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冒険ガイド ホムスビ山地にある荒野の地下迷宮に向かいベロニカの妹を探そう。
 

荒野の地下迷宮


カミュ:……へえ。
こんな所に 泉があるなんてな。

ベロニカ:あ! あれは……!

ベロニカ:セーニャ……セーニャったら!
ちょっと しっかりしてよっ!

カミュ:……セーニャ?
こいつが お前の妹だって?

ベロニカ:どんな時も ずっと一緒だって
約束したじゃない……。
ねえ 返事してよ セーニャ……。

セーニャ:んん……ふわぁ……。
すみません 私 人を探していて……。
疲れて 泉のそばで休んでいたら
そのまま 眠ってしまったようですわ……。
……お お姉さま!?
なんという おいたわしい姿に……。

ベロニカ:え? ア……アンタ……
あたしが わかるのっ!?

セーニャ:ふふっ 何年も お姉さまの妹をしてますもの。
ちょっと お姿が変わったくらいで
間違えたり しませんわ。

ベロニカ:も……もう!
まぎらわしい 倒れ方しないでよ!
あたし てっきり アンタが……。


カミュ:なあ お取り込み中のところ 悪いが……
セーニャってのは お前の妹なんだろ?
いったい どういうことだ?

ベロニカ:じつは あたしと この子は双子なの。
こんな見た目に なっちゃったのは
ふかーい ワケがあるのよ。
あたしをさらった 魔物はね。
ここをアジトにして たくさんの人をさらっては
魔力を吸い取って 集めていたの。
魔力を吸い尽くされないように こらえていたら
どんどん 年齢のほうも吸い取られたみたい。
それで 今は こんな格好ってワケ。
つまり こう見えて あたしは
れっきとした 年頃のおねーさんなの。
これからは 子供扱い しないでよね!

カミュ:それは わかったけどさ……。
お前 身体が そんな状態じゃ
この先 やっていけないんじゃないか?

ベロニカ:ええ そうよ。
だから アンタたちには あの魔物から
魔力を取り戻すまで 付き合ってもらうわ。

セーニャ:私からも お願いいたします。
回復呪文で 皆さまのお手伝いをしますわ。
さあ 行きましょう。
 



大樹の根に 手をかざしますか?

魔物:『おっと いけねえ。
ここを通るには 合言葉が必要だったな。
えーと えーと……そうだ!
ヤミ心あれば カゲ心!』


どこからともなく 声が聞こえる。

:ココヲ通リタクバ
合言葉ヲ 言エ。

主人公は 大樹の導きの中で聞いた
合言葉を 言った!
扉のカギが 開いたようだ。
なにやら 扉の向こうから 声が聞こえる。
主人公はそっと 扉を開けた……。


デンダ:オレが あれだけ注意したのに
獲物に逃げられやがって……。
ごめんなさいじゃ 済まねえんだよ!
あのベロニカという女は ただ者じゃねえ。
ケタはずれのチカラと 極上の素質を秘めた
何年に一度現れるかわからない 逸材だった。
あの女の魔力を 全部 お納めすれば
いずれ現れる魔王さまの右腕に なれただろうに
それを……それを お前らはアァァッ!

カミュ:魔王だって……?

ベロニカ:間違いないわ あの魔物たち。
ホムラの里で 蒸し風呂に入っていたあたしを
ここまで さらってきたヤツらよ。
あの竜のそばに 大きなツボがあるでしょ?
あたしの奪われた魔力は あそこに
みっちり 閉じ込められているはずだわ。

カミュ:なるほど…あのツボの中に お前の魔力が。
さて どうしたもんかな……。

セーニャ:……お お姉さまっ!

ベロニカ:ぎゃーーーっ!!

デンダ:な……なんだ オメーらはっ!?
この デンダさまのアジトに
勝手に 入り込みやがって!
……ははーん なるほど。
オメーらは オレが取り逃がした獲物を
わざわざ 届けにきてくれたってワケか。
果報は ブチギレて待てとは このことよ!
さあ 野郎ども! 仕事の時間だ!
こいつらの魔力 全部 吸い尽くしてやるぞ!

カミュ:こうなったら やるしかねえ!
主人公 油断するなよ!
 



デンダ:クッ……魔王さまの右腕になるという
オレさまの野望も ここで ついえるのか……。

カミュ:おい その魔王ってのは なんだ?
さっきも そんなこと言ってやがったな。

デンダ:ククク……いずれ 魔王さまにやられちまう
オメーらに 何を教えたって ムダさ……。
命あっての特ダネとは…このことよ……ぐふっ。

カミュ:いずれ現れる 魔王か……。

ベロニカ:あたしの魔力は そのツボの中に
閉じ込められているみたいね。

ベロニカ:これで 魔力が戻るといいんだけど……。

セーニャ:そんな……
お姉さまの姿が 変わっていない……。
魔力は 戻らなかったのですね……。

ベロニカ:ご心配なく この通り すっかり元通りよ。
魔力が アタマのてっぺんから つま先まで
ギンギンに満ちているのが わかるわ!

