最近,レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の1977年6月のLAフォーラム公演のオーディエンス録音を収録した 『 Listen To This, Eddie (No Label) 』 や 『 For Badge Holders Only(LZSC-623) 』、『 L.A. Forum 1977 3rd Night : 3 Source Mix (No Label) 』がリリースされましたが,偶々 LIGHTHOUSE のトップ・ページに 2017年にリリースされた 『 L.A. Forum 1977 2nd Night : 4 Source Mix (No Label) 』 に関して,何時もの
 「 11/28 ★レッド・ツェッペリン「L.A. FORUM 1977 2ND NIGHT: 4 SOURCE MIX」のナンバー入りシール・ステッカー付きは完売致しました。お問合せ多数の為、急遽20セット(No.181~200)を用意させて頂きました。ボーナス・タイトル「L.A. FORUM 1977」をお付け致します。 」 とアップされ,私的に所有していなかったので購入.

 タイトル 「 2nd Night 」 とあるように,LAフォーラム 6公演の 2公演目に当たる 6月22日のオーディエンス録音で,あの Weedwacker氏が現存する 4種類のオーディエンス録音をミックスし, 2012年にネットにアップロードしたものが元ネタになっているようです.
 2017年にリリースされた 『 Fort Worth 1973 (No Label) 』 も,Weedwacker氏がアップした音源を元ネタにしています.

 複数ソースのミックスの関係で,曲の途中でも音質が変化する点,および 元々オーディエンス録音の音質の問題もあって,コアなファン以外は,正直 聴くに堪えないかも知れません.
 ただ初日同様に演奏は素晴らしいと思います.

 メーカー情報では
 『世界中のZEPマニアが認めるであろう、1977年アメリカ・ツアーの頂点であるLAフォーラム6公演。
 これらの素晴らしいステージは伝説のテーパー、マイク・ミラードによって録音されたことによって、広く認知されることとなりました。LPの時代にはアイテムの数が限られていたこともあり、21日のエディと23日のバッジホルダーズばかりに注目が集まっていた感がありました。しかし現在は全公演の音源とアイテムが存在し、やはり77年ツアーにおける別格の時期であったことを証明してくれています。
 しかし、そんな名演が量産された77年LA公演の中において仇花的な存在となっているのが6月22日。何故ならこの日はミラード音源が存在せず、そもそも彼はコンサートにすら行けてなかったのだと推測されます。エディとバッジホルダーズに挟まれたショーでありながら、これは何とも意外な状況かと。またバッジホルダーズLPはミラードとは別の人物によって録音された音源であるものの、これまた素晴らしいクオリティを誇るオーディエンス録音が使われていました。
 
 その点22日の前半を占める「recorder 1」のオーディエンス録音。これを一言で表すのならば…何とも古めかしい音質。おまけにモノラル音質と来た。音像が遠めな上、「Nobody's Fault But Mine」までは高周波ノイズのような音まで入ってしまい、それはまるで「受信の悪いAMラジオ」を聴いているかのよう。何しろ他のLA公演があのような高音質揃いですし、同じようにミラード音源の存在しない6月26日に関してもクオリティの劣るオーディエンス録音に頼りざるを得ない状況ですが、それと比べても今回リリースされる22日の音は全体的に粗いのが本音。
 とはいっても前半部分からして演奏が激アツなのがさすがは77年のLAフォーラム。前日はオープニングおけるボンゾのイキまくりプレイが伝説と化しましたが、この日は「In My Time Of Dying」でボンゾがイキまくりドラミングを炸裂。しかもそれだけではない。煽りまくるボンゾに応えて他の三人も大熱演。はっきり言って、77年LA公演中における最高の「In My~」だと断言いたしましょう。エンディングはプラントが引っぱって昇天エンディング!この曲の途中では会場の出音が下がってしまうという珍しいハプニングが(会場は「どうした?的な反応を見せます」)起きてしまいますし、「No Quarter」はジョンジーのクラシカル・ピアノが冴えつつも30分に到達した長尺バージョン。

