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デルカダールの丘・導きの教会


カミュ:……きろ……主人公
……おい 起きろよ 主人公!

カミュ主
カミュ:よおっ! ようやく お目覚めか。
ここは デルカダールの はずれにある教会だ。
お前 あれからずっと 気を失ってたんだぜ。
勇者の奇跡ってヤツを信じて
崖から飛び降りたが……
どうやら その賭けには 勝ったらしい。
ったく 何が起きたか わからねえが
気づいた時には 無傷で 崖下の森の中さ。
……たいしたもんだな 勇者ってのは。
さて これで お前もオレも
仲良く おたずね者ってわけだ。
のんびり 休んでるわけにもいかないが……
まずは オレたちを助けてくれたシスターに
礼を言っておくとするか。
 



シスター:あら 旅の方……
お連れの方の お身体は よろしいのかしら?

カミュ:ああ もうバッチリさ。
アンタのおかげで 助かったぜ。

シスター:よかった それは何よりです。
……ですが お気をつけて。
先ほど 不穏な話を 耳にしました。
なんでも 凶悪な囚人たちが 牢を脱走し
この辺りを うろついているそうです。
いったい どんな おそろしい人物なのか……。

カミュ:えと そいつは 大変だな。
それで その……
町の様子は どうなっているんだ?

シスター:町は なんとも ものものしい雰囲気です。
逃走中の ふたりの囚人を追って
兵士の方々が 懸命に探されています。
それに あの大英雄 グレイグ将軍までもが
囚人が来た イシという村への道を 封鎖しに
自ら 南の渓谷地帯へ 出陣されたとか。
……あら ごめんなさい。
不安にさせてしまったわね。
大丈夫 きっとすぐに 悪人は捕まりますよ。
それまでは この教会を 宿と思って
お好きに 使ってくださいな。

カミュ:ああ そうだな……。
すまないが すこし世話になるぜ。

カミュ:主人公 外の風にでも あたりながら
これからのこと すこし話さないか?
 



カミュ:イシの村……聞いたこともないが
あの渓谷地帯に 村があるとは おどろいたな。
お前は そこの出身なのか……。
村のこと 気になるだろうが 早まるなよ。
今 来た道を戻ったところで
グレイグの野郎に 捕まるだけだ。
ヤツに見つからず イシの村に行くには
別の裏道を使うしかない……。
オレなら その道を知っている。
なんだったら 案内してやってもイイぜ。
だが 先に オレの用事を済まさせてくれ。
デルカダールの城下町に 忘れ物があってな。
そいつを取り戻しておきたいんだ。
牢から 連れだしてやったんだ。
それくらいの頼み 聞いてくれても いいだろ?

カミュ:よし 決まりだ!
……けど このままじゃ チョイと目立つな。
待ってろ 適当なもん 探してきてやる。

カミュ:ほら こいつを着て カオを隠しな。
兵士どもが待ち受ける城下町に
そのままのカッコじゃ 戻れないだろ?


カミュ:へっ おたずね者らしくなって
ハクがついたじゃねえか。
それじゃ 北に向かって 町に戻るぞ。

カミュ:どうやら 預言によると
オレは お前を助ける運命にあるらしい。
改めて よろしく頼むぜ! 勇者さま!

カミュが 仲間に加わった!

 


 

デルカダール城下町・下層

 


カミュ:上の城下町とは 違う雰囲気で おどろいたろ?
ならず者たちが暮らす 掃きだめ……
ここもまた デルカダールの ひとつのカオさ。
……1年前 オレは 相棒のデクと協力し
古代から デルカダール王国に 伝わる秘宝
レッドオーブを盗みだした。
まぁ 下手を打って 捕まりはしたが
あらかじめ オーブは 後から回収できるよう
安全な場所に 隠しておいたのさ。
まっすぐ進んだ先に 城下町のゴミを集めた
でっかい ゴミ捨て場がある。
その奥を掘り返して オーブを埋めたんだ。
ヤツら 自分たちが出した ゴミの中に
自分たちの お宝が 隠されてるなんて
夢にも 思ってないだろうぜ。
さぁ さっさと回収しに行こう。
ゴミ捨て場は この奥だ。
 


