レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)は 1977年4月1日テキサス州はダラスのダラス・メモリアム・オーディトリウム公演を皮切りに,8月13日ペンシルベニア州フィラデルフィアのジョン・F・ケネディ・スタジアム公演までの予定で北米ツアーを開始しますが,ロバート・プラント(Robert Plant)の長男(:カラック)のウィルス性感染症による死亡(7月26日)に伴い,7月24日カリフォルニア州オークランドのオークランド・アラバマ・カウンティ・コロシアム公演を最後に 50公演に及ぶ北米ツアーを 7公演を残して打ち切ります.

 そして今回リリースされたのは,6月21日~27日まで 6公演(21日,22日,23日,25日,26日,27日)行われたカリフォルニア州イングルウッドの ザ・フォーラム(LAフォーラム)公演から,ブートレッグ界では有名なテーパー:マイク・ミラード(:Mike Millard)氏が,初日となる 6月21日公演をオーディエンス録音にて収録したもので,マイク・ミラード(:Mike Millard)氏のマスター・テープ音源を収録した 『 Listen To This, Eddie : Mike Millard Master Tapes (No Label) 』 です.
 因みにトランスファーした JEMS は,今回のマスター・カセット音源をアップする際に同時に「 Flat Transfer 」 と 「 Mastered Edition 」 と呼ばれる 2種類の音源を同時アップしており,今回使用されたのは 「 Mastered Edition 」 の方です.

 マイク・ミラード氏のマスター・カセットが発掘されたとの一報から,このタイトルのリリースを待っていたファンは多いでしょう.

 昨年11月末にも,これまでの決定盤とも思える 『 Listen To This, Eddie (No Label) 』 がリリースされたばかりですが,この日の音源はマイク・ミラード氏の音源以外も含めると LIGHTHOUSE だけでも,ここ数年間で 『 Listen To This Eddie (No Label) 』,『 Los Angeles 1977 1st Night (No Label) 』 や,『 L.A. Forum 1977 The First (No Label) 』,『 Listen To This Erik:GaryB Master Cassettes (No Label) 』,『 Listen To This Eddie Remaster "Beauty And The Beast" (Gift CDR) 』 等,数多いタイトルがリリースされています.

 このタイトルの由来は,ファンならばご存知の通り先日亡くなってしまった エドワード・ヴァン・へイレンEdward "Eddie" Van Halen(#) が,ジミー・ペイジ(Jimmy Page)のギター・プレイに対して 『 賞賛とは程遠い演奏能力 』 と述べたことへの当て付けと言われており, 『 エディ,これに耳を傾けてみろ 』 とのタイトルが示す通り,この日は,凄まじく,且つ素晴らしい演奏を披露しています.

 (#) ギタリストの エドワード・ヴァン・へイレンEdward "Eddie" Van Halen)では無く,レコーディング・エンジニアの エディ・クレイマーEdwin H."Eddie"Kramer)という説もあり,実際のところ定かではありません.

 仮に エドワード・ヴァン・へイレン(Edward "Eddie" Van Halen)の発言であったとしたら,マスター・カセットからトランスファーした本作 『 Listen To This, Eddie : Mike Millard Master Tapes (No Label) 』 のリリース告知日(10月6日)に,エドワード・ヴァン・へイレン(Edward "Eddie" Van Halen)の訃報が届くとは,ある意味 運命的なものを感じます.

 音質的には今回のミラード・マスターの方が,昨年11月末にリリースされた既発( 『 Listen To This, Eddie (No Label) 』 )と比較してもクリアになっていますし,音の鮮度は明らかに増しています.また ”Ten Yeas Gone” のカット前後が既発より長くなっている関係で,ソース 3 で補填している部分が短くなっています.
 各レーベルでも挙ってリリースしてくるタイトルだと思いますが,丁重な編集で定評のある Graf Zeppelinレーベルのタイトル 『 Listen To This, Eddie (LZSC-621) 』も面白そうではあります.

