ワルシャワにて
アンコールのハイドンを
弾いた後
可愛らしい女の子が
民族衣装を纏って
舞台下でお花を渡そうと
待っていた。
ぶうにゃんは
一度舞台袖に引っ込んだのに
再登場して
女の子からお花を受け取り
その次に待っていた
これまた可愛らしい女性から
お花を受け取っている。
立位体前屈だ。
膝は曲げているのだろうか。
大体以って
この足の長さなんである。
ようようマイナス○センチまで
手を伸ばすには
殆ど身体を折り紙の如く
二つ折りにしなければならぬ。
そりゃ
足があれだけ長いから
手も長く
ピアノを自在に操るほどに
指も長い。
若い若い頃で
痛い所など
一つとしてなく
スイッと
長細ーい身体を
二つに折り曲げたのか。
座り仕事は腰にくる。
大丈夫だろうか……
このぶうにゃんは
可愛らしいな…と
つい微笑んで見てしまう。
ただ
今はそうはいかない。
チケットを買ってから
心配ばかりしている。
なんとかならないかな。
できれば
プレゼント受付カウンター
作ってくれないかな。
斯様な仕草は
危険極まりない。
どうか主催者の方々が
妙案を出してくれますように。
