見るに見かねているので、ちょっと今回は大上段に振りかぶって書きますが。
メルマガには、大抵、編集後記がついている。
というか、つけるのが定例であるし、有効である。
もっとも、SPAMメルマガには絶対に付かないが(笑)。
(アレは半自動送信が多いので、そういう人手を介さない)
編集後記は、その人の姿というか人となり、または「生活感」がにじみ出る。
従って、読者さん方との距離を少しでも近くするためには、とても有用なのである。
ただ、そんな「編集後記」だが、書くに当たっていくつか
気をつけないといけない事がある。
>>http://www.nextroots.net/streammail/index.cgi?v=EHMKVTasMTMsNDMyY0F0
まず、初心者さんがよくやる間違いを、本項では述べる。
編集後記は「近況報告だ」と勘違いをしてしまい、例えば自分のペットが今日は元気だったとか、
そういう話を書いて『おしまい』にしてしまう。
これ、どこが間違いか、分かるだろうか?
分かれば、初心者卒業なのだが。
3点ほど、数珠繋ぎになっている間違いがある。
分からない事を前提に進めていく。
何故そんな前提かというと、事実8割9割のメルマガが「間違い」を犯しているから、
正答が出てこなくて当然なのである。
多勢を締めれば正解、という世界ではない。
「アフィリエイトは5%の人しか稼げない」と言われてしまうのは、そこだ。
正しい手法に気づき、用いた人だけが現実に勝ち残る。
だから、結局5%になってしまう。
答え。
1.編集後記が「本文」から浮いている。
2.確かに編集後記は「売り込みの力」を抜くところではあるが、
次号に続ける話題を振るなどの工夫がなく話題が途切れてしまう。
3.商材との兼ね合い。もし犬のしつけ商材なら良いかも知れないが、
そうでないなら「…だから何?」になる。
1は言うまでもないだろう。2の後段にも繋がるのだが、
結局「個人ブログ」が相当個性的なもの以外廃れたように、単なる個人の、
当たり障りのない話に耳を傾ける暇がある現代人はいない。
それに対する対策は、「売り込みの力を抜きつつも、本題からはズレない後記を書く」事が
一番簡単ではある。後述する話のタネの問題は残るがそれは後で。
2は、力の抜き加減としては良い部分もある。
だが、後期の末尾に「次号・本文冒頭」に繋がる話題を投げておくか、
少なくとも「今回本文の振り返りの一言」でも無いと、本当に
文章がブツっと切れてしまって、同時に読者登録もブツっと切れがちだ。
これの対策は、ひたすら「次号」を意識して、繋げておく話題を振っておくか、
または自分を売り込む。商品ではなく、メルマガ主である
あなたの個性を前面に出した言葉などを書く。
この「個性を出す」やり方は、割とショップのメルマガ主が多く採用していて、
例えば毎号、世界の偉人の言葉を引用し、そこにメルマガ主の言葉をちょっと添える。
そうするだけでも、メルマガ主の性格・雰囲気が、読者には「見える気がする」のだ。
また積み重なっていけば、実際見えてしまうものでもある。
この方法で行く場合、『世界名言格言集』みたいなのが手元にあれば話のタネは整うのだが、
メルマガ主の性格がそのまま出る(たとえ隠しても)ので、性格的に嫌われる危険性はある。
しかしまぁ蓼食う虫も好き好きとはよく言ったもので、書き続ければファンは必ず付く。
あまり考え込まずに、この方法を取るのも実は悪くない。
3番目、商材との兼ね合い。これは結局、読者は何を求めてメルマガを読んでいるか、
ということを、あなたが意識できているか、という問いと同義である。
もし読者がライトな、日常系メルマガの読者層だとしたら、3番目のやり方でも「悪くはない」。
ベストではないが。
読者は、稼ぐ系メルマガなら稼ぎたいと思っている。
コンプレックス解消系メルマガなら、解消したいと思っている。
編集後記ではそういう切り口を大切にし、一言だけ、触れるのだ。
即興の例文だが…
稼ぐ系「犬が可愛いんですよ。本当に。メルマガ書くのも忘れちゃうくらい」
悩み系「犬が可愛いんですよ。今の私はきっと、悩み無くなったので、
ウチのワンコみたく目キラキラさせて生きてまーす」
とか。
書いてて『取って付けた』感ぷんぷんで自己嫌悪だが。
とりあえず手法としてだけ見て欲しい。
どちらも最後に一言、稼ぐ・悩み等の主題に回帰している。
こうすることで読者に、「あ、このメルマガは××のメルマガだった」と
再度読み終わりに印象づけられる。ここに自分のハンドルネームを
さりげなく入れられたら、ブランディングにも繋がって言うことなしだろう。
(ブランディングや文章術)
⇒http://www.nextroots.net/streammail/index.cgi?v=ElMURTWsMTEsNDMyYlhR
ただ色々言ってきたが、読者との信頼関係の厚さも関係する。
まだメルマガ発行したてで読者との関係が浅い、そんな状況では
「読者が何を欲しているのか」すら読めないので、どうしても無難な内容と
無難な締め方で終わらざるを得ないこともままある。
もうそこ辺りになると完全に「各論」になるので、
各々トライ&エラーでやっていって欲しい。