mizusumashi-tei みずすまし亭通信

KAIDAN

 

最近、ネットでの古書購入にありがちな間違いから、不要本を幾冊も買ってしまい落ち込んでいる。書店店頭で確認して購入できれば良いのだが、なかなかね。

 

古書といえば、明治末期に雑誌が、大正中期に書籍が委託制になり、大量の返品が発生し、その処理の必然性から古書業界が誕生した。現在の出版物の大量生産、大量消費、大量破棄の状況が、ブックオフなどの新古本産業を生み出したのと似ている。

 

意外に思われかもしれないが、岩波書店、有斐閣、三省堂書店なども全身は古書店で、近代出版業界と古書業界はメダルの表裏のような関係にある。(小田光雄:書店の近代/平凡社新書より)

 

 

出版社と古書店はセットで大きなうねりを乗り越えてきたのだけれど、ごらんの通りネットでの流通とともに新たな変革を強いられている。地方の小さな古書店は早晩姿を消してしまいそうではあるし、ネット販売に切り替わるとしても、手にとって面白そうな本を発見することが難しくなるだろう。

 

ささやかな(個人的な趣味にもとづいた)古書発掘の愉しみなどというのは、どういう形態に変容していくのだろうか? はたして存続できるのか? ちょっと想像できない。

 

 

 方丈にむかし語りを手まくらにただそれだけの

 幽かそけきねがい