経筒 (藤原時代)
経筒 (藤原時代)経筒 (藤原時代)福岡県出土と伝えられる、青銅鋳造の経筒。蓋つきで、蓋の4か所に瓔珞を吊るしたとみられる4個の穴がある。塗金の跡が所々に残り、緑青の翠に僅かな黄金色が映える。寸法的にも花入れがとして使うのが最適だが、残念ながら破損しており水を直接注げず、中に落としをいれて使用する。水を注ぐことが出来れば、器体を通過した水分が表面に達して、緑青に翠がさらに強くなり趣があるのだが。形は申し分ないが欠けているのが難点。難ありだから購入できたとも言えるので、仕方がない。底の方に紙が固まったようなものが残っていた。お湯に長時間浸けて、一枚ずつ剥がすことが出来た。経文のようにも見えるが、よく分からない。コロナ禍で昨年の3月以降は自然消滅となってしまったが、40年以上前の1980年頃「日めくり俳句会」という俳句会が出来た。句誌は俳句だけでなく、諸々のことを各自が勝手に書くことも出来た。和紙を使って糸を使った和綴じ、表紙は版画で、本文はガリ版刷りで数十部。手間が掛かる会誌だが、発起人の一人がこだわって制作した楽しい同人誌だった。その頃の自分は、骨董の世界にのめり込んでいたので、収集品の写真・文章・俳句を入れた雑文を寄稿した。骨董の専門誌に、器と花と関連した文章などの連載が多かったので、それらに憧れ、真似したかったのだ。その内、会員も増えて俳句中心の会誌となり、連載も閉じたが良い経験だった。経筒仏教経典の紙本写経を納める筒形の容器。青銅製品が多いが、鉄、陶磁、石製品も存在する。形態は、円、六角、八角筒形のほか、宝塔、宝幢形もみられる。長方形の箱形のものは経箱という。青銅製は銅板打物と鋳造品があり、どちらも鍍金のあるもの、ないものがある。鉄製は鋳造品で、陶磁器製には陶・青白磁品、石製品には滑石・ろう石製がみられる。