

 しかも置いてもいまいち締りがない。


 でも、いよいよおい詰まってきて、どうにもならんなあと思っていた。


 そんなとき、バスと小田急で東京に行く用事があった。

 我が家の目の前はバス停、しかもいくつもの系統のバスが通っているので、バスを使うのも便利。

 今どきのバスはすごいですよね。車内の料金表示がLCDパネルになってたりするし、

 中にはLCDサイネージまでついてるバスもある。

 で、そんなバスで海老名に向かっている時に、バス前展望を楽しんでいると、

 !!

 そう、最近出来た圏央道の圏央厚木インターチェンジの前の交差点に注目しました。

 これがT字路で直進側は国道129号線で、左折側がインターチェンジに向かう。

 で、なかなか小さい感じだけど、ぎゅっと要素が圧縮されてる感じ。

 密かに私、高速道路施設好きでもあるので(料金所とか面白すぎる)、


 うーん、作りたい。


 とくに高速道路入り口は案内看板がイッパイあるので、作りごたえがありそう。

 これに信号機とか作れば、まさに満艦飾の予感。

 楽しそう。

 よし、つくったろう。


 というわけで、作り始めます。

 ただ、道路は模型の鬼門でもあります。

 舗装と白線を作るのがシンドい。いろんな方法があるけど、どれも一長一短。

 しかも白線がちゃんと道路の規則によって引かれているので、それを理解しないと徹底的にかっこ悪い道路になります。


 でも、今は「困ったー時はー、インターネットー」(往年のsaku sakuヴィンちゃん風味)

 というわけで設計施工の道路の基準をGoogleで発見、読んでみます。

 なかなか詳しくて勉強になる。

 で、その上で、グーグルマップの航空図で圏央厚木インターチェンジの図を見ます。

 このまま縮小して使うのは無理なので、レイアウトに国道がえぐり込むようにして、そのカーブの奥で高速道路インター、それもレイアウトに場所がないので地下にインターチェンジがあるという形にします。

 インターチェンジそのものはつくりません。地下にあるということにして、出入口をトンネルにします。

 作ると場所を取るし、大味になりかねないし、かといって首都高の箱崎とかみたいにギッシリさせるとそれがむしろ主役になってレイアウト全体を食ってしまうと考えました。


 そして道幅はこういう道路だと本来は3.5m要りますが、3mにしました。使う車は基本ヴィッツとか軽自動車、バスもミニバスに限定してます。トレーラーとか高速バスはBトレよりずっと大きくてイメージが妙になる気がします。 ただ、施行規則には合わせてあるので、道幅以外は対応できるはずです。


 道幅はどうしてもおかしかったら拡大すればいいや、と考えて、

 作図。

 Inkscapeで作図します。狙ったレウアウトの大きさに四角を作図して、それを保護して、それにえぐり込み方を考えながら基本となるカーブを描いて、それを複製、縮小して同心円みたいにして車線を作っていきます。

 車線幅を保つために、その幅の大きさの四角を作って回転させて合わせて確認、レーンのカーブを調整。

 実は入口の国道が高速左折入り口・直進国道・直進国道・高速右折入り口・直進国道・直進国道と最大6車線になってることが判明。それがわからず一瞬迷路に。

 で、高速入り口は入り口1車線、出口が国道へ右折・国道へ左折の2車線、合計3車線。

 それを作図します。

 で、できたら今度はInkscapeのレイヤ機能を使って、作図した車線図を保護して、その上に白線を引いていきます。はじめは白線だと見えにくいので紫とかで書いて、後で色を直します。ゼブラも作っていきます。

 舗装部分は灰色にとりあえずしておきます。

 で、あとはレーザーコピーでとりあえず出力します。A4しか出力できないので、分割して印刷。

 それを貼りあわせます。

 交差点が出来るだけ入るように何回か調整します。

 ついでに車も置いて、遊びながら確認。これ大事。モチベーション維持にもなるし、確認にもなる。

 で、こんなかんじになります。

 車目線でiPhoneで撮影、確認。

 車をおいてみます。

 ちょっと狭いかな。

 スケールは若干違うかもだけど、こんなのもおいてみる。プロジェクトDがなぜか追兎天神へきたー。

 で、レイアウトにおいてみます。

 高速道路部はかなり線路の下に突っ込みます。

 横断歩道は予想通りつくりようがないので、

 これにしよう♪ と冗談で仲間に言ったら、「中華クオリティ」と笑われたので、なしという方向で。

 おもいっきりこの地下道入口、KATOの既成品だからねえ。

 でもこんなかんじに。傍らでロードローラーくんが「伸すよー♪」とがんばってます。


 線路下の分岐器やフィーダー配線と競合しないか確認。

 やっぱりプロDがやってきます。

 駅舎側から見てみます。ああ、これがやりたかったのだ!

 というわけで、渡り線前工区はこれで行きます。

 道路で駅から神社までの参道が分断されますが、そこは歩道橋でもつくりましょう。

 バリアフリーという観点ではナニですが、歩道橋にエレベーターを作るかなというのと、

 あと、神社自身が石段のみという「漢仕様」なので、まあいいかなと。

「でなきゃ頭端駅から臨時ホーム駅に行く列車に乗ってね♪」 (うわ、すごい極悪鉄道会社だ)  歩道橋の支持方法とか考える必要もあります。交差点の手前側はほとんど支柱をおける余地ないので。でも、歩道橋をうまく作れば、すごく立体的になって楽しそうです。

 これでイメージが出来たので、波及して駅ドーム前の施工も考えられました。

 まあ、順当にバス停にしようかと。よく使う秋葉原ヨドバシ前のバス停をモデルにつくろうかななどと。

 そこで歩道ですが、一段持ち上げる方法と、縁石だけ作る方法があります。

 まあ、バリアフリーとしては縁石だけにしてフラットで行こうかなと。

 ただ、歩道、アスファルト敷いただけだとつまらんよね。  それも色々工夫してみましょう。それもまたレイアウト作りの醍醐味。