ピアノ演奏家の関節は
謎が多い。
先ずは手首。
ピアノの鍵盤面より
上から弾いたり
下から弾いたりしている。
そもそもが
力点も支点も作用点も
鍵盤に接している
指先だけだ。
いやいや
現実には
鍵盤が力点で
作用点はハンマーか……
素人は
第二関節で調整しているのかと
目を凝らすのだけれど
優雅に動くぶうにゃんの手は
トンカチで釘を打つような
無骨な姿とは程遠く
時には
指先で繊細にタッチしたり
指を伸ばして
指の腹で芸術的に
ピアノに語りかける。
考えてみると
指の関節から始まり
手首
肘
肩
腰
膝
踵
全ての関節を
滑らかにお使い遊ばしている。
しかも
左右どちらもだ。
そりゃあ
あちこち痛くもなる。
ほぼほぼ
スポーツみたい。
しからば
スタンドから
声援を送るが如く
誠心誠意エールを叫ぼう。
ぶうにゃん
いいぞ
頑張れ!
って名古屋の球団じゃあるまいし。
