西新宿のダイカンプラザ 9F の 某店 にて,商品を 2組購入すると貰えるギフト・アイテムで,丁度,レッド・ツェッペリンの 『Los Angeles 1977』 シリーズの商品リリースがあった週(多分,6月第1週)のギフト・アイテムです.

 1977年4月1日テキサス州はダラスのダラス・メモリアム・オーディトリウム公演を皮切りに,7月24日カリフォルニア州はオークランドのオークランド・アラバマ・カウンティ・コロシアム公演まで,50公演に及ぶレッドツェッペリンの1977年北米ツアーから,ツアー終盤に当たる 6月19日カリフォルニア州はサン・ディエゴのサン・ディエゴ・スポーツ・アリーナ公演を収録したものです.

 本公演は,6月7日~14日までのニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演,6月21日~27日のカリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラム公演の間に挟まれ,カリフォルニア州での初演に当たります.収録したテーパーは,ブートレッグ界では有名な マイク・ミラード(:Mike Millard)で,その 1st ジェネレーションを,JEMS がトランスファーしたものです.

 既発では,Tranturaレーベルから 『Mystery Train (Tarantura TCD-87)』 ,また2010年には,6月21日のザ・フォーラム公演の初日とカップリングした 6枚組 『Sequence Of Events (No Label)』 がリリースされており,後者から,サン・ディエゴ公演を切り出したのが,本ギフト・アイテムとなります.
 
 演奏はグルーブ感も何も無く,絶不調といったところ.
 当日,ロバート・プラントは,ジョン・ポール・ジョーンズの体調が悪い事に言及しますが,ジョン・ボーナムも明らかに食中毒に苦しんでいたし,"The Song Remains The Same" や "The Rover" を聴くと判りますが,常にブレークやテンポでミスを連発しています.故に本公演はメーカー情報にも記載がある通り,レッド・ツェッペリンの1977年北米ツアー中,最低にランクされており,逆に神憑り的な演奏を行った 2日後の6月21日,ザ・フォーラム公演(: 『Listen To This Eddie』 の日)を考えると,2日(:1公演)でこうまで変わるのかと言う程で,この日は悪夢のような公演日です.(笑)

 ただ 20分間続く "No Quarter" では,ジョン・ポール・ジョーンズとジミー・ページがリードし,ジョン・ボーナムは律儀に沿って続き,途中で非常に興味深い即興が演奏されています.またこの日は,アコースティック・セットで "Mystery Train" を演っている事も激レアです.

 メーカー情報では
 『伝説のテーパー、マイク・ミラードによって客席録音されたツェッペリンのライヴ音源は全10公演(1975年3月11日、12日、24日、25日、27日、1977年6月19日、21日、23日、25日、27日)が残されているが、その中から1977年6月19日のサンディエゴ公演を、JEMSが2010年に公開した「MM unmarked 1st gen cassette」より収録した3枚組タイトルです。
 人気の6枚組「Sequence Of Events」のディスク1~3をダイレクトコピーしたもので、Since I've Been Loving You ~ No Quarter 曲間 9:22、Battle Of Evermore ~ Going To California 曲間 5:37、Guitar Solo 12:34、Stairway To Heaven ~ Whole Lotta Love 曲間 11:25 / 12:27で既発同様にカットがありますが、音質は最も優れています。
 古くからのテープ・トレードにより多くのコピーが存在し、今まで多数パッケージ化されて来たあまりにも有名な今回の公演ですが、今回の音源も既発盤同様に Nakamichi550カセットデッキを車椅子に装着し、AKGのアコースティック・マイクでステージ前方でミラードが録音したテープが元になってます。ミラードは録音時に DOLBY-Bタイプのノイズリダクションを ONにして録音をし、OFF再生で高音域がより再生される音を好んだ為、トレード時のテープには、DOLBY-ONにも関わらず、その記載がされる事なくコピーが流通してしまい、1990年代中ごろよりデジタル化され、パッケージされてきた数々のアイテムは、高音域は出ているが、ヒス・ノイズも多いという非常に不自然なものでした。
 今回はミラードのマスターから直接コピーされた、現時点では最もロー・ジェネといえる 1 Genコピーを Nakamichi670カセット・デッキを使用し、さらに外付けの Nakamichi製Dolbyユニットを使用する事によってテープの経年劣化、増幅された高音域のレベルを補正しながら DOLBY-Bを ONで初デジタル化したバージョンが使用されており、会場のサウンドを、非常に耳障りの良い安定した音像で体感できます。(カット部分は、あえて別ソースで補填していません。)全編に生じる不安定なピッチはもちろんジャストに調整してあります。

 本公演に言えることは、とにかくボンゾが絶不調で、いつ止まってもいいくらい全編に亘りグルーヴが全く感じられず(プラントより In My Time Of Dying の後にステージ上で聴衆にジョン・ポール・ジョーンズの体調が思わしくないと伝えられますが・・・)ドラムソロもカットされています。次の公演である 21日のLA初日のアッパーな演奏に比べると、超ダウナーな演奏が延々と繰り広げられています。「Listen To This Eddie」でお馴染みの 21日と比べると、たった2日で、ここまで演奏が違うバンドがあるだろうかと思う程の内容で、ここまでダウナーな演奏で、あの部分はどう演奏されるのだろうと、違った聴き方、楽しみ方ができる公演録音と言えるでしょう。』

San Diego 1977 (Gift CDR)
 
 Live At San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA 19th June 1977

 Disc 1
  1. Intro
  2. The Song Remains The Same
  3. The Rover Intro - Sick Again
  4. Nobody's Fault But Mine
  5. In My Time Of Dying
  6. Since I've Been Loving You
  7. No Quarter
  TOTAL TIME (66:39)

 Disc 2
  1. Ten Years Gone
  2. The Battle Of Evermore
  3. Going To California
  4. Mistery Train
  5. Black Country Woman
  6. Bron-Y-Aur Stomp
  7. White Summer - Black Mountain Side
  8. Kashmir
  TOTAL TIME (52:06)

 Disc 3
  1. Guitar Solo
  2. Achilles Last Stand
  3. Stairway To Heaven
  4. Whole Lotta Love
  5. Rock And Roll 
  TOTAL TIME (43:42)

 The Rover Intro - Sick Again
 
 In My Time Of Dying
 
 No Quarter
 
 Mistery Train
 


[参考]
Sequence Of Events (No Label)
 
Mystery Train (Tarantura TCD-87)
 
Californian Mystery Train (Silver Rarities ‎– SIRA 72/73/74)
 
California Mystery Train (Blimp Label ‎– BL-002/03/04)
 
Mystery Train - Complete Millard Master Edition (Badgeholders ‎– BH-003-1/2/3)
 
San Diego Mystery Train (WENDY WECD-35/36/37)
 
JimmyPy (Akashic Records AKA 10-1/2/3)
 

[関連記事]
Listen To This Eddie (No Label)
 
For Badge Holders Only (No Label)