 毎度の事ですが,相変わらずの凄い人気!!
 この追加の仕方が凄いです(笑)
 リリース告知の翌朝,一気に200枚ステッカー付を用意するとは(笑)
 「 10/7 ★レッド・ツェッペリン「LISTEN TO THIS, EDDIE: MIKE MILLARD MASTER TAPES」のナンバー入りシール・ステッカー付きは予約完致しました。お問合せ多数の為、急遽200セット(No.51~250)を用意させて頂きました。
 そして何と何と 1日で 200枚予約って....
 「 10/8 ★レッド・ツェッペリン「LISTEN TO THIS, EDDIE: MIKE MILLARD MASTER TAPES」のナンバー入りシール・ステッカー付きは予約完致しました。お問合せ多数の為、急遽50セット(No.301~350)を用意させて頂きました。
      ::::
 「 10/8 ★レッド・ツェッペリン「LISTEN TO THIS, EDDIE: MIKE MILLARD MASTER TAPES」は完致しました。
 結局,400枚を 2日間で完売って..(驚)
 半年もすれば,2nd プレスが出るのかも知れませんね.

 メーカー情報では
 『今年に入ってからJEMSが毎週日曜に公開し続けてくれているマイク・ミラード音源は本当にマニアをワクワクさせ続けてくれています。
 とはいえ膨大な数のオーディエンス録音が遺されており、JEMSの傾向としては「ミラードがこんなアーティストも録ってたとは」と驚かされるような音源を先に蔵出ししている印象を受けたもの。その最たる例がスージー・クアトロやリターン・トゥ・フォーエバー辺りではないかと。それ故に世界中のマニアが待ち望んでいるであろうレッド・ツェッペリンの各名録音などは後回しになるのか…と誰もが思っていたのではないでしょうか。

 ところが、先週の日曜の公開には世界中のマニアが驚かされました。そう、ZEPオーディエンス録音における金字塔であり、ミラード録音の最高傑作との誉れ高き1977年6月21日のLAフォーラム公演のマスターテープ音源があっさりとアップロードされてしまったからです。いい意味で肩透かしを食らわされたと言っていいでしょう。JEMSによる一連の公開が始まってからというもの、いつかは必ず…と誰もが思っていたものの、こんなにあっけなく姿を現すだなんて。

 先週の日曜日はいつものようにdimeでミラード・マスターがアップロードされています。当然、喜び勇んで落とされた方も多数おられることでしょう。ところが、これが一筋縄ではいかない。
 よりによってオープニングの「The Song Remains The Same」がオフィシャルでリリースされていることから、ここでは削除しています、とのこと。リリースと言ってもあの「DVD」メニュー画面のバックで使われた程度であり、そのせいでエディの日なのに、あの稀代の名演かつ衝撃のオープニング・ナンバーをカットだと?それじゃせっかくのマスター公開も台無し。たかが「DVD」BGMだったレベルでカットするだなんて、そこまでdimeルールを尊重するとは…と脱力したマニアも多かったのでは。
 ところが幸いにもJEMSは愚かではなかった。ネット上でも話題になった、付属のテキストの中に「暗号」を(しかも意外なほど解りやすく笑)組み込み、別のサイトで完全版をアップするという粋な計らい。そうですよね、エディの日のマスターで伝説のキレキレ・ボンゾがぶっ放す「The Song Remains The Same」がカットだなんてありえない。

