こんにちは。スイミングインストラクターのkazuyaです。


今日は水泳の効果についてお話します。



子供の習い事ランキングで常に上位にあるのがスイミングです。

ある調査では、東大生の60%以上が水泳を習っていた

というデータもあります。


なぜ水泳が選ばれるのか!?

皆さんも、水泳の効果について聞いたり読んだりしたことがあるでしょう。



習い事でスイミングを選んだ理由として、


・喘息に良いから

・肥満予防に良いから

・集団行動に慣れる為

・風邪をひきにくくしたい


などが挙げられます。



喘息に関しては、以前このブログでお伝えした通りです。



全身運動なので消費カロリーが高いことはもちろんです。


また、低年齢から習うことが出来るので、

家族から離れて過ごす初めての環境が、

スイミングスクールだというお子様もいるでしょう。

保育園や幼稚園に通う前に、

集団行動に慣らしておきたいという気持ちがあります。


体温よりも少し低めの水温なので、

体温調節機能が働き、寒さに強いカラダを

作ることが出来ると言われています。

皮膚への刺激があり、新陳代謝も良くなるようです。





そしてもうひとつ、私が最近になって最も大切だと感じている

水泳の効果があります。



それは、



子供のストレス解消です。



なーんだ、と思う方もいるかもしれません。



しかし、今、

学級崩壊や子供の肥満は、

ストレスから引き起こされているといっても

過言ではないのです。




子供は元来、エネルギーに満ち溢れています。



昔ならば、学校が始まる前に運動の時間があり、

休み時間やお昼休みにはクラスメートでサッカーやキックベース

鬼ごっこや動物の世話などをして外で思い切り体を動かしていました。


うんていや登り棒、タイヤ跳び、ブランコ、鉄棒…


学校には遊具が沢山ありました。



エネルギーを発散するには

十分すぎるくらいの運動量がありました。




現在は、どうでしょうか。



危険だからと、遊具が次々に撤去され、

防犯の為に公園が消え、

テレビゲームやパソコンの普及で

体を動かさない遊びも増えています。




子供が体を動かす時間が減ってきているのです。



体を動かす時間が減ると、

エネルギーが余ります。



余ったエネルギーは、

どこへいくと思いますか?




子供はそのエネルギーを発散する方法が分からず、




大声や奇声を発したり、


人を叩いたり、


落ち着きなく動き回ったり、


物事に集中することができなくなります。




さらには、


運動や遊びを通じて「力加減」というものを学ぶので、



それを知らずに人を叩いたりすると

相手に大けがをさせてしまったり、


高い所からジャンプしても、

踏ん張る力や支える力を加えることが出来ず、

骨折やけがをしてしまうのです。





もちろん、地域によって違いは大いにあると思いますが、

極端に言うとこんな感じだと思います。





エネルギーを十分に発散させるために、

運動を行うことが大切なのです。



その一つの方法として、水泳が効果的ではないか、と思います。



サッカーや体操、野球などのスポーツでも良いのですが、

水泳が良いのではないかと思う理由の一つに、




全力運動ができること




が挙げられます。



水の中は、どの方向に力を加えても抵抗が加わります。


思い切り水をかく、叩く、蹴る、持ち上げる、などで

全力を出すことが比較的簡単にできます。


いくら水を全力でかいたところで、ケガをするわけではありません。

遊具や外での遊びでは、どうしても全力を出すと

危険なことが出てきてしまいます。


水の抵抗により、

全力を出して体を動かすことが出来るので、

ストレス発散になると考えます。



また、浮力により体の力を抜くことも出来るので、

リラックス効果もあります。



力を入れるところ

脱力するところ

を上手く活用することで

子供のストレスを解消することが

出来るのではないでしょうか。



そして、水の中では他のものに気を取られない

というメリットもあります。


基本見えるのは水とプールの底や壁、天井などになりますし、

水の中では呼吸に意識が集中します。

他のことを考える暇がなく、

気が散ることがないので

集中力を高めるには良い環境と言えます。





エネルギーを発散することにより、

スッキリした気持ちになり、落ち着くことが出来る。

すると、自分の心でゆっくりと物事を考えることができ、

心の中のことを言葉にして伝えることが出来ると、

またストレスがたまりにくくなります。



他のスポーツや運動にも言えることかもしれませんが、

水泳ならではの特色もあると思います。



現に指導をしていても、

しっかりと泳げている子は落ち着いていて

話もよく聞けます。


少し落ち着きがないな、学校でも家庭でも

いつも怒られている感じの子には

遊びの要素を入れて、あえて疲れさせるような

泳ぎをすることもあります。


しんどい~ ちょっと休憩しようや~


とか言いながら、

コーチと会話をしていると

いつの間にか話を聞いてくれるようになります。


うんと体を動かしたことで

エネルギーを発散でき、

心がスッキリしたので

集中することが出来たんですね。




落ち着きがないな、とか

最近大声を出すようになったな、とか

心の中をうまく話せないような感じがする、とか



そんな気がしたら、

思い切り体を動かすことをしてあげれば

もしかすると、少し改善するかもしれません。




スイミングスクールが、そのお役に立てたらいいな、と思います。