社長備忘録

社長備忘録

かくすればかくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂

6月24日(日) 今日のスピーチの内容は、「個人情報」についてでした。

 

わが国には、個人の権利や利益を守ることを目的とした「個人情報の保護に関する法律」があります。

 

この個人情報保護法において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報で、氏名、生年月日、住所、顔写真などにより特定の個人を識別できる情報をいいます。

 

また、メールアドレスや免許証番号、旅券番号、マイナンバーなどの番号、記号、符号などで、その情報単体から特定の個人を識別できる情報も個人情報となります。

 

そして、この個人情報を取り扱う時には守るべきルールがあります。

 

中でも、個人情報の保管・管理が重要で、漏洩がない安全管理が求められていますが、度々、漏洩などが発生して社会問題となっています。

 

その原因を見てみると、忘れ物による紛失やメールの誤送信などの「人的ミス」や、社内関係者からの持ち出しなどの「内部不正」、コンピュータウイルスによる「外部攻撃」などが挙げられます。

 

いずれにしても、事業で利用している個人情報が漏洩した場合、社会的信用は失墜し、顧客離れや取引停止が発生するだけではなく、顧客への損害賠償など多大な被害を受ける可能性があります。

 

個人情報を取り扱う時は、安全管理措置を徹底してほしいと思います。

 

以上、ありがとうございました。

6月17日(月) 今朝のスピーチの内容は、「継続教育の必要性」についてでした。

 

今まで正しいと思って使っていた言葉や漢字が、ある時、間違っていたことに気づいたことはないでしょうか。

 

例えば、標準語と方言を混同して「体育(たいいく)」を「たいく」、「雰囲気(ふんいき)」を「ふいんき」と言っていたり、色々なものを一纏めにする意味の「一緒くた」を「一色単」と書いていたりすることです。

 

他にも、間違った読み方や書き方をしている言葉や漢字があると思いますが、これらは正しいと思い込んで使っているので、正しい文章を読んで自ら気がつくか、他人から指摘されないと気づかないものです。

 

その間違いを正すきっかけになったのが、継続的に行ってきた学習にあったと言っていました。

 

我々の業界には、技術者の継続教育制度(Continuing Professional Development)があります。

 

このCPD制度は、資格取得後の継続的な専門教育プログラムや講習会などを受講した技術者に対して、学習時間をCPD単位として付与し、 有資格者の専門知識のアップデートを促すことを目的としています。

 

この継続的学習をすることで、これまでの知識の間違いにも気づくことができたわけです。

 

このように、いくつになっても学び続けることで、知識が深まり、教養を身につけることができます。その姿勢は豊かな人生を送るのに必要なことだと思います。

 

以上、ありがとうございました。

6月10日(月)今朝のスピーチの内容は、「自分の仕事の説明」についてでした。

 

入社3年目を迎え、現在、従事している業務内容を説明しました。

 

普段、何気なくしている自分の仕事の内容を、家族や友人に伝えようとしたとき、思ったより難しいことに気付きます。

 

実際に、仕事の内容をノートに書き出してみると、仕事について理解しているつもりでも、上手く表現できずに説明が難しいことと思います。

 

自分の仕事を上手く説明できるという人は、頭の中に「業務フロー」がしっかり入っていて仕事ができる人だと思います。

 

中には、「マニュアル」がないと仕事ができないと言う人や、誰かから指示してもらわないと動けない「指示待ち」の人もいます。

 

これでは、仕事のスキルを身につけても、マニュアルに無い突発的なトラブルの対応や、自主的に先を読んだ行動はできません。 

 

それに、マニュアルの通りや言われた通りの働き方では、近い将来、AIやロボットに仕事を奪われることになるかもしれません。

 

まずは、自分が所属している部署が何をやっているか、会社が何をやっているか、全体像をしっかり理解することが必要だと思います。

 

そして、自分の仕事が社会に役に立っていることがわかってくると意識も高くなり、徐々に仕事にも熱が入って来ると思います。

 

以上、ありがとうございました。

6月3日(月)今朝のスピーチの内容は、「役が人を作る」ことについてでした。

 

組織において役職を置くことは、権限と責任を明確にし、業務を円滑に進めるために必要になります。

 

