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セーニャ:まあ……ちょっと見ない間に
町はすっかり コンテストの雰囲気ですわね!
主人公さま ほら ご覧ください!
シルビア:や~ん ロマンチックじゃない♪
もうすぐ あのステージの上に
イイ男たちが 勢ぞろいするのね
ねえ 主人公ちゃん カミュちゃん。
ヤヒムちゃんの顔も見たいし さえずりのみつは
アタシたち女3人で 届けてくるわね。
その代わり アナタと カミュちゃんに
コンテストの場所取りを しておいてほしいの。
イイ男がよく見える場所を 取っておいてね
カミュ:面倒くさい仕事は 全部 男まかせかよ……。
まあ いいや。やることもないし
とりあえず 広場まで行ってみようぜ。
男性:おや そちらの お兄さんたち!
おふたりとも サラサラ ツンツンと
髪型が決まっていて 男前ですねぇ~!
そんなに男前なのに 見物とは もったいない!
ぜひ 海の男コンテストに参加してください!
カミュ:おいおい オッサン。
オレたちは コンテストなんかに
付き合ってる場合じゃ……
ホメロス:……フッ。逃亡者は 人混みに紛れるもの。
このコンテストを利用し 貴様をあぶりだそうと
画策していたが その必要はなかったようだ。
まさか 人目もはばからず 堂々と
コンテスト会場に やってくるとはな。
カミュ:ヤツの あのヨロイ……まさか……。
ホメロス:聞きたまえ ダーハルーネの民よ!
私は デルカダール王の右腕 軍師ホメロス!
そして……
ホメロス:その者こそ 悪魔の子 主人公!
ユグノア王国を滅ぼした 災いを呼ぶ者だ!
カミュ:ちっ……! 逃げるぞ 主人公!
ホメロス:さあ 忌まわしき悪魔の子 主人公よ!
おとなしく 我が手中に堕ちるがいい!
カミュ:おいおい マジか……?
カミュ:くそっ……!
いくら倒しても キリがねえ!!
ホメロス:ムダなあがきは やめるんだな。
さあ おとなしく……
シルビア:待ちなさぁ~いっ!!
シルビア:アタシの 主人公ちゃんに
おイタする子は お仕置きよっ!
ベロニカ:お仕置きよっ!!
ホメロス:おい なんだ あいつらは!
警備の者たちは 何をやっている!!
ベロニカ:ほらほらっ!
サッサと どかないと ヤケドするわよ!
兵士:どわあぁーっ!!
ホメロス:……チッ。
まだ 仲間がいたとはな。
さっさと 取り押さえろ!
セーニャ:さあ 主人公さま カミュさま。
こちらに お逃げください。
カミュ:オレのことは かまうんじゃない!
主人公 お前だけでも逃げるんだ!
シルビア:ここまで来れば もう大丈夫よ。
みんな ケガがないみたいで よかったわ。
セーニャ:でも……カミュさまが捕まってしまいました。
今頃 いったい どんな目に……。
シルビア:大丈夫よ セーニャちゃん。
あのカミュちゃんが そうカンタンに
どうにかなるわけないじゃない。
……それにしても ワケわかんないわね。
悪魔の子の 主人公ちゃんが
邪悪の神ちゃんを倒すって どういうこと?
セーニャ:……主人公さまは デルカダール王国から
災いを呼ぶ悪魔の子という 汚名を着せられ
追われながら 旅をしているのです。
シルビアさまには いずれ きちんと
お話しするつもりだったのですが……。
巻き込んでしまって すみません。
シルビア:や~ねぇ そんなこと 気にしてないわ。
はじめっから 主人公ちゃんは
悪い子じゃないって わかっていたもの。
ベロニカ:シルビアさん……。
シルビア:そんなことより 今度は こっちから動くわよ。
シルビア:町の中は 兵士ちゃんたちで いっぱいね。
でも 建物の中を通り抜けながら 進めば
ムダな争いは 避けられるはずよ。
まずは 町の真ん中にある 大きな橋の上から
カミュちゃんの様子を 探ってみましょ!
橋には 宿屋から 屋根づたいに行けるわよ!
ホメロス:姿を現したまえ 悪魔の子 主人公よ!
町のどこかに ひそんでいることなど
私には わかっている!
早く 出てこなければ
この者の命 私が もらいうけるぞ!
シルビア:あの軍人ちゃんってば 気が短いわねえ。
早く行かないと カミュちゃんがあぶないけど
正面突破は 分が悪いし……。
そうだわ! 北西の ゴンドラ乗り場から
ステージの裏手に回れる 通路があったはずよ。
そこを通って ステージに近づきましょ!
ここから飛び降りて 町の水路沿いにある
ゴンドラを使えば そこに 行けるはずよ!
さあ カミュちゃんを助けにいくわよ!
ホメロス:まだ見つからないのか 役立たずどもめ!
こんなザコの見張りなど 私ひとりでいいから
もう一度 主人公を 探してこい!
シルビア:主人公ちゃん チャンスよ!
今のうちに あの軍人ちゃんを倒して
カミュちゃんを助けましょ
ホメロス:貴様ら いつの間に こんな所まで!
チョロチョロと 目ざわりなネズミ共め!
悪魔の子もろとも 私ひとりで
カタをつけてくれるわ!
ホメロス:グッ……この私に ヒザをつかせるとは……。
セーニャ:カミュさま ご無事ですか!?
今 お助けいたします!
兵士:悪魔の子 主人公と その一味め!
よくも ホメロスさまを!
ホメロス:……私を倒しても 何も変わらぬ。
貴様らは ここで捕らわれる運命なのだ!
シルビア:みんな 安心して!
もう大丈夫よ!
ホメロス:はっはっは! ここで仲間に逃げられるとはな。
主人公よ。 貴様の仲間など しょせんは
その程度の つながりだったということ。
ずいぶん 手間を取らされたが
今宵のショーも ここでおしまいだ。
ここで おとなしく私に捕まるか
海に落ちて サメのエサになるか……。
今 ここで選ぶがいい!
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