こんにちは。スイミングインストラクターのkazuyaです。
今日はランニングの話です。
私は、小学校3年生からずっと陸上競技をしてきました。
大人になった今、まだフルマラソンは走ったことがないですが
週に2回ほどランニングをしています。
フィットネスクラブで仕事をしているので、
お客様によく聞かれる質問があります。
それは、
ランニングマシンで走るのと
外を走るのとは
効果は一緒なのか?
という疑問です。
ジムでトレーニングをしている人も、
気になることですよね。
まずは、
ランニングの特徴を挙げてみましょう。
ランニングは、いかに自分の身体を、効率よく
前へ進めるか、ということが大切です。
ですので、
体の後面である太ももの後ろ(ハムストリング)や
お尻の筋肉、ふくらはぎの筋肉で
しっかり前に押してやることが大切です。
重心を高く保ち、蹴るのではなく押してやる
という感覚が重要です。
ところが、ランニングマシンでのトレーニングは、
回転するベルトの上に脚を置くことになるので
「押し」の動作がなくてもそれなりに走れてしまいます。
つまり体の後面の筋肉をあまり使わなくても
走れてしまうのです。
極端に言えば、跳んだり脚を置く動作でも
走っている感覚と近くなれます。
また、ランニングマシンではピッチ走法よりも
ストライド走法の方が楽に走れます。
ベルトが回転するので、蹴る回数が多いほど疲れ、
少ないほど疲労が少なくなります。
なのでランニングマシンで頻繁に走っていると
オーバーストライドになります。
オーバーストライドは長距離を走るのに
効率の悪い走りである上に、
膝や腰に負担のかかる走りでもあります。
ここまでを見ると、ランニングマシンで走ることは
悪いことばかりなのか?となりますよね。
もちろん、メリットもあります。
ランニングマシンで走るメリットとすれば、
①天候や時間を気にせずにトレーニングができる
雨や雪が降る地域は、いつでも快適な温度設定がされた
室内で安心してトレーニングができます。
また、夜間でも安全にトレーニングできるので、
女性には助かる環境でもあります。
②スピードや距離が管理しやすい
走るペースを一定に保つことが出来るので、
ペース感覚をつかむことが出来ます。
外を走る時には距離がどのくらいかつかみにくいですが、
ランニングマシンで計測してくれるため、
時間や距離、消費カロリーなどを把握するのに便利です。
③信号や車等を気にすることがないので、
心拍数を一定にして走ることが出来る
④接地面が柔らかくクッションが効いているので
足腰への負担が少ない
⑤ジムなので帰り道のことを気にせずに
追い込んでトレーニングができる
ということが挙げられるでしょう。
また、ランニングマシンは
回転するベルトの上を走るわけなので、
筋力をあまり使わないというデメリットがあります。
私も実際に、1か月間で週に3回、
1時間のランニングマシントレーニングを
行いましたが、
翌日1時間の外ジョグをやっただけで
筋肉痛になりました(笑)
脚を置くだけになるので、
衝撃吸収の大腿四頭筋は
少々鍛えられますが、
前へ進める後ろの筋肉は
バリバリに痛かった経験があります。
個人差はあると思いますが、
平地と同じような「押す」力を加えようと思うと、
ランニングマシンで傾斜2~3%は必要かと思います。
エクササイズとしてカロリーを消費する、
という目的のみで走っている方はよいですが、
大会に出る、持久力を高める、
ランニングでシェイプアップをしたい
という方は、
週に1度くらいは外で走ることをお勧めします。
ランニングマシンで養った持久力を
実際に走る動作へ結びつけることは
重要かと思います。
ランニングマシンは、心肺への負担は
通常のランニングとほぼ同等にかかるようです(心拍数は大体同じ)。
従って、「ランニングに似た運動で心肺機能に負担をかける」もの
だと思った方が良いです。
いずれにしても、
個々のトレーニング目的に応じて
ランニングマシンと野外走を使い分けると良いでしょう。
私も、雨の日や風が強すぎる日は
ジムを利用して筋トレ+ランをするようにしています。
ランニングマシンを有効活用すれば、
走力を落とすことなく
効率良いトレーニングができるということでしょう。
トレーニングに絶対はなく、
一つの方法を続けていれば
必ず成果が上がるというものがないことが分かります。
ダイエットも同じ。
「〇〇ダイエット」などと
同じことを繰り返すダイエットなど
ありえないと、私は思います。
単食ダイエットも、然り。
食べることはカロリーを摂取することなので、
そもそもダイエットにはなり得ないのです。
ランニングと野外走。
それぞれのメリットとデメリットを
しっかりと理解したうえで
効率の良いトレーニングを目指しましょう!!