こんにちは。
スイミングインストラクターのkazuyaです。
私は小さなジムに勤務をし、
ヨガや筋トレのレッスンから子供の水泳指導を
行っています。
その中で、ベビースイミングも担当しています。
0歳6ヶ月~2歳半までのお子様が
ベビー対象年齢なのですが、
入会される方は6ヶ月~1歳が多いです。
都会ならいざ知らず、田舎の小さな街で
なぜベビースイミングをしようと思うのでしょうか?
ベビースイミングの魅力とは何なのでしょうか?
今日は水泳の効果、ベビースイミングの効果について
お話ししようと思います。
水泳の効果については、
このブログでもお話した通り、
・喘息症状の改善
・全身運動効果
・ストレス解消
・心肺機能を高める
・風邪をひきにくくする
という効果がよく言われるところです。
その他にも、
水の中は3Dの世界なので、空間認知機能が高まり、
数学の図形問題に強くなる
水の中は考え事をする暇が少ないので
集中力が高まる
などとも言われます。
更にお母様方の間でよく聞くのが、
集団行動に慣れる
ということです。
コーチの話を聞く
指示通りに動く
クラスのルールを守る
ということが挙げられるでしょうか。
更に私は、もうひとつ、
他人の個性を尊重する
ということも身に付くと思います。
これは、社会性を身につける、とも
言い換えることができます。
他の習い事にない、
水泳の効果の大きなメリットは
私はこれだと思います。
それはなぜか?
ベビースイミングのように、
首が座った6ヶ月くらいから
もう社会性を身につける環境に
飛び込むことができるからです。
もう少し詳しく、社会性の話をしましょう。
私が考える社会性とは、
家族や地域を離れ、
それとは違う人々、環境と触れ合うことです。
慣れ親しんだ、安心できる信頼できる環境から
今まで知らなかった人と接し、
新しいものや考え方に触れます。
絶対的存在であるお母さん、お父さんとは違う、
「知らない誰か」との関わり。
それは大きくなるうえで避けては通れない道です。
お母さんもきっと、
ずっと一緒にいてあげたいけど
少しずつ親離れもさせなくては
という思いがあるでしょう。
同じ環境、同じ人との暮らしよりも、
新しい人との出会い、新しい環境での暮らしが
子供を更に大きく育てるからです。
だから早くから家庭外の環境に慣らせ、
誰とでも接することができる、仲良くすることができる
ということを望むのです。
家族や地域以外の人に接する初めての人が、
ベビースイミングのコーチかもしれない。
新規の赤ちゃんに接する時、
私は時々そう思います。
ベビースイミングは、その初めてを
提供する確率が高い習い事かな、と思います。
生まれて6ヶ月くらいから
社会性を身につける訓練をできるのが、
水泳の隠れた特徴だと考えます。
今ではベビーの英会話教室や
ベビーマッサージ・ベビーヨガの教室もあり
どんどんその選択肢が増えているのは
良いことかなと思います。
水泳指導を始める前は、
いや、正直始めてからしばらくは
ベビースイミングって意味あるんか!?
と思っていました。
記憶があるのかないのかよく分からない時期だし
水慣れをするといっても別に幼稚園からでも遅くないし
そもそも水慣れってする必要あるんか?
ずーっと陸上で過ごせばいいんちゃうんか?
などと思っていました(笑)
そのような考え方もあると思いますが、
今は、お母さんの育児の時間の一部になるんじゃないかな、
と思っています。
メルヘンな世界のベビースイミングも
もちろんやりますが、
私は結構ガチガチの指導です(笑)
それは、指導をしていて
お母さん方も
「同じことばかりして、これって意味あるんかな?」
とか
「またこのカリキュラムだわ」
って退屈してないかな?
と思ったことがきっかけです。
実際直接聞くことはできませんが、
指導をしていて、
そのことが頭から離れませんでした。
基本水をぐるぐる回したり、叩いたり、
ボールを投げたり、追いかけたり、
バブリング(口から息を吐く)したり、
バタ足をしたりと
どこのスイミングでもやることは
そんなに大きくは変わらないかなと思います。
ベビーマッサージやベビーアクアを
取り入れているくらいでしょうか。
だからこそ、育児の時間にして
有意義な時間にしてあげたいなと思い、
指導をしています。
例えば、
ラミネートしたイラストを壁に貼っていく遊びの場合、
そのイラストを英語の勉強ができるカルタにしておくとか。
1曲だけ、歌遊びを英語の歌にしてみるとか。
ボールを投げる時、カゴに入れる時も
「青だね~ブドウかな?」
「赤だから何にする?イチゴにしよっか。リンゴもあるね~」
などと言いながら接して、
色の名前と実際の色とを一致させる訓練をしたり、
色から何かを連想する勉強をしています。
ボールの色と同じ色のカゴに集めたりとかもしますね。
また、
トントンおなか
トントンか~た
トントンほっぺ
トントンあたま
と言いながらお水を体に当て、
体の部位の名前を覚えさせるとか。
特別なことではなく、
おうちでも昔から遊びの中で
取り入れてきたことじゃないかな、と思います。
きっと、保育園や家庭でもされていることだとは思いますが、
ベビースイミングでも、
保育園や英会話教室、ベビーマッサージ教室で
やっていることの一部分でも受けられるんだ、
ということを発信していきたいです。
その他には、
お母さんとの会話の中で
赤ちゃんの名前の由来を全員に聞いてみたり、
お父さんが来たら、普段褒められることの少ない(?)
お父さんの指導の仕方をみんなで褒めてみたり、
赤ちゃんをお預かりして(私が抱いて)
お母さんのエクササイズ時間を設けたり、
育児ストレスも解消できるような
プログラムを目指して行っています。
ベビースイミングが
他のクラスと違うのは、
お母さん、お父さんがコーチになるということです。
だから私は、
お母さん、お父さんが
笑顔で接すること
褒めてあげること
無理をさせないこと
をお願いしています。
お母さんが笑顔だと、やっぱり赤ちゃんも笑顔です。
表情の暗い赤ちゃんは、お母さんも表情が暗いです。
小さなことでも見つけて褒めてあげると
赤ちゃんは一生懸命それをやろうと頑張ります。
そして、
泣いたり嫌がったりすることは
無理してやらせないことです。
たまに潜らせようと頑張り過ぎて
赤ちゃんが泣いてしまったり、
他の子と比べて出来ないことを怒ったり
というお母さんを見かけますが、
無理やりやらせたり
嫌な思いをしてまで頑張らせる必要は
ないかな、と思います。
せっかくの時間ですから、
楽しいね、良くできたね、頑張ったね、
と明るい時間にすればいいと思います。
ベビースイミングの時間になったら、
よ~し、今日も褒めまくるぞ!
という気持ちになるくらいで。
そして、最後に。
いつも育児に家事に、
本当によく頑張っている
お母さんのことも、
コーチは沢山褒めて
あげると良いでしょう。
お母さんは頑張るのが当たり前
なんて思われていて、
赤ちゃんを産んでからは
赤ちゃんが褒められることはあっても、
お母さんが褒められることはほとんどないでしょう。
だから私も、
お母さん頑張ってますね
凄いですね
って褒めてあげます。
褒められると、連鎖をして赤ちゃんも褒めてあげますから
その時間はもっと明るく楽しい時間になると思います。