最近リリースが少し続いている,レッド・ツェッペリンの音源で,1977年4月1日テキサス州はダラスのダラス・メモリアム・オーディトリウム公演を皮切りに,7月24日カリフォルニア州はオークランドのオークランド・アラバマ・カウンティ・コロシアム公演まで50公演に及ぶ北米ツアーから,ツアー終盤に当たる 6月21日カリフォルニア州はイングルウッドのザ・フォーラム(:LAフォーラムとも呼ばれている)公演をオーディエンス収録したもので,タイトルはアナログ時代から有名な 『Listen To This Eddie (No Label)』です.

 ザ・フォーラム公演は,6月21日,22日,23日,25日,26日,27日 と 6公演行われていますが,本作はその初日を収録.

 収録したテーパーは,ブートレッグ界では有名な マイク・ミラード(:Mike Millard)で,そのロー・ジェネレーションを,JEMS(*)がトランスファーした音源を使用して, 2010年に,6月19日のサンディエゴ・スポーツ・アリーナ公演とカップリングした 6枚組 『Sequence Of Events (No Label)』 がリリースされていますが,本 CDは、『Sequence Of Events (No Label)』 の 1~3枚目のサンディエゴ公演を切り離して,4~6枚目(6月21日ザ・フォーラム公演)を単独発売したものです.

(*)JEMS とは 4人のテーパーのグループで,4人の頭文字をとった名称と言われています.

 ちなみに本作も,ダイカンプラザ 9F 某店 の ホーム・ページ で週末リリースの情報が公開された翌日には,既に予約完売

 久し振りに聴く 『Listen To This Eddie
 一時期は,~72年を中心に聴いていたのですが,最近のレッド・ツェッペリンのブート・リリースに伴って,また1975年,1977年等を聴くようになったのですが,今,改めて聴いても,やはり,この日の演奏は凄いですねぇ.

 この日のボンゾは鬼気せまる素晴らしい演奏を繰り広げ,それにジミー他がついて行っている感があります.

 また,この日の音源は,同タイトルで色々なレーベルからリリースされています.
 どこかのレーベルのように,イコライズし過ぎでシャリシャリ,キンキンした音ではなく,音質的にも素晴らしいものです.

 このタイトルの由来は,エドワード・ヴァン・へイレン(:Van Halen) が,ジミー・ペイジのギター・プレイに対して 『賞賛とは程遠い演奏能力』 と述べたことへの当て付けと言われており, 『エディ,これに耳を傾けてみろ』 とのタイトルが示す通り,この日は,凄まじく,且つ素晴らしい演奏を披露しています.

 メーカー情報では
 『ZEP ライブ音源に興味を持たれた方でしたらば、大抵は初来日公演辺りから手を出し、後期のライブを聴きたくなってみたところからのデストロイヤーと言ったところではないでしょうか。
 しかしサウンドボードのデストロイヤーを聴いて「あれっ」っと思ったところ、オーディエンスだからと敬遠していた「LISTEN TO THIS EDDIE」を聴いてみて一発でノックアウトさせられた…そんな方が少なくないのではないでしょうか。しかもこの録音は演奏だけでなく音質がまた素晴らしい。ZEP 1977年最高の瞬間を最高の音質でキャッチしてみせたのが伝説のテーパー、マイク・ミラード。今や彼の名前と「LISTEN TO THIS EDDIE」は同義語だと言っても過言ではありません。しかも彼は1990年に亡くなっており、生前の彼がマスターからのコピーをトレーダー間に流すことがほとんどなかったことが判明し、彼と彼が残した音源はクオリティの高さと相まって世界中のファンの間で神格化されました。

 しかし彼が残した音源の中でもダントツの人気を誇っているのが「LISTEN TO THIS EDDIE」音源でしょう。エディの名の下に LP から CD まで、数え切れないほどのアイテムがリリースされて来たものです。ことCD時代に入ってからというもの、ミラードの存在がクローズアップされたことから、エディ音源のジェネレーションや鮮度の違いを争うまでに行き着きました。

 そんな中でも2010年に JEMS が公開したバージョンはミラードが望んでいた状態にもっとも近く、それでいてナチュラルな状態が世界中のファンから高い評価を得ています。当店もこの音源を元にこれまたミラードが録音した 6月19日のサンディエゴ公演とカップリングした「SEQUENCE OF EVENTS」をリリースしたところが Sold Out を記録して根強いエディ人気を実感させられました。

 ところで、その後も「エディが聴きたい」、あるいは「エディ音源だけを再発してもらえないだろうか」という声が後を絶ちません。こう言ってはなんですが、いくら同じミラード音源でもボンゾが絶不調なサンディエゴはちょっと…笑 やはり77年アメリカ・ツアー史上極め付けの名演こそ、プレスCDで手元に置いておきたい…そんな想いに応え、遂にエディこと6月21日LAフォーラム、ミラード音源のベスト・バージョンが遂に再登場です!