その役職に就く人を選ぶ時、これまでの実績と力量を見て「この人なら出来る」と認められて選任される人と、「任せてみよう」と抜擢される人がいます。

 

後者の場合、「役が人を作る」と言うように、役職に就くことで、モチベーションや責任感が向上して、主体的に行動して意思決定の速い上司へと成長して行くことに期待があります。

 

反対に、役に就くとダメになる人がいます。

役職に就ついたことで安心して楽ができると勘違いする人や、偉くなって命令するだけで責任を取らない人がいます。また、肩書だけにこだわる人もいます。

 

上司と部下の関係を表す言葉として、「上、三年にして下を知り 下、三日にして上を知る」があります。

 

「部下の出来がわかるのには三年かかるが、上司の良し悪しは三日でわかる」という意味になるようです。

 

これから、上司になる人には、部下達に3日で「この上司はすばらしい、伸びる人だ」と思われるようなリーダーになってほしいと思います。また、すでに上司の人は、自分を振り返ってみて下さい。

 

最後に、「役が人を作る」といっても、もちろん、そこには本人のたゆまぬ努力があることは言うまでもありません。

 

以上、ありがとうございました。

5月27日(月) 今朝のスピーチの内容は、「徳を積む」ことについてでした。

 

「徳」とは「人の良い行い」を指し、「徳を積む」とは「善行を積む」「良い行いを重ねておく」ことになります。

 

そして、「徳」には「陽徳」と「陰徳」があります。

 

「陽徳」とは、人に感謝されたり表彰されたり、相手にわかる良い行いで、「陰徳」は、相手から見返りや礼を求めない良い行いになります。

 

この「徳を積む」の「徳」は、どちらかと言うと、「陰徳」の方になると思います。

 

そして、 「徳を積む」といえば、メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手が、試合中にグラウンドに落ちているゴミを拾ってポケットに入れた行動が話題となりました。

 

マスコミから「なぜゴミを拾うのか?」と聞かれた彼は、「ゴミは人が落とした運。ゴミを拾うことで運を拾う。それが自分にツキを呼ぶ。高校の先生からそう教えられたから」と答えています。

 

その教えは、大谷選手が高校時代に作成した「目標達成マンダラシート」の中にも、運を身につけるための一つとして「ゴミ拾い」を掲げていて、今なお続けているわけです。

 

また、イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏も、ゴミ拾いやトイレ掃除などを実践することで有名です。彼の言葉に「足元のゴミひとつ拾えぬほどの人間に、何ができましょうか。」とあります。

 

最後に、人知れずに「徳を積む」ことは、誰でもできることではないと思いますが、必ず、家庭や職場、地域で実践して人間力を高めている人はいます。まずは、日常生活を振り返って、自分磨きをはじめてはいかがでしょうか。

 

以上、 ありがとうございました。

5月20日(月) 今朝のスピーチの内容は、「仕事の喜び」についてでした。


当社では、業務完了時に顧客満足度調査票を活用して、顧客からの声を頂いています。

 

内容は、5つの項目を5段階の数値で評価してもらったり、コメントを頂いたりしています。

 

その結果、オール5で良いコメントを頂いた時は、この仕事を担当して良かったと思い、次も頑張ろうという気持ちになります。

 

反対に、厳しい評価の時もあります。その時は真摯に受け止めて、改善して、次につなげるようにします。

 

ある調査でも、「仕事をしていて嬉しいことは何ですか?」というアンケートに、「感謝されたとき」が一番多く、次に「仕事がうまくいったとき」、そして「顧客や会社に貢献できたとき」とあります。

 

また、組織で働くことは、誰かに必要とされていることであり、誰かを助けることでもあり、これらも働くことで味わえる喜びだと思います。

 

それが、「できないことができるようになりたい」とか、「もっとうまくなりたい」という向上心の原動力となって、さらに知識を増やし、技術を磨くなど自己の能力を高めて行くことになります。

 

そして、さまざまな人と出会い、他者からの社会的評価を受ける経験をすることで、「仕事のできる人」へと成長して行くのだと思います。

 

以上、ありがとうございました。

5月13日(月) 今朝のスピーチの内容は「道具は使いよう」についてでした。

 

人が他の動物と違うところは、「言葉」「道具」「火」を使うところと言われています。

 