セーニャ:ですが お姉さま そのお姿は……?

ベロニカ:ふーん……。
年齢までは もとに戻らなかったみたいね。
でも せっかく若返ったんだし
まあ いいわよねっ。

セーニャ:まぁっ お姉さまらしいですわね。
なんだか その姿の お姉さまも
愛おしく思えてきましたわ。
ところで……ねえ お姉さま。
主人公さまのこと 気づいてまして?

ベロニカ:ええ もちろんよ セーニャ。
アンタも 気がついたみたいね。
さすが あたしの妹だわ。

ベロニカ&セーニャ:命の大樹に 選ばれし勇者よ。
こうして あなたと
お会いできる日を お待ちしておりました。
私たちは 勇者を守る宿命を負って生まれた
聖地ラムダの一族。これからは 命に代えても
あなたを お守りいたします。

セーニャ:主人公さま……。あなたは
災いを呼ぶ 悪魔の子などではありません。
里の者から 聞かされていました。
私たち姉妹が探し求める 勇者は
ひとみの奥に あたたかな光を宿していると。

ベロニカ:……まっ あたしは 最初にアンタを見た時から
全部 わかっていたけどね。

カミュ:勇者を守る 聖地ラムダの一族か……。
オレの読み通り どうやら お前は
本当に 世界を救う勇者だったみたいだな。

ベロニカ:アンタには まだ 話したいことが
いっぱい あるんだけど その前に
もうちょっとだけ あたしに付き合って。
もうひとり 助けてあげたい人がいるの。
ここからしか入れない部屋が あるはずだから
一緒に 探してちょうだい。
 



セーニャ:まあ どこもかしこも 牢ごくばかり……。
なんだか ものものしいですわね。

ルパス:う うぅ……。

カミュ:おい そこに 誰かいるのか?

ベロニカ:もう 大丈夫よ おじさん。
あの悪い竜は あたしたちが やっつけたわ。

ルパス:いや~ ありがてえ……。
もう少しで あの魔物たちの
エサにされるところだったぜ。

ベロニカ:まったく あんな かわいい娘さんを
ほったらかして こんな所で
魔物に捕まっちゃ ダメじゃない。

ルパス:え? アンタら まさか
あの子を……ルコを知っているのか!?

ベロニカ:心配しなくても 大丈夫よ。
ホムラの里の酒場で 預かってもらってるから
里に戻ったら マスターに お礼を言うのね。

ルパス:ありがとう……オレの名前は ルパス。
アンタたちの恩は きっと 忘れねえよ。

カミュ:ルパス……? その名前 どこかで
聞いたことあるような……。

ルパス:そ…それじゃあ
オレは ルコが心配だから 先に行くぜ。
アンタたち 本当に ありがとうな!

セーニャ:……行ってしまいましたね。

ベロニカ:なんか引っかかるけど……まあ いいわ。
あたしたちも ホムラの里に戻って
すこし 休みましょ。
 


 

ホムラの里


荒野の地下迷宮を後にした 主人公たちは
ホムラの里へ戻り 宿屋で休むことにした。
そして夜が明けた!


カミュ:よう 主人公。起きてきたか。
オレたちも ちょうど 集まったところだ。

ベロニカ:やっと 聞いてもらう時がきたわね。
勇者である アンタと
あたしたち姉妹の使命について……。

セーニャ:大いなる闇……邪悪の神が 天より現れしとき
光の紋章を授かりし 大樹の申し子が降臨す……
私たちの故郷に伝わる 神話の一節ですわ。

ベロニカ:そう。信じられないだろうけど アンタは
かつて その紋章のチカラで 邪悪の神を倒し
世界を救った 勇者の生まれ変わりなの。
邪悪の神は 倒されたはずなのに
なぜ 勇者が この世に生を受けたのか……。
それは あたしたちにも わからない。
そこで 真実を突きとめるために アンタを
勇者とゆかりの深い 命の大樹へ導く使者として
あたしたちが 大抜てきされたってワケ。

カミュ:ふーん……。命の大樹か。そこにいけば
すべての謎が 明らかになるってんだな?
じゃあ さっさと そこにいこうぜ。

ベロニカ:アンタって ホント 考えなしね。
命の大樹って 空に浮かんでいるのよ。
カンタンに行けると 思ってんの?