 ミラードが遺してくれたこの日の音源ですが、実際のライブの場において鳴り響いていたであろう、1977ツアーのサウンドをリアルかつオンな音像で捉えてくれたと言う点が何よりも別格な存在かと思われます。いまや豊富に存在する同ツアーからのミキシング卓経由のサウンドボードからはどうしても伝わり辛いヘヴィなライブ・サウンド。中でもジョンジーのアレンビック8弦ベースがバチバチと鳴るのが 77年ツアー。

 そして何と言ってもボンゾがあまりに激しいオープニング。77年の「The Song Remains The Same 」ライブ・バージョンでここまで激しい演奏はありません。6月のLA公演、他の日においてもこの日の域には達していません。コーク・パワーが成せる技であることは否めませんが、やはりこの演奏こそが77年ツアー最高の場面。この日は他にもハイパー・ボンゾ炸裂な演奏が続出しますが、それにしてもこのオープニングはあまりにスペシャルな場面だったとしか言いようがありません。

 ライブ後半ではツアー開始当初はレパートリーになかった「Heartbreaker」が登場。これがまた実にヘヴィな演奏で、ここでも77年ツアーならではのヘヴィネスがミラードの名人技によってしっかりキャッチされています。つまり、JEMSによって公開されたエディ音源がミラードの目指した音質を忠実に捉えていたのと同様に、彼は ZEP が 1977年のライブで目指していたサウンドを忠実に封じ込めてくれた…これが名演かつ名音源たるエディだったのです。ZEPファンはもちろん、全てのロックファンに捧げたい最高のライブ・レコーディングを限定のプレスCDとお手軽プライスでお楽しみください!』

 そう言えば過去にどこかのレーベルが 「マイクミラードから直接譲り受けたマスターから作った」 とか嘘のインフォを記載して,2ch で叩かれていた事がありましたね.(笑)

Listen To This Eddie (No Label)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 21st June 1977
 Mike Millard Unmarked 1st Gen Cassettes Transfer

 Disc 1
  1. Intro
  2. The Song Remains The Same
  3. Sick Again
  4. Nobody's Fault But Mine
  5. Over The Hills And Far Away
  6. Since I've Been Loving You
  7. No Quarter
  TOTAL TIME (70:12)

 Disc 2
  1. Ten Years Gone
  2. The Battle Of Evermore
  3. Going To California
  4. Black Country Woman
  5. Bron-Y-Aur Stomp
  6. White Summer - Black Mountain Side
  7. Kashmir
  TOTAL TIME (52:54)

 Disc 3
  1. Out On The Tiles - Moby Dick
  2. Heartbreaker
  3. Guitar Solo
  4. Achilles Last Stand
  5. Stairway To Heaven
  6. Whole Lotta Love
  7. Rock And Roll
  TOTAL TIME (75:10)

 The Song Remains The Same
 
 Sick Again
 
 Nobody's Fault But Mine
 

 Achilles Last Stand
 

 

 本商品の初回ナンバー入りステッカー付きに限って,"Ten Years Gone" のカット部分を同日別ソースで補填したテイクを収録したボーナス・アイテム 『Ten Years Gone:2 Sources Mix (Special Bonus CDR)』 が付属しています.

 メーカー情報では
 『本編CD は「Unmarked 1st Gen Cassettes Transfer」のコンセプトに従って、ミラードのマスター通り、テープチェンジのカットポイント等は全て、そのままの状態で収録していますが、このボーナスディスクには、Ten Years Gone の曲中カットを同日別ソースで補填したヴァージョンを収録しています。
 カットポイントは曲中間にあり、タイムにして 5:04~ 5:24 の約20秒間。マスターは JEMS が近年、新たに発表した「2 Source Mix」から収録しています。
 この「Source 2」はジェネが不明で、音質もミラード録音テープよりは遥かに落ち、音像はぼやけますが、JEMS がドラムサウンドに焦点を絞った上手いミックスで繋げてあり、それ程違和感なく聴き切ることができます。』

Ten Years Gone: 2 Sources Mix (Special Bonus CDR)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 21st June 1977

  1. Ten Years Gone

 Ten Years Gone: 2 Sources Mix
 

[参考]
 Sequence Of Events (No Label)
 

 Listen To This Eddie (Scorpio LZ-210677)
 
 Listen To This Eddie (Bombadil)
 
 Listen To This Eddie Master (Silver Rarities)
 
 Now heare this Edward
 
 Out On The Tiles (Tarantura T19CD-1-3 RE)
 
 Listen To This, Eddie Definitive Edition (Jelly Roll JR 24/25/26)
 
 Listen To This, Eddie (Empress Valley EVSD 146/147/148)
 
 Listen To This, Eddie (Empress Valley EVSD 260/261/262)
 
 Listen To This, Eddie (Empress Valley EVSD 465/466/467)
 
 Listen To This Eddie difinitive edition (Wendy WECD-06/07/08)
 
 Listen To This Eddie difinitive edition (Wendy WECD-06/07/08)