十指十色
勿論造語である。ピアノに携わる方々は皆様そうだと思いますが其々の指を楽譜通りに強弱を付けスピードを変え意志を持たせて鍵盤に伝えるその技術と鍛錬が凄い。凡人の薬指は小指を動かすと用もないのに一緒に動いてしまう。右手の音符の隙間を縫うように左手の音を挿むなどとてもじゃないけど人間業とは思えない。しかも決められた音符通りに正しく綺麗に音を響かせるのだ。ぶうにゃんはピアノのことを音の魔法の箱と表現するけどピアノが全知全能だとて奏でる力量が無ければ当に宝の持ち腐れになってしまう。私は恋の魔法にかかっている。だからぶうにゃんの手が動くと時が止まる。ぶうにゃんは十本の指、其々で違う魔法をかける。十本十色の魔法をかけるコンサートが日本各地で開催される。暫く時間が空いたコンサート。これからは魔法が解けないように毎年コンサートしてほしいけど魔法使いぶうにゃんにも都合があるだろう。コンサート会場でしっかりたっぷりと魔法をかけてもらおう!