 よってdimeで落とした後でそれに気づいて、別所で落とした方も多数おられることでしょう。今回の限定プレスCDに際しては、当然ながらそちらから入手した完全版をベースにしています。
 とはいってもここでまた一筋縄ではいかない。ロングビーチ初日の時がそうだったように、JEMSはミラードのZEP録音になると力を入れ過ぎてしまうきらいがあります。今回もその時と同じように二種類のバージョンがセットでアップロードされました。しかしロングビーチの時のリマスターが世界的に「余計なお世話」と思われたらしく(笑)、今回はフラットマスターとリマスターの音質の差異がなく、音量レベルの違い程度にしか感じられません。そこで今回は後者を採用しています。
 これだけならまだよかったのですが、JEMSはまたしてもやらかしてくれています。それは曲間においてミラードの近くで鳴った口笛をことごとくカット、あるいはイコライズにて緩和という余計なお世話を。確かに演奏とは無関係ではありますが、これはミラードの最高傑作ではないですか。そのマスターともなれば、誰もがありのままの姿で持っていたいというもの。それなのにJEMSはやってくれました。
 そこで今回のリリースに際し、過去最高との定評を得て2nd Pressまでリリースされた最新「LISTEN TO THIS, EDDIE」(「紫ジャケ」とでも称しましょうか)にて、多岐に及ぶ口笛カットを徹底的にアジャスト。しかもただ補填するだけでなく、音質も調整した上で補填しましたので、もし別項に記した補填個所を見ながら聞いたとしても、まるで違和感がないはず。せっかくいくつかの曲間で初登場の個所があったのもマスターならではなのに、それを台無しにしかねないJEMSの処理だったという。

 そうした突っ込みどころの多い状態での公開ではありましたが、遂に実現したマスターからの収録ならではのアッパー感は実に鮮烈。
 エディの日の場合、単にマスターからというだけでなく、今まで回っていたバージョンはロージェネレーションだとしてもVHSを経由したコピーであり、そこにドルビーがオンな状態でもあった。しかしマスターはそれがオフな状態ですので、もう鮮度やクリアネスがまるで違う。今回のマスターからの音を聞いてしまうと、最新「紫ジャケ」ですらモコモコとして抜けの悪い感じに映る。もはや「ナチュラル」という表現すら生ぬるく聞こえてしまうほど、そのアッパー感は圧倒的に素晴らしいものがある。
 今までトレーダー間に出回っていたミラード音源はそうしたVHS経由のロージェネ・コピーが大半だったのですが、それらはあるテーパーが晩年のミラードからトレードしてもらったもの。この頃になるとミラードは相当に偏屈で、マスターからのコピーではなくバックアップ用に自分でこしらえたファースト・ジェネレーションからVHSに落としてもらったのだと言われています。
 それが枝分かれしてSIRAのバラ・エディーにスタンプ・エディー、さらに多くの「LISTEN TO THIS, EDDIE」の名のもとにリリースされていたアイテムのベースとなっていたのでした。ようやくマニアが待ち望んだエディの日のマスターテープが明らかに。これはRSRだろうがBOX TOPだろうが、LPだろうがCDだろうが、文句なしに過去のアイテムを一掃させる究極のアッパー版。それだけに今回のバージョンは多くのレーベルからリリースされるのも確定でしょう。だがしかし、マスターの公開という衝撃の一方で例の「余計なお世話」エディットで変えられてしまった曲間まで緻密に補修してみせたのはこのリリースだけなはず。2020年、遂にマイク・ミラードの最高傑作かつZEP1977年の最高の名演がマスターから聞けるようになったのです。さあさあ、一家に一枚!

 ★間違いなく過去最良の音質と内容。

 (リマスター総評)
 ●音質はナチュラルでとても良い。
 ●口笛系の歓声はザックリ削除もしくはエフェクトで緩和されている。
 ●口笛の補填は既発をイコライズして違和感なく補填しています。書いたタイムの前後数秒を補填してます。
 ●既発は低音のハムノイズからおそらくVHSに収録されてたと思います。』

Listen To This, Eddie : Mike Millard Master Tapes (No Label)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 21st June 1977

  Disc 1
   1. Intro
   2. The Song Remains The Same
   3. Sick Again
   4. Nobody's Fault But Mine
   5. Over The Hills And Far Away
   6. Since I've Been Loving You
   7. No Quarter
   TOTAL TIME (70:10)

  Disc 2
   1. MC
   2. Ten Years Gone
   3. The Battle Of Evermore
   4. Going To California
   5. Black Country Woman
   6. Bron-Y-Aur Stomp
   7. White Summer / Black Mountain Side
   8. Kashmir
   TOTAL TIME (52:42)