セーニャ:かつて 邪悪の神と戦った 勇者さまは
空を渡り 大樹から使命を授かったそうですが
その記録も 時の流れに埋もれてしまいました。

カミュ:なんだよ それ?
あんたらにも わからないってことかい?
命の大樹ねえ……。
うん? 待てよ。
何か わかるかもしれねえぜ。

セーニャ:まぁっ 本当ですか!?

カミュ:ああ。昨日 助けてやった おっさんな……
じつは あいつ 有名な情報屋なんだ。
命の大樹について 何か知ってるんじゃねえか?

セーニャ:たしか 迷子のお嬢さんを迎えに
酒場まで戻ると おっしゃっていましたね。
とりあえず 酒場まで行ってっみましょう。

冒険ガイド ホムラの里の酒場へ行きルパスから命の大樹の情報を聞こう。
 


 

ホムラの里の酒場


ルコ:ねえ パパ……もうかえろうよ。
おみせのひとに めいわくだよ。

ルパス:あと一杯だけだから 大丈夫だって。
やっぱ 命拾いした後の
一杯は うめえよなあ……。

カミュ:よう おっさん。
ごきげんじゃねえか。

カミュ:オレさ おっさんのこと 思いだしたんだ。
あんた……裏社会では 結構 名の知れてる
情報屋のルパスさんだろ?
なんでも 生まれつきの不運を逆手にとって
厄介ごとに巻き込まれちゃあ そいつをネタに
商売してるって話だが……違うかい?

ルパス:フッ バレちまったなら しょうがねえ……。
そうさ。道を歩けば ネタのほうから寄ってくる
天才情報屋 ルパスたあ オレのことよ。
オレが あの魔物にさらわれた時は たまたま
男湯と女湯の のれんが入れ替わっててな。
間違えて そのまま 女湯に入っちまったのさ。
ラッキーだったのも つかの間。
そこで オレは 見ちまったんだ。
人さらいの魔物と 必死で戦う姉ちゃんの姿を。
加勢するはずが オレは丸腰だったし
あっさり 一緒に 捕まっちまってなぁ。
あとは 知っての通りだ。

カミュ:ところで おっさん。命の大樹を知ってるかい?
命の大樹に結びつくことなら どんな情報でもいい。
あんたが知っていることを 教えてくれ。

ルパス:ほう……命の大樹とは デカいターゲットだな。
いいだろう。アンタたちは 命の恩人だし
とっておきのネタを 教えてやる。
ホムラに来る前 南西のサバクの真ん中で
オレとルコは 熱中症になっちまってな。
不幸にも 死を覚悟したその時!
砂漠の大国 サマディーの兵士が
運よく 通りがかって
オレたちを 城に運んで 介抱してくれた。
意識を 取り戻したその時
オレは見ちまったのさ! 城の中に飾られた
キラキラと 七色にかがやく枝をな……!
オレの目に くるいはねえ。
あれこそが 命の大樹!
……の枝だと思うぜ。

セーニャ:まぁっ お姉さま お城の中に
七色にかがやく 命の大樹の枝ですってっ!?
行ってみる価値は ありますわ!

ベロニカ:そうね。枝とはいえ 命の大樹。
ずっと かがやき続けてるってことは
勇者を 導いてくれるにちがいないわ!

ベロニカ:アンタも たまには 役に立つのね。
ちょっとだけど 見直したよ。

セーニャ:それでは お姉さま
ひとまず サマディーに向かいましょう。
ここから南西の関所を抜けて 進んでいけば
サマディー王国に たどり着けるはずですわ。

ベロニカ&セーニャ:主人公さま。これから先
長い旅になると思いますが 私たち姉妹を
どうか よろしくお願いいたします。

ベロニカとセーニャが 仲間に加わった!

ベロニカ:……それから コレ。
サマディー王国に 向かうんだったら
アンタに 預けておくわね。

主人公は
ホムスビ通行手形を 手に入れた!


セーニャ:南西の関所は サマディー王国の番兵が
厳重に 道をふさいでおります。
その通行手形を見せれば 通れるはずですわ。

冒険ガイド ホムスビ山地を抜けてサマディー地方にあるサマディー王国へ向かおう。
 



ベロニカ:あ……そうだわ 主人公。
これから 長い旅になるでしょ?
サマディーへ行く前に とても便利な呪文を
ベロニカさまが 教えてあげる。
ん~~~~~……えいっ!!

主人公は ルーラの呪文を 覚えた!

ベロニカ:……これで よしっと。
その ルーラの呪文を となえれば
今まで おとずれた町に すぐ移動できるの。
後で ここに来たくなったら
『じゅもん』のルーラから ホムラの里を選べば
また 戻ってこられるはずよ。
さっ 無事に ルーラも覚えられたことだし
大樹の枝を探す旅に 出発しましょう。
目指すは南西の砂漠にある サマディー王国よ!

 

 

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