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デルカダール神殿


カミュ:おいおい。どういうことだ これは……。

カミュ:兵士が倒れている……。
いったい 誰が こんなことを……。
うん……?



イビルビースト:ケケケ。こいつは 楽な仕事だぜ。
このオーブを あの方に渡すだけで
ほうびは思いのままって話だからな。

カミュ:おい! なんの話をしてるんだ!?
そのオーブは オレが いただくぜ!

イビルビースト:ケケケ。なんだ お前ら?
まあいい。ここに来た不運を 呪うんだな!

カミュ:ちっ 手こずらせやがって。
しかし なんだって 魔物が
オーブを 狙ってやがるんだあ?

カミュ:まあ いいか。
やっと手に入った。長かったぜ……。
あきらめかけていた レッドオーブが
今は こうして オレの手の中にある……。
主人公。オレは 確信したぜ。
お前と 一緒にいれば
いつか オレの願いは果たされるとは……。
おっと 願いは何かって質問は なしだぜ。
これは オレの問題だからな。
さて やることも 全部 終わったし
お前のじいさんが言ってた
東にあるっていう 旅立ちのほこらに向かうか。
 



グレイグ:見つけたぞ。悪魔の子め……。
グレイグ DQ11
カミュ:くそっ! ここまで追って来るとはな!
おい! 逃げるぞ 主人公!!

グレイグ:今だ! 悪魔の子を捕らえろ!!

カミュ:主人公!! つかまれ!!


カミュ:主人公!! 石だ!!
じいさんから もらった石を出せ!!


グレイグ:逃がすもんかぁっ!!
災いを呼ぶ 悪魔の子め!!

カミュ:走るぞ!! 主人公!!

グレイグ:主人公……。逃がしはせぬ。
地の果てまで追いかけてやるからな……。
 


 

ホムスビ山地・荒野のほこら


カミュ:ふぅ。なんとか 助かったみたいだな。

カミュ:しかし……ここは どこだ?
見渡す限り なんにもねえぞ……。
 


 

ホムラの里

 


カミュ:やれやれ……やっと 人のいる場所に着いたぜ。
追っ手の姿は 見えないようだが
これから どうしたもんかな……。

店員:おやおや お兄さんたちは 見たところ
旅の方のようですね!
いやあ いい時に いらっしゃいました!
わたくし つい先日 里の奥のほうで
蒸し風呂屋を 開店したばかりでして……
今でしたら 先着100名まで
無料で ご入浴いただけます!
この機会 ご利用されないと損ですよ~!

カミュ:おい……悪いけど オレたちは
風呂なんか 入ってるヒマはないんだ。
客引きだったら 他をあたりな。

店員:だめですよぉ~ お客さん。
どんな時でも お風呂は ちゃんと入らないと
不審者に 思われちゃいますよ。

カミュ:たしかに ちょっと……におうかもな。
風呂なんて この先もあるか わからねえし
入れるうちに 入っておくか……?
なあ 主人公。せっかくのチャンスだから
今のうちに 汗を流していこうぜ。
オレは 先に行ってるからな。

店員:はい! 1名さま ご案内~!
さあさあ こちらでございます。
あっ 足元 気を付けてくださいねっ!
 



ベロニカ:いっ……たぁ~い!!
ちょっと レディには 優しくしなさいよ!
乱暴な男は モテないわよ!?

男性店員:あーもう ピーピーうるせえな!
わりぃけど 今は 忙しいんだ。
ガキの相手をしてるヒマは ないんだよ。

ベロニカ:何よ! マスターと話すくらい いいでしょ!?
マスターなら はぐれちゃった妹のこと
知ってるかもしれないんだってば!

男性店員:ここは ガキの来る場所じゃねえんだ。
迷子の相談なら 里の入り口に詰め所があるから
そこで 話を聞いてみな。

ベロニカ:ふん わかったわよ!
マスターなら 話が通じると思ったけど
こんな石頭がいたんじゃ どうしようもないわ。

ベロニカ:あれ? アンタは……?
ねえ 名前を聞いても いいかしら?