特に、道具の中でも武器は、戦争のたび進化していると言っても過言ではなく、例えば、石、斧、弓矢、銃、爆弾、戦車、戦闘機、ロケット・ミサイル等々、進化が見られます。

 

そして、現在進行形の「ロシアによるウクライナ侵攻」や「イスラエル・ガザ戦争」では、無人機(ドローン)による攻撃が、これまでの戦場の様相を大きく変えています。

 

テレビでは、一機、数万のドローンが、一台何億もする戦車を破壊する姿や、遥か遠くの標的をAIによる自動操縦で空爆する鮮明な動画が映し出されています。

 

我々の業界も、多くのUAV(ドローン)を所有して業務に活用しています。

 

日本では平和的に利用することが当たり前になっていますが、紛争地域で飛ばしたら、即、撃ち落とされてしまうことでしょう。

 

道具は全て使い方次第です。使う人によって、その道具は善にも悪にもなってしまいます。ドローンも武器として使うのか、災害対策や人名救助などに使うのかにより、価値が全然違います。

 

また、どんなに立派なシステムを構築しても、入力ミスや操縦ミスは人が起こすもので、道具はその通りにしか反応しないことも忘れてはならないと思います。

 

以上、ありがとうございました。

5月2日(木) 今年もGWの谷間に、恒例の全体会議を実施しました。

①UAV(ドローン)を活用した河川点検の試行例

②リモートセンシングを用いた地籍調査報告

③図面のデジタル化とGISの概要説明

④ LiDAR SLAMのデモンストレーション


今回は、新技術への取組みと成果を発表しました。


測量と一口に言っても、業務内容も道具も変わって来ています。


技術や情報の共有をすることで、個々の技術力アップと生産性の向上につなげて行きたいと思います。


会議後は食事会へ🍽️🍺


4月22日(月)今朝のスピーチの内容は、「急がば回れ」についてでした。

 

今年も新入社員が入り、先輩として「急がば回れ」と言葉を送りました。

 

「急がば回れ」とは、よく聞くことわざです。

 

語源は、室町時代の短歌、「もののふの 矢橋の船は速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋」にあります。

 

そこから「急がば回れ」は、「慣れない近道を行くより、安全な迂回経路を選ぶほうが早く目的地にたどり着く」や「急いで物事を成し遂げようとする時には、危険な方法を選択するよりも確実で安全な方法を選択したほうが結局早い」という意味になります。

 

仕事では、納期が重なったり、急に仕事が入ったりして忙しくなると、重要な手順を省いてしまって、結局、後で修正ややり直しを余儀なくされることがあります。まして、「忙しくて、できませんでした。」では次はありません。

 

中には、急がば回れでも、思い込みから離れられずに堂々巡りをして、無駄な回り方をしている人もいます。

 

そこで、急ぐ時ほど、業務フローを確認しながら、ひとつずつ処理することで、思ったより早く問題解決することがあります。

 

特に新人時代は、まずは基本を修得することが大事になります。それから応用が利くようになり、スピーディーな仕事(成果)に繋がって行くと思います。

 

以上、ありがとうございました。

4月15日(月)今朝のスピーチの内容は、「新年度から変わること」についてでした。

 

令和6年(2024)年度が始まり、今年度も様々なことが変わり始めています。

 

中でも、「2024年問題」が話題になっています。

 

これは、2019年4月から順次始まった「働き方改革」の中で、時間外労働の上限が猶予されていた「建設業、物流業、医師」が4月1日から上限規制の対象になります。

 

建設業では、災害復旧や復興の事業を除いて、他の業界と同様に時間外労働時間の上限が適用されます。これまでは、納期を守るため、残業や休日出勤など、長時間労働を余儀なくされて来ましたが、これからは労働時間の管理の徹底が求められるようになります。

 

物流業では、トラックドライバーの長距離運転ができなくなります。当然、1日で運べる荷物の量が減りますので、今までのように、当日配達や翌日配達は困難になるかもしれません。

 

この残業規制を守らなかった場合には罰則があり、「6ヶ月以下の懲役もしくは30万以下の罰金」が科せられます。

 

中には、「残業が減っては給料が減ってしまう」と言う人もいますが、それでは単なる「働かない改革」になってしまいます。

 

そうならないように、効率よく仕事を終えた組織や個人が評価される体制を考えなければならないと思います。

 

以上、ありがとうございました。