 

デルカダール城下町・下層


カミュ:着いたぜ ここだ。
すぐに オーブを回収するから お前は
ジャマが入らないよう 見張っててくれ。

カミュ:間違いない……。
たしか……この辺りに……。
………………………………………。
…………無い。

カミュ:バカな! なんで無いんだ!?
この場所を 知っているのは
オレと あとは アイツくらいしか……。
まさか……デクの野郎……
オーブを持ち逃げしやがったのか!?
くそっ……デクの野郎!
見つけだして しめあげてやる!
お前にも アイツを探すの 手伝ってもらうぜ。
デクの足どりを追うんだ!
この先に オレたちが 昔ねぐらにしていた
下宿がある。2階建ての建物だから
すぐに わかるはずだ。まずは そこへ行くぞ。
 



カミュ:なつかしいな まったく 変わってないぜ。
ここは オレとデクが 盗賊だったっころ
ずいぶんと 世話になっていた 下宿なんだ。

カミュ:おい 女将っ! 女将は いないか?
オレだっ カミュだ! 聞きたいことがある!

カミュ:女将は 留守か……。
よわったな。あの人なら
デクの居場所が わかると思ったんだが。

カミュ:まあ あせったところで 仕方がないか。
まずは 女将を探しだして
デクの居場所を 聞きだろう。
主人公は 町の東側にある
火の見やぐらから 女将を探してくれ。
女将は見れば すぐに わかるぜ。
この辺じゃ ただ ひとりの赤髪だからな!
オレは 別の場所を探すとするぜ。
 


 

デルカダール城下町・下層・火の見やぐら


カミュ:……まったく 女将は どこに行ったんだ。
お前の方は どうだった?

カミュ:おお! ふくよかな 赤髪のおばちゃんが
下宿の方に向かったんだな。なら 話は早い。
さっそく 女将に 会いに行くぞ。
 



カミュ:よお 女将。ひさしぶりだな。

女将:いらっしゃいましー。
今日は お泊まりかし……
……あ あんた まさか カミュちゃんかい!?
城の連中に 捕まってたんじゃないのかい!?
ひょっとして 城下町を 騒がせてる
脱獄囚ってのは……
……どうやら ワケありみたいだね。
やれやれ 相変わらず 危なっかしい子だよ。

カミュ:そう言うなよ。
アンタに 迷惑は かけないさ。
……デクの野郎を 探してるんだ。
どこにいるか 知らないか?

女将:おやまぁ なつかしい名前だこと。
けど 最近この辺りじゃ 見かけないね。
なんでも 城下町の お城の近くで
店を始めて ずいぶんと忙しくしてるらしいよ。
はぶりが良くて 結構なことさ。

カミュ:おいおい 店を 始めるったって
アイツ そんな金 持ってなかっただろ……。
しかも 城の近くといえば 一等地じゃねぇか。
いや 待てよ……。
まさか オーブを……?

女将:おっと 他人の事情には 首を突っ込まないのが
この町のルールだ。これ以上 知りたければ
自分で 聞いてみるんだね。

カミュ:……そうだな。礼を言うぜ 女将。
行こうぜ 主人公。
 



カミュ:デクが 城下町で店を やってるだと?
あの野郎 オレとオーブを売りやがったんだ!
しめあげて オーブの行方を はかせてやる!

カミュ:城下町は あの門を越えた先だ。
ジャマな門番には 金を握らせるか……。
だが 旅立ち前に 余計な出費は避けたいな。
そういえば あの門番 イヌに弱いんだっけか。
なら 誰かにイヌを借りて 突破しようぜ。
目指すは 城下町……城の近くの デクの店だ!

冒険ガイド デルカダール城下町にあるデクの店に行こう。
 



門番:止まれ! ここから先は
デルガダール王国に民が住まう町!
怪しい者を 通すわけにはいかん!

ドラコ:ワオンッ!

門番:ひ ひょえぇ~!!
カンベンしてくれぇ~!!
イヌだけは! イヌだけは~~っ!

カミュ:おい 主人公 やったな!
今のうちだ! 城下町の 城の近くにある
デクの店へ行こうぜ。

 

 

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