ベロニカ:ふぅん 主人公というの。
……なるほどね。
アンタとは もう少し お話ししたいけど
今は いなくなった妹のほうが 心配。
里の中を 探してからにするわ。

ベロニカ:……まさか こんな所でアンタに会えるなんて。
運命って わからないものね。

冒険ガイド ホムラの里にある蒸し風呂に行こう。
 


 

ホムラの里・蒸し風呂


店員:おお 里の入り口でお会いした方ですね!
お連れさまなら つい先ほど
蒸し風呂へ ご案内したところです。
ここで お着換えをして
蒸し風呂を ご利用されますか?

店員:おお! それでは
少々 お待ちください……。

主人公は
蒸し風呂に入るための 服に着替えた!


店員:蒸し風呂は 奥へ進んだ先に
入り口が ございます。
ごゆっくり おくつろぎください。
 



カミュ:よう 遅かったな 主人公。
ここの蒸し風呂は なかなかいいぞ。
客は オレたちしか いないらしい。
せっかく 貸し切り状態なんだから
ここで ひと息ついていこうぜ。


カミュ:しかし オレたち これからどうするか……。
追っ手がここに来るのも 時間の問題かもな。
……ところで お前 少しは
この里を 見てまわったんだろ?
何か 気が付いたことでも あったか?

カミュ:なんだよ そのカオ……。
さては 何か オレに隠してるな?
いいから 教えろよ。
妹を探している 女の子を見たって?
あぁ その子なら オレも見たぜ。
酒場で聞き込みなんて マセてるよな。
妹……妹か……。
まったく デキの悪い妹を持つと
兄ちゃんや姉ちゃんは 苦労するよな……。

女の子:ねえ……。

カミュ:……おい 何か しゃべったか?

女の子:ねえ どこなの……?

カミュ:おい。コイツは もしかして……。
ゆう れ……

女の子:どこなの……。
どこに いっちゃったのよう……。

カミュ:……なんだ おどろかせやがって。
お前 こんな所で 何やってんだ?


女の子:あたし……やどやで まってたのに……。
おふろにいくって でかけたまま
もう ずっと かえってこないの……。
どこにいっちゃったの……ひどいよ……。
ひっく ひっく……。

カミュ:はあ……迷子ってヤツか。
……なあ 主人公。
酒場の前にいた女の子が 探していた妹って
もしかして この子なんじゃないか?
さぞ 心細かっただろう。
かわいそうに……。
オレたちで なんとかしてやろうぜ。

カミュ:なあ チビちゃん。
お前の名前は なんていうんだ?

ルコ:ひっく ひっく……。
あ あたし……ルコっていうの……。

カミュ:よし ルコ。
お前の家族に 会わせてやるから
オレたちに ついてきな。

ルコ:ホ……ホント? ありがとう……。
 



カミュ:……おっ いたいた。
相変わらず 大人相手にガミガミやってるぜ。

ベロニカ:まったく てんで 話にならないわ。
この里の連中 どいつもこいつも
石頭ばっかりなんだから……。

ベロニカ:あら アンタは さっきの……。

カミュ:よう チビちゃん。
オレたち お前が捜してる妹を
見つけてきてやったぜ。
ほら お前の姉さんだろ?
そんな所にいないで 出てきな。

ルコ:あ……あの あたし……。

ベロニカ:……誰よ その子。
あたし そんな子 知らないけど?

カミュ:なに?

ルコ:あたし……ひとりっこだよ。
いなくなっちゃったのは
あたしの パパだよ。

ベロニカ:もう……なんなの アンタ。
人の話も ロクに聞けないなんて
とんだ ひよっこちゃんね。

カミュ:なんだと このチビ。
お前の方が ガキじゃ……

ベロニカ:とにかく その女の子も 迷子みたいだし
このままじゃ ラチが明かないわ。
ねえ 主人公って言ったわよね。
悪いけど あたしを 酒場のマスターの所まで
連れていってくれない?

