こんにちは。
スイミングインストラクターのkazuyaです。

1年で一番の駅伝イベントがやってきましたね!
今回は駅伝が2倍面白くなる!観戦方法をお話します。

お正月といえば、
ニューイヤー駅伝と箱根駅伝ですよね。

特に箱根駅伝は、近年人気が爆発し、
沿道の応援や報道が過熱しています。
私もお正月は、沿道で選手を応援しています。

駅伝、強い選手の揃ったチームが勝つとは
限らない所が面白いと思います。
特に箱根駅伝は、10000mで28分台や5000m13分台の
学生でいう一流ランナーが何人いても、
10000m平均タイムがトップでも、
優勝できないことがあります。

それはなぜか!?


箱根駅伝は特別で、区間距離が20km超だからです。


正直、10000mと20kmでは、特にロードとなれば
必要となる力はまた別のものになると考えます。


長期走では、ペース配分が重要です。
いかに自分の力に合ったペースで
走ることができるか?
その日の体調通りの力を発揮できるか?


ペース配分を惑わすものは、何でしょうか?

駅伝では、


タスキを受ける位置


かなと思います。



タスキを受ける位置とは、

・チームの順位
・ライバル校とのタイム差

更には、
・レースの流れ

のことです。



各チームには、目標順位や予想されるレース展開
というものがあります。

タスキをもらった時に予想より悪い順位だと、
取り戻そうとして前半にオーバーペースとなり、
後半ペースが落ちます。

ライバル校とのタイム差を気にするあまり
牽制し合って、他校に並ばれたり。

区間新記録を目指して
ハイペースで突っ込むこと
(持ちタイム以上の速さで前半走ることを、
突っ込むといいます)

もありますが、
それは大エースと呼ばれる人のみ。


前半やや抑え目に入り、
ほぼ平均的なペース(イーブンペース)で走るか、

前半やや速く入り、
後半の落ち込みを最小限に抑えて走る。


体調に問題がなければ、
ほぼ走力通りのタイムが出るかなと思います。


しかし、レースは生き物なので、
なかなか自分のペースを刻ませてはくれません。


前述のように、

思惑通りの順位なのか、
ライバル校とどのくらいのタイム差なのか、
それに惑わされずにいけるかどうか。

そこがポイントです。


予想より大幅に遅れていても、
ライバル校がオーバーペースで
横を抜いて行っても、
自分のペースを守り淡々と走れるか。


精神力が問われる所です。



自分の区間で挽回しなくては、という思い。
ライバル校やライバル選手が抜いていけば、
付いていかなければならない。

前の区間の選手がゴボウ抜きしてきたから
自分もいくぞ、という思い。

次の区間はライバル校は留学生だから
自分で引き離さなくては、という思い。

後ろから迫ってきているぞ、という情報。



3つ目のレースの流れとして、


自分の区間までの選手が全て不調で
後方のレースになった場合。
(箱根駅伝なら15~20位周辺でレースを進めること)


力を持ったエースでも、
その悪い流れにハマってしまい
区間下位の順位で走ることもあります。





どのような展開・順位であっても、
基本は個人のロードレースとして、
抜いても抜かれても、
淡々と自分の力に合ったペースを刻むこと。


それが力を出しきる一番の方法です。



それをするには、

各チームとも、

前半を思惑通りの順位で走ることが重要なのです。
思い描いた展開なら、安心して走れます。
自分のペースを刻む可能性が高くなります。

前半、とりわけ1・2区で流れを作ることです。



予想通り、もしくはそれ以上の順位や展開でくれば、
区間前半を余裕持って入ることが出来ますし、
後半ペースを維持するか上げることも可能です。
ルーキーでも力以上のものが出せる時もあります。




1区はよーいどんで皆一緒ですから、
最近は流れに乗る為に、
1区にエースを配置することが多くなっています。



1~2区の順位やタイム差を見て、
どのような走りをするのかを
通過タイムなどと合わせて見ていくと
面白いかなと思います。



展開による「心」の動きが、
レースの行方を左右する。



レースは生き物と言われる所が
駅伝の醍醐味かなと思います。




ひとりではなく、それぞれの区間を
違う選手が走るわけですから、
その心は様々です。

ひとりひとりが動じることなく走れるのか?

監督は心に届く指示を出せるのか?

心が身体を超える瞬間はあるのか?



そう考えて駅伝を観戦すると、
見逃せないシーンばかりだと思います。





今回の駅伝は、
選手の心の動きに注目して
見てみてはいかがでしょうか?