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社長備忘録

かくすればかくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂

4月22日(月)今朝のスピーチの内容は、「急がば回れ」についてでした。

 

今年も新入社員が入り、先輩として「急がば回れ」と言葉を送りました。

 

「急がば回れ」とは、よく聞くことわざです。

 

語源は、室町時代の短歌、「もののふの 矢橋の船は速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋」にあります。

 

そこから「急がば回れ」は、「慣れない近道を行くより、安全な迂回経路を選ぶほうが早く目的地にたどり着く」や「急いで物事を成し遂げようとする時には、危険な方法を選択するよりも確実で安全な方法を選択したほうが結局早い」という意味になります。

 

仕事では、納期が重なったり、急に仕事が入ったりして忙しくなると、重要な手順を省いてしまって、結局、後で修正ややり直しを余儀なくされることがあります。まして、「忙しくて、できませんでした。」では次はありません。

 

中には、急がば回れでも、思い込みから離れられずに堂々巡りをして、無駄な回り方をしている人もいます。

 

そこで、急ぐ時ほど、業務フローを確認しながら、ひとつずつ処理することで、思ったより早く問題解決することがあります。

 

特に新人時代は、まずは基本を修得することが大事になります。それから応用が利くようになり、スピーディーな仕事(成果)に繋がって行くと思います。

 

以上、ありがとうございました。

4月15日(月)今朝のスピーチの内容は、「新年度から変わること」についてでした。

 

令和6年(2024)年度が始まり、今年度も様々なことが変わり始めています。

 

中でも、「2024年問題」が話題になっています。

 

これは、2019年4月から順次始まった「働き方改革」の中で、時間外労働の上限が猶予されていた「建設業、物流業、医師」が4月1日から上限規制の対象になります。

 

建設業では、災害復旧や復興の事業を除いて、他の業界と同様に時間外労働時間の上限が適用されます。これまでは、納期を守るため、残業や休日出勤など、長時間労働を余儀なくされて来ましたが、これからは労働時間の管理の徹底が求められるようになります。

 

物流業では、トラックドライバーの長距離運転ができなくなります。当然、1日で運べる荷物の量が減りますので、今までのように、当日配達や翌日配達は困難になるかもしれません。

 

この残業規制を守らなかった場合には罰則があり、「6ヶ月以下の懲役もしくは30万以下の罰金」が科せられます。

 

中には、「残業が減っては給料が減ってしまう」と言う人もいますが、それでは単なる「働かない改革」になってしまいます。

 

そうならないように、効率よく仕事を終えた組織や個人が評価される体制を考えなければならないと思います。

 

以上、ありがとうございました。

4月8日(月) 今朝のスピーチの内容は「記念日」についてでした。

 

今日4月8日は、「お釈迦様の誕生日」や「タイヤの日」、「忠犬ハチ公の日」など、他にもたくさんの記念日があります。

 

一般社団法人日本記念日協会によると、2023年には2600以上の記念日が認定登録されていて、記念日が多いベスト3は、「8月8日」 の67件、「10月10日」の60件、「11月11日」の59件となっています。そして、現在も、協会には新たな記念日の登録申請が続いています。

 

このように、様々な企業や自治体、協会などが、記念日を設定して、記念日マーケティングに活用したり、広報活動やセレモニーを行なったりしています。

 

我々の業界でも、測量法が公布された6月3日を「測量の日」として、全国で関連イベントが行われています。

 

これらの記念日に個人の記念日(誕生日や結婚記念日など)を加えたら、本当に毎日が誰かの記念日になりす。

 

最後に、「今日は何の日?」を知ることで、何気なく過ごしている一日も、意味のある一日に感じることができると思います。

 

以上、ありがとうございました。

4月1日(月)今朝のスピーチの内容は「口癖について」でした。

 

昨年、受験した資格試験には、筆記試験合格後に面接試験があり、その対策の一つに「言葉遣い」がありました。

 

自分には、何かにつけて「すいません」を連発する口癖があることから、面接では十分注意して臨んだと言っていました。

 

一見、「すいません」という言葉は、謙虚な人を感じさせますが、何度も聞かされていると、気の弱人や自信の無い人と思われてしまいます。

 

このように、口癖からもその人の人格のイメージができてしまいます。

 

特に、ネガティブやマイナスな発言は「口は災いの元」となり、人間関係や自分自身にも悪影響が及びます。

 

また、「言わなければよかった」と後悔しても、一度、口から出た言葉は消すことはできません。

 

いづれにしても、言葉を使えるのは人だけです。


そして、その言葉には、命を救うこともできれば、傷つけてしまうこともできるほど、力があります。

 

英国の元首相、マーガレット・サッチャー氏の言葉に、「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる」とあります。

 

つまり、自分を作るものは、自分の口から出る言葉と具体的な行動になります。良き言葉を心がけたいと思います。

 

以上、ありがとうございました。

3月18日(月)今朝のスピーチの内容は「点字ブロック」についてでした。

 