ベロニカ:ありがとう。
あたしひとりじゃ 酒場に入れないけど
アンタたちがいれば なんとかなるはずよ。
あたしは ベロニカっていうの。
この子と一緒に ついていくから
あとは よろしくね。
こんな 頼りない おにーちゃんたちに
振りまわされて 心細かったでしょ?
もう 大丈夫だからね。

ルコ:あっ……ありがとう!

カミュ:ったく 最近のガキは 生意気すぎるぜ……。 さっさと コイツらを酒場に届けて
オレたちは 先を急ぐとするか。
 



男性店員:おや いらっしゃいま……
あっ お前は!
こりもせず また来やがったな!
子供が ひとりで酒場なんぞ……


カミュ:……オレたちの連れが 何か?

男性店員:あっ いや……こいつぁ 失礼しやした。
大人が一緒なら 大丈夫でさあ。
どうぞ ゆっくりしていってくだせえ。
 



ベロニカ:こんにちは マスター。
こちらの席……かけても よろしくって?

マスター:ほっほっ……元気そうな おじょうちゃんだ。
ご注文は ますたぁの
気まぐれコブ茶で いいですかな?

ベロニカ:お気持ちは ありがたいけど
今は ゆっくりしているヒマはないの。
あたしたち 人を探しにきたのよ。
単刀直入に 聞くわ。
あたしと似た格好をした セーニャって子が
誰かを 探しにこなかった?

マスター:セーニャ……セーニャねぇ……。
……おぉ! あの おじょうちゃんなら
ウチに お姉さんを探しにきたけど
いないとわかって 里を出ていったよ。


ベロニカ:……そう。
セーニャは どこに行くって言ってた?

マスター:西のほうに お姉さんがいる気がするから
そこを目指すって 言ってたっけねえ。
なんとも 不思議な子だったなあ……。

ベロニカ:西のほう? ああもう 入れ違いだわ!
セーニャは あたしを助け出そうとして……!

ベロニカ:じつは あたし 蒸し風呂に入っていたところを
魔物に さらわれちゃって 今まで
そいつらのアジトに 閉じ込められていたの。
せっかく そこから抜けだしてきたのに
今度は 妹のセーニャが
魔物のアジトに 行っちゃうなんて……。
ねえ……主人公。
アンタたち ただの旅人じゃないでしょ?
聞かなくても あたしには わかるわ。
今は まだ くわしい話ができないけれど
お願い……どうか 何も聞かないで
一緒に 妹を探してちょうだい。

ベロニカ:ありがとう……主人公。
アンタなら そう言ってくれると思っていたわ。

ルコ:おねえちゃんたち……いっちゃうの?
ルコも いっしょに いく!

ベロニカ:子供は あぶないから ダーメ。
あなたのパパについては 心当たりがあるの。
必ず連れて帰ってくるから いい子で待ってて。

カミュ:お前だって 子供じゃねえか……。
ちゃんと オレたちに ついてこられるのか?


ベロニカ:あたしを 誰だと思ってるの?
聖地ラムダから やってきた
最強の魔法使い ベロニカさまよ。
むしろ アンタの方が
あたしの足を引っぱらないように
気を付けてほしいくらいだわ。
さあ 行きましょ 主人公。
魔物のアジトがあるのは ここから西の
地下に広がる 大きな迷宮の中よ。
きっと セーニャも迷宮の中にいると思うの。
西の海岸辺りに 迷宮の入り口があるはずだから
ひとまず そこを目指しましょ。

ベロニカ:あたし 知ってるのよ。
アンタが 何者なのか……。
あたしの期待を 裏切らないでね。

 

 

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