 6月22日は都合四種類のモノラル・オーディエンス録音が存在し、それらを組み合わせたアイテムも既に存在しますが、今回は2012年に「Weedwacker」がアップしたバージョンを元に作製。
 そしてアコースティック・セットからはもっとも聴きやすい音質の「recorder 3」へと切り替わります。それでもまだミラード録音のようなレベルのクオリティには及ばないのですが、この日の他のオーディエンス録音と比べれば一気に聴きやすい状態へと向上。おまけにアコースティックな演奏パートからですので、なおさら違いは歴然。
 まだまだクリアネスを欠いたモノラル録音ではあるものの、音像が一気に近くなってくれるのが大きなポイントでしょう。演奏の方も「Bron-Y-Aur Stomp」においてリズム隊だけのパートが長いといったLA最終日を彷彿とさせる展開が早くも登場します。
 この日は後半戦の展開がまた実に面白く、思わずこの位置でやるか?とツッコミを入れたくなる「Over The Hills And Far Away」。しかも演奏はここでも激アツ。特にペイジが後半で聴かせるプレイはいつも以上に豊かなフレーズを聴かせてくれ、これがなかなかの名演でしょう。彼の独壇場である「Guitar Solo」もまたいつもと違うシンセ寄りな「ミヨ~ン」というフレーズが単調ながらも面白く、さらには会場への出音トラブルがまたしても再発というハプニング。
 挙句の果てには「Achilles Last Stand」が3分を過ぎたところでペイジのギターが完全に消えてしまうトラブルまで起きてしまうのですが、だからこそ演奏のハイパーなボルテージが強烈。まるでバンド全体がPAの不調に対する怒りを演奏にぶつけたかのよう。特に6分半辺りでのペイジとボンゾのキレまくりプレイは鳥肌が立つほど。これこそLAクオリティと呼ぶべき演奏がここにある。
 ショーの終盤も相変わらずハイパーな演奏続きで、「Stairway To Heaven」はクライマックスへの持っていき方が絶妙。ジョンジーのエレピがいい隠し味となっている点がポイント。前日の同曲も名演でしたが、この日がまた相当に名演。ショーの後半はトラブルに対して奮起した部分もあるのでしょうが、プラントもペイジも彼らの77年モードがいい形で炸裂しているのが顕著に現れています。

 そして今回の限定プレスCDリリースに際してベースとなった「Weedwacker」バージョンですが、全体的に荒くれクオリティのオーディエンス録音をできるだけ聴きやすくしてみせたという点において、疑いなしにベストと呼べるもの。
 とはいっても、それ故のイコライズに対する粗が散見されるのも事実であり、今回のリリースに際してはその点を全体的に緩和し、元のバージョンと比べて感触の良い仕上がりへと生まれ変わらせています。
 また複数のソースを使ったことで生じてしまったピッチの変化を徹底してアジャスト。その結果、四枚のディスクに膨らむボリュームでの収録となっています。そしてもう一つの問題でもあったソースの変化による音量ムラまでも同様にアジャストして聴きやすくしています。
 このことからも解ってもらえるかと思いますが、77年LAフォーラム前半における最長のショーを、今までで一番聴きやすい状態へと仕上げてみせたのが今回のリリースなのです。それに何と言っても演奏が激アツ!』

L.A. Forum 1977 2nd Night : 4 Source Mix (No Label)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 22nd June 1977

  Disc 1
   1. Intro
   2. The Song Remains The Same
   3. Sick Again
   4. Nobody's Fault But Mine
   5. In My Time Of Dying
   6. Since I've Been Loving You
   TOTAL TIME (45:13)

  Disc 2
   1. MC
   2. No Quarter
   3. Ten Years Gone
   TOTAL TIME (46:34)

  Disc 3
   1. MC
   2. The Battle Of Evermore
   3. Going To California
   4. Black Country Woman
   5. Bron-Y-Aur Stomp
   6. White Summer - Black Mountain Side
   7. Kashmir
   TOTAL TIME (44:08)