今日、3月18日は「点字ブロックの日」ということです。

 

点字ブロックは、三宅精一氏によって考案され、1967年3月18日、岡山県立岡山盲学校に近い国道に初めて敷設されました。

 

この点字ブロックは、正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」といい、黄色い凸凹のある四角いブロックを地面や床面に敷設して、視覚障害者を安全に誘導します。

 

そして、点字ブロックには、誘導ブロックと警告ブロックの2種類があります。

 

まず、「誘導ブロック」は、線状の突起で進行方向を示し、視覚障害者がブロックの突起を足裏や白杖で確認しながら進むことができるように設置されています。

 

「警告ブロック」は、点が並んでいて、危険箇所や誘導対象施設等の位置を示し、階段前や横断歩道前、駅のホームの等に設置されています。

 

今では国内外で広く活用されている点字ブロックですが、問題点や課題もあるようです。

 

たとえば、点字ブロックに高齢者や幼児がつまずいたり、車椅子やベビーカーの障害になったり、雨天時や凍結時に滑りやすくなることがあります。

 

また、点字ブロック上に自転車などの障害物が置かれていたり、人が立ち止まっていたりすると、視覚障害者がつまずいたりぶつかったりすることもあり、とても危険になります。

 

我々も歩道上に機器を設置して仕事をすることがありますが、点字ブロック等のバリアフリーな所では、十分な配慮を心掛けたいと思います。

 

以上、ありがとうございました。

3月11日(月) 今朝のスピーチの内容は、「防災グッズの確認」についてでした。
 
東日本大震災(2011年)が発生して、今日で13年が経ちます。
 
被災地での道路や防潮堤など整備はおおむね完了したようですが、福島第一原子力発電所の事故の影響は、引き続き大きな課題となっています。
 
そして、今でも、震災当時の給油のために長蛇の列に並んだことや計画停電の経験は、3.11を迎えるたびに思い出すと言ってました。

この3.11を前に、家にある防災グッズを確認したところ、場所が分からず探し回ったそうです。

結局、部屋の片隅にあったのですが、もし、今回確認をしていなかったら、いざという時に慌てることになるところでした。

国内最大の震度7の地震は、3.11(2011年)以降も、熊本地震(2016年)、北海道胆振東部地震(2018年)、そして、今年元旦の能登半島地震(2024年)と頻繁に発生しています。

さらに、現在、千葉県東方沖でも地震活動が活発になっていて、首都直下地震や南海トラフ巨大地震も警戒されています。

このように、今や災害は忘れる前にやって来て、しかも、いつ、どこで、どのくらいの規模で発生するか、予測することはできていません。

自分の命を守るため、家族の命を救うためにも、準備をしておくことがどれだけ重要なことかわかると思います。

以上、ありがとうございました。

3月4日(月)今朝のスピーチの内容は、「ヒット曲の今昔」についてでした。

 

先日、ショッピングに出かけた時、高校生の次男がスマホをクルマに接続して曲を聴き始めました。

その曲は宇多田ヒカルの「First Love」でした。

 

この曲は1999年にリリースされ、25年前のヒット曲になりますが、一昨年にNetflixでこの曲をモチーフに製作された「First Love 初恋」が大ヒットしました。それをきっかけに、この曲を知った若い人たちも多いと思います。

 

他にも、テレビなどで特集される様々な歌のランキング番組を見ると、昔の曲が多くランクインしている印象があります。

 

このように、昭和や平成にヒットした曲は、今でも世代を超えてカラオケで歌われていたり、多くのミュージシャンにカバーされていたりします。

 

しかし、最近の曲は、歌詞やメロディが難しすぎて歌えない曲が多いような気がします。

 

それには、時間の効率化を優先した「タイパ(タイムパホーマンス)」や定額料金で聴き放題になった「サブスク(サブスクリプション)」などのライフスタイルの変化にも関係があると思います。

 

これらにより、映画やドラマを倍速で視聴したり、サビだけを聴いたり、イントロが長いとスキップしたりして、多くの作品を視聴したことにしています。だから、最近のヒット曲は、イントロが無いとまで言われています。

 

「歌は世に連れ」という言葉がある通り、流行歌は時代の風潮を反映します。大晦日の紅白歌合戦の出演者と多様な曲を視聴すれば、その変化がよくわかると思います。

 

最後に、これからも「First Love」のような世代を超えて心に残る名曲が、世に出てくることに期待したいと思います。

 

以上、ありがとうございました。

2月26日(月) 今朝のスピーチの内容は、「勉強と練習」についてでした。

 

広辞苑には、「勉強」とは、精を出してつとめること、学問や技術を学ぶこと、さまざまな経験を積んで学ぶこととあります。

「練習」については、学問や技芸などを繰り返し学習すること、また、一定の作業を反復して、その技術を身につけることとあります。

 

この「勉強」と「練習」は、互いにリンクして相乗効果を発揮します。

 