  Disc 3
   1. MC
   2. Over The Top
   3. Heartbreaker
   4. Guitar Solo
   5. Achilles Last Stand
   6. Stairway To Heaven
   7. Whole Lotta Love
   8. Rock And Roll
   TOTAL TIME (74:47)

 Intro
 
 The Song Remains The Same
 
 Since I've Been Loving You
 
 Ten Years Gone
 
 Kashmir
 
 Achilles Last Stand
 

[参考]
 情報詳細(メーカー情報より)
  Disc 1
   1. Intro
     ⇒ 当店2019年末リリースの既発「Listen To This, Eddie」(最長版)より約2秒長く音も良いのが偉い。
   3. Sick Again
     ⇒ 8:01 口笛補填
   6. Since I've Been Loving You
     ⇒ 8:20 口笛補填
     ⇒ 8:34-8:40ソース3をイコライズして補填。
       既発と比較し補填時間が6秒短く、その部分は初出の音源。
   7. No Quarter
     ⇒ 28:42~の24秒間は 口笛を細かく削除→補填

  Disc 2
   2. Ten Years Gone
     ⇒ 5:12 - 5:25 ソース3で補填されている。
      既発より補填が10秒短く、★★その部分は初出の音源。
   3. The Battle Of Evermore
     ⇒ 6:00 口笛補填
   6. Bron-Y-Aur Stomp
     ⇒ 7:22 口笛補填
   8. Kashmir
     ⇒ 最後は瞬間フェードアウト

  Disc 3
   1. MC
     ⇒ 0:00 - 0:12 既発補填。
       イントロが既発の方が長く、0:10の口笛が削除されてる。
       1:21辺りの2秒間は欠落していたので補填。
   5. Achilles Last Stand
     ⇒ 9:23 - 9:27欠落していたので補填。
       9:27の異音は元から。
   6. Stairway To Heaven
     ⇒ 12:35 - 12:40 ソース3イコライズして補填。
       既発より補填が5秒短く、★★その部分は初出の音源。
   8. Rock And Roll
     ⇒ 4:26から最後まで補填。
       アウトロが2秒程度短かったので、その手前から違和感なく補填。

 ※) 口笛の補填は既発をイコライズして違和感なく補填しています。書いたタイムの前後数秒を補填してます。

 

 1977 North American Tour Dates
 April
  01 Dallas Memorial Auditorium,Dallas,TX,USA
  03 The Myriad,Oklahoma City,OK,USA
  06 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
  07 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
  09 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
  10 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
  12 Metropolitan Center,Bloomington,MN,USA
  13 Civic Center,St. Paul,MN,USA
  15 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
  17 Market Square Arena,Indianapolis,IN,USA
  19 Riverfront Coliseum,Cincinnati,OH,USA
  20 Riverfront Coliseum,Cincinnati,OH,USA
  23 The Omni,Atlanta,GA,USA
  25 Freedom Hall,Louisville,KY,USA
  27 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
  28 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
  30 Silverdome,Pontiac,MI,USA

 May
  18 Birmingham?Jefferson Convention Complex,Birmingham,AL,USA
  19 LSU Assembly Center,Baton Rouge,LA,USA
  21 The Summit,Houston,TX,USA
  22 Tarrant County Convention Center,Fort Worth,TX,USA
  26 Capital Centre,Landover,MD,USA
  28 Capital Centre,Landover,MD,USA
  30 Capital Centre,Landover,MD,USA
  31 Greensboro Coliseum,Greensboro,NC,USA

 June
  03 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
  07 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  08 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  10 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  11 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  13 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  14 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  19 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
  21 The Forum,Inglewood,CA,USA
  22 The Forum,Inglewood,CA,USA
  23 The Forum,Inglewood,CA,USA
  25 The Forum,Inglewood,CA,USA
  26 The Forum,Inglewood,CA,USA
  27 The Forum,Inglewood,CA,USA

 July
  17 Kingdome,Seattle,DC,USA
  20 Arizona State University Activities Center,Tempe,AZ,USA
  23 Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
  24 Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA

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#2020-10-06