  Disc 4
   1. MC
   2. Over The Top
   3. Over The Hills And Far Away
   4. Guitar Solo
   5. Achilles Last Stand
   6. Stairway To Heaven
   7. Whole Lotta Love
   8. Rock And Roll
   TOTAL TIME (74:41)

 In My Time Of Dying
 
 No Quarter
 
 Kashmir
 
 Over The Hills And Far Away
 

 本商品のの初回ナンバー入りステッカー付きに限って,ボーナス・アイテムとして 1977 LAフォーラム公演より 2日目(:22日),3日目(:23日),5日目(:26日)のそれぞれの 8ミリによるオーディエス・ショット映像を27分に渡って収録した 『 L.A. Forum 1977 (Special Bonus DVDR) 』 が付属しています.
 因みにこの映像は過去にギフト・アイテム(『 L.A. Forum 1977 (Gift DVDR) 』)として配布されていたもので,収録されている映像もオフィシャル・サイト等にもあり,目新しいものはありませんが,音と一緒に映像が楽しめるのは有難いかも.

 メーカー情報では
 『1977年6月のLAフォーラム6連続公演より、観客席から8ミリフィルム映像で撮影されたLA2日目(22日)、3日目(23日)、5日目(26日)のライヴ映像を収録。
 それぞれが7分から10分程度の映像で、しかも細切れな内容であり、あくまでも資料性重視の内容ではありますが、どれも当時のオーディエンスショット映像としては、文句なく素晴らしく、加えてシンクロさせてある音も大変良質なものであり、どのレベルのファンでも楽しめる高品質な一枚に仕上がっています。
 全てネットで閲覧可能な映像ですが、一枚に3公演がまとめて収録された本盤は、今週、ツェッペリンの新作をご購入されるお客様にとっては、便利な一枚と言えるでしょう。

 1977年6月22日のLAフォーラム2日目
 高画質8ミリフィルム映像で、細切れのショットながら7分収録。
 音声は別マスターをシンクロさせてあります。アングルはステージ向かって右サイドからのショット。
 暗めの映像で鮮明さには欠けますが、映像の色合いははっきりしており、ディテイルまでは掴めないながらも、画素がしっかりしているのでメンバーの動きもスムーズに見れ、演奏のカタルシスは存分に味わえます。音声は、ミラード音源程ではないにせよ、十分に良質なオーディオテイクをシンクロさせているので、ストレスなく見入ることが出来ます。細切れの不完全収録ですが、意外にワンショットずつの長さが長めに捉えられているので、良好ダイジェストとして、最初から最後まで楽しめます。

 1977年6月23日のLAフォーラム3日目
 高画質8ミリフィルム映像で、細切れのショットながら10分収録。
 音声はCD音声をシンクロさせてあります。この時代のフィルム映像としては極上で、アングルもフォーカスも非常に良好、画質の劣化もありません。必見は後半ステージ上に登場するキース・ムーンで、Rock And Rollでティンパニーやタンバリンを叩きまくるキースを綺麗な画像で観ることが出来ます。

 1977年6月26日のLAフォーラム5日目
 ステージ向かってやや左からの良質なオーディエンス・ショット映像で収録。
 ズームアップを駆使した見応え満点の映像。
 ギターソロはお馴染みのアクションのディテイルをクリアーなアップ映像で楽しめます。執念すら感じさせる、音と映像のシンクロ技術も凄いものがあります。Achilles Last Standの中間部なども凄い迫力で今更ながら見入ってしまいます。Stairway To Heavenはエンディング・パートを収録。最後の最後で向かって右サイドからの映像に切り替わります。
 5月22日にミック・ラルフスをゲストに迎えて演奏されたIt'll Be Meをこの日は約一カ月ぶりに演奏しており、この曲のテイクが部分的ながらも映像で残っているのはありがたいことです。メインの正面向かって左側からのと、右サイドからの良質映像、そして静止画を挿入しながら素晴らしい映像に仕上げています。最新beatleg誌レビューでも「この日は2種類の映像が出回っているが、それをミックスして、「It'll Be Me」では静止画まで挿入し、なかなか素晴らしい出来に仕上がっている。」と高い評価を受けています。』

L.A. Forum 1977 (Special Bonus DVDR)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 22nd, 23rd & 26th June 1977
 COLOUR NTSC Approx.27min.
 