しかし、「練習熱心」なのですが「勉強不足」の人がいます。長い時間同じことを繰り返すことで満足してしまい、そこに学びが無いので伸び悩んで行き詰まってしまうことがあります。

 

その逆に、「勉強熱心」だけど「練習不足」の人がいます。自分は勉強して知っているということに満足して、その知識を実際に活かせません。「練習でできないことは試合でできない」という言葉もあるように、多くの場合、知識を活用するためには練習が必要になります。

 

これら「勉強」や「練習」は、学生時代ではやらされ感が大きかったかもそれませんが、社会に出たらそうは行きません。

自ら勉強して知識を広げて、それを練習して身につける人とそうでない人では、明確な差として現れることになります。

 

すでに、我々の業界も働き方や道具が変わって来ています。さらにDXが進むと業務体系も変わって来るかもしれません。

このような過渡期にこそ、積極的に「勉強」と「練習」を繰り返して、スキルアップに努めてほしいと思います。

 

最後に、「メジャーの扉を叩いた男」と賛辞される、MLB日本人選手のパイオニア、野茂英雄氏の言葉を記します。

「挑戦すれば、成功もあれば失敗もあります。でも挑戦せずして成功はありません。何度も言いますが挑戦しないことには始まらないのです。」

 

以上、ありがとうございました。

2月19日(月)今朝のスピーチの内容は、「紙幣改刷」についてでした。

 

今年の7月に「紙幣」が変わります。

現在、日本銀行は、一万円券、五千円券、二千円券、千円券の4種類の「日本銀行券」を発行していて、今回は二千円券を除く3紙幣で、デザインと偽造防止技術を新たにします。

 

この20年ぶりの改刷により、肖像画は、一万円券が「近代日本経済の父」と呼ばれる「渋沢栄一」に、五千円券は日本で初めての「女子英学塾(現津田塾大学)」を設立した「津田梅子」に、千円券は「近代日本医学の父」とも呼ばれる「北里柴三郎」になります。

 

このように、紙幣に描かれる人物は、偉業を成し遂げ歴史に名を残した人たちです。前もって人物像に触れてみることで、実際に新札を手にした時に親近感がわくことと思います。

 

また、日本では紙幣(日本銀行券)のほかに、500円バイカラー・クラッド貨幣、100円白銅貨幣、50円白銅貨幣、10円青銅貨幣、5円黄銅貨幣、1円アルミニウム貨幣の6種類の硬貨があります。

 

これらの発行は、日本銀行ではなく政府になります。よく見てみると、紙幣には日本銀行、硬貨には日本国とあります。ちなみに、日本銀行券は独立行政法人国立印刷局で製造されていて、硬貨は独立行政法人造幣局で製造されています。

 

普段、財布の中身ばかり気にしていますが、お金について調べてみると勉強になりました。

 

一方で、経済産業省は、「キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%まで上昇させることを目指す」としています。

 

今後、お金が新しく変わっても、現金を手にする機会は減って行くことでしょう。一万円札のイメージが「福沢諭吉」から「渋沢栄一」に変わるまで、時間がかかりそうです。

 

以上、ありがとうございました。

2月13日(火) 今朝のスピーチの内容は、「老いること」についてでした。

 

人生の後半戦を迎えて、偶然にも小林武彦教授の著書、「なぜヒトだけが老いるのか」を手にしました。

 

野生の生き物では「ピンピンコロリ」の状態で死ぬので、老いた野生動物はほとんどいません。

 

それは生態系が、基本的に「食べるか食べられるか」の関係なので、動きが悪くなることは、即、死を意味します。

 

だから、野生の多くの動物は、死ぬまで子を産み、そしてスイッチが切れたように寿命を迎えます。

 

では、ヒトだけが老後が長いのは?

 

その理由の一つに「子育ての手伝いや教育」があります。

 

シニア世代が子育てを手伝うことで、若い世代はより多くの子どもを産み育てることができます。

 

これは、いわゆる 「おばあちゃん仮説」で、孫の面倒をみるという重要な役割が、結果的に「長寿」を手に入れたことになります。

 

さらに重要なことは、古来より集団の存続には、豊富な経験、知識をもつリーダーの存在が必要で、それには、立派なシニア(高齢者)がリーダーとして活躍する集団が有利でした。いつの時代にも、集団には長老がいて組織を上手くまとめていました。

 

そして、現在の日本の平均寿命は、男性が81年、女性が87年です。30年ぐらい老後を過ごすことになります。

 

ちなみに、1970年代の平均寿命70歳でした。60歳で定年して余生は10年ということになります。戦後の高度経済成長と人口増加時代では、企業の定年制は必要だったと言えます。

 

しかし、今は少子高齢化時代です。益々、シニアの役割は重要になると思います。

 

最後に、ヒトとして生まれて来た者として、「もう歳だから」などと老け込まず、これまでの豊富な経験を活かして、次世代をサポートできるシニアになりたいと思います。

 

以上、ありがとうございました。