ニホンハッカ(日本薄荷)は日本在来のシソ科ハッカ属の多年草で、通称では和ハッカと呼ばれています。
和名のハッカは、中国の漢名「薄荷」を音読みにして名付けられました。
別名で、目の疲れに葉で目を抑えて目薬代わりに利用されたことからメグサ(目草)、眠気覚ましに葉で目をこすったことからメザメグサ((目覚め草)、その他メハリグサなどとも名づけられました。
全草(特に茎葉)にハッカ油を含んでおり、精油成分には、大脳皮質や延髄を興奮させる作用があり、発汗、血液循環を促進させる働きがあります。概要すると局所的に血管を拡張させる作用から、筋肉の緊張や痛みを和らげる働きをします。
薬用として、古くから胃腸薬や鎮痛薬、香料として使用されてきました。
茎葉を刈り取って陰干ししたものが薄荷(ハッカ)と称する生薬、葉だけのものは薄荷葉(カッカヨウ)と称し、薬用や製薬原料、浴湯料などに利用します。
日本漢方局では、芳香・矯臭・矯味(匂い・味)の目的で調剤で使います。
アルマテラピーでは、外国産ミントに比べて甘い感じがなく、気分を高揚させるにも落ち着かせるにも、効果が高いという評価もあります。
1930年代、日本はハッカ生産で世界市場の約7割を占め、米国製「メンソレータム」などの原料として輸出されていました。
セイヨウハッカ(ペパーミント)は、シソ科ハッカ属の多年草で、原産地はヨーロッパ大陸です。
スペアミントとウォーターミントの交雑種と言われています。
ニホンハッカに比べて、メントール(ハッカ脳)の含有量は50~60%です。
ヨーロッパ、アラビアでは、葉を摘み取って乾燥させたものをハーブ(薬草)や薬味として使用したり、花を枝ごと水蒸気蒸留で精油を抽出して香料として利用されてきました。ペパーミント由来の香料は菓子に使われ、ハーブティにも用いられました。
西洋では古くから軽い病気の薬として、健胃、制吐、抗痙攣、発汗を促して体を冷やす、病後の回復などの目的で使われました。
【毒性】
精油は皮膚に対して刺激性がある可能性があり、紅斑性皮疹、頭痛、徐脈、筋肉の震顫および運動失調などの過敏性反応が報告されています。突発性心房細動、ぜんそくの悪化を引き起こした例もあります。メントールを含む軟膏を使用したことによる呼吸器の強い痛みや、少数ではあるがチアノーゼも報告されています。
ニホンハッカとセイヨウハッカは共にシソ科ハッカ属の多年草で、多くの種類がありますが、ほぼ同じですね。
【使う際には、注意が必要】
・猫や小動物のいる家庭では使わない。
・神経毒性を引き起こす作用がある成分が含まれていますので、念のため妊娠・授乳中の方、乳幼児やお年寄りなどの体の抵抗力の弱い方は使用を控える。
・必ず、パッチテスト(48時間)を行うこと。
私は以前、ハッカの虫よけスプレーをよく作って使っていました。
現在はペパーミントで虫よけスプレーを作っていますが、今年はほとんど蚊がいませんでしたね。
精油はペパーミントやオレンジ、ラベンダー等、他にも数種類使っています。
精油は、自家製ハンドクリームやスキンクリームに入れたり、ペパーミントは靴箱など臭い消しに、クリームに入れて肩こり用にと重宝しています。
要らなくなったグラスに、石膏粘土で作った小石を入れて、そこに精油を数滴たらして、トイレや寝室に置いたりしています。
複数の精油とも合わせながら楽しんでいます。
ニホンハッカとセイヨウハッカ(ペパーミント)の精油は、少し香りが違うような気がしますが、どちらも好きです。
お好きな香りがありましたら、気分転換にお部屋で香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※精油は、ハーブの特色、効能なども違いますから使用においては確認が必要です。
昨日の日中は、今何時?と思うくらい暗くなって雷が鳴り、急激な大雨が繰り返されました。
今朝、遅く起きたら真夏のような太陽が出ていたので、「あれ~」と思いながら洗濯物をベランダに干して、料理の下ごしらえをしていたところ、「雨が降ってきたよ~」とお隣からお知らせの声が。。
慌てて家の中に干しましたが、空は雨雲に覆われていました。
そして、雨が降ったり止んだり、強風が吹いたりおさまったり、その合間に太陽がでたりと、目まぐるしくお天気が変わっています。
昨日も今日も、とても蒸し暑くて息苦しいので、冷やしたくないところはカバーして、エアコンを使っています。
台風が大きな被害なく過ぎていきますように・・。