  [22nd June 1977]
   The Song Remains The Same
     - Sick Again
     - Over The Hills And Far Away
     - Achilles Last Stand
   TOTAL TIME (7:23)

  [23rd June 1977]
   Trampled Underfoot
     - Out On The Tiles
     - Drum Solo
     - Guitar Solo
     - Achilles Last Stand
     - Stairway To Heaven
     - Keith Moon Introduction
     - Rock And Roll (with Keith Moon)
   TOTAL TIME (9:37)

  [26th June 1977]
   Guitar Solo
     - Achilles Last Stand
     - Stairway To Heaven
     - It'll Be Me
   TOTAL TIME (10:06)

 ※) 収録されている映像は過去記事 『 L.A. Forum 1977 (Gift CDR) 』 を参照してください.

[参考]
 

 1977 North American Tour Dates
  April
   01 Dallas Memorial Auditorium,Dallas,TX,USA
   03 The Myriad,Oklahoma City,OK,USA
   06 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
   07 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
   09 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
   10 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
   12 Metropolitan Center,Bloomington,MN,USA
   13 Civic Center,St. Paul,MN,USA
   15 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
   17 Market Square Arena,Indianapolis,IN,USA
   19 Riverfront Coliseum,Cincinnati,OH,USA
   20 Riverfront Coliseum,Cincinnati,OH,USA
   23 The Omni,Atlanta,GA,USA
   25 Freedom Hall,Louisville,KY,USA
   27 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
   28 Richfield Coliseum,Richfield,OH,USA
   30 Silverdome,Pontiac,MI,USA

  May
   18 Birmingham?Jefferson Convention Complex,Birmingham,AL,USA
   19 LSU Assembly Center,Baton Rouge,LA,USA
   21 The Summit,Houston,TX,USA
   22 Tarrant County Convention Center,Fort Worth,TX,USA
   26 Capital Centre,Landover,MD,USA
   28 Capital Centre,Landover,MD,USA
   30 Capital Centre,Landover,MD,USA
   31 Greensboro Coliseum,Greensboro,NC,USA

  June
   03 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
   07 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
   08 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
   10 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
   11 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
   13 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
   14 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
   19 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
   21 The Forum,Inglewood,CA,USA
   22 The Forum,Inglewood,CA,USA
   23 The Forum,Inglewood,CA,USA
   25 The Forum,Inglewood,CA,USA
   26 The Forum,Inglewood,CA,USA
   27 The Forum,Inglewood,CA,USA

  July
   17 Kingdome,Seattle,DC,USA
   20 Arizona State University Activities Center,Tempe,AZ,USA
   23 Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA
   24 Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA

[関連記事]
Destroyer : First Gen Reels (Gift CDR)
 
Listen To This, Eddie (No Label)
 
Listen To This Erik:GaryB Master Cassettes (No Label)
 
Listen To This Eddie Remaster "Beauty And The Beast" (Gift CDR)
 
L.A. Forum 1977 (Gift CDR)
 
L.A. Forum 1977 The Last (No Label)
 
L.A. Forum 1977 The First (No Label)
 
Los Angeles 1977 1st Night (No Label)
 
Listen To This Eddie (No Label)
 
Los Angeles 1977 3rd Night (No Label)
 
For Badge Holders Only (No Label)
 
Los Angeles 1977 4th Night (No Label)
 
Los Angeles 1977 Final Night (No Label)
 
San Diego 1977 (Gift CDR)
 



#2019-11-28